朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -88ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

女性用風俗、略して女風。

以前のような有閑マダムではなく、一般の大学生や専業主婦、会社員のような普通の女性たちが顧客だという。

また、女風の男性従業員を男娼ではなく「セラピスト」と呼んでいる。

ことばで癒しのイメージチェンジを図っているように見受けられた。

 

女風を利用した女性たちに対して、著者が体当たり的に取材したレポ記だった。

女性がどんな状況や動機でこういう買う側に至ったのか。背景はどうなっているのか等一体この日本で何が起きているのか興味を持ったのだった。

 

30P 自分と向き合うのは自分しかいないのだ。

122P「女性用風俗を利用するお客様の目的は、性欲やストレスの解消、寂しさの解消、経験豊富なセラピストに触れてみたいという興味ですね。心を満たされたいという方が七割で、純粋な性欲解消が三割といったところです。一番は、心の安定だと思います。」

130P 現代社会が女性にとって逃げ場のない戦場であること、女性たちが心身両面での救いを切実に求めていることの、残酷な証なのかもしれない。

190P 私も、女風の利用者の女性たちを取材していて、ある共通点があることに気づいた。彼女たちは、誰もが羨むような豊かな感受性と美しさを持ち合わせていた。彼女たちには、時には刹那的な危うさや無防備さを感じるときもあった。それでも自分の内側から湧き上がってくる純粋な衝動に真っ向から向き合う女性たちは皆どこか突き抜けていて、輝いて見えた。

 

ひとはそれぞれ個性が違うし考え方も違うのは当たり前だ。

人知れず悩みを抱えているものであり。

光の箇所だけでなく陰の部分もある。

 

別にいいんじゃないか。

他人に迷惑を掛けなければ。

心が満たされない、寂しさの解消のためにというのがとても印象深く残った。

 

救いのようなものを求める方法は、各人それぞれ違っている。

方法はどれが正しくて、それがよいのかどうかは疑問。

世の中になにかしら深い病巣があるのではないかというように見えてきたのだった。

 

 <目次>

まえがき 買う女たちの背景に何があるのか

第1章 処女と女性用風俗

第2章 妻として母としての人生では満たされない欲望

第3章 女風を提供する人々の思い

第4章 セラピストたちの思い

あとがき 現代社会を生きる彼女たちへのラブレター

巻末対談 「同じ世界に入る」ことの享楽(宮台真司;菅野久美子)

 

性と死をみつめるノンフィクション作家。1982年、宮崎県生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒

さいごまでワクワクドキドキものでした。

プロローグから誰かが必ず生き残ることが明らかでしたが……。

漂流ものだったので経過と結果がどうなるのかとても気になりました。

ペットボトルの水がなくなると尿を飲んだり、食べ物がなくなるとタイマイを捕まえてその血の飲み肉を喰らうなど、人間が追い詰められるとこうなるのか!というくらいに彼らの心理状態は追い詰められていました。

想像できないほどにすさまじくてなかなかリアリティ溢れる迫力ものでしたので面白く一気読みでした。

 

マダガスカル島沖で、10人の日本人を乗せたボートが、エンジントラブルをきっかけに漂流を開始した。

はじめは「数日で助けが来る」と楽観視していた10人。

しかし、すぐに食料は尽き、飲み水もなくなり、極限状態の中で互いに反目し合って生還を絶望する。

無気力な大学生だった清野継人もまた、最初は状況に翻弄されるばかりだったけれども、同年代の乗客・渡辺怜央と共に生と死の臨界まで追いつめられたとき覚醒する。

「必ず全員で、生きて日本に帰るんだ。その時、俺は君と…」

呪いの海、人喰い鮫、竜の伝承、人無き孤島。

漂流者10人は、生きて日本に帰ることができるのか…!?

