朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -45ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

自分を偽り周囲に合わせて生きる人生では、どんなに人に囲まれていてもさびしさは消えません。

自分を信じて合わないものは合わないと覚悟を決めて、孤独でも楽しい人生を送るための考え方を教えてくれます。

 

孤独かどうかさみしいかどうかは、まさに本人の自覚次第だと思います。

◎17P 孤独な人はさびしい人?

問題は孤独であることではなく、本人が孤独感や疎外感を覚えているかどうかです。

疎外感は、自分が回りから疎まれているとか、排除されている、仲間はずれにされているなどと感じるときに生じる感情です。一人でいるときでも、自分は排除されていると感じなければ、孤独感や疎外感は生じません。

 

 

将来を見据えて、子どもたちに対してどうしていくべきなのか。ずっと彼らは学校の中にいるのではありません。

学校の中にいるときだけよければよいのではありません。

◎58P 過保護に育てられた子どもは幸せか

学校で子どもが傷つかないように配慮されたとしても、社会に出ればいまだにパワハラやセクハラ、モワハラなどが横行している組織もあります。差別はよくないと言いながら、性別や国籍、出身地、外見、学歴などいろいろな理由で差別が行われることもあります。

子ども時代は人間性がもっとも重視されて育つのに、社会に出てからもっとも評価されるのは「いかにお金を稼げるか」や「どれだけ効率よく仕事ができるか」ということです。社会に出た途端、日本だけでなく世界との競争を強いられ、そこで業績が悪ければ上司に叱られ、場合によっては減給や降格もあり得るのです。

つまり、今の教育というのは、大事なペット状態で育てた子どもをいきなり野生のサバンナに放り込むようなことをしているわけです。

子ども時代に、絶対に傷つけないような配慮をされていた子どもたちが、いざ社会に出てうまくやっていけるでしょうか。私は疑問だと思います。

そして、過保護に育てられた子どもは果たして幸せなのでしょうか。

 

 

同調圧力が強い日本で、本音を言えるような自分の意見をちゃんと言える人を尊敬しています。全員に好かれる必要もないし、全員に好かれることもありません。少数の人にでもいいから、自分のことをわかってもらえたらよいのではないかな。そう考えると生きやすくなります。

◎144P 「自分らしさ」の核

数あるコミュニケーション能力のうち、若いころに学ぶべきなのは、周りの空気を読んで自分の感覚や欲求を押し殺すことより、自分の考えや気持ちをうまく人に伝える力です。そのための練習をする時期です。

あなたの意見や考えと合わない人からは批判されるかもしれませんが、それをいいと思ってくれる人は、あなたの大きな味方になってくれるはずです。その人こそ、あなたの一生の宝になるのです。

 

 <目次>

はじめに 第1章 「さびしさ」って何だろう(孤独な人はさびしい人?友だちにも親にも本音を言えない ほか)

第2章 本音を言えない若者たち(嫌われる前から遠慮する、成績よりも友だちの数を競うように ほか)

第3章 味方は1人でもいい(つるんでいる友だちは多いけれど…、偽りの自己しか持てない人々 ほか)

第4章 ありのままの自分で生きていく(今の自分で何ができるのか、できることがあると自信につながっていく ほか)

第5章 人も社会も変わっていく(性格は自然に変わっていく、なぜコミュニケーションスキルを学ぶのか ほか)

さいごに

 

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、立命館大学生命科学部特任教授。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。

アウトプット(問題を解くなど)とインプット(教科書を読むなど)の比率は、7対3だ。アウトプットすることによって、自己成長が飛躍的に進み、人間関係が豊かになり、自己実現が叶い、結果的には楽しい人生を送ることができます。

ベストセラーの「アウトプット大全」のエッセンスがこのなかに書かれてありました。

「話す、書く、行動する」のアウトプットの大切さを学生向けに分かりやすくかみ砕いて解き明かしてくれている本です。

 

納得が行く箇所が多かったのですが、その中で特に心に響く合点がいったところを引用します。

 

77P メモを活用する

「人前で上手に話す」ための究極の奥義は、事前に準備しておくことです。あらかじめ自分の言いたい内容を考えておくことが大事です。緊張や混乱をせず上手に話せるように、3つのキーワードをメモしておくのです。

 

