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妄想最終処分場

好きなジャンルの二次創作ブログです。
現在はス/キ/ビメインです。
ちょいちょい過去活動ジャンルも投入予定。

*出版者様、作者様とは一切関係ございません。
*禁:無断転載、二次加工、二次利用

こんばんはー、なんだかお久しぶり?な感じですね。←おい


結局蓮誕もVDもすっかりスルーだったのですが、人様のお話でまたしてもスイッチが入りました。






ええ、いつものやつです。

クリスマスレシピも持久力が足りず最後まで書ききれてないくせに、こっちに飛びつきましたよー!


もう最近は自家発電が全然できてないので、こんなのばっかりです。もう二次創作活動してますなんて言えないレベルですね。だいぶ人に嫌われることしかしなくなったなとは自覚しておりますので、遠慮なく石投げていただいて結構ですw


昨日某御宅で公開となってますので某様の更新!と意気揚々とサイトに伺った方をがっかりさせたことは十分自覚しておりますが、まだ見て無くて興味がある方は某様宅に足を運んでくださいませ。


・・・・ちなみに二次の二次なので某様の元ネタを読まないとお話は分からないかと思いますのでご注意くださいませ~



次にお会いするのは・・・・クリスマスレシピの続きでしょうかね?←それも人のネタだー!!





こんにちは。

悩んでましたが別館について変更点が出たのでお知らせします。

大したことではないので興味のない方はバックプリーズ!


ちょろっと書いてみたこともありましたが、別館の方にも本誌感想を格納することにしました。

これに伴い、本館アメンバー様のスキビ二次に関する唯一のメリット(?)であった『本誌感想』というジャンルもなくなり、本館のウエイトがまた軽くなりました。むうう・・・こうなるともうアメンバー申請のメリットはあまりないのかもしれませんね。※ただし本誌感想も別館/書庫ないの限定記事になりますので入口の鍵(簡単設問)+限定記事パスワードが必要になります。申請or自力解除でお願いします。


相変らずプライベート・雑談等はアメーバの本館オンリーで、別館/書庫は二次作品&本誌感想になるのであまり大きな変化ではりませんがね。

アメンバーでない方で別館限定記事の鍵を取得済みの方は読めるようになりましたよーというだけです。


まだFC2の方は不慣れなので、どうやったら見やすくなるか試行錯誤中です。アメーバの方がカテゴリー別で読むには楽なイメージがあるんですが、FC2は頑張ろうと思えばHPもできるんですよねぇ・・・。

最終的にそこに行ければもっと楽に整理できるんでしょうけど、チンプンカンプンすぎてハードルが高いです(汗)

気が向いてスイッチが入った時にまたいろいろと整理を進めたいと思います。



あけおめです←遅いよ


年末に見切り発車でお捧げモノしたお話の続きです。まだ終わりませぬ・・・・

先だってお捧げ先で晒しモノにされておりますが、今回は自宅公開を先行した作品なので我が家でも公開です。

ちょいと誤字の修正とか言い回しの修正もしてますが、きにしないー。

続きはぽちぽち書いていこうと思います。





【(仮)『肉食キョーコちゃんのヘタ蓮君添え』レシピができるまで 3】


ああ、頭が痛い

のどが渇いた

みず・・・みず・・・・・


・・・・・・・!?


ぐらぐらと揺れているだろう視界は予測していたが、それ以上にのどの渇きが辛く目を開けた女は見慣れぬ天上に疑問符を飛ばした。

視線を動かすと船酔いのようにぐらぐらと揺れて脳がシェイクされたかのようにひどく傷む。


あれ?布団がピンクじゃない・・・


ベッドに備え付けてある毛布は肌触りの良さがお気に入りのピンク色だったはずなのに、目の前にある布は白だ。ノロノロと起き上がると重力に従い布団がずり落ち、外気に触れた肌がその温度差にそそけた。

