朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -87ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

髪は、長い友だち。

これからも頭頂部にずっとあって欲しいものです。

髪の毛は、脳を護ってくれる友達以上の大切な存在だと知りました。

56P 髪は脳の護り神

髪の毛は、脳にとって必要不可欠な温度調節装置であり、また防護壁でもある。

約10万本ある髪の毛は、互いの間に空気をとどめ、夏は直射日光をさえぎり、寒い冬には頭皮の温度が下がらないよう保温の役割を担っている。

頭蓋骨の上で重なりあって、外からの衝撃をやわらげ、脳を護っている。

脳を護る頭蓋骨を皮膚と髪の毛が護り、その皮膚と髪の毛を皮脂膜と常在菌が護っている。

 

発毛・育毛をしながら行う薄毛予防に関する本です。

発毛や育毛に対する答えが書かれてありました。

正しいかどうかは、自己での判断次第。

今晩からでもやれる簡単なことなのでしていこうと思います。

やってみて自分に合っていればそのまま続ければよいし、合わなければまた別の方法をしていけばよいと思います。

 

26P 脱毛予防は、良質のシャンプー剤を用いて髪と頭皮のその日の汚れをその日のうちに洗い落とし、コンディショナーを用いて頭皮のコンディションを整えるだけで充分である。毒を持って毒を制する薬の副作用を利用した育毛薬など使用する必要もない。

 

よく聞かれる風説をことごとく否定していました。

ハゲは遺伝する、男性ホルモンが多いとハゲになる、女性は剥げない、シャンプー(洗髪)をすると毛が抜ける、白髪の人ははげない。

 

やってはいけない育毛法を伝授してくれました。

1 頭皮を叩く

2 皮脂の取り過ぎ(洗浄力の強いシャンプー剤、一日に何度も洗う、洗髪用ブラシで頭皮を洗う、育毛サロンで皮脂を根こそぎ取り除く、高圧水流で皮脂を取る、シャンプー前に皮脂を溶かすなど)

3 育毛剤を強制的に浸透させる器具の使用

4 頭皮に薬草や果汁などを塗る

5 スキッとする育毛剤の使用

6 頭皮に電気器具の使用

 

 

 <目次>

まえがき

第1章 発毛剤成分の危険性について

第2章 毛髪に関する風説の検証

第3章 人体における髪の役割

第4章 髪の成長に必要な条件

第5章 脱毛症の要因

第6章 ハゲ治しはこんなに簡単にできる

第7章 ヘアケアの基礎知識

第8章 髪の毛の寿命

第9章 やってはいけない育毛法

第10章 スコープで見た世界からわかる髪のこと

あとがきにかえて―母のこと

 

髪と肌の研究者。株式会社ルチア代表取締役。1988年社団法人日本厚生協会認定1級健康美学とエステティック技能士資格取得。サロン・ド・エステティック・ルチア開設。1989年第3回サンテ・エステティシャンコンクール優勝。1990年エステティックスペシャルカウンセラー資格取得。株式会社ルチア設立、育毛への研究開発に着手。1992年国際芸術文化賞美容部門受賞。1995年育毛剤、ルチアブランド「ノヴェルモイ」完成。1999年著書『確実に利くハゲ治し理論』(たちばな出版)刊行。2010年著書『発毛・育毛はコロンブスの卵』(KADOKAWA)刊行

 

【No1123】間違いなく育毛がかなう本 発毛・育毛の真実 抜け毛・薄毛で悩む人に伝えたい 東田雪子 現代書林(2020/01)

藤野さんの思考は、他者のものよりもひとつ頭が突き抜けているように感じました。

それは、普段から「WHY」を考え続けているからだと思います。

 

直接的な投資をするためにではなく、投資家の思考法を学びたいと思いました。

また進むべき将来の自分の居場所を確認するために手に取りました。

 

小さな変化を見逃さない姿勢をもつべき。

4P

先読みの為の早耳情報のような見えない未来を見ようとするのではなく、目の前の少しずつ起きている小さな変化を捉えることです。この小さな変化の結果、10年後、20年後の未来はどうなるのかを考えることです。

 

物事を捉える時に、中長期的に考える思考が大切だ。

19P「短期」は読めないが「中長期」は予測できる。

 

