どこ鉄132 〜鬼の九州大旅行 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。どこ野鉄夫です。



今回は単刀直入にいきましょう。

おそらく今までで一番長いです。どうぞのんびりとご覧くださいませ。



去年から悩まされている、蒻崎さんからの1枚。

車窓から見えるホームも線路も、ローカル感がある。

「4」の数字は4両編成が止まる場所?→やはりローカル感。

工場や民家、駐車場が見えるからそれほど山あいではない。でも山は見える→若干のローカル感。

電化路線か非電化かは判別不能。



=どこかの、ちょっとローカル感のある駅。



もらった瞬間から鬼の匂いがしていたので、写真が40枚を超えた時期でもなかなか手を付けることができませんでした。



去年の暮れから意を決して捜索開始、まず目をつけたのは右側に見える文字。


もちろん思い浮かべたのはこちらの企業。

工場を検索しようとするも、系列企業を含め世界規模で膨大な数にたちまち躊躇。

そこで気づいたのが「T」のフォント。


問題写真は一直線だけど、TOTOはちょっと違う。


近所を散歩した時に見つけたショールームも、

やはりTの端が下がっている。あの工場はTOTOではないのか……。

(散歩が気分転換にならず)



次なる手は。

ホームのコンクリートが六角形の組み合わせ。


これは珍しいんじゃないか?



「駅ホーム コンクリート 六角形 石垣 石積み」等の語句を駆使して検索開始。


そうそう、こんなイメージ。

…水戸?


とにかく茨城県のローカル線から捜索してみるか……他に何の手掛かりもないし。


まずはJR水郡線。

うーむ。


良さげでもあり。

(水郡線無事完了)



検索の中で「亀甲」という言葉に出会い。

なるほど、確かに家紋などで聞く言葉だな!

亀甲をからめて再検索。


岡山県のローカル線・津山線の亀甲(かめのこう)駅に全部持ってかれました。

見てのとおりで有名な駅ですが、、、


肝心のホームはどうだ?

↓↓↓

ただのコンクリート。残念!


どうせならホームも亀甲紋だったら良かったのに!




もう一度看板に戻り。


…OTO……▶︎▶︎……何だ??


とにかく検索。

音に関するいろいろと便座の説明書。

ダメだこりゃ!



当てずっぽうで「オカモト」とかは?


有名な化学メーカーは小文字。



さらに思いつく苗字を入力。


こちらは薬品メーカー。

しかしあのようなロゴはなく。


「…もと」だけでも無数に考えられるし、そもそも苗字のような企業とは限らない。

やはり「…OTO」だけで探すのは限度があるか……。



工場を断念、再度「亀甲」に戻って。

家紋に使われる地域か。

…愛知と東京は断念するとして、島根徳島香川だけでもかなりの範囲……探すの面倒だな……。


だいたい家紋と繋がりのある地域だからって、ホームがあんな構造している保証はどこにもない。亀甲駅だって亀甲じゃなかったし。



問題写真を改めて眺めます。

それにしても青みがかってるの何とかならないか。

ちゃんと列車の窓を拭いて下さい!

これだけでローカルな雰囲気に拍車がかかるんだから!



蒻崎さんは九州・福岡のご出身なので九州のローカル線ももちろん頭に浮かびますが、ここは雰囲気一点張りで再び東北のローカル線へ。



磐越東線・舞木(もうぎ)駅。

ほらメッチャいい雰囲気!



磐越東線無事終了。



うーむ!



・工場のロゴ→追跡困難

・六角形の石積みホーム→追跡困難



とにかく電化か非電化どちらか分からないのは、あまりにも痛い。気軽に出かけられない。



かくなる上は、画像真ん中に鎮座するコイツ。

鉄道電話、あるいは沿線電話と呼ばれる装置です。


この色合いや雰囲気に近いものを見つけられないか?

今までも幾度となくやってきた検索を再び、注意深く見ていって。

おっ!あの電話が一番近いんじゃないか?