 

心が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる。

運命が変われば人生が変わる。(心理学者 ウィリアム・ジェイムズ)

漂流を契機に運命を変えるくらいの人格の変化が起きた清野継人は最後まで生き残れるのかどうかが見物でした。

86P

理不尽な事故や遭難などで死んだ人たちのことを、ニュースや新聞でたくさん見てきた。その人たちは特別に運が悪かっただけで、自分には縁のないことだと切り離して考えていたが、そうではなかった。運命はある日突然、白羽の矢を立て次はお前だと宣告する。きっとそういうものなのだ。そうなったら逃げられる者はいない……。

船べりによりかかり、継人は目を閉じた。

もう、

だめだ、

みんな死ぬ。

前よりも恐怖心が薄れていることに気づく。きっとそれだけ死に近づいているからだろう。どこの神さまか知らないが、死に行く者へ最後の慈悲を与えてくれているのだ……。

 

真正面だけでなく、いろいろな角度からそれを見て考えることができるような柔軟な思考を持ちたいと思いました。

304P

眠りが訪れ引き込まれそうになったとき、ある言葉がふっと頭をよぎる。著名な研究者のインタビュー記事を読んだときのものだった。

行き詰まったときは、見方を変えてみるんです。正面からばかり見ていたら、いつまでたってもブレイクスルーは訪れない。右からだったり、左からだったり、後ろや下から見るのもいいですね。

これまでだって、そうしてみたつもりだった。諦観が継人の手を引く。

―もう無理なのかもしれない。この島では、海を渡る筏を作ることはできない―

 

 <目次>

第一章 漂流

第二章 幽霊船

第三章 無人島

第四章 再漂流

終章

 


1978年生まれ。愛知県出身。日本大学生物資源科学部卒業。「死呪の島」で日本ホラー小説大賞大賞を受賞。ほかの著書に「ブルシャーク」など

ギャラ飲み志願の女、親友をひそかに裏切りつづけた作家、大切な手紙を失くした高校生、寝たきりの老女。感染症が爆発的流行を起こす直前の東京の男女6人の体験を描く。

心の内を垣間見られ、人の腹黒い部分が描かれていたように思えます。

現実では心の声が思わず外に漏れてしまいそうになるけれども、この物語のなかでは決して表には出さないようにしていたいと思えるような短編集でした。

 

違うぞ。「顔じゃない。心に向き合え」と言いたい。

27P

そして何より、

<心じゃない。顔と向きあえ>

モエシャンのアカウントのプロフィール欄にただひとこと書かれてあったその文句に、トヨは痺れた。

 

この関係の雰囲気や意味がよくわかります。特に問題がないからそれ以上に進まなくてもよいという気持ちになります。他の人から告られるとか何かしらの二人の間に変化がない限り、このまま時間が過ぎていきます。

107P

僕らが学校の外でたまに会ったり、ときどき電話で話すようになってから、一年が過ぎていた。僕は彼女のことが好きだった。彼女のほうも僕に好意を抱いてくれているという感覚があったけれど、でもそれがどんな種類の好意なのかまではわからなかったし、今の雰囲気を壊してしまうかもしれない可能性があると思うと、そうまでしてそれを確かめようといく気にはならなかった。もちろん彼女に触ったこともない。僕らはいつもただなんとなく話をしているだけで、話しているのはいつも他愛のない話で、

 

「いずれ何者かになる」という気持ちは、若者の特権だ。将来きっとなにかには必ずなれます。何になれるのかは自分次第だ。

134P

その年頃の多くの自意識過剰な若者がそうであるように、わたしたちも自分たちが将来について期待したり夢を持ったりしているという自覚もないくらいに、わりに自然なこととして、いずれ何者かになるのではないかと漫然と思っているところがあった。

 

混乱、戸惑いの表現方法について、例えがうまいと思いました。

140P

うん、とも、そう、ともつかない声を出してわたしは反射的に返事をしたけれど、さっきの見砂の言葉の真意がつかめず、あるいはつかもうとして、わたしは混乱していた。まるで足元に散らばった細かな何かをかき集めなければならないのに、でも最初にどれに手を伸ばせばすべてを正しく拾えるのかがわからず動けない、それはそんなような戸惑いだった。

 

幸せに思う尺度は、ひとそれぞれです。

当たり前の毎日で一つひとつしあわせを積み重ねていくことができれば、トータルとして幸せな人生となります。

174P

「何がしあわせかわからないけど」ネコさんは言った。「自分が何をしあわせに思うかに気づくのが、大事だと思うわ」

 