いつもの読書会の参加態度がこの藤野さんと同じだった。

相手の否定や論破するのではなく、成長するためには素直に聞く耳を持つ令和型の思考に変化しなければいけない。

39P 

(昭和型の思考から)自分を令和型にアップデートし続けています。

若者たちと話す時に大事にしているのは、自分の経験に基づいて何かを決めつけたり、相手を否定したりしないことです。未来は過去とは違うということを素直に信じる必要があります。

また、相手の言うことをなるべく聞いたまま受け止めることも強く意識しています。立場の上下、力関係、性別や国籍などのバイアスをすべて外すという姿勢が、若い経営者たちから学ぶためには必須なのです。

こうして絶えず、今を知り、自分をアップデートし続けることが先の先を読むためには不可欠なのだと思っています。

 

他者の視点を取り入れる、偏らずフラットでいる、好きか嫌いかを大事にする、遠回りしてみる、若い感性を取り込むなどから、世の中の変化に対応できるようにする。

77P 人は努力しないと、ものの見方や考え方が偏ってしまう。自分が正しいと思い込んでしまう。ものの見方・考え方が偏っていると、自分の尺度に合わない世の中の動きや、企業の変化を正確に捉えることはできない。

 

PERMAは知らなかったので勉強となった。

147P 富や健康よりPERMA

ウェル・ビーイング=心身ともに良い状態を目指すという考え・目標。

P Positive emotion

E Engagement

R Relationship

M Meaning

A Achievement

の頭文字でありポジティヴ心理学で著名な心理学者のマーティン・セリグマンが提唱したものです。

・ワクワクしたり楽しかったりするようなポジティブな感情があること、没頭したり良い意味でののめり込むことができるものがあること、

・物事に積極的に関わっていること、

・他者とよい関係性を築いていること、

・自分の人生に意味を感じられること、

・達成感を持てること。

この5つの要素が揃っている時、人はウェル・ビーイングだと感じるということです。

 

未来の行動によって過去の意味づけを変えるという視点が素晴らしい。

◎173P 過去は変えられないが、起きたことの意味は変えられる

「過去は変えられないけれど、未来は変えられる。だから、過去はそのまま受け入れ、未来に向かって生きていくべきだ」 ⇒

起きた事実は変わらないが、その意味付けは変えることができる。

「起きたことの意味づけは、将来の行動によって変えることができる」

 

 人生は、挫折上等。

 

「行動すること」

簡単に思えるけれども難しいシンプルな名言。

183P

先を読むことは目的ではない。

読むことは手段であり、本当に大切なのは読んだ未来に向けて行動することである。

 

 

 <目次>

はじめに “先の先”を読むことができれば、かなりの成功が約束される

第1章 「先の先」を読むために「今」を知る

第2章 「思考」を広げて先の先を読む

第3章 先の先を読むための「材料」の集め方

第4章 今この時代に「伸びる会社」の共通点

第5章 先の先に見えてきた「未来のかたち」

第6章 先を読むことと同じぐらい大切なこと

おわりに 自分が関与することで変わるかもしれない未来

 

投資家・ひふみシリーズ最高投資責任者。レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役会長兼社長。1966年富山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。国内・外資大手投資運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年レオス・キャピタルワークスを創業。東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、叡啓大学客員教授。一般社団法人投資信託協会理事

 

【No1122】プロ投資家の先の先を読む思考法 藤野英人 クロスメディア・パブリッシング(2022/05)

姉の百花と妹の千愛は、両親の離婚後30年間別々に暮らしていた。

妹がテレビの制作会社に勤務する姉の名前を偶然見つけ、母親の病気のことを伝えたいために連絡を取り合い、往復書簡形式でこの物語が始まった。

 

いずれここから離れるときがきっと来る。

そんなときに残された者からこんな愛おしい気持ちで想われたらいいだろうなと感じた。

313P

今、遠く離れているという意味では、百花ちゃんも私の月みたいなものね。ずっと見守ってくれている。それだけで元気になれるよ。

そばにいなくても、誰かが見ていてくれる。空の月も、水面に映る月も、そう感じることができれば、生きていける。大げさだけど今、私(千愛)はそう思っています。

 

