どこ鉄 〜行程と肯定 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



なんだかまたズルズルとしていきそうな世の中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。



なかなか友人にも会えず、人と楽しいこと(辛いことでも)を共有する時間が極めて少ないので、自分で自分を褒めることを大事にしようとか思ったりしています。

「今日も10時間、トラブルなく働いてえらい!」とか「毎日大谷の試合を観て応援していてえらい!」とか。



一時期、西武鉄道がコウペンちゃんという可愛いキャラクターとコラボしていましたね。もう全部の鉄道でやればいいのに。



というわけで「こんなに難しい写真が解けてえらい!」と言ってもらいたい一心でやっていきましょう。





まずは原田さんからの、こちら(3枚・同一駅)。



なるほどなるほど。やはり3枚もあると情報が多いですね。



先日の電気と闘った写真の流れで頂いたので、これもまた北陸かなと思いました。



非電化の路線で、終着駅らしいモニュメントが並んでいます。

そのなかで注目したのが。

こちらのキロポスト。



これは、16キロと600メートルの表示です。

いつも思うんですが、キロよりもメートルのほうが数字がデカく書かれているのは、現場的に何か都合が良いんですかね。



さて、16.6キロの終着駅……



北陸で非電化ローカル線、そして行き止まりの路線といえば、氷見(ひみ)線・城端(じょうはな)線・越美北線(えつみほくせん)の3つだけ。

(JR以外では第三セクターの「のと鉄道」も)



そのなかで約16キロと距離が短そうなのは、氷見線かな…とりあえず見てみよう。

んっ。



終着駅のホームの先に「腕木式信号機」のモニュメント!



では元の写真↓


見つけ出した写真↓


JR氷見線・氷見駅(富山県)、どっちが元の写真か間違いそうな精度で確保。



氷見線は全国レベルの風光明媚スポットがある路線です。

特に雨晴海岸のあたりの風景、富山湾越しの立山連峰などは県の観光PR写真などにもよく出てきます。いつか行ってみたいな……あと立山黒部アルペンルートも生きてる間に絶対行きたい。





お次は、加瀬鉄道写真館様のこちら。

むむう……



画角の下へのずらし方に、長年の経験から醸し出される技を感じます…。



ホーム下や線路の間の標識にいろいろな数字が書いてありますが、



これは単にホームの高さやカーブの半径などを記しているのみで、検索の決め手にはなりません。日本一の急カーブとかならまだしも。




まず当てずっぽうで捜索を始めたのは、小3まで沿線に住んでいたJR横浜線。

手前の線路より真ん中の線路のほうがやや茶色っぽい気がする。使用頻度が少し低いのかな?

奥のホームの向こうにも線路がありそうだ。

少なくとも2面3線以上の規模を持った駅だな。



奥のホーム、階段らしきものの下に自販機が見えるのも、そこそこ都市部っぽい匂いがする(あと、あの自販機はおそらくJR)。



そのあたりの要素を考えた上ですが、言ってしまえば知ってる所から検索を始めただけです。



横浜線の、2面3線以上の規模を持った駅を捜索開始。無事完了。




うーむ!まあやっぱり当てずっぽうじゃ駄目だよな。ちくしょう難しい!




いちばん難しいのが、問題写真のような「ホームから向こうの階段下を捉えたような写真」なんて撮る人いないし、増してやネットに上げる人など皆無だという事です。

誰がなんのためにこんな角度の写真を撮るっていうんだ!!



YouTubeの前面展望動画などで各駅を確認したけれど、どうもよく分からないし…!




一旦横浜線は諦めるものの、本当に違うのか、まだ釈然としません。




次に注目したのは、ホームの表記。

左側に赤い乗車位置案内、右側には「6」とおぼしき数字。



「横浜線 乗車位置 赤」で検索。(まだ横浜線に未練)


↓↓↓

おっ。


左上のほうの、成田エクスプレスの乗車位置が似ているな!



…成田エクスプレスが停車する駅か…!

成田エクスプレスは6両が基本の編成なので、数字も整合性が取れます。



ここで意味を持ってくるのが、線路の間にある「曲線標」。

数字やアルファベットに注目するわけではありません。(いちおう数字やCCLとかの参照)


曲線標があるということ、すなわちこの駅のホームはカーブしているという事実のほうに注目するわけです。



成田エクスプレスの停車駅で、ホームがカーブしている駅……



まず思いついた神奈川県の大船(おおふな)駅から捜索、安定のSUKA(横須賀線の分岐駅なので当然)。



続いて千葉駅を確認。

うーむ!


この写真、すごく感じが近かったけど、曲線標もなかったし自販機の配置も違った!!




ここで迷走を始めた私。

この、レールの間にある謎のパイプ?に注目してしまいました。




結果は惨敗。

「レール」「パイプ」「鉄管」なんて検索しても、建設関係の画像をズラリ眺めるだけ。

ほんと、こういう細かい検索をしてもロクなことがない!!




おとなしく人類の叡智に頼ります(ナビタイム)。


うんうん。


いちいち思い出すより、こうやって一覧で見るほうが早い。ナビタイムのヒゲおじさん、最近見かけないけどありがとうございます!