 

「責任と挑戦と幸せ」

愛と勇気と希望を与えてくれる、周りを奮い立たせてくれる彼のことばに出合いたくて。

EV、水素エンジン、ウーブン・シティ等々、グレート・リセット100年に一度の大改革の中、進化しているトヨタ自動車。

題名通り豊田章男さんの重責を担う覚悟が伝わってきました。

 

203P

章男とトヨタの未来を語る際、思い出される言葉がある。

(中略)

章男自身、トヨタのトップとは、「トヨタの過去、現在、未来に対して責任を持つことだ」と発言するようになった。

 

209P

章男はまた、前出の21年の株主総会の席上、こう語っている。

「現在の仕事をしている人たちは、未来の仕事をするための体力をつくり続けています。過去の仕事をしている人たちは、よくないことを未来に持ち越さないために改善を続けています。未来の仕事をしている人たちは、現在と過去の仕事で生み出した体力を使い、解答がない中で、失敗をしながら、挑戦し続けています」

 

222P

実際、台数だけを追い求めた過去は間違いだったと思っています。私たちが量産したいのは「幸せ」なんです。

 

我々はどこに向かっているのか?

大企業の動向を鑑みながら、自分に置き換えて考えてみれば。

何をしたいのか、どうしたいのか、どこに向かいたいのか、向かっているのか。

途中で立ち止まって人生の羅針盤の方向性を確認してみることを。

時々修正することもよいのではないかと思いました。

 

 <目次>

はじめに 

序章 道―あえて困難を選ぶ

第1章 EV―なぜ、今だったのか

第2章 「モリゾウ」―最終センサーの顔

第3章 革新―クルマを劇的に鍛える

第4章 ソフトウェア―ウーブン・シティをつくる

第5章 水素―脱炭素に挑む

終章 時間―50年後の評価でいい

 

経済ジャーナリスト。愛知県名古屋市生まれ。経済、経営など幅広いテーマを手掛けるジャーナリスト。鋭い着眼点と柔軟な発想が持ち味。長年の取材経験に裏打ちされた企業論、組織論、人材論には定評がある。著書は60冊を超える。

著書に「ソニーの法則」「トヨタの方式」「本田宗一郎と「昭和の男」たち」など。

 

【No1110】豊田章男の覚悟 自動車産業グレート・リセットの先に 片山 修 朝日新聞出版(2022/05)

相手に伝えるために、ある一定のテクニックが必要だと。

・ロジカルトーキングで理路整然と伝える

・相手に思いが伝わるように熱意を込める

・必ず結論から端的に話す

・相手の話を遮らないように相槌を打ち続ける

・相手が理解しやすいようにまずは詳しい状況説明をする

・上司が判断しやすいように起きたことを時系列で話す

・モレがないように知っていることは全て話す

・ビジネス用語や横文字を駆使してカッコよく説明する

・指示する場合は「やること」だけを端的に伝える

・有名経営者のような華麗なプレゼンで魅了する

これら10個は、著者が使えなかった説明法だそうです。

 

人に物事を伝えるために悩んでいるならば、上手い人のやり方・テクニックを真似るのです。

 

自分が話したいことではなく、相手に通じるためには相手が何を聞きたいか知りたいかを把握しているか。

自分が理解しきれていないことを説明していないか。

専門家に通じる単語ではなく中学生でも通じるように説明しているか。

相手の心のスクリーンに映像が浮かぶように説明しているか。

部下に指示を出す時には、ただやることの内容を言うのではなく、その目的をちゃんと説明しているか。

相手からの共感や共通点を刺激して説明しているか。

プレゼンは、飛ばし読みせよ!資料1ページからただ読んでいないか。

悪い情報も伝えよ!良い情報だけしか伝えていないか……等々。

 

ポイントは、人間の左脳と右脳を動かすことでした。

 

 <目次>

はじめに 

1章 説明下手な人にありがちな4つの特徴

2章 「結局、何が言いたいの?」と言われなくなる方法

3章 「話がダラダラ長い」と言われてしまう人のためのメソッド

4章 相手になかなか納得してもらえない人のためのメソッド

5章 相手を思い通りに動かすテクニック

6章 手ごわい相手に「YES」と言わせるテクニック

 

1988年生まれ。主にYouTubeチャンネル「ハック大学」を通じて、仕事術、キャリア戦略などビジネスに役立つ情報を発信。専業YouTuberではなく、普段は外資系金融機関に勤める現役のビジネスパーソン

 

 

【No1109】「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた ハック大学ぺそ アスコム

齋藤孝さんの会話術の集大成です。

会話の達人になるためになにをなすべきでしょうか!