「母の死を文章に残したかった」という中江有里さんご自身の思いが込められていると知るとなお一層このことばに重みが増してきたのだった。

 

女優・作家・歌手。大阪府生まれ。法政大学卒業。1989年、芸能界デビュー。テレビドラマ・映画に多数出演。2002年、『納豆ウドン』で第23回NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞最高賞受賞。文化庁文化審議会委員。19年に歌手活動を再開。21年1月にアルバム「Port de voix」、22年5月アルバム「Impression―アンプレッシオン―」発売

もうついて行かれないくらいに、社会が爆発的にデジタル化に突進しています。

インターネットとスマホの驚異的な普及は、毎日の生活をガラリと変えました。

四六時中、目にするネット記事、ひっきりなしにつながるSNS、勉強、仕事から飲み会までがオンラインとなっています。ネットだけが居場所という人も増えてきています。

どれだけ多くの人がデジタルの恩恵と影響を受けているか、反対に否定的な面もあります。

 

物理的、身体的なデジタル疲れの処方箋として印象が残ったことです。

デジタル的な疲れでなくても、体を整えるために役に立てることでした。

1 毎日の基本的な生活のリズムを整えること。リラックスすること。

2 心配事や不安を文字で書き出すこと。

3 友人や親族などまわりに会話で気持ちを伝えること。

またコロナ禍では限界があるが、リアルな対話や自然とのふれあい、運動などが香山リカさんから提示されていました。

 

依存症の定義として4つ取り上げられていました。

こうなっていないように留意すべきです。

1 そのことをやりすぎたときに、自分でやめたほうがよいと思っても、その行動をやめることができない。

2 それをやりすぎることで、明らかに心身や人間関係、仕事や社会生活に悪影響が出ていると知っているのに、減らしたりやめたりすることができない。

3 それが原因で起きている人間関係や社会省察の苦痛から逃げる目的で、いっそうのめり込んでしまう。

3 無理やりそれを取りあげられると、非常に落ち着かなくなったり怒りや苛立ちを感じたりして、いても立ってもいられなくなる。ときには取り戻すために暴言、暴力に走ることもある。

 

SNS拡がりの陰の部分として、以下のことが書かれてあります。

日々の自分のプライバシーを伝える自発的な自我漏洩、

「いいね!」やフォロワー数を競う際限のない承認欲求、

盛る!を超える脚色した過剰な演技や演出、虚言が当たり前になる投稿、

他人を激しくののしる、否定する、誹謗中傷、罵倒など心理的な投影による攻撃的行動、

同じIPアドレスからの異常な数のコメントなどおびただしく流されるデマ……等々。

 

最近、思い当たることが多々見受けられます。

あえて、SNSに依存しない生活が理想になってくるのかと思います。

デジタル依存から自分を守るためには、情報に一喜一憂しない、他のことで気持ちが左右されないSNSを遠ざけた生活が、

じつは心や体にとって真の豊かな贅沢な暮らしになるのではないかと思いました。

 

 <目次>

序 章 デジタル社会に生きるということ

第1章 テクノストレスなしで生きられない

第2章 SNS依存症の深層

第3章 ICT教育がもたらすもの、奪うもの

第4章 デジタル多重人格の出現

第5章 シニアのデジタル依存症は悪性化しやすい

第6章 心の専門家はSNSをどう使うべきか

終 章 デジタル情報疲れへの処方箋

あとがき

 

精神科医。北海道むかわ町国民健康保険穂別診療所副所長。1960年、北海道に生まれる。東京医科大学を卒業。豊富な臨床経験から、現代人の心の問題を分析し、さまざまな提言を続けている。立教大学現代心理学部教授を経て、現在は地域医療にも取り組んでいる

コツコツと続けることが成長への一番の近道、自分の直感に耳を傾ける、目の前のことに本気で取り組む、チャンスに変える言葉を意識的に使う、毎日のよかったこを書き出す、ワクワクするような未来を思い描く、誰に出合うかで人生は決まる。意識を高めてくれる人と付き合おう、損得勘定で人と付き合わない、人との比較をやめて過去の自分と比較しよう、体は最大の資本と心得る、朝の時間を有効活用する、自分に起きる出来事はすべてプラスになると考える……。