95P ポジティブを話すとうまくいく

ネガティブなことを避けてポジティブなことを話す。

毎日が楽しい人生かどうかには、実際に何が起こるか以上に、ネガティブではなく、ポジティブの比重を多くアウトプットするかによって決まるのです。

 

168P 行動なしに自己成長はない

快適領域を抜け出して新しい行動を始めればいつでも自己成長できます。可能性が広がります。初めての人に話しかける、行ったことのないところに行ってみる、やったことのないことをやってみるなど。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 アウトプットって何だろう(基本法則1―運動性記憶は忘れにくい、基本法則2―繰り返し使う情報は長期記憶される ほか)

第2章 コミュニケーション下手は克服できる(8割の人が「話すのが苦手」、私の最初の「アウトプット」 ほか)

第3章 話す(「自己紹介」のコツ、メモを活用する ほか)

第4章 書く(手書きで記憶は強化される、体験したらすぐに「メモ」 ほか)

第5章 行動する(「ちょい難」にチャレンジする、成功のイメージトレーニング ほか)

さいごに

 

精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年から米・シカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立

著書に「学びを結果に変えるアウトプット大全」「学び効果が最大化するインプット大全」など。

 

【No1536】極アウトプット「伝える力」で人生が決まる 樺沢紫苑 小学館(2021/04)

小野寺さんの本を読んでいるとき、読んだ後のときに、ぼくは、気持ちが温かくなったりほっこりしてきます。

中学や高校の合唱で歌をうたうとき、ベランダで夫婦が語らうとき、沿道を独りで歩くとき、新しく開館した図書館を利用するとき等々、生きているといろんなときがあります。

日常のそんなあたり前な大切なときどきを、少し切り取ってぼくらに紡いできてくれている作家さんだと思いました。 

 

267P

結局、わたしが高校大学とバンドをやったのは、うたいたかったからだ。中学生のときに、うたはいいと思わされたからだ。母がそう思わせてくれたからだ。そしてわたしが望んだうたの形態が、高校大学ではそれだったのだ。バンドでうたうことだったのだ。

人がうたうとき、その人が善人だとか悪人だとかというのは関係なくなる。その人の声にしか、意味はなくなる。またその人が健康だとか病気だとかというのも関係なくなる。やはりその人の声にしか、意味はなくなる。杉並区のホールでうたったあのとき、母は自分が病に冒されたことを知っていた。なのに、あの顔でうたっていたのだ。とても楽しそうなあの顔で。

そこにごまかしはなかった。母は本当に楽しんでいた。わたしにはわかる。だって、娘だから。

お母さん。もっとうたいたかっただろうな、と思う。

自分に言う。

このどこが貧乏くさいのよ。

 

大学時代のバンドメンバー4人それぞれが一人称で語る連作短編集でした。

ボーカルの古井絹枝、ギターの伊勢航治郎、ベースの堀岡知哉、ドラムスの永田正道。

彼等の生い立ちや音楽と向き合う姿勢、仲間たちへの思い、彼らがこれからの一歩を踏み出す現状までがゴリゴリと丁寧に描かれていました。

 

287P「湧き出てくるものがある。それがうた」

「うたわない 古井絹枝」と「うたう 音楽的に発生する 古井絹枝」のなかから、絹枝ちゃんの気持ちが十分伝わってきたよ!

 

 <目次>

うたわない 古井絹枝

うたう 鳥などがさえずる 伊勢航次郎

うたう 明確に主張する 堀岡知哉

うたう 詩歌をつくる 永田正道

うたう 音楽的に発生する 古井絹枝

 

千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、08年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。『ひと』が2019年本屋大賞第2位に輝き、ベストセラーに。

141P

「これ以上、話しても無駄だ。お前に被災した人間の痛みは分からない。俺たちの話を聞いても理解できない。」

そう言い捨てると貢はベンチから立ち上がり、蓮田に背を向ける。

蓮田の方は立ち上げることもできなかった。

貢の言い方が一方的であるのは承知している。会話を拒絶するための方便であるのも分かっている。

だがひと言も言い返せなかった。震災を機に奪われた者とそうでない者は明確に分かたれている。

喪失感と罪悪感、劣等感と被害者意識、失意と安堵。両者を分かる溝は深く、長い。

 

なぜ彼は殺されなくてはならなかったのか!