会話上手になるためにコミュニケーション力を身につけなければいけない。

この力には、雑談力、質問力、ほめる力、要約力、言い換え力、引用力、上機嫌力、書くように話す力、表情や動作の力、挨拶力、しっかりと笑う力、コメント力などの各種能力がありました。

これらの能力を使って、まずはこれからの生活にどのように活かせるかが課題になります。

まずは、要約力などこれらの中でできることから一つでも実際にやっていければと思いました。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 そもそも、コミュニケーション力とはなにか(現代社会で求められるコミュニケーション力はこれまでになかったほど高度になっている、社会人のコミュニケーションではなにより正確さとスピードが求められる ほか)

第2章 コミュニケーションの基礎能力を身につける(「プラスアルファ」を考えるとコミュニケーション力が向上する、選択肢を提示することでコミュニケーションが円滑になる ほか)

第3章 ちょっとスパルタ!コミュニケーション力の鍛え方(自分の言葉を相手に届けるために、「意識」して声を出す訓練をしよう、目線を上げることを習慣づければ、あなたの言葉は相手に届く! ほか)

第4章 応用編 コミュニケーションの達人になる(「挨拶」を極める積極的な声かけから雑談へ、「雑談」を極める(1)プロから材料を仕入れる ほか)

終章 社会人なら知っておくべき歴史を動かしたスピーチ十選(マララ・ユスフザイ「国連スピーチ」二〇一三年七月十二日、ムハマド・ユヌス「ノーベル平和賞受賞記念スピーチ」二〇〇六年十二月十日 ほか)

おわりに

 

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論

引き籠りの息子の恭介と、彼を溺愛する母、梶原美里に関わる人々の連作だ。

この美里がすべての物語を繋げていた人物。

やっと恐怖から解放されたと思った後にやってくる恐怖があった。

 

隣人トラブルと仕事のトラブルに悩まされる佐保瑞希、別れた夫の死後に現れた夫の隠し子の竹内佑哉と実の娘の遥の遺産相続に巻き込まれる元妻の相馬、引きこもりの息子を自立支援施設に入所させるためにある家に向かう戌亥と野崎、中学生の娘千春が不登校になってしまった城戸早苗、引きこもり王子の事件ルポを書くためにその事件を嗅ぎ回るフリーの記者の寺町梨沙。

それぞれの近くに潜んでいる梶原美里がいた。

各話の主人公たちが感じている恐怖がヒタヒタと当方にも迫ってきた。

何年も何人も経て、梶原家のある真実に辿り着くのだった。

こわ。

 

 <目次>

永い祈り

忘れられた果実

崖っぷちの涙

シーザーと殺意

Mother Murder

 

1976年、青森県生まれ。実妹とコンビを組み、2002年、「ビッグコミックスピリッツ増刊号」にて漫画原作者デビュー。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。2012年、「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。2019年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、2020年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞

例えば、日本が諸外国と関わった戦いです。

日本近隣のアジアの諸事情や諸条件がいくつも重なって起こったのが多かった。

歴史を俯瞰して見てみると、いきなり起こった関係のない別々の一つ一つの点ではなく、太い一つの線で繋がって起きてきたのがわかります。

 

百済を救うための高句麗、新羅との戦い、白村江の戦、

モンゴルや高麗、旧南宋との戦い、元寇(文永の役と弘安の役)、

李氏朝鮮と明との戦い、豊臣秀吉による朝鮮出兵による文禄の役と慶長の役、

薩摩藩がイギリス人を切りつけた生麦事件から薩英戦争、イギリス、フランス、オランダ、アメリカへ長州藩による攻撃による下関戦争、

いずれも朝鮮半島をめぐる勢力争いが発端であった、眠れる獅子・清との日清戦争や旧ロシアとの戦いの日露戦争、203高地と日本海軍とバルチック艦隊の日本海海戦。

そして、二度の世界大戦、第一次世界大戦と第二次世界大戦。

 

311P 戦争は人間が始めるものです。それならば、人間がやめることができるのです。

世界から戦争を失くすことができるのかどうかは、まったくの?