習慣に即効性のある100のワザをポジティブに紹介しています。

言葉が人を変えます。

読み終えたのちに、もう一度読み返そうと思いました。

 

新聞、うがい、手洗い、ラジオ体操、読書、朝活手帳、歯磨きなどは、この本によれば、ぼくの習慣となっていたことがわかります。

習慣とは、ある物事を継続して行うことと理解されている。

これを続けなくてはと意識してやっているうちは、習慣とは呼べない。

習慣とは、潜在意識への刷り込みが引き起こす無意識の反応だ。

自分では意識せずに何気なくやってしまうことを習慣と呼ぶ。

その無意識の言動にこそ、その人の本性が表れるのだ。

 

名言格言の宝庫でした。

各章の前に書かれてあった、習慣に関わる名言が心に刺さりました。

別の機会に紹介できるように引用したい。

 

早く何度も失敗せよ。(シリコンバレーでよくつかわれる標語)

 

成果を上げる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。(ピーター・F・ドラッカー)

 

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。(マザー・テレサ)

 

自分のもらいたい分の10倍の価値を作り出し与えなさい。そうすればその中から1は帰ってくる。(松下幸之助)

 

人は転ぶと、坂のせいにする。坂がなければ、石のせいにする。石がなければ、靴のせいにする。人は、なかなか自分のせいにしない。(ユダヤの格言)

 

人は物事を繰り返す存在である。したがって、優秀さとは行動によって得られるものではない。習慣になっていなければならないのだ。(アリストテレス)

 

変化するには、古い習慣を新しい習慣に置き換えねばならない。(W・A・ピーターソン)

 

 <目次>

はじめに 

01 なぜ「習慣」が必要なのか?

02 誰にでもできる!習慣化のコツ

03 習慣で「夢」を「現実」にする方法

04 「脳」にアプローチして成功を引き寄せる

05 成功を引き寄せる思考習慣メソッド

06 人間関係の習慣で人生を変える

07 仕事の成果を上げる習慣術

08 自分を磨く習慣化メソッド

09 習慣を強化して自分に自信をつける

10 よい習慣のはじめ方と続け方

悪い習慣のやめ方

 

有限会社シンプルタスク代表取締役。習慣形成コンサルタント。喜働会会長。JADA協会認定SBT1級コーチ。「大人を元気にする」を使命に、自己実現のための習慣形成連続講座『新喜働力塾』を全国で延べ84期実施、卒業生は4000人以上。習慣形成のメソッドを伝え、成果・結果を積み上げていく人を多数輩出している。多業種にわたり、各企業の顧問として、人間力戦略のコンサルティングを中心に増収増益のお手伝いをしている。習慣形成を軸に人材育成トレーニングや講演、セミナーで全国各地を回り、17年間で5万人以上に実践トレーニングを行う。子どもたちの夢を叶えるために、小・中学校、高等学校の生徒向け、保護者向けの講演も積極的に活動。また、脳の機能と習慣形成を活用した能力開発で、ビジネスパーソンだけでなく、スポーツチームの指導、受験生の能力アップも行っている。

紙を観て手で触れるとメーカーや銘柄を見分けられる特技を持った渡部が主人公です。

渡部紙鑑定事務所に舞い込んできだ依頼がありました。

紙鑑定士の渡部が伝説の模型作家、土生井やフィギュア作家の團の協力を得て謎を解き明かしていく3連作短編集です。

 

紙の蘊蓄が満載なほか、フィギュアの團によって披露されるアメコミや製作にまつわる逸話が詳細に描かれています。

 

マニアック・偏執的な愛情すら感じさせられるが、紙、フィギュア、アメコミ、印刷、コスプレなどさまざまな分野の蘊蓄を詰め込んだその道が好きな人はたまらない内容です。

 

野良猫虐待事件を團のフィギュア造形の蘊蓄で解決し、父を喪った少年の心を渡部の印刷業界の蘊蓄で開き、凶器が消えた奇妙な殺人事件の謎をコスプレの知識で暴く。

 

<目次>

猫と子供の円舞曲

誰が為の英雄 

偽りの刃の断罪

エピローグ

 

1963年、東京都八王子市生まれ。明治大学文学部文学科卒業。出版社勤務を経てフリーの編集者、造形家。『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』で第18回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、2020年にデビュー

