どこ鉄 〜鉄を断つ…? | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



のっけから鉄道と関係ない話を始めます。

先日、仲良しの友人から「家の駐車場(砂利敷き)に鉄筋が出てきて困っている」という相談を受けました。

↓↓↓


基礎か何かの鉄筋の残骸が、雨風や車・人の出入りによって砂利がすり減ったことで露出してしまったようです。つまづいたり車がパンクする恐れもあり、放っておくとさらに危険が増してしまいます。


そこで、

・鉄筋の周りを10cmほど掘り下げる→グラインダーという工具で切断→砂利を埋め戻してタンパという道具で転圧(締め固め)する


この方法を提案し、なんだかんだ「じゃあ明日行って俺がやるよ!」という流れになり、無事に解決してきました。すぐ相手のスケジュールに合わせることができるのが暇人の良いところですね。


この写真じゃわかりづらいか(笑)

とにかく危険な突起は完全になくなりました。

お役に立ててよかった。



まだまだ素人DIYレベルですが、

家まわりの悩みごとの相談を受けて解決方法を提案し、そして実際に火花を散らしながらグラインダーで鉄筋を切断する(もちろん保護メガネ着用)、こんなことをするようになるとは、1年前には考えられませんでした。



加えて今は、相談したり素朴な疑問にも快く答えてくれるプロの方が身近にいてくださいます。この時も僕の考えた方法で本当に良いのかを師匠に相談し、「それでOK。ただ万が一固くて掘れなかったら、できる所で切断して上をモルタルで保護するといいよ」という策まで頂けたので、万全の気持ちで臨むことができました。

モルタルなら作れるし使える。どんな道具が必要かも分かるぞ。


現在、舞台の現場がないので施工の現場で経験を積んでいる俳優です。今後ともよろしくお願いします。




さて最初の写真は、まさに今回アドバイスを頂いた私の師匠・渡辺まさつぐさんからのこちら。

無事に作業が終わったのでお礼のメッセージを送ったところ、その時いたであろう現場写真の数々に紛れて送られてきました。もちろん私はこの写真にだけ反応しましたが。




さて頭を切り替えて、どこ鉄開始。




まず、映っている車両はJR西日本の花形・新快速で運用されている223系か225系ですね。転換クロスシートを装備し最高速度130km/hで京阪神を駆け抜ける新快速は、我々首都圏の鉄道マニアからすると憧れの列車です。


こちらが223系(Wikipediaより)。


225系も顔は違いますが、運用範囲が全く同じなのでここでは不問。



その運用範囲は、福井県の敦賀から北陸本線(湖西線)→東海道本線→山陽本線と経て兵庫県の、もはや岡山県ギリギリの播州赤穂(ばんしゅうあこう)・上郡(かみごおり)まで。この程度のことは知ってて当然。関西の両側にはみ出す広範囲。



で、問題写真の風景を見ると、背後にマンションのような建物がありますね。手前側の住宅もお隣と密接しているようなので、それなりに都市部だと推定できます。



そうすると、JR西日本の琵琶湖線・京都線・神戸線区間かな……滋賀県から兵庫県までの東海道・山陽本線区間の地域ごとに、JR西日本が独自に付けている名称です。

(東海道新幹線に乗っていても、京都や新大阪の乗り換え案内でこれらの名称はアナウンスされません。単に「東海道線はお乗り換え」と案内されます。JR東海の超合理主義的な感じが伺えます)



さて…車両の運用区間より少し狭まったとはいえ相変わらずの広範囲から、あの写真の場所をピンポイントで見つけるのは難儀すぎるな…!



写真をもらってからここまでの、現実のやりとり↓



AIのようなまさつぐさんはノーモーションでヒントの写真を送ってくださいました(笑)

ほほう、東横イン。


そして、さっき言った路線のなかの複々線区間ですね。ちなみにここは日本最長の複々線区間です(草津〜西明石 120.9km)。※



そのなかで東横インのある場所を探してみろという事だな……


しかし鉄道になったとたん言うことを聞かなくなる私は、さらに写真を拡大します。

オヤー??



思いっきり「〇〇駅前」という文字が見えましたぞ??




これでは、ひとたまりもありません。




では元の写真↓


探し出した写真↓
まさにピンポイント。


東海道本線(JR琵琶湖線)・南草津駅付近の線路、住宅街を歩くように確保!




後から聞くとまさつぐさんは、あの建物の文字に気づいていなかったようです。


その時、
どこ鉄ベテラン勢の皆様がいかに細かな部分まで目を光らせて致命的な情報を消すことに躍起になっているのか、その隠された真実に思いを馳せました。いつも本当にありがとうございます。



先ほど日本最長の複々線区間と書きましたが、そもそも首都圏と関西では、線路の振り分け方に明確な違いがあります。
ああいつか、そのへんの蘊蓄をクドクドと分かりやすく解説したい……!





