こんにちは。どこ野鉄夫です。
今回はとても大変になってしまっておる為、単刀直入に始めていきましょう。
まずは原田さんからの2枚(同一地点)。
ほほう、廃線。もと踏切だった場所かな。
「廃線跡は許容外かも知れませんが」と頂きましたが、全くもって堂々の範囲内ですよ!
(こんなのも頂きますからね↓)
さて廃線にしては、線路などが状態よく残っている感じ。最近廃線になったばかりの線か?
いちばん気になるのが。
コンテナが置いてあるその向こう、山が開けてる感じがする。
あの向こうに港があるのではないか?
港にある・貨物線・新しめの廃線跡。
原田さんは東北から北陸、西日本に至るまで日本中あらゆる場所から写真を送ってくれた実績がある。
地域は気にせず思いつくまま行こう。
まずは北海道へ。釧路のほうに最近廃線になった貨物線があったはず。
唯一、線路2本以上の踏切があったのはここだけど、、こんな市街地から遠いところまでわざわざ来るか?
いちおうストリートビュー。
違った。(機関車かわいい)
続いて室蘭へ。
ほらほら、いいところに踏切があった。
我ながらよく嗅ぎつけるもんだ!
いざ。
うーむ!惜しい感じがするけど違うか…
反対側は?
カーブが逆。。
よし、これで脳内にある弾は撃ち終わった。
さっさと検索に頼ろう。
ポイントは「廃線」で検索するとえらい昔の路線も出てきてしまうだろうと懸念し「廃止」という語句を使ったこと。(それでも古いの出てくるけど)なるべく最近廃止された路線を探し出したい。
画像を進んでいくと。
ムムッ!!
問題写真に似た景色を発見!
大きく表示をして、さらに確信。
なるほど北陸の敦賀(つるが)だったか!
中日新聞さんありがとうございます!
さらにざっくり調べてみると2009年頃に運用を休止し、2018年頃正式に廃止されたとのこと。
あとはマップで出かけるのみ。
では元の写真↓
探し出した写真↓
反対側も↓
仕留めるのが執着心↓
というわけでJR貨物・敦賀港線の廃線跡踏切、新聞の力により確保!
廃止から10年以上経っている割には、線路も綺麗に残っているものですね。
我が家の近く、東急世田谷線のほうがよっぽど草ボーボーです↓
これで現役バリバリですからね!
ちなみに問題写真の地点は、
やはり港に面した貨物駅の手前でした。
我ながら鋭い読みだった!(北海道は全然違ったけど!)
さてお次は、コンクリート宮本社長氏から「今、サウジにいます」と1枚。
………サウジ?
とても異国とは思えない、身近な雰囲気なんですけど。
何がサウジだ!
まずコメントで揺さぶろうとする戦法だな!
さて。
「身近な雰囲気」とは言ったものの、単純に日本となれば全く安心できない画角。ほとんど地面しか写ってないし、夜だし!
最大の特徴はホームに面した線路の間に、さらに1本「中線」があること。
ホームに書いてある数字などはJR東日本のような気もするけど、、それだけじゃ到底絞り切れない。
ここは…ドーピングとは自覚しつつも、行動分析に頼ろう。
前日の社長ブログで福井に行くような記事を読んでいたので、北陸方面から捜索開始。
ここからの捜索には配線略図大先生が必須。
しかし、跨線橋がひとつだけ。
問題写真↓
向こう側に跨線橋が見えるという事は、少なくとも2本以上の跨線橋がある駅ではないか。
…しかも撮影したこちら側のほうが若干高い場所のような気もする。。
さらに、暗くてよく見えないけど、左側ホームには外側にも線路がありそう(敷地も広がってそう)なことを確認。
右側ホームはおそらく線路1本だけだろう。
北陸本線を北上し、福井・金沢を過ぎても捜索継続。
あいの風とやま鉄道の石動駅!かなり良い配線!
すかさずマップで接近。
出たーっ!跨線橋が2本!!
これは来たか?どうだ……??
↓↓↓
ぐあーっっっ!!!
すっごい惜しいけど違う!!!!
ちなみに難読駅で「いするぎ」と読みます!