まずは、一人ひとりが自分の問題として戦争のことを考えることが大切です。

それには、この本を読んで今までの戦争はどういうものだったのか知る必要がありました。

 

9P

戦争をなくすには、その悲惨さだけでなく、戦争がどういうものかを知る必要があります。戦争を始めるのは人間です。そこにはさまざまな理由があります。それがどんな理由で、どんな指導者が戦争に踏み切り、どのように一般市民の心理が動いたのかを知ることが大切です。

人間が起こして人間が体験した、さまざまな戦争を取りあげました。もしその時代に自分が生きていたらどう考えたか、想像しながら読んでみてください。それらの戦争の背景や性格を知ることによって、戦争をなくす、あるいは戦争を減らすヒントが得られるかもしれません。

 

戦争は、さまざまな事情や複雑な要因・条件が重なって起こることを教わりました。

過去の戦争の歴史の上に現在が成り立っています。

こうやれば悲惨な状況をなくせるという凄い特効薬はなかなか簡単には見つかりません。

戦争を他人事ではなく自分事として直視することができれば、いまの状況からすこしは前に進むのではないかなと思います。

 

歴史から学ぶべきことが多い。

戦争、紛争、内戦等で人が人を殺し合うという過ちを繰り返さないように。

人間には、道理や理性、いままで蓄積した叡智があります。

それらを結集し熟慮して行動してみたら。

 

過去を赦すことはなかなか難しい。

仏教による「慈悲の心」やキリスト教などの「愛」する気持ちを持って対応してみたら。

 

現在進行中のウクライナとロシアの戦争の最中において、誠に時宜にかなった、そして的を射た、誰にでもわかりやすく上手くまとめられた戦争を考えるための良本でした。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 戦争ってなに?

第2章 どんな理由で戦争ははじまるの?

第3章 日本も戦争をしてきた

第4章 第一次世界大戦と国際連盟

第5章 悲惨なアジア・太平洋戦争へ

第6章 平和国家建設と東西冷戦

第7章 核開発競争が続いてきた

第8章 どうすれば戦争はなくせるの?

おわりに―戦争をなくすために

資料 広島平和記念公園におけるバラク・オバマ元アメリカ大統領の演説

おわりに 戦争をなくすために

 

ジャーナリスト。1950年長野県生まれ。1973年にNHK入局。報道局社会部の記者などを経て94年から「週刊こどもニュース」のお父さん役を11年間務める。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。名城大学教授。東京工業大学特命教授。その他7つの大学で教鞭をとる。著書多数。

 

【No1107】池上彰の君と考える戦争のない未来(世界をカエル) 池上 彰 理論社(2021/05)

就職にあたって「課長ならできます」「部長ならできます」というような笑い話のような話を聞いたことがある。

 

今後の社会の動向が見えてくる本だった。

日本でスタンダードであった年功序列や終身雇用のようなメンバーシップ型雇用から、職務に合う人材を採用しその人の能力に応じて給与が決められるジョブ型雇用になる流れとなっている。

どの会社に入るのではなくて、どの職種に就くかで就職先を選ぶようになる。

新卒が日系企業ではなく外資系の会社に就職していく。

ジョブ型の会社は、専門家の会社となって生産性や競争力が高い……など。

 

メンバーシップ型雇用をしてきたこれまでの日本の企業が消えていくため「今から20年後には、日本からサラリーマンが消滅する」という一旦過激と思える表現があったのだった。

 

方向性はわかった。

それに抗うために自分らができることは、その仕事を通じて学び続けることかなと。自分の知識や経験の範囲を広げて専門領域の延長線上でスキルを磨いておくことかなと思った。

また、なにかしたいと考えたら行動することこそ、混迷する道を切り拓くために必要な姿勢だと思う。

 

平均寿命が80歳を超えている現状、人生100年時代と呼ばれているこの状況下、イキイキとしてワクワク楽しく生きていくために、75歳まで働ける体力、気力、知力が大切だと書かれていたとおり、ぼくも同じ感度であった。

 

 

 <目次>

はじめに ジョブ型雇用時代の新しい働き方とは?