「さむっ!」

自分の思考と同様の声なのに自分の声じゃない。ぐいっと何かに手を引っ張られたせいでバランスを崩し上半身がポスンと柔らかく温かい布団に接触した。

「~~~~っ!」

スプリングのきいたベッドの反動はアルコール代謝物で弱り切った脳がその数倍の揺れと認識し、しばらく動けなかった。

「・・・なんで」

「ん?」

「・・・あたま痛いのぉ・・・」

ようやく脳内が静まりはじめ、思わず誰に当てるでもなく弱音を吐いた。
「なんでって、そりゃぁ・・・」

「・・・?」

相手を持たない独り言だったはずなのに、なぜだか返ってくる声がある。

「すんごい飲んでたからね。昨日の事覚えてる?」

「???」

声が聞こえてくる方に痛みを押して顔を向けると、肌色が飛び込んできた。

「さて、質問です。このベタなシチュエーションから誰しもが思い浮かべる出来事ってなーんだ?」

未だに酔いを引きずった瞳がきょとんとした色を浮かべているのを見て取った相手はにやりと笑った。

「君、さいこーに可愛かったよ?」





「どう思う?」

「どう思うって、何が」

「だからこういうシチュエーションって」

「貴島君は経験あるんじゃないの?」

「えー、さすがに酔いに任せてはたと気がついたらベッドの中で裸の女性と二人はさすがに無いよ」

「そっちじゃないよ」


カメラチェックを終えてバスローブに身を包んで待機所に戻ってきた貴島は、待機中の蓮に話しかけてきた。撮影シーンはOKなようで、次のカットのためのセッティングにスタッフがこまごまと動いている。


「ヒドイよね。きっとプライベートでもこういうの経験アリって敦賀君も思ってるんだー」

「そういうイメージを作ってるのは貴島君だろう?」

「女の子との交流は大好きだけ、ど酔った女性を食い物にするなんて紳士じゃないマネなんてしないもん」


待機場所に備え付けられたお菓子を摘まみながら貴島は軽く口をとがらせた。

製作側の意図はドラマのシーンを通して貴島のプライベートを連想させて話題性をアップさせることにあるから身から出た錆だよな、とその会話をそれとなしに耳に入れていた社は思った。


「でもさー。俺、酒で記憶飛ぶタイプじゃないから分かんないんだよね。そもそもそこまで酔ってたら眠たくってそんなことする余力ないと思うんだけど。現実的にあるのかって思わない?」

「現実にあるなしを言い出したら、ドラマ自体成り立たないだろう?脚本の中の世界を現実感を連想させて演じるのが俳優の仕事じゃないか」

「ちぇー、そんな当たり前の感想が聞きたいんじゃないよ。敦賀君だって酒強いだろ。こんなシーンに出くわすことってあり得ると思う?」

「俺も記憶はなくしたことはないけど、経験あるって人がいるんだからあるんじゃないのかな」


会話の間もパクパクとお菓子を摘まみ、差し入れで広げられていたどら焼きの二つ目を頬張りだした貴島に蓮は顔を顰めた。

あまりに食べる貴島を見て胸やけを起こしたに違いない。


「きっと気が動転するんだろうなー。非現実的だよね。そういう意味じゃ一度くらい体験してみたいと思わない?」

「酔って記憶なくして?」

「そそ、気がついたら美女とベッドの中」

「スキャンダルだよ」

「そりゃ、バレなきゃいいだけじゃん」

「御免こうむるよ。情けないし」

「やっぱ敦賀君にはそういう男のプライドはあるかー」

「普通そうだと思うけど」




・・・・・こ・れ・だ!


蓮が泡を食う形でキョーコちゃんとくっつく(くっつける)のが「蓮をぎゃふんと言わせる」作戦だったのだが、具体的にはどういうのがいいか少し思い悩んでいた。


貴島秀人とアイドルのダブル主演の今期のドラマはラブコメディ。蓮はその共演者だ。

酔った勢いで一夜を共にした男女だったが、女の方は全く記憶なし。

記憶にない体の関係からスタートし面白おかしくテンポよく進む展開は、重めのドラマが多いこのクールではかなり視聴率的には有利だ。キャスティングにも力が入っている。

どちらかというとシリアスや硬派な作品が多い蓮だが、主演俳優の希望でオファーが舞い込んだ。

あまり演じることの少ないタイプの作品の経験は蓮にとっても利点が多い。友情出演的な立場なので期間中出ずっぱりでもないし、ちょうど大きな仕事が舞い込んできているのでボリュームとしてもちょうどいい。貴島が絡んでくるのはまあ蓮が勝手に我慢して捌けばいいだけだし、そもそも蓮が仕事内容で仕事を選ぶタイプじゃないから快くオファーを受けた。