仮設住宅で発見された他殺体。この被害者は南三陸町役場勤務で仮設住民対応の担当者である掛川勇児だ。

宮城県警の笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定して捜査にあたった。そこで遭遇したのは蓮田が忘れがたい過去に決別した人物たちだった。

密室で起きた殺人事件の謎を紐解きながら、被災地復興の裏側でいまだ彷徨い続けている被災者の心情を並行して描いていた。

当事者でない限り、被災者の真の苦しみを理解する事は難しい。外見だけを整えてもそれが被災者にとっての真の救いにはならないことを実感した。

被災地の登場人物たちの間で激しく揺れ動く心情と人間模様を描いたミステリー。

 

 <目次>

一  解体と復興

二  再建と利権

三  公務と私情

四  獲得と喪失

五  援護と庇護

エピローグ

 

 

1961年生まれ、岐阜県出身。『さよならドビュッシー』にて第8回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を受賞し、2010年に作家デビュー。著書に、『境界線』『護られなかった者たちへ』『総理にされた男』(以上、NHK出版)、『絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―』(新潮社)、『こちら空港警察』(KADOKAWA)、『いまこそガーシュイン』(宝島社)、『能面刑事の死闘』(光文社)、『殺戮の狂詩曲』(講談社)ほか多数。

2024年の世界情勢を分かりやすく解説している本です。

アメリカ大統領選挙、ロシアのウクライナ侵攻、世界情勢諸々、中国、台湾、韓国、北朝鮮、中東、欧州、グローバルサウス等々。

そのほかに話題となっているものとして、ChatGPT、旧統一教会、旧ジャニーズ事務所、福島原発処理水、核のゴミ、大震災予測など、多くの諸課題を踏まえて池上節で熱く解説しています。

例えば、中学生にも理解できるような言葉を使い難しいことも簡単にして噛み砕いて解説しています。

世界が混沌の度合いを深めるなか、予兆を厳正に見極める目が大切です。

世界の出来事を知って頭の中を整理するために良い本だと思います。

 

 <目次>

はじめに 

1章 どうなるアメリカ大統領選挙(2024年の米大統領選挙はバイデンvs.トランプの再対決か、91件の罪で刑事起訴されたトランプ氏、大統領選挙への影響は? ほか)

第2章 長期化するロシアのウクライナ侵攻(ロシア・ウクライナ両軍、すでに50万人が死傷している、なぜロシアはウクライナに侵攻したのか ほか)

第3章 世界覇権を狙う中国、そして台湾・韓国・北朝鮮(中国が衝撃的な新地図を発表、アジア各国が猛反発、中国は台湾に軍事侵攻するのか ほか)

第4章 情勢が緊迫する中東、ヨーロッパとグローバルサウス(パレスチナ問題―イスラエルとハマス、対立の理由、パレスチナ・ガザ地区とはどういう場所か ほか)

第5章 課題が山積みの日本(日本が世界に存在感を示したG7広島サミット、自信満々に知ったかぶりをするチャットGPT ほか)

おわりに 

 

1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。1994年から11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題になる。2005年よりフリーのジャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍などで幅広く活躍。現在、名城大学、東京工業大学など6つの大学で学生たちの指導にもあたっている。

家族でも他人との間でも、相手に入り込みすぎないちょうどよい距離感を保てることが上手な生き方かな。お互いが気持ちよくて相手の苦痛にならない程度で付き合うことができ向き合うことができればよい関係になるのかなと思いました。

心地よい関係をつくる「淡交」を取り上げました。

こういう緩く濃く交流できる「淡交」関係が僕的には理想的です。

102P 心地よい関係をつるく淡交のすすめ

緩いつながりながら、長く続く関係もあります。頻度が低くても、中身の濃い交流は可能です。

距離感もありつつ、細く長く、それでいてしっかりつながり続ける関係を「淡交」と呼びます。

中国の古典「荘子」に、「君子の交わりは淡きこと水の如し、小人の交わりは甘きことあまざけの如し」という言葉があります。あまざけのようにべたべたしたつきあいより、水のようにあっさりとしたつきあいがいいということです。

互いに相手を理解しながら、無理のない範囲でゆったりやりとりをする。年一度程度のやりとりだからこそ、心を和ませ、刺激を与えてくれる、淡交の仲間が増えると人間関係が豊かになります。

 