さて北陸方面の捜索は終了。
ここからは思いつくままに。まずは地元の伊豆周辺から静岡あたり。
草薙駅は、
橋上駅舎で跨線橋なし。
一気に岡山方面へ。出張でよく行ってる気がする。
しかし北長瀬、新倉敷とも跨線橋が1本だけ。
うーむ。こんな当てずっぽうな捜索ではラチがあかないな……。
写真に戻って。
やっぱり気になるのはコレだけど、
「下り段差注意」も、緑色の表記も、画像検索でうまく出てこなかったし。。
……ん、下り段差注意……??!!
これは、、交流電化区間か、ディーゼルカーが走っている地域ではないか?
こちら一例ですが↓
交流電車やディーゼルカーでは、入り口にこのようなステップ(段差)があることが多いのです。
あの表記は、こういう車両の段差の注意喚起だったのではないか??
よし、JR東日本の交流電化区間あるいはディーゼルカーが乗り入れる駅でいこう。
さらに畳みかけて。
このベンチ。
ベンチに関しては、僕には強い味方がいる。
↓
JR東日本1発目のページへ。
↓
これだっ!
…常磐線の勝田駅。
常磐線は取手駅以北が交流電化。もちろんここ勝田もその区間内。
ふたたび略図大先生を携え、常磐線を北へ北へ。
中線がある駅、けっこうあるぞ!
原ノ町駅に接近した時。
あーーーっ!!!
駅の跨線橋とは別に、駅をまたぐ歩道橋!!!
サウジとか福井とか言ってたのに、なんでこんなところに???
では大変お待たせしました、元の写真↓
ようやく辿り着いた歩道橋からの写真↓
よっしゃーーっ!!!屋根のスリットも完璧!!!
JR常磐線・原ノ町駅、サウジではなく日本をさんざん旅しながら確保!!!
なお確保した後に社長ブログの新しい記事を読んでみたところ、
福井に行くというのはブラフで実際には福島に行っておりました。
(※決して僕なんぞを騙そうとした訳ではなく、業界団体とのいろんな関係でそうなった模様です)
…結局、ただ純粋に難しい夜の線路写真だったというわけか。
なんとか辿り着けてよかった!
さて今回のラスボス登場です。
鉄はる君の奥様からの1枚。
そのへんの線路。
去年の12月にもらって以来幾度となく捜索に挑み、そのたびに跳ね返され倒され続けてきた恐るべき途中の景色です。
電化された2本の線路があり、微妙な勾配でトンネルに向かっている。
線路裏側には工事用車両たちの駐車場。
ただそれだけ。
忘れもしません、写真を見た瞬間に向かったのは山梨県の中央本線沿線にある穴山駅付近でした。
………上下線の線路がちょっと離れすぎか!
初手でこれだけレベルの高い地点を出せるのはさすがだと自分で思いますが、ハズレはハズレ。
さあ、ここから壮大な捜索の旅が始まります。
(博物館によくある映像のナレーション風)
架線柱は立派だけどごくごく標準的なもの。
いちばん気になるのが、下った先のトンネル上部が平坦に見えること。
これは住宅地や公園の下をくぐる都市部のトンネルではないか?
そう考えると……鉄はる君や奥様のテリトリーは千葉県東葛地域……あのあたりを走り、住宅地をトンネルで抜けそうな路線は……武蔵野線だ。
捜索開始。
そうそう、こういうやつ!
トンネルではないけど、道路をくぐる地点というのも十分考えられるだろう。
どうだ?
高低差が違ったか……
このあたりは航空写真ではさすがに分からない。
でも架線柱はいい感じ!
沿線をくまなく見ていきます。
住宅街すぎたか。(もう2月に入っていますね)
うーむ!
ここも違う!
沿線ぐるりと捜索終了。
Googleアースで高低差に注意しながら再度の捜索も実らず。
武蔵野線ではなかったのか、、いい読みだと思ったんだけどな……!
そのまま、千葉県のJR線捜索へ。
山岳トンネル。やはり上部の感じは違うもんだな。
クーッ惜しい!
…しかしこんな捜索で、ほんとに辿り着けるのだろうか…??