「お、このどら焼き抹茶だ!しかも抹茶小倉白玉。ん~、この白玉の食感!いいね!」


貴島は3つ目のどら焼きを一口食べて嬉しそうに自分のスマフォを取り出した。差し入れの箱に書かれている店名とどら焼きを撮影するカシャリいう電子音が聞こえてくる。

貴島のスイーツ好きは本物で、気に入った甘味があれば後で自ら買いにいく。そういえば最近雑誌でスイーツ関連の特集記事に出てたな。


「王道のつぶあんの美味しさはもちろん、変わり種の種類も多いし全部美味しいんです。あんまり知名度は高くない隠れた名店ってやつですよ」


差し入れを持ってきたのは最近グルメ志向でバラエティもこなすようになった共演女優の杉山真理。貴島が甘味好きと知っての持参らしい。貴島が写メを撮っていることから気に入ってもらえたと鼻高々の様子だ。


「貴島さん、私オフィシャルブログもやってるんですけど、今日のネタにこれ貰っちゃっていいですか?」

「ひひほ、ひひほー」


もぐもぐと口に甘味を詰め込んだまま貴島は気安くそれに応え、杉山はマネージャーにスマフォでの撮影をお願いしていた。


「敦賀くーん、君もサービスだと思って一緒に映ってあげてよ」

「え?」

「もー、イイ男がケチケチしない」


ひょいとどら焼きを投げてよこされた蓮は、食べ物のを床に着地させるわけにはいかず受け取らざるを得ない。思わずキャッチしてしまったはいいけど、どら焼きを見て少々困っているようだ。

ああ、手に取ったからにはこれを食べないで箱に戻すことはできないもんなー。


「社君ー。もしかして敦賀君ってこういうのNG?」


蓮の表情を別方向に解釈した貴島は、律義にも壁際でひかえていた俺に確認をよこして来た。

食えないやつだけどなんだかんだ言ってちゃんとまわりは見てるんだよな。


「きゃー!やった~!」

「ほら、早く早く!」


今の世の中芸能人のプライベートを垣間見れる気分になれるオフィシャルブログを邪険にもできない。更にドラマの撮影現場となれば無料のドラマの番宣にもなる。このくらいの露出なら許容範囲だ。

頭上で手を丸の形にしてOKの意を伝えると、蓮は貴島のペースに巻き込まれマネージャーの構えるスマフォの前に駆り出されていた。これも仕事と割り切ったのか、手にしたどら焼きににっこりと紳士スマイルを添えている。
杉山はこういった露出が少ない蓮がおまけでついてきた写真を思わぬ形でゲットできたのが余程嬉しかったのか、2人にお礼を言うと早速投稿しようとスマフォを操作しはじめた。


「・・・貴島君もブログとかやってるの?」

「ひんは?」


杉山と同じようにスマフォを弄り始めた貴島に蓮がそんな質問を投げかけている。どら焼きにかぶり付く絵で写真を撮ったせいで、またしても口内に食べ物を詰め込んだまま貴島が否と答えている。


「よしっ送信・・・と」

「え、メール?」


忙しく指先を画面に滑らせていた貴島は作業が終わったらしく、スタッフが入れてくれた緑茶をすすり始めていた。


「そ。可愛いスイーツ仲間の後輩に情報提供~。この前も抹茶系の情報流したら喜んでいたからさ」

「・・・・・・・・・」


貴島は意味ありげな笑みを浮かべて蓮を見やっているが、蓮はちょうど俺に背中を向けているから表情は見えない。

でも、この流れは覚えがある。

暖かいはずのスタジオ内にどことなく冷気を感じるし、俺の胃袋がきゅう・・・という音を発している気がする。


“You've Got Mail”


「お、はやっ!たまたまケータイ操作してたとこかな。珍しい~」


ううっ、寒い!