その他気になった箇所です。

43P 人が避けたい話題は主に、学歴、お金、仕事の立場、政治、宗教、家族などが考えられる。

126P 立場に関わらず、どんな人に対しても盛り上げる技を身につけていくと、人間的にも成長し、やさしい気持ちに目覚め、盛り上げ上手になります。

173P 人間関係において大切なのは、一見無駄なように思える時間を共有し合う時に、馬の合う相手です。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 人との距離感をリセットする

第2章 小さな工夫で、ストレスを軽減

第3章 それでも人と関わりたくない時には

第4章 さっぱりした付き合い「淡交」

第5章 笑いや演劇で、距離感をつかむ

第6章 身体を作り、距離感を養う

あとがき

参考文献

 

1960年静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞(2001年)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞(2002年)受賞。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導

静岡県生まれ。明治大学文学部教授。「身体感覚を取り戻す」で新潮学芸賞、「声に出して読みたい日本語」で毎日出版文化賞特別賞受賞。

 

働き手クライシス、2040年に向けた問題。生活が大変すぎて仕事どころではなくなる!

・ドライバーがいないために。荷物が届けられない地域が発生

・介護現場で介護スタッフ不足が深刻化し、欠員が常態化

・建設作業に従事する施工管理者・オペレーターが慢性的に不足

・医療スタッフが必要数に対して不足

・ホワイトカラーであっても、人手不足に起因するサービス水準低下、消滅に直面

・現場の人が切迫し現役世代に余裕がなくなり、後進や若手を育てられない

現在に進行している形として、

・地元の企業同士で若者の取り合いになっている

・会社の人手不足で店をたたまざるをえない

・警備員がいないので閑散期のはずなのに毎日仕事を断っている

・整備士がいないためこのままでは車検制度を維持できない

・バスの減便、路線廃止でも、しかたないほどの人出不足

・配達員は70代、80代が中心。毎日千部、新聞が配達できない

・賃金を上げても働き手が集まらない

 

イソップ物語のオオカミ少年のように、嘘をついて脅かしているようなお話ではない。

日本が直面する2040年に向けた働き手不足問題。相当深刻な課題だ。

取り返しのつかない状況となる前に、もう早くないのかもしれないが、今からできること、やれることはないのか!その進行をあとに少しでも遅らせることはできないのかどうか。

背筋が寒くなるような将来、まともな衝撃をこころに受けた。

現在進行中であるが、まるで静かな有事のような問題だと思う。

5P

これまでの人手不足問題は、後継者不足や技能承継難、デジタル人材の不足といった産業・企業視点から語られてきたが、これから訪れる人手不足は「生活を維持するため」に必要な労働力を日本社会は供給できなくなるのではないか」という、生活者の問題として我々の前に現れるのだ。

7P

必要な働き手の数を供給できなくなる「労働供給制約社会」は、いわば「みなが無人島に住むような」社会だ。社会で生きる人の生活を維持するために必要な担い手の数が、確保できなくなってしまうのである。

原因は人口動態の変化だ。高齢化による労働需要の増加と、著しい働き手不足が多くの問題を引き起こす。その最大の問題が、人が生活の維持にかける時間が増え、結果として生活に一杯いっぱいで仕事どころではなくなってしまう社会である。

「労働供給制約社会」。

生活の維持にかける業種としては、物流や建設・土木、介護・福祉、接客など。具体的には、注文した物の配送、ゴミの処理、災害からの復旧、道路の除雪、保育サービス、介護サービス等々日頃我々が恩恵を受けているサービスだ。

これらを維持することができなくなることを意味する。こうなると、やる人がいなくなるので「無人島に住むように」して各自自分で行わなければならない。

そういう社会が着実に近づいているという警告の書であった。

 

32P

2040年には2020年と比べて、総人口が1523万人減るなかで、生産年齢人口は1428万人減る。じつに減少額の94%である。これから日本社会が直面する人口減は、現役世代人口の減少によるものである。

 

78P

労働供給制約によって、民間企業における待遇・環境改善による若手の取り合いが加速し、結果としてその競争についていくことができていない公務員の人材確保が困難になっている。

 

124P 人手不足の三種の神器

シニア、女性、外国人

 

129P 働き手不足に応えるための、今、着手できる4つの解決策

1 機械化・自動化

長時間労働から人を開放する、仕事・労働の身体的負荷が下がる、タスクが機械へシフトすることで人はその仕事が本来必要とする業務に集中することができる。省人化は賃金上昇につながる。長時間労働を強いる企業は生き残れない。

