どこ鉄105 〜全国レベルの無駄能力 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



おかげさまで先日誕生日を迎えまして、43歳となりました。

メッセージやリアクションを下さった皆様、ありがとうございました。

今後もよろしくお願い致します。




それはさておき最近最大のトピックは何と言っても千葉ロッテ佐々木朗希投手による28年ぶりの完全試合達成ですよね。

久しぶりにスポーツ新聞を買いました。永久保存版。イチローの引退以来ですよ。


彼の出身地・陸前高田に縁のある者として、勝手ながらもの凄く嬉しいです。彼は球界の宝です!


バッテリーを組んだ松川君が高卒ホヤホヤルーキーの18歳だった事といい(2人合わせて38歳。希望しか見えない!)、いろいろ語りたい事は尽きないのですが、野球の話はブログに書くより人と喋ってるほうがはるかに楽しいですからね、、また野球好きの友人たちと飲みたいものです。



というわけで野球電鉄というブログタイトルの電鉄のほうに属する「どこ鉄」を、いつも通りやっていきましょう。




今回もお初の方から。

先日写真をくださったGAZEBO監督の映画『AIM』にて渋い父親を演じられた、俳優の藤崎卓也さんからの1枚です。とあるイベントの会場で頂きました。ありがとうございます!

ん、どこに鉄道が?と最初は目が点に。



藤崎さんに教えてもらってよく見ると、

ああ、ゆりかもめか。



「何でゆりかもめだと分かるの?」と言われましたが説明のしようがありません。



さあ捜索開始。

この場で解いて実力を見せつけてやろう!



しかし、

運河や橋の多い地域と、


かなりの遠景で距離感がうまく掴めない点から難儀。



いや、早い話が人前だと思いのほか力んで(舞い上がって)実力を発揮できず。この日はあえなく断念。



実際にその場で人の反応を聞くことができると、滅多にないから嬉しくて「早く解きたい」「驚かせたい」と自己顕示欲の塊な気持ちが芽を出し、舞い上がり急いだあげく捜査の網の目が雑になるというメンタルの弱さ。




うー悔しい!




日を改めて、いつも通りの環境でひとり捜索再開。

ゆりかもめである事は、ほぼ間違いないよな…。


手前に立体的な橋があって運河を渡っている。

運河とゆりかもめの間には、そこまで大きなビルなどはない。ビルがあるのはさらに後方。



全線じっくり探していく。落ち着いてやれば、わけはないはず。

立体的そうな橋を発見。

思ってたより運河とゆりかもめの距離が離れているけど、どうだ?


橋の上からストリートビュー。


問題写真の拡大↓


豊洲PITだ。間違いない。



ここで終わらせる事もできるんですが、私の執着心は特急。止まりません。




あの写真を撮った地点を突き止めたい。

というか似た画角の写真を探し出したい。


相当高いところから撮っている感じ。

左下に見えるビルよりも高いのは間違いない。


あの橋までの距離はどのくらいだろう…



橋からのストリートビュー。

あれだ。あの4棟のどれかだ。



では元の写真↓


探し出した写真↓

多少角度は違うかもだけど、だいたい間違いないだろう!



というわけで、ゆりかもめ新豊洲駅付近の遠景、確保。



現場で解けなかった無念さ巻き返したぞ!





続いては、コンクリート動画の仕事『透水宣言』ディレクターの奥川さんから「こんなん分かるの?」と1枚。

柱が超邪魔。



なんですかこの撮り方は!

レンズぶつかりますよ!



僕の答えは「まあ、何とかなると思います」



というわけで捜索開始。



まず、柱の右側。

ホームの△や○の表記。



これはJR西日本で確定です。



(根拠↓)



そして柱に古いレールが使われている。

=古くからある路線。



逆サイドも見てみます。

何やら施設があって、構造が駅に覆いかぶさっているような。夜だから構造物と空の違いが分かりづらいけど……。


少しの空きスペースを挟んで、線路が2本。



まずは歴史ある路線=大阪環状線が思い浮かんだ中で、西九条駅を見てみます。


大阪環状線は2面2線の対向式ホームの駅が多いんですが、この駅は分岐駅なので線路がたくさんあった気がする。大阪環状線ほとんど乗ったことないから何となくの記憶だけど。



西九条駅へ。

しかし線路がたくさんある側は高架で、覆いかぶさるような施設はなく。


配線略図大先生で他の駅も確認。

ホームに接していない線路がある福島・野田両駅を調べてみたものの該当せず。



問題写真へ戻ります。

しかし邪魔だな………自分のおでこを擦りつけてる様な気分になってくるぞ。



気分はさておき、

こうやって見ると左側に見える線路2本は、ともにホームに接してない線路だな……!


