朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -32ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

 

嫌なことから逃げる、人の言うことを~かもしれないと考える。誰かと比べるのをやめる、2分割思考ではなくあれもこれも思考を、人は人自分は自分と考える、先が長くなくても長期的な視点を持つ、満点を目指さない合格点主義思考を、メディアや権威の言うことを無条件に信じない」など、

老年期だけでなくいろいろな立場で生きている人に対して、現代のいろいろなストレスとうまく付き合うためのメンタルヘルスにも役立つ内容がありました。

 

「マインドフルネス」

あれこれ考えるよりも、今に集中するのです。今という時間はいましかないのです。

例えば、ライブとかイベントに参加していれば、参加している間はそれだけ集中して楽しむことです。

そうしていれば結果的に充実した楽しい日々を過ごせることになります。

56P 常に今に集中する

過去、起きたことをクヨクヨして、不安を払拭するためにお酒を飲むみたいな人もいます。どうすればいいか。

まずひとつは、過去のことは考えず、常に今を考えることです。先のことで勝手な想像をしないことです。遊びでも仕事でも、目の前のことに全力集中して、前のことは考えず、後のことは後に考える習慣をつけることです。

前のことを考えないと、現在のことに集中できます。なにかをやると必ず結果が出ます。結果が出るので、その結果に対応するしかないと考えるのです。

結果が出る前にクヨクヨと悩むのは、まったく意味がありません。常に“今”を考えるのです。

わからない未来のことを予測してやらないより、悩む前に動いて結果が出てから悩んだ方がいい。結果が出ているので改善点はかなり明確だし、無駄に悩まなくてもいいわけです。

成功するか失敗するか、やってみないとわかりません。結果や起こってしまったことは、「もう、しょうがない」と割り切りましょう。

割り切る理由は、どんなに悩んでも過去は変えられないからです。過去に起こったことはすべて受け入れ、常にそこから新たにスタートする。これが前向きという感情です。

 

「後悔先に立たず」

そのときにやるかやらないかであとの差がつきます。

やろうと思ったらすぐに今日から行動するのです。

何歳になっても決して遅くはありません。

93P 諦めたら確率はゼロのまま

やらなければ確率ゼロ。しかし、やったら成功することもある。だから、どんどんやったほうがいいわけです。

どれほど高齢になっても、遅いなんてことはありません。チャレンジした経験は人生の役に立つし、死ぬときに人生に納得感や幸福感を与えるでしょう。

実際にやる、とりあえずやることは、本当に大切だと肝に銘じておきましょう。日本人はやる前からあれこれ考えて、自分で勝手に答えを出して、実際にやらない人がとにかく多いのです。まわりの否定的な意見に流されて、動けない人がたくさんいます。

しかしながら、そんな人たちの多くは、結局、死ぬ前に後悔することでしょう。

 

 

 <目次>

序章 自分の医療は、自分で決める。(死は運命、残された時間が大切、自分の医療は、自分で決断する ほか)

第1章 自分が死ぬということ。(自分も死ぬことを理解する、日本人は死を理解していない ほか)

第2章 終末期の生き方講座(そうかもしれない思考、“2分割思考”をやめて、“あれもこれも思考”に! ほか)

第3章 幸せに死ぬための思考術(幸せを測る“参照点”という概念、医者が宣告する“余命”が外れる理由 ほか)

第4章 どう死ぬかは、自分で決める!(日本は世界一のがん大国、がんは死ぬまでの計画を立てることができる ほか)

 

 

和田秀樹さん

1960年、大阪府生まれ。精神科医。東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、立命館大学生命科学部特任教授

332P 弱いからこそ自助を

自分自身のキャリアは「他人と闘わず、昨日、今日の自分とだけ比較する」強気の生き方で自分を尺度にして伸ばしていこう。

やたら長い人生のキャリアは目の前の会社人生だけでは終わらない。むしろ、後半のキャリアこそが幸せと直結したものだと考えて、前半の高みがほどほどで終わってもそこからこそが、だれでも可能な違った充実をめざして虎視眈々と好きなことを伸ばそう。もし、前半がうまくいっているなら、その中に空虚さがないかを少し冷静に確認して、実体がある成長を大切にしよう。もし、企業が村社会の序列争いに疲れたら経営者ではなく職人を目指してみよう。

 

「自助」を目的として、これからのキャリアと人生を考え一歩ずつ築いていく若手の働き手が読むべき対象であったが、キャリアをとりまくこれまでの社会・構造・経済・情勢の変化について、メンバーシップ型からジョブ型への動き方などを改めて確認し学び知ることができた納得できる内容が多かった。

