【No1254】栞と嘘の季節 米澤穂信 集英社(2022/11) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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『本と鍵の季節』の続編。

学園物は普段はあまり読まないが、米澤穂信さんならば断然読みたくなった。

 

栞は、本に挟むのが正しいし自然だと思う。

図書館本に挟まっていた一枚の押し花の栞を発端にして物語が進んでいく。

その花がじつは猛毒で有名なトリカブトだったならば……。

 

静かにして不穏な空気感を纏って事態が進んでいく。

その花が秘密裏に校舎裏で栽培されていることが分かった。、

ある男性高校教師が何らかの中毒で救急車で緊急搬送された。

 

登場してくる人物は、それぞれミステリアスな空気が漂ってくる。

なぜ彼らは嘘をつかなければならなかったのか?

嘘が暴かれるにつれて見えてきたのは、悪意ある嘘ではなく誰かを守るための嘘。

真実は何なのか?

事実はどこにあるのか?

 

高校で図書委員を務めている堀川次郎と松倉詩門の二人。

軽快な二人の推理と謎めいた思惑があった。

彼等がその花に纏わる謎を解いていく。

瀬野さんなどの協力者を経て自らが行動しながら徐々に徐々に終わりに近づいていくのがとても興奮気味であり見物だった。

 

 <目次>

第一章 栞と花

第二章 栞と毒

第三章 栞と噂

第四章 栞と嘘

 

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で第五回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を受賞してデビュー。『氷菓』をはじめとする“古典部”シリーズはアニメ化、漫画化、実写映画化され、ベストセラーに。2011年『折れた竜骨』で第六四回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。2014年『満願』で第二七回山本周五郎賞を受賞。2021年『黒牢城』で第一二回山田風太郎賞を受賞、さらに2022年同作で第一六六回直木賞、第二二回本格ミステリ大賞を受賞。『満願』と2015年刊行の『王とサーカス』はそれぞれ三つの年間ミステリランキングで一位に輝き、史上初の二年連続三冠を達成した。さらに『黒牢城』は史上初めて四つの年間ミステリランキングを制覇した。