見えてない部分にもう一本の線路(ホームに接してる)があるとすると………

複々線区間か?



関西地区で、歴史ある路線で、複々線区間があると言えば東海道・山陽本線(JR西日本の呼称では京都線・神戸線)。



その中でも注目すべき区間は、

↑ここではなく、

ここ。新長田〜朝霧間。



1枚目の略図から兵庫駅までは、「方向別複々線」と言って同じホームで快速系統と各駅停車が乗り換えられる構造になっているんですが、

新長田駅からは「線路別複々線」と言って、それぞれ個別の上下線を持つ構造に変わります。



東京で言えば山手線と埼京線、中央線快速(オレンジ色)と中央総武各駅停車(黄色)などは並走しているけどホームは別ですね。そういうイメージです。



どこまで理解して頂けたかは分かりませんが、、とにかく快速線にホームのない駅が怪しいという推理



囲んだ範囲で該当しそうな駅を順番に見ていきます。

最初の新長田は、ちょうど方向別から線路別に切り替わるところの立体交差だったので無罪。


一駅ずつ進めていくと、

思いっきり駅に覆いかぶさる構造物。

舞子駅、怪しい。



駅の画像へ潜入。

あっ!柱の形!!



問題写真↓

これは来たぞ!!!



さあ、あとは左側の構造物を見つけて決定的証拠としてやろう!



しかしここから画像探しに難儀。

良い写真だけど、もう少し奥のほうの構造が見たい……!



前面展望動画も導入。


残念ながら窓のピラーで見えず。

ホームの看板も邪魔!というか問題写真に看板なんて映ってなかったな……この駅じゃないのか?



多少の不安も出てきたので、該当する区間の他の駅も一通りチェック。しかし例のレールを使った柱&構造が覆いかぶさる条件を満たす駅は舞子のみ。



何とか、あの看板の向こう側を見ることはできないか……???



側面展望動画」で検索。


素晴らしい動画が出てきたぞ!ありがとうございます!

上り列車というのもバッチリだ!


満を持して舞子駅停車のシーンへ。


逆側の窓でしたか。



私はこの、ホームと逆側の窓が見たかったのですが……まあそうですよね失礼しました!

(このあたり、ホーム側=海側の車窓はとても景色が良いのです。撮るなら海側というのは極めて自然な事)



さてどうしたものか。

どうにか、この階段だけでも見つけたいが……。



画像や動画をひたすら漁り続けて。

これだ。

ようやく「99.9%間違いない」と言えそうな画像が見つかった……看板との距離感が捜索当初の画像と違う感じもするけど、、、もうこれ以上は行けない!



では元の写真↓


やけっぱちで送りつけた写真↓

(さんぽこちゃんねるさんの動画より)



返信↓

こんな事言ってるけど内心は「0.01%外れてたらどうしよう」と思ってましたよ!


ともあれJR神戸線・舞子駅、柱のせいで時間が掛かったものの無事確保!!!



なお、最初のほうで載せた舞子駅付近のマップ。

覆いかぶさった構造物(道路)は何かというと、


こうなっているんですね。


ちょうど駅の真上に明石海峡大橋へと続く高速道路が通っていて、舞子駅は淡路島・四国方面へのバス乗換駅という役割も持っています。




駅の外の夜景↓

今回闘った夜景↓

ああ、なんて愉快な遊びをやっているんだろう!





さて今回ラストは、蒻崎さんからの1枚。

ドライブ・マイ・カー的な。



また来たよ、絶望的な途中の景色!


ただそこに敷かれているだけの線路には何の特徴もなし!



唯一最大の特徴と言えるのは、

奥に見える高速道路。



とは言え、これだけで辿り着くことは相当厳しい。



ならばと最初に検索したのは。

ガードレールに色がついてるのが珍しいから、地域を絞り込めるんじゃないか?



調べを進めると、あれは黒ではなくダークグレー系だと知り。

ふむふむ。

(ちょっとヤバい方向だな……)



結果分かったのは、

「国土交通省の景観ガイドラインにより全国的に白色以外のガードレールが増えている」という事実のみ。


ありがとうございました!!!



ほんと、こういう設置物の検索でうまくいったためしがない!踏切のゴムマットとか!!