1章 ついに日本でも始まるアメリカの「ジョブ型雇用」とは?(将来の日本でも、社員は「3つの階級」に分けられる、ジョブ型雇用では、社員はどう採用される? ほか)

2章 日本の「雇用制度」はすでに崩壊している!?(日本は、仕事もキャリアも「ガラパゴス化」している、日本で「スペシャリストが育たない」のは、なぜ? ほか)

3章 激動の20年を大胆予測!未来の「仕事とキャリア」年表(2023年 学生の就職先ランキングを「外資系企業」が独占、2025年 「大リストラ時代」の幕開け。「70歳現役時代」の到来 ほか)

4章 将来、「仕事とキャリアに困らない」ための準備(まずは、自分のキャリア・ビジョンを描く、仕事とキャリアの「相談相手」を最低2人見つける ほか)

おわりに 

 

国際経営コンサルタント、弁護士、名古屋商科大学経営大学院(MBA)教授。1957年東京都生まれ。東京大学法学部を卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。ダートマス大学エイモスタックスクールにてMBA取得。その後、外資系コンサルティング会社ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン(現PWCストラテジー)を経て、外資系データベース会社レクシスネクシス・ジャパン代表取締役社長。そのかたわら大学ロースクール夜間コースに通い司法試験合格。外資系企業再生コンサルティング会社アリックスパートナーズでJAL、ライブドアの再生に携わる。2010年弁護士開業。14年に独立し、青山東京法律事務所を開設。

樺沢紫苑さんの雰囲気や表情などの非言語情報を思い出します。

彼の本を読み続けているので、彼の考えや意見がよくわかります。論理の展開がわかってすっと頭に入ってきます。

生の講演会に参加したときに説明されたスライドと話の内容を思い出し、説明された各々のことばの意味を考えながら反芻しながらゆっくりと読み終えました。

復習気味となりとても勉強になりました。

ドーパミンやオキシトシンなど脳内物質の分泌に基づく脳科学の学説と彼の実体験を踏まえて、感動、没入、工夫など、さらにわかりやすく具体的な遊び方の事例が書かれていました。

 

「仕事ファーストから遊びファーストへ」

この遊びとは、家事、入浴、睡眠、筋トレなど「仕事以外の楽しい活動」と定義されていました。この楽しい活動をして幸せに生きていくべきと思っています。

取り除くのではなく仕事は仕事としてやっていて、アフターファイブなど自分が自由にコントロールできる時間をさらに充実させていき幸せを積み重ねて行こうという発想がよいかと思います。

いまを生きる、いまを楽しむ。いまに集中していく姿勢を持ち続けて。

遊びとアウトプットなど掛け合わせ、これからも生きているんだという実感が持てるような楽しい活動をしていきたいと思います。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 日本人にこそ「遊び」が必要な理由(「遊び」とはそもそも、何を指すのか?、日本人が、働いても、働いても幸せになれない理由 ほか)

第2章 「遊び」「楽しむ」の5つのすごい効果(創造性を鍛える、さまざまな仕事力のアップ ほか)

第3章 楽しみながら自己成長する6つの「遊び方の掛け算」(遊び×アウトプット―遊びながら成長する方法、遊び×リラックス―副交感神経で心身をしっかり休める方法 ほか)

第4章 脳が活性化する8つの遊びの極意(感動する、没入する ほか)

さいごに

 

精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒業。2004年から米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、東京にて樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通じてメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、インターネットのフォロワー累計70万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。累計40冊、200万部以上の著書がある。

 

【No.1104】精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方 樺沢紫苑 きずな出版(2022/04)