蓮の肩が僅かに揺れたのを目にしてしまい更に低下した気がする室温に背筋が震えた。


貴島のやつめ、『珍しい』と評するとこから、こういった行為を複数回重ねているって事だ。

獰猛な猛獣が目の前で睨んでいるのに、貴島は返信のメールに目を通しているらしく自分のスマフォを覗き込んでいて蓮の表情には気がついていないらしい。

まったく呑気な男だ。


そんな呑気な男は、何か思うことがあったらしくスマフォを見て眉を顰めたあと、チロリ、と蓮を見た。


「敦賀君、それ、食べないの?美味しいよ」


貴島の表情に、蓮の冷気が若干緩んだ。


「あ、・・・え?いや・・・」


貴島の真意を読み取れないばかりか先ほど躊躇していた事柄を指摘され、蓮の返答は歯切れが悪い。

お腹が空いてないとは言えても、今の状況で満腹だから食えないとは言えないよな。一緒にスタジオに入ってから5時間、お前が飲み物以外摂取してないのは貴島も知っている。

しかもどら焼きは個装ではなく、一度直接手にしてしまっている生ものだ。


「・・・っていうか食べるよね」

「いや、そりゃ後でいただくけど」

「今じゃないの?」

「・・・・・・・」

「食べるよね?」

「貴島君?いったい・・・」


いつにない貴島の押しに蓮の冷気が若干弱まり困惑が見て取れる。貴島の視線は蓮が手にしたどら焼きと蓮の顔を行ったり来たりしている。そしてまたスマフォ画面に移り何とも言えない表情を浮かべた。


「食べてくれないと、俺が怒られる・・・気がする」

「・・・・・は?」


貴島はくるりと自分のスマフォを蓮の方に向けた。さすがの俺も好奇心に勝てずに思わず覗き込んでしまった。


『From:京子ちゃん

Re:新情報~♪

メールありがとうございます。ええっ、新情報!?貴島さんも知らなかったそんな隠れた名店があるなんて!またまた教えていただきありがとうございます♡

大好きな抹茶と小豆コラボに飽きたらずそこに白玉なんて~!しかもそれがどら焼きに挟まってるなんて、想像しただけで渋いお茶を頂きたくなります。さすがグルメと評判の杉山さん紹介のお店ですね。知られざる名店の予感です!食べてみたーい!

撮影、敦賀さんもご一緒なんですか。楽しそうでいい雰囲気なのが写真から伝わってきます♪

ちなみに敦賀さん。手に持ってるたい焼き、ちゃんと食べましたよね?』


・・・・って、キョーコちゃん?

もしかして、もしかしなくても貴島とはスイーツネタでそこそこメールのやり取りがあるの?

前見た初めてのメールより文章少しくだけてるし、前よりデコメや絵文字増えてるけど!?


ちらりと蓮を見やると、やっぱり顔は笑っておらずそこはかとなく何かが漏れ出してる気がするんですけどー!!??


「なんかさー、最後の『食べましたよね?』に妙な圧力を感じるの俺だけ?敦賀君何で京子ちゃんにこんなこと言われるの?」

「・・・・・・・」

「それは、キョーコちゃんは事務所の後輩で、それで・・・っ」

「そういえば、ダークムーンの時も敦賀君京子ちゃんに食事の事で怒られてたよね」

「・・・・・・・」


この後、「はいはい文句言わない証拠写真!」と促され手にしたどら焼きにしぶしぶかぶり付く蓮と4つ目のどら焼きを口に運ぶ貴島のツーショットを撮影するハメになった。




年末ですね。大晦日ですね・・・・実感ないけどw

正月休みを利用して、未読やお気に入り作品を一気読みする予定の方もいるのかなぁ・・・。いいな~

←年末年始の連休はこの前の2連休で終わったよ!!


愚痴はともかく、スキビ二次をアメブロで始めてから今年はかなり失速しましたが、細々つづける事が出来ました。なかなか書けない、妄想が進まない、頭の中になんとなくあってもひねり出せないと愚痴ばかりですが、のんびりペースで何かできた時だけアップという不親切仕様でこのまま突き進もうと思います。

二次を通して交流も拡大し楽しく過ごさせていただきました!絡みつかれた方には迷惑千万だったと思いますが、来年もこんなペースでしょうし新しくどなたかに魔の手が伸びるかもしれません←おい


別館の方もひとまずの書庫オープンもできたので随時整理をしていきたいなと思います。

本誌感想もやっぱり別館に移築しようかどうしようか迷い始めている部分もあるのですが、こういった呟きや愚痴、プライベートは相変わらずここで吐き出すと思いますので生暖かい目でスルーしていただけると幸いです。


書きたいなぁと思っているものは、もう2年越しになろうとしているあれとか、散々書きたいと喋るけど手を付けられてないあれとか少しはあるのですが、予定をここで喋ってもどうにもなりませんねぇ。


そうこう言ってると、人様のステキ作品に感化されて悪い癖がすぐ出るんですけどね!←バカ


もう旬の過ぎてしまった派生モノは何とか書いてしまってすっきりしたいとは思ってますけども・・・・・・

が、頑張りま~す・・・


ひとまず!