この中でカーブ駅をひとつひとつ当たっていって、品川駅を捜索した時のこと。



いい感じの駅構内から成田エクスプレスが発着する横須賀線ホームにアプローチ(駅構内ストリートビューがあったのが助かる)、線路脇に立つ標識を見つけるも、書かれていたのは違う数字。

そこで、閃きました。




↓この曲線標が三角で、右側から見たらこの数字は裏側にあたるという事を。



さあ改めて、元の写真↓


ついに辿り着いた写真↓


完璧。夜でも関係なし。



JR東日本・品川駅、遠回りの末に回り込んで確保!!!



2面3線どころではない規模の駅でした(JR東日本だけで8面15線)。


ストリートビューのほうでは、レール間の謎パイプがありませんね。まあそんな事はどうでもいいでしょう!





さて今回ラストは、透水宣言のメンバーであり、エクステリア商品のネット通販日本一を誇るエクスショップ社長・加島雅子さんからの1枚。これで透水メンバーは全ての方が写真を送ってくれた事になりました。ありがたい事です。


その写真がこちら。

シビアな画角。




年季の入った橋・踏切・水路。以上。




殺風景シリーズ認定です。




(大丈夫ですかね、殺風景とか言って)




それは今後ビクビクするとして、

ちょうどこの写真は「透水宣言」伊豆撮影の前日に頂いたので、せっかくだからカシマさんと合流した後に、三島から一緒に乗る伊豆箱根鉄道の中で解いてみようと思いつき、そのメッセージを送りました。



「目的地の伊豆長岡までの数十分間で、目の前で解けるか否か」

そんなことを楽しんで頂けるんじゃないかと。




なので翌日まで我慢し、合流して乗車すぐさま捜索開始。

……なにしろ土地を感じさせる要素はひとつも無いので、まずはエクスショップ本社のある神戸付近から捜索を始めます。


構造物が簡素に見えるので、貨物線か何かかな?と思い神戸近辺の貨物線を捜索開始、

神戸付近の貨物関連といえば何度か出てきている和田岬線しかなく30秒であっさり終了。




行動範囲を想定しようにも、ネット通販最大手の会社の社長さんが日々どんな行動をしているのか、僕のような現場や店でしか働いたことのない人間に想定できるはずがありません。





では、、殺風景な写真に戻って捜索していくしかないか。




…ここで捜索よりも画面越しに気になったのが、向かい合わせに座っているカシマさん(と監督の奥川さん)が、特に気にかける様子もなく黙ってスマホ見たりして座っていることです。




「……そうだよな、、じっさい言うほど興味はないよな……なんかブログも面白がってくれてると思ってたし写真も嬉しかったけど結局はこういうパターンだよな……いつもそうだ、勝手に自分で調子に乗っ(略)」



と、メンヘラおじさんの思考がチラリと顔を覗かせます。



それでも心だけは鉄なので捜索を続けます。

この橋の構造は、「トラフガーダー橋」ですね。




以前に橋しか映ってない写真と壮絶な格闘した時に得た知識です。

どこがそうなのかは企業秘密にさせて頂きます。全部の気づきをしゃべってたら僕のほうが破滅するので(笑)



「トラフガーダー」を軸に、貨物・踏切・水路・関西などの語句を足したり引いたり並べ替えたり、ひたすら検索。



そしてやっと出てきたのが。

おおっ?



あの写真……



まさに、じゃないか…??



すかさずページ(My Station Odyssey 2さん)にアプローチ。


ここだな。



ん、三島……修善寺……?



ということは伊豆箱根鉄道駿豆線。





今乗ってる電車やんけ!!!





このあたりで僕の様子が変わってきたので、ようやくお2人も興味を持ってくださいました(笑)




ここまで来たら、あとは元の写真とできるだけ同じ画像を探す作業のみ。



では元の写真↓


ストリートビュー↓

逆からだけど間違いなし。



…線路には入れないのに、向こう側のどこから撮ったのか…


それも調査↓

あのカフェだな!



というわけで伊豆箱根鉄道駿豆線・三島広小路駅すぐのトラフガーダー橋、その路線に乗りながら出題者の眼前で確保!!



なんとか伊豆長岡に着くまでの20分で仕留めることができました。カフェもズバリ。



いやー、それにしてもこれは大変珍しい経験です。

まさに今しがた、現場を通っていたとは!




カシマさん曰く「実はもう瞬殺で分かっていて、現場に差し掛かったところで『……ここですね?(ドーン!)』とやられると思っていた!」とのことでした。



なるほど、だから前半リアクションをしないようにしていたのか…!


まさに現場を通り過ぎる瞬間は、奥川さんとともに息を潜めていたようです。

僕は全く違うふうに捉えていました(笑)



〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。




最後までお読みくださり、ありがとうございました。楽しんで頂けたら幸いです。



そうでなかったとしても「こんなに長ったらしい文章を書いてえらい!」と自分を褒めようと思います。




次回の予定〜

この人を、どうにかしたいと思っています。

今のところは絶望的。




ではまた!