どこ鉄 〜前後左右に踊らされ | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



今年は梅雨入りも早いようですね。

我が家(1階 日当たり悪し)は去年の長い梅雨でかなりの湿気ダメージを受けたので、今年はしっかり対策を施したいと思います。



さて、去年の5月に僕の趣味でおもむろに始めたこの「どこ鉄」というシリーズ、おかげさまで1年になりました。



読んでくださる皆様、そして写真を送ってくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。



いつか皆さんと集まって、いろいろ話してみたいな…。ずーっと一人で書いているので、毎回「これでいいんだろうか?」と不安になります。



そんな日を夢見ながら、今回も淡々とやっていきましょう。淡々とね。




まずはおなじみエプロンさんからの1枚。

安定の踏切。



最近の問題で出てきた西武多摩川線の踏切と、構図がよく似ています↓

こちらは3分で解けたのですが、今回のはそうは行かなそうだ。



土地鑑の有無はもちろんありますが、同じように見えても紙一重です。このあたりの違いはずっと分からないでしょう。



さて。


電化された単線、枕木はしっかりコンクリート。黄色い金具が目立ちます。


周りは住宅街だけど、都心部よりは空間に余裕のある感じ。


右側のオレンジ看板の「10」は何だろう?まさか速度制限じゃないよな…?



いちばん注目したのが。

向こうに、陸橋らしきものが見えます。



高速道路かな?




(前回の高速道路ズブズブ写真と並行して捜査していたこともあって、強引に同じジャンルにまとめてしまおうという意識がはたらきます)




さて目を付けた路線は、関東平野の西側・神奈川県の茅ヶ崎〜橋本をトコトコ走るJR相模線。



単線の電化路線で、都市感と田舎感を持ち合わせていて、何より東名高速などの主要道路といくつも交差するという点が、疑いの目を向けるに十分だと判断しました。




さあ捜索開始。



ストリートビューでまず適当な踏切を取り調べ。

ウム!

架線柱の感じとか、両側にニョキニョキ立ってる謎の三つ目装置もいい感じだ!





これは時間の問題だな!






全線2往復、当たりなし。





あれー???





かなり疑わしかった小さな踏切はストリートビューがないので、YouTubeの前面展望動画で繰り返し確認したけど、バチッと来ない…。



「いくら似ていてもバチッと来ない時は違う」という今までの経験を信じて、別の路線へ。




さて関東で、単線の電化路線で…と考えると、房総半島にふんだんにあります。



エプロンさんの地元はたしか千葉県のほうだった気が…!といくつかの路線を当たり、かなりいい着想だと思って捜索した東金線↓

惜しい!



構造物も似ているが!




ただどうも、千葉県のほうでは線路脇の土地が、問題写真よりも広い印象。


うん…


東金線よりは、ギュッとしてるよな……。



もう少し都心に近いところか…?




次に思いついたのが、八王子から川越までを走る八高線&川越線。



何よりJRになってから電化された路線という、相模線との共通点があります。経緯が似ているなら構造物も似ているはずだ…!!




〜よくわかる解説〜


八高線・川越線における路線の名称と実際の運転系統について↓


おわかりいただけましたか?


わからなくても問題ないので、次にお進みください。

要するにピンク色の部分を捜査するという事です(もし見つからなかったら、実質埼京線の大宮まで)。



とっとと会議室を出て現場へ向かおう!




八高線の踏切を取り調べ。

おおっ、いい感じ!



しかも今までなかったオレンジ色の看板があるぞ!!



いくつかの踏切を見ているうちに、あれは踏切の番号だという事がわかってきました。



そうかそうか、じゃあ10番を探せばいいんだな……!



では、元の写真↓



八高線の10番↓

全然違う!!



誰だキミは!!





どういう事だろう、さっきのが55番だったから、おそらく全線で通し番号になってるはずだけど……




ならば川越線区間はどうだ?

こっちもあったぞ!



しかも7!当たりは近い……!!



隣の踏切は……

よしよし……!

もうすぐだ……



その隣は……

キーッ!!!もうやだ!やめる!!!





〜ほとぼりを冷ます〜




「川越線 踏切 番号」で検索。


素晴らしいサイトに到着。



一覧で見られる上に番号までついてる!

なるほど、川越線では1駅ごとにリセットされるのか…!

八高線とは番号の振り方が違ったんだ!



このなかで10番を探せばいいんだな、今度こそ!!



では、元の写真↓


辿り着いた真の10番↓

完璧とは、このことを言うのです。


川越線・西大宮〜指扇(さしおうぎ)間の指扇第八踏切、数字に翻弄され続けながらも確保!!!




なぜ第八踏切で10番なのか、そこに触れる者は誰もおりません。




ちなみに最初に注目した陸橋ですが、あれは陸橋ではなく西大宮駅の駅舎でしたとさ。




あー疲れる問題だった!!







お次は、透水宣言・奥川監督からのこちら。

この写真、ほぼ1か月、手を出せませんでした。



構造や関係性が謎すぎる。


線路はいいとして、出発信号機があるから手前側にホームがあるんでしょうが、じゃあこの階段は何?どこに繋がってるの?降りたところはトイレのようだけど手前は何があるの?立体交差の駅?


奥に見える道路橋(左上端に車が見えます)との関係も謎。



また線路にしても、

電化されていて、真ん中の2本が本線ぽくて、手前に分岐してくる線路(木の枕木)があって、、奥の線路がちょっと離れてるのは何?