 

2 ワーキッシュアクト

娯楽や趣味・コミュニティ参加のような本業の労働・仕事以外で、「誰かの困りごとや助けてほしいという需要に応えている」活動をいう。自分のために楽しみながらでも担い手になれる潜在性を示唆するもの。誰かの何かを助けているかもしれない活動。動機は楽しいから、得をするからやる。慈善活動やボランティアなどの活動の内、結果として誰かの困りごとを助けている活動をいうさまざまな人とつながり、交友関係が広げられる、楽しい時間が過ごせる、家族や友人、知り合いに頼まれた。

 

3 シニアの小さな活動

フルタイムで働かずとも、小さな活動で無理なく提供される誰かの役に立つ活動、町内会などの地域における活動、家庭菜園など農作業、マンションや公共施設の清掃・管理など。

シニアが小さいながらも何かを担うことで現役世代の働き手を助ける。

健康的な生活リズムに資する、無理がない、利害関係のない人たちとゆるやかにつながる。

 

4 仕事におけるムダ改革など

労働需要を削減するという観点で業務の無駄を縮減。

社外活動を促進する、職場でのソーシャル・サポート、職場での支援が社外での個人の多様な活動を促進している。本業以外の活動を職場が支援する。

 

不安を煽るだけではだめだ。

提案された解決策を踏まえつつ、それぞれがそれぞれの立場でできること、やれることを地道にやっていくことだ。

端緒として地道にやっていくしかないかな。

 

 <目次>

はじめに 2040年に1100万人の働き手が足りなくなる

第1章 働き手不足1100万人の衝撃

第2章 都道府県別&職種別2040年の労働需給予測

第3章 生活維持サービスの縮小と消滅

第4章 働き手不足の最前線・地方企業の窮状

第5章 働き手不足を解消する4つの打ち手

第6章 解決策1 徹底的な機械化・自動化

第7章 解決策2 ワーキッシュアクトという選択肢

第8章 解決策3 シニアの小さな活動

第9章 解決策4 企業のムダ改革とサポート

第10章 2040年の“新しい”働き方

おわりに 発明の時代

 

 

リクルートワークス研究所主任研究員。一橋大学大学院社会科学研究科を修了後、経済産業省入省。産業人材政策、福島復興、成長戦略立案などに携わる。2017年より現職。労働市場や次世代のキャリア形成研究を専門とする。

 

【No1531】「働き手不足1100万人」の衝撃 2040年の日本が直面する危機と“希望”古屋星斗+リクルートワークス研究所 プレジデント社(2024/03)R6.4.7、日

学校休校、緊急事態宣言、アベノマスク、無観客五輪等、コロナ禍は、歴史に残る大きな出来事だった。それをひとりの人間として肌で経験した。

 

コロナ禍収束には医療関係者に感謝しかない。

政治、経済、社会、文化等々、コロナ禍の諸対応にあたり、どちらかというと政治側ではなく医療専門家側に対して責務がかかった事例ではなかったかという感がある。

 

政治家として、専門家として、マスコミとして、一国民としてどうしていくべきかを考える良い機会だったと思う。

終わったから終わりではない。

未来にまた同じようなパンデミックを経験する際には、どうすることがベストなのか。

優や秀でなくても、良でもよい方法についてそれぞれがしっかりと検証していくべきではないかと。

 

「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」

将来の子孫のためにしっかりと検証し反省し総括をして記録を残したうえで未来に諸提言していくような姿勢に共感したい。

 

311P 尾身氏

「日本では、危機に際しての意思決定の文化がまだ確立されていないというのが私の実感です。専門家の意見を聞きつつ、他の政治状況も考え合わせて結論を導くという反・合の弁証法のようなプロセスが足りなかった。」

 

 <目次>

プロローグ

第1章 暫定版・日本版CDC―2020年2月

第2章 政敵―2020年4月

第3章 犬笛―2020年5月

第4章 黙殺―2020年11月

第5章 寄り添うか突きつけるか―2021年1月

第6章 専門家の決意―2021年5月

第7章 祝祭―2021年7月

第8章 崩壊―2021年8月

第9章 公衆衛生家の「青春の蹉跌」

第10章 出口はどこだ―2022年3月

第11章 決断せず―2022年8月

エピローグ

 