お休みじゃなくても、年末年始!

隙間にはご挨拶だとかその他モロモロ予定は詰まっております。どこかで何か書ければいいな~と思いつつぼんやり年越しをしたいいと思います。


来年の本誌で数カ月ぶりに蓮さんに会えますように!!!


それでは良いお年を~


霜月さうら拝




短いですが続きです。

※毎度私の悪い癖、人様の作品からの派生妄想です。苦手・抵抗のある方はバックプリーズ!!




~~~~~~~~~



(仮)『肉食キョーコちゃんのヘタ蓮君添え』レシピができるまで 2



ぎゃふんと言わせたい!


ぎゃふんと言わせたい!!


あのヘタレをぎゃふんと言わせたい!!!

蓮のやつをぎゃふんと言わせたい!!!!




「ぎゃふんと・・・ですか」


気がつくとキョーコちゃんが不思議そうな顔をして俺を見上げていた。


「へっ?」

「珍しいですね。社さんがそんな風に口に出すなんて」


え?

口に出てた?


先日の出来事思い出していたのは、あの時のフォローをするためにラブミー部への差し入れを持っていく途中だったからか。


ラブミー部室に向かう廊下を歩く俺に、ちょうど所用で部室を離れて戻るところだったキョーコちゃんが気がつき後ろを歩いていてきたとのこと。ただブツブツと何かを呟いている俺に近寄ったはいいけれどどう声をかけていいか迷ったらしい。


「あ、キョーコちゃん。よかった、コレ先日の蓮の依頼受けてくれたお礼…と思って」

「ラブミー部の依頼はお仕事なのでお礼なんて必要ないですよ。あの日依頼があってむしろ好都合だったのは私の方ですし」


そういうだろうことは折り込み済み。

気を使わせないように、頂いた差し入れが重なってしまって処理を手伝ってほしいと付け加える。差し入れとして重宝されると有名な某店のカツサンドを差し出せば、それでしたら遠慮なく、とキョーコちゃんはすんなりと受け取ってくれる。


「敦賀さんをぎゃふんとですか。私も最初はそんなことを考えたりしましたね」

「えぇ?」

「…社さんだって知ってるでしょう?当初はあんなに険悪だったじゃないですか。敦賀さん意地悪だったし」


ああ、そういわれればそうだよなぁ。

出会った当初のツンケンした二人から今の微笑ましい・・・を通り越したじれったい関係は想像できなかったもんなぁ。

ん?蓮のやつ、意地悪だったって・・・ホント小学生かって感じだよなぁ。


ぷくっと頬を膨らませたキョーコちゃんは、当時の蓮の様子を思い出しているらしい。

膨れた頬が子供っぽい仕草で可愛らしいけど、それがゆるんでほにゃっと微笑に移り変わっていく。


・・・・・・あれ?


ホワイトデーの時は俺も素のキョーコちゃんと久々に会う蓮の反応を期待してからかっちゃったけど、キョーコちゃんはそんな期待を打ち砕くほど真っ青になってて、思わず蓮がかわいそうに思えたんだけど・・・?


んん?

キョーコちゃんの子の表情って、よく見る恋しはじめの女の子の顔っぽくないか?


ごしごしと眼鏡をずりさげて目を擦って二度見してみる。

しかし目を開けた時、キョーコちゃんはゴミでも入りましたか?と心配げに俺を覗き込んでいた。


「大丈夫ですか?」

「・・・あ、いや。なんでもないよ。それはそうと、昨日の蓮の依頼はなんだったの?」

「社さん、聞いて下さいよ!お世話になった先輩女優さんへお礼の品を選ぶのを手伝ってほしいって、堂々と百貨店に入っていこうとするんですよ!?自分の立場を全く分かっていません!」


ああ、ホントに口から出まかせで依頼をしたんだな。そういうものはいつも俺と相談して決めてるくせに・・・

それとも確信犯か?

デート写真を週刊誌にとらせてしまえって開き直ったり?

・・・・いやいや、ヘタレの蓮君はそんなことはできないはずだな。天然か?


「ネットで見て品物を絞り込んだらいかがですか?って提案したらじゃあマンションでってなって。敦賀さんのお家に上がるなら願ったりかなったり。食事管理もきっちりさせていただきました。そしたら出るわ出るわ冷蔵庫の中に栄養補助食品が・・・っ!」


キョーコちゃんはキョーコちゃんでぶちぶちと蓮の食事に関しての文句を並べている。


キョーコちゃんだって相変らず天然で蓮に対してはバッサリなところもあるけど、男の自宅にのこのこ上り込んでキッチンを本人以上に把握して冷蔵庫の中まで管理してるなんて、まるで・・・


「もうっ!こうなったら定期的に敦賀さんちに食糧補給して完全栄養管理でもしようかしら」


困った子供に対するような呆れを含んだ言葉と態度。

でもそんなキョーコちゃんなのに、どことなく頬に赤みがさしているように見えるのは俺の願望だけじゃないよな?


「こと食事については、ごめんなさい、もうしませんって言わせてみたいもんです」


ふんっ、と鼻息荒く拳を握りしめてるキョーコちゃん。

なんだかんだ言って、キョーコちゃんだってそういう意味じゃ蓮にぎゃふんと言わせたいのは変わってないらしい。


・・・・・・ん?

蓮にぎゃふんと言わせたいのは俺も同じだけど、別に蓮の不幸を願っているわけではない。

まして、キョーコちゃんは蓮を嫌ってはいないし、さっき見たあの表情とかって・・・?


・・・もしかして

・・・・・もしかして

・・・・・・・・摸試菓子手・・・・?



・・・・・・・よし、方針は定まった!

キョーコちゃんにもこの際ガッツリ協力してもらおう。




こうして俺の数年かけた用意周到な計画は動き出すこととなった。




世の中クリスマスですね。(後数時間だけど)

キョコ誕ですね。(蓮さんはとっくにおめでとうと一番に祝い、今頃キョコさんを堪能しているあたりでしょうけどw)


世のスキビマスター様方が眼福な更新をしてくれてウハウハしているのですが、私の方は何にも用意できていません。でも何とかお茶は濁してちょっと頑張った風味を出したいなぁ、とは考えております。


そんな時は!

まだ未完成で、見切り発車で、しかも案の定悪い癖のやつですが、自分を追い詰めるためにアップしようと思います。



以前、大変おいしいご馳走のレシピを某所で拝見しました。

そのレシピには最後、こんなメッセージが付いていました。


『ご家庭で作りましたらぜひ教えて下さいね。楽しみにしてます。』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見覚えのある方がいらっしゃるでしょうか?


そんなわけで、未完成ですが後程、私の悪い手癖の更新でお茶を濁します。

捧げモノの一種なのですが、『ご家庭で作りましたら』だったので我が家で公開します。


毎度の人様のお話からの派生の二次の二次ですので苦手な方は華麗にスルーしてくださいませ。

※先方には連絡・了承済みです。

(後程この記事より数分前の過去時刻でアップいたします)

予告のブツです。

例のレシピが出来上がるまでの背景を書いてみましたw

kero様の寛大さに感謝★