ミドル以降の人にもこれからのキャリアデザインを考えていくための前提や考えるための教材としてはよい本だった。

 

 

42P 複線型キャリアデザイン

後半のキャリアは前半のようにお金を稼ぐことを最優先にする必要はない。少ないなりに年金もあるし、現役時代のように子どもにお金がかかるわけでもない。物欲もほどほどになる一方、薬や病院に頼ることなく健康であり続けることが一番大切になる。前半のキャリアをペースダウンして丁寧に続けることもあってもよいし、お金優先ではできなかったことを始めてみるのもよいだろう。

しかし、いずれにしてもできるだけ早い時期から「後半」を意識しておかないと選択肢が恐ろしく少なくなってしまう。新しい時代のキャリアデザインは目先のキャリアと人生後半のキャリアの両方を見据えた複線型のキャリアデザインでなければならないのだ。

ところが、これまでのキャリアデザインは、前半のキャリアでできるだけ稼いで後半のために金融投資をし、後半はそのリターンや取り崩しで不足を埋めるという発想しかなかった。しかし、金融投資だけで十分な蓄えを確保することは難しくなっている。

むしろ、後半にもキャリアが必要なら、金融商品ではなく、できるだけ「細く・長く・楽しく・生きがいを持って」稼ぎ続けられるように早い時期から「自分に投資」することが最も重要である。

 

 

 

 <目次>

はじめに 

1 キャリアをとりまく社会構造の変化(キャリアをデザインするということ、キャリアを考える出発点―人生100年時代、メンバーシップ型からジョブ型へ―働き方改革ではなく雇い方改革 ほか)

2 キャリアを考えるためのヒント(会社選びをどうするか、宮仕えのヒント、転職で気をつけること ほか)

3 プチ幸福論―何のために働くのか(幸せの尺度をお金から時間へ、働く場所と住む場所―職住分離の時代、家と住宅ローンに縛られない ほか)

おわりに 弱いからこそ自助を

 

 

大垣尚司 さん

青山学院大学法科大学院教授・金融技術研究所長。京都市生まれ。1982年東京大学法学部卒、1985年米国コロンビア大学LL.M、2011年博士(法学)。日本興業銀行、興銀フィナンシャルテクノロジー株式会社取締役、アクサ生命保険専務執行役員、日本住宅ローン代表執行役社長、立命館大学教授を経て2017年より現職。一般社団法人移住・住みかえ支援機構代表理事等を兼務

 

【No1681】生きづらい時代のキャリアデザインの教科書 大垣尚司 日経BP 日本経済新聞出版(2024/08)

お医者さんがこうおっしゃっておられるから正しいのでしょう。

88P 医者が絶対ではありません。自分独自の健康知識持ちましょう

友人は少なくなったとしても、知り合いが多いとこころが豊かになります。

106P 友だちの数より知り合いの数を大切に。一歩踏み出して新しい人間関係を。

知りたいを増やすために、一歩踏み出して新しいことにチャレンジすることです。老後の生活に安心と豊かさをもたらしてくれるのは気軽な知り合いです。

何か一つでもこういう人になれたらよいかと。

110P 会って楽しい人、話を聞きたい人は、好奇心旺盛、やさしい、誠実、謙虚、フェアという共通する特徴があります。

人生観、宗教観、政治観、社会観など違います。他人とは意見の相違があります。対立は生じます。

136P 意見の対立があっても感情に翻弄されず、相手への敬意を忘れてはいけません。

世間体を気にしない、嫌なことはしない。我慢しないことを、楽しさが最優先です・

146P 行動基準は楽しいかどうかで決める。義務感から解放されよう

お金は、貯めるだけでなく健康なうちに使いたいときに使いましょう。いつか将来使いたくても使えなくなりますから。

166P いまを楽しむ、お金は生きているうちに生かしましょう

 

和田秀樹さんのように人間の機微を分かっておられお医者さんが近くにおられたら、真っ先に生き方の相談をしに行きますよ。

 

 

 

年齢を重ねてから人生を豊かに生きていくための言葉や、老後を明るく楽しく、より良く生きていくためのコツを、大人気精神科医の著者が語りつくした珠玉の名言集。老いがもたらす生きにくさを解消し、上機嫌で暮らしていくためのメソッドが満載の一冊です。

 

「年齢を重ねることで誰でも感じる〝生きにくさ〟を少しでも減らすためにはどうすればいいのか。本書は、老いがもたらす生きにくさを解消し、人生後半を楽しく、上機嫌で暮らすための思考法や物事の見方を端的に示す言葉を、コンパクトにわかりやすくまとめたものです。50代、あるいは60代以上の読者の方々にとって、本書がお役に立つことを願ってやみません」(本書内「はじめに」より)