元彼の遺言状の剣持麗子の連作短編集。

麗子には、女優の綾瀬はるかさんがダブって見えてしまうのは仕方がないことだった。

ミステリーというよりもエンターテインメント性の高い連作短編作品でした。

亡くなった弁護士の事務所を引き継いだためにお金にならない依頼が舞い込んでくる。

新宿署の橘五郎警部補やホストの黒丑益也と麗子のバディに注目して。

麗子は、業務の合間の深夜に次々と舞い込む難題をさばいて朝までに解決できるのか。

彼女がもっと高飛車な王道を進んでいってほしい。

第一話から五話までテンポも良く綺麗にひとつひとつ話がまとまっていて、読んでいて気持ち良かった。

 

 <目次>

家守の理由

手練手管を使う者は

何を思うか胸のうち

お月様のいるところ

ピースのつなげかた

 

1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』(宝島社)でデビュー。

LGBTQは、性的少数者、セクシャルマイノリティーと言われます。

著者の宮川直己さんは、2012年当時職場で上司にカミングアウトした方でした。

一般的に認知度が低い時期に、とても勇気ある行動だったと推察します。

 

LGBTQの方と接する場合には、この3点が重要です。

4P

1 正しい知識を身に着けること

2 相手を人として尊重する意思を言葉と行動で示すこと

3 丁寧な対応を重ねること

 

つい最近なのですが、作家朝井リョウさんの「正欲」を読みました。

それを課題本とし大学生から社会人までの間で読書会で意見を語り合いました。

相手の意見と自分の意見が違っていても尊重する。

相手のことを論破や否定をしない。

ここで聞いたことは決して口外しないなどは、読書会の参加条件でした。

これらが性的少数者に対する対応にも当てはまるものだと感じていました。

また、自分とは違う感性や属性の人がおられることを理解し、多様性ある社会を認めていきたいと思いました。

 

人として当たり前なことをすればよいのです。

本質は、男女の差なく同じ対応なのです。

お互いに「心」があります。

相手のこころを壊さないような言動をしていきたい。

たとえ相手が性的少数者であったとしてもそうでなくても、同じ一人の人間としてリスペクトして、ひとりの人間として相手に関わるような姿勢を持っていくべきことを学ばせていただきました。

 

だれもが働ける職場環境のつくりかたをトランスジェンダー当事者が分かりやすく解説します。

カミングアウトを受けたらどうすればいいか、

LGBTQもそうでない人も働きやすい職場の環境はどのように整えればよい?

どういった言葉がけをするとあたたかなコミュニケーションになるのか。

多様性を尊重することの素晴らしさとは何か。

これからの国際社会で重要な職場環境の在り方がよくわかる。

これからのダイバーシティ経営と向き合うためのコツをわかりやすく紹介する。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 LGBTQについての基礎知識

第2章 部下がLGBTQかも?と思った時のQ&A

第3章 カミングアウトを受けた時の対応

第4章 カミングアウトを受けた後のQ&A

第5章 LGBTQもそうでない人も働きやすい職場作り

第6章 LGBTQ部下とのコミュニケーションのコツ

おわりに 

 

みやがわ なおき さん

トランスジェンダー当事者。組織の生産性向上と人間関係改善をサポートするメンタルコーチ。株式会社マクアケデザイン代表取締役。九州大学文学部卒(人間科学科地域福祉社会学専攻)。

1977年、長崎県にて女性として出生。幼少期より性別違和を感じていたが、小学校入学直前に「黒いランドセルが欲しいといえば大人を困らせる」と悟り、以後は自分の想いを抑圧して生きるようになる。

大学卒業後、2002年に福岡市役所入庁。児童相談所での児童虐待・非行相談対応など、相談支援業務を中心に10年間従事する。

30代半ばで男性として生きることを決意。性同一性障害の診断を受け、身体療法および戸籍名の変更を行う。同時に女性としての過去を捨てるため市役所を退職。しかしその後はセクシュアリティを隠すために嘘を重ねる毎日で、生きることの苦しみは逆に深まるばかりとなる。

あるとき、期せずしてカミングアウトする機会に遭遇。自分を偽らずに受け入れてもらう体験が、何よりも人をエンパワーメントすることを実感。現在はトランスジェンダー当事者であることをオープンにして生活している。

