
膨大な情報に流されて自己を見失っていないか?
デマやフェイクニュースに騙されていないか?
自分の頭で論理的・科学的に考えているか?
コップ半分の水を見て、「もう半分しかない」と思うのか!それとも「まだ半分もある」と考える人がいます。
人によって、見え方や感じ方が雲泥の差があります。
また、歪んだ偏った見方をしたときには、日常こういう言い方をします。
「あの考えはバイアスがかかっている」
知らず知らずになんとなく使っていた言葉やよく知らないけれど恐らくこういう風な意
味なんだと使っている言葉がありました。
3P 認知バイアス(cognitive bias)とは、偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解など幅広く指す言葉として使用される。
認知バイアス対策は、どんな認知バイアスがあるかを知り、その手助けをするのが本書の役割です。
新しいことが覚えられないのは、歳だけのせいではありません。
例えば、「グーグル効果」があります。
簡単に得られるものは簡単にすぐに忘れ去られてしまう傾向あります。
「グーグル効果」インターネットの検索エンジンの利用で簡単に収集できる情報について、記憶する能力が低下する現象のこと。デジタル健忘症ともいう。情報がPCやスマホの中に保存されていると考えると、人間は無意識のうちに進んでこれらを覚えようとしなくなる傾向を指す。パソコンに保存されると伝えられた側の被験者の方が記憶できた内容が少ない。紙の本や辞典を使って勉強した場合の方が記憶の定着度が高い。
そのほか。
「サンクスコストの誤謬」 これまで掛けたお金、時間、努力を捨てることができるのか?
すでに投入した回収不可能なコストを回収しようとする不合理な判断。一度支払って戻ってこない費用に固執するあまり、合理的な判断ができないこと。
「ピア効果」 自分を高めてくれる強力なライバルや他人からの視線について
仲間や同僚の存在が成績や生産性に影響を与える効果。仲間や同僚の仕事ぶりやパフォーマンス(成果)が他の人に影響を与えること。有能な人に見られているプレッシャーが努力水準を引き上げた。
「選択肢過剰」 飲食店のメニューが多いと客は選ぶのが面倒くさくなってしまう。
選択肢が豊富にあるほど、最適なものが選べると考えるが実際は選ぶことができない、あるいは困惑する傾向。ネガティブな効果を生み出す。
「ピークエンドの法則」 終わりよければすべてよしや、最後の一言で台無しは真理だ。
過去の出来事を評価する際に、途中経過よりも絶頂と最後の印象によって決めてしまうこと。痛みの最大と終了時点の痛みの平均が総合評価に影響する。
「ハウスマネー効果」 もし突然大金が手に入ったら、あなたはそれを使わずにいられるか?
不労所得や臨時収入は、自分で稼いだ収入と比べて支出されやすいこと。カジノやギャンブルで大胆な使い方をすること。
「ウーズル効果」 書籍に記されていることや、引用されている情報はすべて真実なのだろうか?
証拠や根拠がないにもかかわらず、頻繁に言及や引用されることにより、事実であると誤解される現象のこと。事実でないことが頻繁に世に引用されることで、事実とされたり都市伝説になったりすること。書籍の内容は、真実としてではなく、「○○という見方がある」「○○と言われている」という知識として受け取る読み方が賢明だ。
<目次>
監修者まえがき 認知バイアスを理解して騙しに打ち勝つ!
第1部 認知バイアスへの行動経済学的アプローチ(アンカリング、サンクコストの誤謬;メンタルアカウンティング ほか)
第2部 認知バイアスへの統計学的アプローチ(平均による誤謬、アンスコムの数値例、棒グラフの誤用 ほか)
第3部 認知バイアスへの情報学的アプローチ(利用可能性ヒューリスティック、生存者バイアス、限定合理性 ほか)
1959年生まれ。國學院大學教授。専門は、論理学・科学哲学。情報文化研究所所長、Japan Skeptics副会長
【No1253】情報を正しく選択するための認知バイアス事典―行動経済学・統計学・情報学編 情報文化研究所 高橋 昌一郎監修 フォレスト出版(2023/01)