覚悟を決めて真面目な捜索開始。

何となく、葉っぱが枯れてるから、、北のほうから始めよう。



北海道ではない気がするので、東北から開始。

たしかJRの花輪線が、東北自動車道と組んず解れつしていたはずだ!!

全線捜索、無事終了。


まあ仕方ない。



けっこうのどかな地域なのに、防音壁が上までスッポリあるのが気になるけど……電光掲示板や設備の感じからして、そこそこ前からある高速道路じゃないかな…?



東北から順に、そこそこ前からある高速道路と非電化ローカル線が交差する地点をつぶさに観察していきます。


(東北終了、関東に下りる)



関東平野で数少ない非電化路線・八高線はどうだ?

うむ、さすが関東平野だ。



ここで思い出したのが以前の道路写真↓

(出題:舞さん)

この空。


また小海線か……?



すかさず捜索、高速道路と交差する地点は、

山ちっちゃ。


ダメだ、全然当たる気がしない!!


今一度、気合いを入れ直すことにします。


全国版マックスマップル導入。


北海道は飛ばして東北地方から、改めて全ページで高速道路と非電化ローカル線の交差地点を全て洗い出す作業。

このページから順に全部見ていくぞ。


注目するのは、

紫色で書かれた高速道路のみ。そこそこ前からある高速道路限定。左側に出ているような赤いバイパス系の道路は無視。

これは賭け。



幸いにも、日本中の非電化単線路線がどこを走っているのかはほぼ全て頭に入っています。

なので紫色の高速道路さえ追っていけば、何とかなるはず。



さあ、行ってみよう。


良さげな交差を発見。


ここはどうだ?

うーむ、全然違う!

道路地図では詳細な起伏まで分からないな……。
(これには以後も苦労)



地形的にも(小さな丘陵が多い)気になった房総半島。

ちょっと森が近い気もするけど……!?

やっぱ駄目か!


……千葉県からいきなり島根県に飛ばれると、気持ちが追いつかないんですけど。



まだ房総半島で見たいところあるんだけどな…!

しかしここでページを飛ばすと、収支がつかなくなる。



我慢して中国地方(非電化単線の宝庫)も引き続き捜索。

ここはどうだ…?


線路が遠い!キーッ!!!


正直、ここに載せたのは捜索したなかでも特に出来のいいほうのやつです。


それ以外は本当に地味でどうしようもない徒労の繰り返し。



問題写真↓

どこだよここは……!なんにも写ってないぞ!!



たまらず途中で絵も導入。

ヨシ。



その後も根気よく捜索。

もう、どこだか忘れちゃったよ!



そしてマックスマップル89ページ「横須賀」90ページ「益田」の間で一旦挫折。


こんな方法で、本当に辿り着けるのかね……??



紫色の高速道路だけに絞っているけど、もし赤いバイパスや無料高速道路だったとしたら終わるぞ……



かといって135ページの鹿児島県南端までこの捜索を続けるのか……?




とにかく心の中の鉄を振り絞って捜索継続。

地図は岡山県南部へ。

このページの中で気になるのは、


山陽道と津山線の交差!



すかさず現地へ。

ああ、ここは違うな……。

(基本こんな事ばっかり)



このページで他に非電化路線はと、、、

吉備線が非電化単線だったな。

2ヶ所で交差してるから見てみよう。



マップで右側の地点に行った時。

ん……?


高速道路の角度はちょっと違うけど、向こう側の田んぼの感じ……?



こんな所で?急に?と心が騒ぎながらのストリートビュー。

来たァッ!!!!!!



ここで一瞬のうちに頭が回転し、ストリートビューをさらに先へ。

ハッハッハッ。


もうガードレールの事なんて忘れてると油断していただろう!!!!




では元の写真↓


ついに辿り着いた写真↓

完璧。



JR吉備線・吉備津〜備中高松間、国道180号線からの途中の景色、確保!!!!!




いやー厳しい問題だった!

苦労が報われてよかった……!!!




ごほうびに蒻崎さんから貴重な写真を頂きました。

この車両は381系(特急「やくも」)という国鉄時代からの車両で、いまの日本で唯一最後に残った、国鉄型特急車両を使った定期営業列車なのです。でこの色は国鉄色と言って最近復刻されたんですがマナーの悪い撮り(以下略)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



またしても大変長くなってしまいました。



それもこれも皆様からの写真が手ごたえあり過ぎのためです。本当にありがとうございます。



次回はサクッと解いてスッと書きたいと思います!



最後までお読みくださり、ありがとうございました。


ではまた!