~~~~~~~~~



(仮)『肉食キョーコちゃんのヘタ蓮君添え』レシピができるまで 1




「はぁ・・・」

「・・・・・・・・・・」


迷惑だ。

まったくもって迷惑だ。


無言で視線を送ってはみるが、相手はスマフォを片手に物憂げな溜息を止めはしない。

きっと俺がじと目で見てることなんて気がついていないんだろう。


「はぁ・・・」


いい加減止めないと被害が及ぶ。

いつもなら個人の携帯電話は仕事中預かっているのだが、今日はバラエティのコーナーで個人の携帯電話を扱うネタがあったので持参したのが運のつき。楽屋に戻るまでのわずかな隙にスマフォに指を走らせて何かを覗き込んでいた蓮は色気をたっぷり含んだ艶っぽい吐息をもらしている。それに当てられ虎視眈々と身を乗り出してきている女性陣の視線が痛い。

収録が終わったスタジオから俺は逃げる様に蓮を連れ出した。

そうはいっても走って楽屋に戻るわけにもいかない。蓮のイメージを崩さない範囲のスマートな歩行での最大速度・・・は俺の最大速度であってコンパスの差で蓮にとってはゆったり目な歩行なのだろう。


「・・・蓮、顔」

「・・・なんですか?何か不味い事でも?」


小声で脇をつつくとさっきまでの表情はなりを潜め、どうしましたか?と言わんばかりの人畜無害な温厚紳士の顔をする。


不味いことだらけだ!