ちゃんと写真を見よう。
工事用車両の駐車場、気になるけど探しようがないよな…
実際ここまで捜索してきても、トンネル・駐車場・その向こうの森がワンセットになった地点はひとつも見つけられていない。
景色としては、そこそこ郊外のほうだろうな。。
あのトンネル、、
武蔵野線には惜しいトンネルや陸橋下がいくつかあった。
武蔵野線はもちろん電車も走っていますが、貨物線としても重要な路線。
……よし、武蔵野線と同じく都市部や住宅地を抜ける貨物線沿線で探してみよう。
川崎市にある梶ヶ谷貨物ターミナル。
この路線(武蔵野貨物線)には電車が走っていないうえ、踏切はなく高架やトンネルで住宅地を抜けるため一般的にはほとんど知られていないでしょう。
こういう貨物線のトンネルはどうだ?
ここは高架のままトンネルか……!
沿線を慎重に捜索。
起伏が全然違うか……
東海道貨物線は?
あっ!駐車場あったけど、、ここも高架のままトンネル。
貨物線でも見つからない。
これは、、、本当にどこなんだ?全く分からないぞ??
だんだん気がおかしくなってきた私は、急に山口県の下関へと向かいます。
これは、関門海峡をくぐる関門トンネルの入り口です。
海底トンネルなら、山岳トンネルとは違って上部が平坦かなと思ったんですがね!
架線柱から探してみようと様々な路線を確認してみたこともありました。
いい!やはりJRの路線だろうか?
私鉄にも似たような架線柱アリ。
もう区別がつかん!ここからの捜索は危険!
捜索が数ヶ月におよんで来たため、途中で頂いた写真がこの悩みをチクチク刺激したりします。
(加瀬さんからの写真)
コンクリートの壁とか、あんまり見たくないんだよ!
…待てよ…?!
↑この駅は東急田園都市線の駅。田園都市線も起伏のある住宅街を踏切なしトンネルありで駆け抜けている……
田園都市線沿いはどうだ!?
うーむ、やはり違うか。
東急田園都市線は瀟洒な住宅街で売っているからな、重機の駐車場とかは沿線にないか(若干の偏見)。。
先日あやさんから頂いた写真も、
線路がだんだんトンネルに入っていく写真とか非常にナーバスになりながらも必死で解きました(涙)。
さておき。
全く手がかりが掴めないまま、改めて千葉県のJR複線区間を全捜索したり。
工事用車両を見つけて喜びかけたものの、この有様。
これはもう、無理なんじゃないか?
そう何度も何度も思ってきました。
ほぼ関東しか見てないし、もしどこか他の地方だったら……?
ここは、半年経っているとは言え、恥をしのんでヒント写真をお願いしようか……このままでは全く進めないから、そのほうがマシだよな……
そんな気持ちもほぼ固まってきたある日。
いつものようにゾンビの目で写真を拡大。
このトンネル。
何度見ても、トンネルの上が平坦。というか薄い。
その向こうは公園か何か、緑が広がっている。
………これは…………
米軍基地とか飛行場の近くを通る鉄道が、部品落下防止のために蓋をしているだけではないか?
そう思いついた私は、米軍厚木飛行場の近くを通る相鉄線沿いへ。
これだ。
祈るような気持ちでストリートビュー。
違ったーーー!!!!
しかし、この思いつきはおそらく的を射ている。
彼らのテリトリー(千葉県北部)にも、自衛隊の基地があったはず!
あれだ。
接近。
いいところに鉄道が通っている……!
↓
あーーーーっ!!!!
工事用車両の駐車場とトンネル!!!!!
やっと、やっと見つけたっっっ!!!!!!
では大変お待たせしました、元の写真↓
ようやく辿り着いた写真↓
…長かった…この景色に辿り着くまで本当に長かった……
こんな殺風景な場所で感動してしまう私はおかしいのでしょうか???
とにかく。
北総鉄道・新鎌ヶ谷〜西白井間にある謎のトンネルと途中の景色、半年間の執念が実ってついに確保!!!!
いやー大変な問題だった!
…結果が分かった後での話なんですが、私は大変重要な鉄道要素に最後まで気づくことができませんでした。
それが何かはあえて言いませんが、何でしょうかねえ。。何だと思います?
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今回は以上です。
壮絶な写真が続いたため長くなってしまいましたが、最後までお読みくださり本当にありがとうございました。
ではまた!