すかさず鉄道の旅人さんのページへ。


問題写真↓

色あせた緑の箱に黄色いライン、真ん中に黒い文字も。

うむ、似てる。



先ほどの電話が設置されていたのは、JR九州の日豊(にっぽう)本線・宗太郎駅。

1日に上下合計3本の列車しか止まらない超秘境駅です(特急はバンバン通過)。



とにかくこのセンから当たっていこう。やはり九州だったか……?



さて日豊本線は北九州から大分、宮崎を経て鹿児島までを結ぶ重要幹線。とりあえず見てみた駅は、

やはり枕木がコンクリート。


鹿児島本線や日豊本線、長崎本線などの重要幹線は枕木がコンクリートである可能性が高いのではないか?



とりあえず蒻崎さんの地元・福岡あたりのローカル線から捜索を始めていこう。



まずは前回に続き福岡市内を走る非電化路線・香椎線から捜索開始、日田彦山線・後藤寺線など福岡県内の非電化ローカル線まで範囲を広げ、SUKAの連続。



もう!電化か非電化か分からないんだから、こだわらず探していこう!

福岡近郊で乗客数も多い電化路線・篠栗(ささぐり)線はどうだ?

おっ?

枕木が木製で、白と黒のランダム配置!問題写真と同じ!


やはり電化路線の可能性もあるのか!



期待を胸に篠栗線ほどなく完了。

そのまま筑豊本線へ。

天道(てんとう)駅。

筑豊本線もかつて(炭鉱全盛時代)の重要幹線だから、枕木がコンクリートなのも納得。



うーむ。



問題写真では、電化か非電化か分からない。

左端の柱も、架線柱とも街灯とも判別できない。

かといって九州中の路線の枕木、どこがコンクリートでどこが木製かなんて、調べても出てくるとは思えない。



もう覚悟を決めた。九州中のローカル線ぜんぶ見てやる。



まずは思いっ切り最南端のローカル線・指宿枕崎線から!

はい!



佐賀県の久保田駅に立ち寄った時。

鉄道電話が同じデザイン!

やはり九州で間違いはなさそうだ、このまま続けよう!



佐賀県を横断し、唐津から筑肥線へ。

使えるところは配線略図.net大先生も使わせて頂きます。目をつけるのは対向式ホームがある駅。

論理的にはこういう配線の駅!



浜崎駅に近づいた時。

あっ!

駅前に大きな工場!



ゴクリ。

駅の画像へ。

JAの大きな倉庫。



クーッ!


(この後もたびたびJAの倉庫に翻弄されました)



さて。

大先生に掲載されているローカル路線はほぼ全て捜索完了。



ここからは自分の足でいくしかない。(足?)



まず踏み入れるのは、九州を横断する2大路線・久大本線と豊肥本線。

ご覧のとおり、九州の鉄道は熊本地震や度重なる豪雨災害で幾度となく寸断され、復旧途上の区間も多いです。(JRだけでなく南阿蘇鉄道やくまがわ鉄道にも不通区間があります)


久大本線・豊肥本線も長らく不通となっていた時期がありましたが、現在では全線開通しています。

復旧に際してのJRや地域の尽力に、心から敬意を表します。



さあ気合いを入れ直して。

まずは久大本線から。御井(みい)駅。

むう。



善導寺駅。

枕木の感じは良いんだけどな!



うきは駅。

コンクリートブロックが四角!惜しい…!!



これ、、六角形のコンクリートブロック見つけたら泣くんじゃないか??



恵良駅。

こんな不毛な捜索をずっと続けててえらい!



南由布駅。

似たような画角で撮ってる人いた!



大分に到着、久大本線完了。そのまま熊本へ向かう豊肥本線へ。



豊後荻駅。

何を言ったらいいか!



原水駅。

熊本平野に降りてくると、駅も都市型になってくるか……



南熊本駅。

こんなにホームの断面を見続けることもそうそう無いぞ!!



熊本到着。豊肥本線も完了。



次は……長崎のほうを調べてやる。

(乗換路線図アプリより)

佐世保線とか、特急も走る路線だけど単線ローカルな区間もあるんじゃないか?