と叫んでやりたいけれど、蓮の楽屋はもう目と鼻の先。ぐっと我慢して、背中に突き刺さる肉食女子たちの視線に注意を払いながら素早く楽屋に滑り込んだ。


「お前な。もう仕事中はケータイ禁止にするぞ」

「え?なんですかいきなり」

「さっきから!ケータイ見ては色気駄々漏れな溜息を漏らしまくって、公害レベルだ」

「今日はたまたま仕事でプライベート携帯を持参ってだけだったじゃないですか。別にそんな・・・」

「ふーん。じゃあさっき何見てそんなに溜息をついてたんだ?」

「・・・・・・・・・・・・」


そんな役者の顔してなんでもないように見せかけたって俺には通用しないぞ!

どーせ、キョーコちゃん絡みのモノを自分のスマフォで見返していたに違いない。


以前は携帯電話なんて仕事を管理する端末くらいにしか思ってなかったくせに、ちょっと前から携帯に触る時間が格段に増えた。携帯のカメラ機能だって使った無かったはずなのに、いつの間にかキョーコちゃんの写メが保存されてたりするんだ。蓮は見られたこと気がついていないけど、それをチラリと盗み見てしまった時の衝撃は物凄かった。こみ上げる笑いを押し込めるのがこんなにも辛い作業だったとは。


どちらにしても、今の蓮はキョーコちゃん不足。


一緒の仕事もないし、事務所での接触もない。

だんだんと不機嫌な時間が増えてきている蓮のためを思って、キョーコちゃんと仕事でニアミスできるタイミングを計ってはいるが、近くにいると分かっている時に限って蓮の方の仕事が押したりキョーコちゃんの方の仕事が押したり・・・ともかく運がない。


最初の方はキョーコちゃんもここで仕事してるから会えるかもな?なーんてからかったのがいけなかったのか。何を言ってるんですか?と平然とした顔で俺を嗜めていたくせに接触が無いとどんどんと傾く蓮の機嫌。最近は期待させとくとうまくいかなかった時の落差がきついので黙っていることにした。


でも今日の俺はちょっと違う!

かなり明るい情報を掴んでいるので自然とからかいたくなるのは許されると思う。


「ちゃんと食べてるか?なんかちょっと弱ってる感じで、手負いの獣を狙うお姉さま達の視線が痛いんだけど」

「手負いの獣って・・・」

「じゃあ栄養失調で弱った獣」

「・・・・・・」

「反論しないんだな。やっぱ食ってなかったか」


恋煩いで。とは言わないでおいてやる。

この栄養失調はキョーコちゃんを補給してやるだけで改善するのは知ってるんだ。ま、キョーコちゃんの事だからリアルの栄養補給はばっちりしてくれるのも期待してるんだけど。

ここ一ヶ月はモデルの仕事も入ってないからまだ問題にはならないが、蓮の肌のかさつきもちょっと気になるところだ。


「久々にキョーコちゃんに依頼を出そうかなぁ~?蓮が食事をサボるんだって言いつければきっと厳しい指導をしてくれるに違いない」


ぴくり、と蓮の眉が動いた。

明らかに期待しているくせに、妙なプライドでそれをすんなりお願いしますとは言えないんだ。


「食事のことくらいで最上さんを呼びつけるって良くないですよ」

「呼びつけるってなんだ。れっきとしたラブミー部への依頼・・・仕事だ」

「屁理屈ですよ。そもそも最上さんだって仕事が増えて暇じゃ」

「キョーコちゃんは今日の夜は仕事は無い」

「だったら余計に休む時間を・・・」


煮え切らないヤツめ。

どうせこのまま俺の前でもいい先輩ヅラして依頼を良しとは言わないんだろう。ついでにキョーコちゃんが今日の夜仕事が無いって知っても、自分から誘いをかけることはできないんだろうな。


「そうかー。じゃあ別件で俺が依頼を出すか。お願いしたい仕事もあるし」

「・・・は?」


ああ、なんて顔してるんだ蓮。

ラブミー部への依頼は誰でもできるのは常識だろう?