お次は、以前も手応えある問題を送ってくれた大澤舞さんからの1枚。
…………。




道路。




圧倒的に道路。




しかも絶対これ車おりて撮ってるよね??




何故こんな場所で!!




インパクトが強すぎていろいろ混乱しそうですが、まずこのコンクリート橋梁の上を、鉄道が通っているという事でしょう。そう信じましょう。



これはスパルタ問題だぞ……



まず、このコンクリート橋梁の上を見ると。

架線が張られていませんね。非電化のローカル線でしょう。




そして写真奥。

ガードになっている。


あれは、、高速道路かな……??

少なくともバイパス以上の道路だろう。



手前では残念ながら反対側を向いた電光掲示板が立っていますね。



そして高速道路らしき橋の上は、問題写真上の空とは若干色が違います。



ローカル線のガードで稜線が見えないけど、おそらく山があるんだろう!


追越禁止の黄色い車線。国道か、少なくとも県道以上だろう。


そして景色の感じが、何となくだけど寒そう。雲の重さとか。

……東北か??


車道と歩道の間のアスファルトが劣化しているのも、厳しい気候を想像させます。



よし、

東北の(分からないけど)、高速道路と非電化ローカル線が少し離れて並走していて、その下を国道が直角に突っ切っている感じ……




とりあえずここから始めよう。




まずは東北自動車道沿いを捜索。盛岡以北で、花輪線が並走していたはずだ……!






雲すら掴めないSUKA。





高速道路ではないけど、何となく気になった釜石線沿いを当たるも、案の定の徒労。





うーむ!





この感じでGoogleマップを拡大したり移動したりで見ていくのは苦行に等しい…




何より、道路を、一度にバーッと見たい……






そこで!!!(久しぶりの織田裕二)

新兵器を導入しました。




マックスマップル全日本道路地図3500円。




免許も持ってないのに購入。



よーし、これでひと目でわかるぞ!!なんて便利なものがこの世にはあるんだ!




畳みかけるように絵も投入。

相変わらずのクオリティですが、何より視覚で具現化するのが大事。




さあ改めて、東北自動車道を軸に捜索再開!!





……だめだ。





地図がおもしろくて関係ない所まで見ちゃう!!




今まで通ったことのある道とか、思い出とともに辿り始めてしまう!!





楽しい!!!




〜〜〜〜〜


気を取り直して。




先ほどの釜石線と、三陸道が並走している地点を発見。



どうだ、これは行けるか……?

三陸道、高!




そうか確かに、僕の父の故郷である陸前高田でも三陸道はかなり高い高架とトンネルで、起伏の大きい三陸沿岸部を貫いていたな…。




その後も東北道や山形道を軸に、ローカル線と並ぶ場所を探しながら徐々に南下。


地図の縮尺が大きいので、地図では近いように見えても実際は思いのほか離れている事も多く、「ほとんどくっついているような部分に注目すべし」という学びを得る。


調べていくうちに、あのガードはやはり昔からある高速道路ではないか、という疑いが濃くなってくる。

三陸道もそうだけど、新しくできた道路はコンクリート橋脚などのつくりがもっと、なんと言うか軽やか。




昔からある高速道路に限定して調べを進める。





無事に東北捜索完了。






クーッ!東北ではなかったか!!





ならば。

しらみつぶしに全部見てやろう。




1ページずつ見ていくと、福島の沿岸部からいきなり金沢に飛ぶのも地図の醍醐味ですね。




そして、長野・山梨あたりに差し掛かった時。

小淵沢インターのあたりで、中央道と小海線がほんの少し並走してる……


そして県道が串刺しに走ってる……




ここか?




静かな高まりを感じながら、Googleマップでズームイン。

おお……今までの中でも、いい感じだぞ……?




東北から失敗旅を続けてきたなかで、期待と不安のストリートビュー↓

っっっしゃ来たあー!!!!!




元の写真↓

コンクリート橋梁、電光掲示板、高速道路、そして山。



完璧な四重奏。




というわけで山梨・長野県道11号線八ヶ岳高原ライン、中央自動車道小淵沢インター付近で確保ッ!!!!




すみません取り乱しました。


えー正式には、

「JR東日本 小海線・小淵沢〜甲斐小泉駅間のガード(山梨県)、確保」

でしたっけ?



道路のことばかり考えて鉄道への意識が薄(自粛)



今のは違います!!「あの橋の上に鉄道が通っている」と信じていたからこそ、モチベーションが保たれたのです!




あぶないあぶない。また変なことを言う所だった!




いやー、それにしても地図を買った甲斐がありましたよ。





甲斐の国だけに。



〜〜〜〜〜〜



今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。




良い週末をお過ごしください。




ではまた!