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「人間というのは複雑です。裏表があるのは当然で、人によっては裏の裏があったり、そのまた裏を隠していたりします。一筋縄ではいきません」
加賀恭一郎には嘘は通用しない。
一筋縄ではいかない難しく解決できそうにない課題があり。
仮面夫婦や仮面家族などそれぞれの参加者の裏の顔がそれぞれあぶり出されてくる面白みがあった。
四家族が集まる閑静な別荘地での連続殺人事件を加賀が解き明かすミステリー。
山之内家 山之内静枝、鷲尾春那、鷲尾英輔
栗原家 栗原正則、栗原由美子、栗原朋香
櫻木家 櫻木洋一、櫻木千鶴、櫻木理恵、的場雅也
高塚家 高塚俊策、高塚桂子、小坂均、小坂七海、小坂海斗
加賀恭一郎ほか2名
物語の展開が二転三転する中、最後に辿り着いたのは意外な黒幕だった。
大阪府生まれ。「容疑者Xの献身」で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、「夢幻花」で第26回柴田錬三郎賞、「祈りの幕が下りる時」で第48回吉川英治文学賞を受賞。