俺がお前の事以外でキョーコちゃんに何らかの依頼をしたって何の問題もないのに、どうしてその可能性を考えないんだろうな。


「キョーコちゃん、仕事は無いけど番組の打ち上げ会に強引に誘われて困ってたんだよ。どうもキョーコちゃんを気に入って必要以上に絡んでくる芸人がいるらしくってな。お仕事があればすんなりお断りできるのに・・・って愚痴ってたんだよ。キョーコちゃんの為になるんならラブミー部の仕事を入れてやろうと思って」

「・・・・・・・・・」

「でもお前はキョーコちゃんいらないっていうんだし、そうなればお兄ちゃんが」

「・・・・・・・・か?」


ぞわり


急に室温が下がった気がした。蓮が何かしらを呟いたようだったが聞き取れず、ただ地を這うような低い音が聞こえた気がする。


「社さん、今、なんて・・・?」


闇の国の蓮さん・・・っ!


「や・・・だから、キョーコちゃんが今日の夜仕事が欲しいって」

「・・・その前です」

「番組の打ち上げに強引に誘われて困ってたって」

「・・・だからその困ってたのは」

「キョーコちゃんの子と気に入って必要以上に絡んでくる芸人・・・・ひっ」


ダメだ!あれはどう考えても女の子を誘う顔じゃない!!

キョーコちゃん!!逃げてぇ~!!!


思わず固まってしまった俺の目の前で、蓮は無言のままスマフォのを操作して耳に当てた。


「・・・あ、もしもし、最上さん?悪いんだけど今日の夜、ラブミー部の依頼をしても良いかな?」


人を殺してもおかしくなさそうな極悪な人相になってるくせに、電話に話しかける音声はいたって穏やかな声だ。そのあまりにもなギャップは、アニメ声優本人が喋ってる映像なのに本人が喋っている時に感じるのと同じような奴だ。あの人相の人間から発せられる音じゃない!


打ち上げを断る口実を求めていたキョーコちゃんが都合よく舞い込んだ依頼を断るわけがない。

まんまとキョーコちゃんに約束を取り付けた蓮は、通話を終えるとキラキラした笑顔で俺を振り返った。


なんだろう・・・。今きゅぅうっと胃が引き絞られている様な痛みが・・・


「・・・と、言う訳で。最上さんへの依頼は取り付けたました。社さんの方の依頼は他のラブミー部員にお願いしたらいかがですか?」

「おま・・・」

「じゃあ今日はこれで上がりですよね。申し訳ないですけど、今日はこのまま直帰するのでここで解散で」


電光石火の素早さで、蓮はぱたんとというドアが閉まる音だけ残して消えてしまった。




・・・・この、ヘタレ野郎~~~!!!!


蓮が居なくなったことでぎゅうっと掴まれていたような胃がふっとゆるんで少し楽になったが、俺の腹の怒りに似た感情はそれと反比例するかのごとく燃え上がった。


お膳立てしてもなかなか動かないくせに!

なのに嫉妬心は人一倍で!

どうせ今夜だってキョーコちゃんを呼びつけても何にもできないまま些細な幸せを噛み締めるだけな癖に!!!

このヘタレが!!!!!




ぶちり




俺の中で何かが切れた音が聞こえた。


「・・・るぅえぇぇん!今に見てろよ・・・!」



――・・・今思えばこれがきっかけだった。



深夜にこんばんは―!


まったくお話をアップでいない廃墟となり果てましたが、実は水面下で動いている時もあるんです!←威張るな


という訳で。

自分のお話が進まない時は・・・・悪い癖が出ます、私の場合。


今回の被害者は

Terrarium 分館 浅様(旧:よりみち小部屋)


しかも、企画参加されたシリーズ作品の雰囲気に感化され勝手に書いたという迷惑極まりないシロモノw

そんでもって寒い季節なのにネタは夏祭りという季節逆行っぷり!!


思えば、私はこういう悪い癖があります。(自分では悪い手癖とよんでいます)

人様のお話が素敵だと、そのお話の中にどっぷりつかって続きとかそれに関する事を妄想する・・・だけなら許されると思うのですが、元のお話の作家様の性格をある程度把握してると勝手に書いてしまうという・・・。(前科もあるし、現在進行形の犯行も実はあったり・・・)


お捧げモノに関しては、捧げたお相手にいろんな権利ごと捧げておりますので、公開も非公開もお相手次第!

今回(も?)浅さん宅で私の犯★罪行為が羞恥プレイされております。

そもそも、二次の二次なので浅さんの元ネタを拝読していないと「???」なお話となっております。もちろん公開は浅さん宅のみですので、興味のある方はTerrarium 分館まで足をお運びくださいませ。(ちなみにリンクは貼りません。私のブックマーク内にあるTerrriumuからお入りください)