もうついて行かれないくらいに、社会が爆発的にデジタル化に突進しています。
インターネットとスマホの驚異的な普及は、毎日の生活をガラリと変えました。
四六時中、目にするネット記事、ひっきりなしにつながるSNS、勉強、仕事から飲み会までがオンラインとなっています。ネットだけが居場所という人も増えてきています。
どれだけ多くの人がデジタルの恩恵と影響を受けているか、反対に否定的な面もあります。
物理的、身体的なデジタル疲れの処方箋として印象が残ったことです。
デジタル的な疲れでなくても、体を整えるために役に立てることでした。
1 毎日の基本的な生活のリズムを整えること。リラックスすること。
2 心配事や不安を文字で書き出すこと。
3 友人や親族などまわりに会話で気持ちを伝えること。
またコロナ禍では限界があるが、リアルな対話や自然とのふれあい、運動などが香山リカさんから提示されていました。
依存症の定義として4つ取り上げられていました。
こうなっていないように留意すべきです。
1 そのことをやりすぎたときに、自分でやめたほうがよいと思っても、その行動をやめることができない。
2 それをやりすぎることで、明らかに心身や人間関係、仕事や社会生活に悪影響が出ていると知っているのに、減らしたりやめたりすることができない。
3 それが原因で起きている人間関係や社会省察の苦痛から逃げる目的で、いっそうのめり込んでしまう。
3 無理やりそれを取りあげられると、非常に落ち着かなくなったり怒りや苛立ちを感じたりして、いても立ってもいられなくなる。ときには取り戻すために暴言、暴力に走ることもある。
SNS拡がりの陰の部分として、以下のことが書かれてあります。
日々の自分のプライバシーを伝える自発的な自我漏洩、
「いいね!」やフォロワー数を競う際限のない承認欲求、
盛る!を超える脚色した過剰な演技や演出、虚言が当たり前になる投稿、
他人を激しくののしる、否定する、誹謗中傷、罵倒など心理的な投影による攻撃的行動、
同じIPアドレスからの異常な数のコメントなどおびただしく流されるデマ……等々。
最近、思い当たることが多々見受けられます。
あえて、SNSに依存しない生活が理想になってくるのかと思います。
デジタル依存から自分を守るためには、情報に一喜一憂しない、他のことで気持ちが左右されないSNSを遠ざけた生活が、
じつは心や体にとって真の豊かな贅沢な暮らしになるのではないかと思いました。
<目次>
序 章 デジタル社会に生きるということ
第1章 テクノストレスなしで生きられない
第2章 SNS依存症の深層
第3章 ICT教育がもたらすもの、奪うもの
第4章 デジタル多重人格の出現
第5章 シニアのデジタル依存症は悪性化しやすい
第6章 心の専門家はSNSをどう使うべきか
終 章 デジタル情報疲れへの処方箋
あとがき
精神科医。北海道むかわ町国民健康保険穂別診療所副所長。1960年、北海道に生まれる。東京医科大学を卒業。豊富な臨床経験から、現代人の心の問題を分析し、さまざまな提言を続けている。立教大学現代心理学部教授を経て、現在は地域医療にも取り組んでいる