 

1975年、東京都生まれ。慶應義塾大法学部卒。神戸新聞記者を経て、猪瀬直樹事務所のスタッフとなり、2015年10月よりフリーに。17年に『消された信仰』(小学館)で第二四回小学館ノンフィクション大賞受賞

 

 

【No1530】奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか 広野真嗣 KADOKAWA(2024/01)

180P

「人間というのは複雑です。裏表があるのは当然で、人によっては裏の裏があったり、そのまた裏を隠していたりします。一筋縄ではいきません」

加賀恭一郎には嘘は通用しない。

一筋縄ではいかない難しく解決できそうにない課題があり。

仮面夫婦や仮面家族などそれぞれの参加者の裏の顔がそれぞれあぶり出されてくる面白みがあった。

四家族が集まる閑静な別荘地での連続殺人事件を加賀が解き明かすミステリー。

山之内家 山之内静枝、鷲尾春那、鷲尾英輔

栗原家 栗原正則、栗原由美子、栗原朋香

櫻木家 櫻木洋一、櫻木千鶴、櫻木理恵、的場雅也

高塚家 高塚俊策、高塚桂子、小坂均、小坂七海、小坂海斗

加賀恭一郎ほか2名

物語の展開が二転三転する中、最後に辿り着いたのは意外な黒幕だった。

 

大阪府生まれ。「容疑者Xの献身」で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、「夢幻花」で第26回柴田錬三郎賞、「祈りの幕が下りる時」で第48回吉川英治文学賞を受賞。

デジタル関係にも終活がありうることを知りました。

万が一のために備えて自分の身の回りを整理したり財産を棚卸したりする終活には、デジタル版もありえます。

いかにして「デジタル遺品」を探して、処理すべきなのかについての説明が重点的にありました。

 

デジタル遺品とは、パソコンやスマホ等のデジタル機器に保存されたデータやインターネットサービスのアカウント等を指す言葉と定義があります。

 

例えば、身内の者が急に亡くなった時に、デジタル機器のログインパスワードが分からずに開けることができないとか、ネット証券の口座の有無がわからないなどのトラブルが発生する可能性があります。

 

携帯やスマホなどのデジタル機器、SNS(インスタ、X,Facebook、LINE等)やブログ、サブスクや電子書籍などの有料サービス、アフリィエイトやフリマなどのネットを利用した事業、ネット証券や暗号資産などの投資・資産運用、電子マネーなどのキャッシュレスサービス、企業ポイントを利用している等々……。

 

あとに遺された身内の者が困らなくするためには、IDや暗証番号を紙(アナログ)で控えておいて、必要に応じて、例えば財布や通帳といっしょにしておいて誰かにわかってもらえるようにしておくこと、家族にそれを伝えておくことが勧められています。

のちほど家族が四苦八苦する時間は長くとも、自分が書き残す時間はほんの少しです。

デジタル関係でログインする際、実際には頭で覚えきれないくらい、多くの場面で困難な状況になっています。同じIDやパスワードを使いまわしていませんか!

そもそも自分がIDやパスワードを忘れて四苦八苦しないためにも、またいつかの家族のためにさっそくメモらねば!

 

 <目次>

第2版の刊行にあたって

初版からの主な修正箇所

本書について(初版はしがき)

登場人物紹介

デジタル終活の一般的な流れ

デジタル遺品処理の一般的な流れ

遺族のための対応チャート図

本人のための対応チャート図

総論(相続手続の基本、デジタル遺品ってなに?デジタル遺品の相続処理)

各論(デジタル機器を持っている場合、SNSやブログを利用している場合、有料サービスを利用している場合、インターネットを利用した事業(副業)をしている場合、投資・資産運用をしている場合、キャッシュレス決済サービスやポイントを利用している場合)

特別付録(デジタル遺品の隠しかた)

あとがき

 

伊勢田篤史さん

終活弁護士、公認会計士。日本デジタル終活協会代表理事。一般社団法人緊急事業承継監査協会代表理事。となりの法律事務所パートナー。

古田雄介さん

ジャーナリスト。デジタル遺品を考える会代表。

 

【No1528】デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた―身内が亡くなったときのスマホ・パソコン・サブスク・SNS・デジタル資産等への対応や、デジタル終活がわかる本 第2版 伊勢田篤史 古田雄介 日本加除出版(2024/02)