出発。

こんなふうに、いちいち駅に接近して構造を確かめる地味な作業の繰り返し。この大町駅は島式ホームなので通過。



高橋駅。

お、枕木が白黒ランダム!


意外と特急が走る電化路線でもあるんだな……!



佐世保線完了。

次は佐世保と長崎をショートカットする非電化路線・大村線で長崎へ向かおう。


彼杵(そのぎ)駅。

いい!枕木もホームの感じも!



大村線完了。

もういいや長崎本線いっちゃおう!


湯江駅。

あれ、やっぱりコンクリート枕木か。。



長崎県一周完了、当たりなし。



うーっ、次はどうするか……?



〜ここまで捜索した路線〜


水郡線 磐越東線 日田彦山線 筑豊本線 篠栗線 唐津線 指宿枕崎線 日南線 久大本線 豊肥本線 佐世保線 大村線 長崎本線



九州のローカル線はほぼ探し尽くした……残っているのは九州随一の大動脈・鹿児島本線と、鉄道電話検索で出てきた日豊本線という2大幹線のみ。



じゃあここから行こう、肥薩おれんじ鉄道。

九州新幹線の博多〜鹿児島中央全線開通にともなって、鹿児島本線のなかでもローカルだった区間が第三セクターに転換されて誕生したのがこの鉄道です。

いかに元・鹿児島本線と言えど、佐世保線のようにローカルな枕木の区間もあるんじゃないか?



おれんじ鉄道に行く前に、いちおう八代より手前の鹿児島本線のまま残っている駅(千丁駅)をチェック。

コンクリート枕木。



よし、おれんじ鉄道へ突入。

日奈久温泉駅。観光地っぽい駅はやはりドキドキします。

おやっ?

この、のりば案内板。

……似てなくもないぞ……???



いよいよ鉱脈に近づいたかと、改めて気持ちも高まります。

こんなデッカい工場は違うって学んだんだからな!



どこの駅だか忘れたけど、

2番線ののりば案内板。いいぞいいぞ!



米ノ津駅。

すっごい馴染みのあるマート!



高尾野駅。

僕のターン!という訳にはいかなかったか。



そのまま鹿児島本線(鹿児島県区間)に再び入り、鹿児島中央駅に無事到着。お疲れさまでした。

これ以上同行できない方は新幹線で気をつけてお帰りくださいませ。



私は引き続き日豊本線に入ります。そうする以外にないからです。



帖佐(ちょうさ)駅。

日豊本線にも白黒の枕木!



いつか乗りたいJR九州787系とすれ違い。



いつの間にか県境を越え宮崎を通り過ぎて、美々津(みみつ)駅。

のりば案内の看板!



もはや心をどこかに置き忘れ謎の惰性だけで進む私に、わずかな力をくれます。



門川駅。

もう、写真の角度といい車内から撮った事といい、これが正解でいいんじゃないか??



うめき声を抑えつつ隣の駅へ。

ふん、こんな名前の駅があるとはね。

駅前に集合住宅みたいなのが見えるから薄いか……。


とりあえず駅の画像へ。

ここで、下のほうにある青空の写真をタップした時。



あーーーっ!!!!!



あーーーーーーっっっっ!!!!!!!



ついに、ついに、ついに来た……!!!!!


もちろん頭の中に鳴り響くのはあの曲!



JR日豊本線・土々呂駅(宮崎県)、九州中を巡り巡ったあげくに確保!!!!!!



いやー厳しい問題だった!!!



さすがにこれは苦労を分かってもらいたい気持ちがあったので蒻崎さんに送りつけると、

泣かせてもドヤりを止めないのが私。



あの工場のことが気になったので調べてみると、


ここが本社の、かなり事業範囲の広い機械系メーカーだったのか。



あの看板を間近で見てやろうと近づくと、

え何これ?透けてる?すご。

さすが機械系メーカー!(丸出し)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



読んでくださった方も疲れたでしょう。本当にありがとうございました。




ではまた次回!