2016年より心理学、脳科学、NLPを用いたコンサルティング事業を開始。管理職を対象としたコミュニケーション講座やメンタルコーチング等を提供している。神奈川県在住。

例えば、お金を取ったり取られたり、騙したり騙されたり、殺したり殺されたり、あいかわらずグロくてイヤミスな話を読ませてくれた。

 

シャアハウス「さくら館」のオーナー鹿島穂花ほか登場人物が多くてしっかり読まないとついていけない。あっと驚くどんでん返しではないけど楽しく読めた。

 

古い民家をリフォームしたシェアハウス「さくら館」に集った「キラキラネーム」の四人を含む6人の女性たち。誰もが訳ありだった。オーナーも不動産会社の甘言に弄された結果、大きな借金を負うことになった。

追い詰められたシェアハウスの彼女たちは、コロナ禍にあってマスクを手縫いし販売、持続化給付金詐欺に手を出し、周りをも巻き込みながら事態はどんどん混沌としていく。

 

まともな人間が出てこない。甘い話などないと分かってはいても騙されてしまうのが人間だった。

切羽詰まったらこのようなことになってしまう可能性はあるのかもしれない。

おわりは意外な人物が黒幕の正体だった。

あいかわらず真梨本はこわーい。

 

 <目次>

事のはじまり

さっそくの、つまずき

見切り発車

祭りのあと

メープルの独白

六番目のシェアメイト

食い違い

証言

急展開

既視感

降霊会への招待

蘇る死者

ナイトの後悔

総括

事の真相

 

1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年「孤虫症」で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー

 

自分がまだ小さい頃には自宅で亡くなる人がいたようですが、現状では病院で死ぬ、死亡判断される方がほとんどだと思います。

その医療関係者のなかでも、お医者さんが生死の境の場面に立ち会う機会が多いです。

生と死は表裏一体。

先ほどまで元気でぴんぴんしていたとしても急に亡くなる可能性があります。

日頃の生活において、充実した時間を過ごしてより良く生きることがより良い死に繋がります。

いつか必ず訪れる場面にあたり準備することには早いに越したことはありません。

色々な人や本から学ぶことはよいことです。

心がまえはしておいたほうがよいでしょう。

久坂部さんは、研修医、勤務医、海外勤務などの経験を経て医者ならではの鋭い視点で小説をたくさん書かれています。

患者さんと向き合う機会が多くあり、自分事のように考えていた、自分の父親のときにおいても十分に洞察し学んだ久坂部さんの意見はぜひ拝聴すべきだと思いました。

いつか迎えるときのためには、「どう死ねるのか」を検討しておくべき時期に来ていたと思います。

 

7P

「死に関する新しい教科書」

家族や自分の死が間近に迫った時、最良の方法を選び、亡くなったあとに悔いを残さないようにするには、やはり死の実際を知ることが大切でしょう。

一回きりの死を失敗しないために、多くの人が死の恐怖から解放され、上手な最期を迎えられることを、心より願っています。

 

看取りについて、久坂部さんが言われているからこそわかります、伝わります。

50P 望ましい看取り

在宅で私が看取った患者さんたちは、ほぼ例外なく穏やかな最期を迎えました。

それはやはり、最後を迎えることを受け入れ、無意味な医療行為をしないほうが、死にゆく当人のためであることを、事前に十分、理解していたからだと思います。

死の直前には点滴も酸素マスクも効果がなく、むしろ当人の負担になるだけで、それをすることで当人が楽になったり、ましてや寿命が延びたりすることがあり得ないと、わかっているからこそ、静かに見送ることができるのです。

家族の多くは、死にゆく人に何かしてあげたい、少しでも死を押しとどめ、死の苦しみから救ってあげたいと思います。その気持ちはわかりますが、点滴や酸素マスクがその助けになるという根拠はどこにもありません。

 

57P

ある程度の歳になれば、死を受け入れるほうが上手に死ねます。

そのためには、どこかで覚悟をする必要があります。父が比較的、抵抗なくそれを受け入れたのは、医者という職業柄、超高齢になって生きることのつらさを熟知していたからでしょう。