ただ分岐する地点がずれてるだけ?それとも別の路線??



見える情報と見えない情報が掛け算のように謎を深めるので、なかなか捜査に出られず金縛り状態。


頭を整理するための絵も、自信のなさからこの有り様。

よりによって変なところにシミまで付いちゃってるし。



それでも電化路線・道路との立体交差・その陸橋の腐食具合から、まずは関西(奥川さんの地元)で自信の湧かない捜索を始め、単発のSUKAを繰り返し。



一度だけ、阪和線&南海高野線の三国ヶ丘駅で湧きかけましたが、

違ったか……。

下を走る阪和線に、線路の分岐はありませんでした。



手当たり次第では、到底たどり着けないな……



なにしろ関西かどうかも分からない。

奥川さんも先日の宮本社長と同じく色んな場所に出張で行ってるし…



原点に戻ります。

唯一の文字情報である出発信号機。

「出発5R」「出発3R」と書いてありますね。



調べてみると、単純に上下線でRとLを、そして番号を振り分けて付けているとのこと。



これだけでは手がかりにならないか…





〜突然のコラム〜

出発進行!という言葉、よく聞きますよね。一般的にも「さあ行くぞ!」みたいな意味合いで使われますが、もともとは鉄道の運転士が

出発信号機が進行(青)を現示しているのを確認」

を略して言っている言葉なんですね。

(ラッシュ時など出発信号機が黄色だった場合は「出発注意」とか「出発警戒」となります)




さあ、だからどうしたという空気が漂ってまいりました!!!




捜索に戻ります!




なぜ4Rがないのか。以前の問題のように切り欠きホームがあるのか?と調べたものの全くうまくいかず。




さまざまな出発信号機を調べたところ、ほとんどが黒地に白文字で、このように白地になっている路線はなかなか出てきません。



ここが突破口になるか……?



「出発信号機 白地」で検索。



出てきたデータから、該当しそうな路線を当たっていきます。




えちぜん鉄道や神戸電鉄など「おっ!」と思う路線があったものの、結果は壮大な惨敗。





やはり、別な方法が良いのか……?



駅すぐに陸橋があるという点から、先日購入したばかりのマックスマップル道路地図を駆使しようにも、

さすがにこれでは無理!



全国版の弱点!




全く手応えが掴めないなか、久しぶりに透水宣言の撮影で奥川さんとお会いした時に「あの写真どうなってます?」と聞かれ、いろいろ苦労している点や目をつけた路線などを話すも「マスクをしていて良かったw」とニマニマしている様子。





クーッ!!!悔しい!!!





あの複雑な構造と要素を持った駅に、どうすれば近づけるのか、、

結局、この信号機に徹底的にアプローチすることにしました。




検索の言葉は「信号機 出発 5R」。




そのまんまです。




出てきたデータを深くまで探していって……

これだ。


縦書きの「出発」、白地の看板。



素晴らしいサイトです。ありがとうございます!


さて笠松駅。



名鉄ですね。



名鉄!!



近鉄、東武に次ぐ全国3番目の路線規模を持つ大手私鉄です。




名鉄には間違いないけど、広大な路線からどうやって絞って行こうか……名古屋は降り立ったことがないから土地鑑もゼロだし……





その時、ひらめいちゃいました。




宮本社長のブログで、愛知県の豊明市という地名が出てきたことを。


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「なまらん」というのは、地元をよく知る生コン屋さんがオススメのお店を紹介したり、従業員さんがどんな想いを持って働いているかを紹介する冊子で、地元のいろんなお店などに置いてもらって地域との繋がりを……



という事ですが、この「なまらん」のイラストは奥川さんが描いているので(多才!)、

要するに当然一緒に取材に行っただろうという目論見です。




そして豊明といえば名鉄の駅。むしろ豊明市にJRは通っていない。




一気に全てのピースが集まってきました。





まずは豊明駅を見て違い、その前後の駅を見ていって………


駅前に陸橋!!



ここだ…間違いない!!




さあ仕留める画像を見つけるぞ……!





なかなか駅構内の写真では見つからない中で。



では、元の写真↓


ようやく辿り着いた写真↓

イヤッホゥ!!!!!あ変な声出ちゃった!!!

いや出るだろうこれは!!!




というわけで名鉄名古屋本線・前後駅、こんな場所から撮ったのかという驚きとともに確保!!!!



駅の外のロータリーから、巧妙に線路を捉えていたのか…!!


いやー、敗色濃厚だった前半中盤から一転、最後一気にまくった感じでした。




解決の大事なくだりでブログという流れで恐縮ですが、勉強(次の撮影のテーマを掴む・話がスムーズに通じる)のために読んでいるので、どうかご容赦ください。




〜また余計なコラム〜


さて名鉄の前後(ぜんご)駅でしたが、珍しい駅名ですよね。

名鉄には他にも珍しい駅名がありますが、何といっても1番はここ↓

上ゲ。


「あげ」駅。

すごい圧がありますね。



こちらも↓

(乗換路線図アプリより)


「味」と名のつく駅が集中しています。

味岡(あじおか)・味美(あじよし)・味鋺(あじま)。



このあたりで昔、味に関する何かがあったんでしょうか。




〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。




すっかり長くなってしまいましたが、大丈夫でしょうか。


また心配なものを書いてしまった。




ともあれ、最後までお読みくださり、ありがとうございました!



また!