さらには仏教やタオイズム(道教)的な素養も影響していたかもしれません。

-足るを知る。

これが私が父から受け継いだ上手に死ぬための秘訣です。

 

賛成、反対どちらにも言い分はあります。

世の中で議論すべき時期にきていると思います。

161P 尊厳死と安楽死の賛成派と反対派の言い分

賛成派

・死ぬ意外に極度の苦しみから逃れることができない場合に必要

・医療によって無理やり生かされることは、人間の尊厳を損ねる

・人には自分の最期を決める権利がある

反対派

・尊厳死も安楽死も命を見捨てる行為であり、死んでもいい命などは存在しない

・命はいったん失われたらもどらないから、早まった行為は慎むべき

・尊厳死や安楽死は、いわゆる“滑りやすい坂”だから、いったん許容すると、坂道をすべるように歯止めが利かなくなる

・社会的圧力や周囲への遠慮などで、本人が望まない安楽死や尊厳死が行われる危険性がある

・家族や医療者が自らの利益のために、法律を悪用する危険性がある・

 

虐待に等しい終末期医療で苦しみ、悲惨な死を迎えることになりかねないことからも、この本の流れに沿って、ぼくは在宅死に憧れます。

188P 病院死より在宅死

病院に行くなら、助かる可能性もあるけれど、悲惨な延命治療になる危険性もある、病院に行かないなら、そのまま亡くなる危険性もあるけれど、悲惨な延命治療は避けれれるということを、心得ておくしかありません。

 

こころとカラダとともに、良い人生となるためには、毎日が幸せになるよう積み重ねていくことです。

204P

「もう十分、生きた」「いい人生やった」

精神面での上手な死は、自分の人生に満足し、十分に生きたと感じ、心置きなくこの世から去っていく最期でしょう。

 

求めなければ与えられないものです。

208P 求めない力

少しでも長生きしたい、いつまでも元気でいたい、充実した人生を送りたい、もっと人生を楽しみたい、最後は苦しみたくない、楽に死にたい、そこに、いろいろと求める力を働かせない。

 

自己肯定と感謝の気持ちという視点は、取り入れていきたいものです。

212P 最後は自己肯定と感謝の気持ち

人生の最後の残り時間には、思い切り自分い都合よく、自己肯定の快楽に身を任すのも悪くないでしょう。

今一度、感謝の気持ちに立ち戻ることも一法です。これも父に教わったことですが、感謝の気持ちを深めれば、不平も不足も不満もかすみ、自分に与えられた多くの恵みや親切、幸運に気づき、穏やかな気持ちになれる可能性が高いです。

 

現役医師でもある久坂部さんならではの視点だからしっくりきました。私も斯くありたいものです。

いざ自分がそうなったとき、どういう思いでどういう行動を取るかはそのときにならないと分かりません。

彼の意見は大いに理解できました。

多くの死を見てきた人の言うことだけに説得力は十二分に強かったです。

216P

私自身、どんな最期を迎えるのかわかりませんし、上手に死ぬ自信もありません。あれほど在宅死を勧めていたのに、自分は病院で死ぬかもしれません。最後の最後まで治療にこだわり、チューブや機械につながれて、尊厳のない状態で死ぬ可能性があります。そのときは嗤っていただいて結構です。たぶん、そんな嘲笑は私の耳には届かないでしょうが。

結局、だれしも一回きりの死は、自分自身の死を死ぬ以外にないということです。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 死の実際を見る、心にゆとりを持って

第2章 さまざまな死のパターン

第3章 海外の“死”見聞録

第4章 死の恐怖とは何か

第5章 死に目に会うことの意味

第6章 不愉快な事実は伝えないメディア

第7章 がんに関する世間の誤解

第8章 安楽死と尊厳死の是々非々

第9章 “上手な最期”を迎えるには

おわりに 

参考文献

 

1955年大阪府生まれ。小説家・医師。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院の外科および麻酔科にて研修。その後、大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)で麻酔科医、神戸掖済会病院で一般外科医、在外公館で医務官として勤務。同人誌「VIKING」での活動を経て、『廃用身』(幻冬舎)で2003年に作家デビュー。2014年『悪医』(朝日新聞出版)で第3回日本医療小説大賞を受賞