 

 <目次>

はじめに これからの人生は「やりたいこと」「好きなこと」を。

第1章 人生の「質」(セカンドライフでは「人の目」より、「自己満足オーライ」が幸せの秘訣。帽子をかぶってみる、眉毛を整える―ちょっとのおしゃれが行動範囲と出会いを広げる。ほか)

第2章 心と身体の「健康」(「老い」という「変化」は怖いものではありません。変えられないことは、あきらめればいいのです。あなたは闘う派?受け入れる派?ある時期までは闘って、老化スピードを遅くする。ほか)

第3章 まわりとの「つながり」(友だちの数より知り合いの数を大切に。一歩踏み出して、新しい人間関係を。人が集まってくるのは話が面白い人。「おや?」「えっ!?」「へえー!!」で会話上手に。ほか)

第4章 これからの「生き方」(行動基準は「楽しいかどうか」。高齢になったら義務感から解放されよう。将来に不安を感じ、悩みが深くなったときは、かつての「憧れの人」の生き方を思い出してみる。ほか)

 

 

 

和田秀樹 さん

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。立命館大学生命科学部特任教授。一橋大学・東京医科歯科大学非常勤講師。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている

 

【No1680】老いを楽しむ人生の言葉 和田秀樹 にゃんとまた旅/絵 Gakken(2024/03)

366P

高峰は、鷹のような警察人生を送ってきたのだと思う。空高く舞い、常にアンテナを張り巡らせ、獲物を見つけたら急降下で地上戦に入って仕留める。体力と精神力が削がれる戦いこそが狩り(捜査)なのだ。それなのに、ずっと続けていないとだめになってしまいそうな焦燥感に襲われ……鷹も、時には休むことが必要だろう。

歳を重ねたからではない。明日からの新たな戦いに備えてだ。「後輩に道を譲れ」と言われてもおかしくないが、なに、俺がどかないのは後輩たちがだらしないからだ。

俺たちを超えて飛べ-鷹の休息が終わったその日に。

定年を後に控えた同期の2人、捜査一課ナンバー2で理事官の高峰と主に公安畑を歩いてきた目黒中央署署長の海老沢。

飛翔弾事件の容疑者であった4人の被害者は元左翼の活動家だった。

捜一と公安との確執を織り交ぜて、過去の公安事件に関連する被害者の事件を追うこととなった。定年間近の警察人生に想いをはせながらときが過ぎていき犯人を追い詰めていった。

過去の事件から経過した時間が長く、そこまで恨みを長く継続するのは難しいもの。

終わりには解決に導かれていくのだが、変わり映えもなく物語が淡々として流れていった。それはそれでこれでこれでよい刑事ものだった。

 

 <目次>

第一章 過去を殺す

第二章 つながらない糸

第三章 消えた男

第四章 警戒警報

第五章 襲撃

第六章 二十三年

 

堂場瞬一さん

1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞。2013年より専業作家となり警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている

 

パート労働者に課せられる厳しい年収の壁。

夫の扶養内で働きたい人にとって、とても気になります。

 

扶養の仕組みには、税金面での優遇や社会保険の保障、そして扶養手当の受給の関係で扶養の壁が分けられます。

それぞれの判断基準が違っているのでわかりにくいのですが、この本では図表を使って6つの扶養の壁のメリットやデメリットを分かりやすく説明されていました。

 

家族の扶養といえば、妻の収入が「103万円」とだけ捉えていませんか。

扶養手当や妻の住民税の100万円未満、妻の所得税の103万未満や社会保険料の106万未満、配偶者特別控除の関係で夫の所得税軽減可能な妻の130万未満と150万未満や201万未満という壁がそれぞれあります。

 

例えば、手取り額が減るので扶養の壁を越えないようにする方がよいのか、壁を超えると支給額ではなく手取り額はいくらになるか、社会保険をかけると将来もらえる年金額はどれくらい増えるか、いくら稼ぐと扶養を外れても得をするのかどうかなど。

 

家族間で話し合い十分検討したうえで、それぞれの壁を意識しながら自分の意志で働き収入を得ていくことができれば、100年時代を見据えたよりよい賢い生き方につながっていくものと思います。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 「年収にしばられる働き方」を続けたいですか?妻が扶養でいることは「損」か「得」か?(女性がどう働くか?立ちはだかる扶養のジレンマ、扶養と言えば「103万円」と思ってしまう理由 ほか)

第2章 税金や社会保険…家計から払うお金といつもにらめっこ 「私が悩む理由はどこ?」がわかる6つの扶養の壁(税金、社会保険、手当…扶養の仕組みは「3つ」ある、自分の「所得48万円」が扶養のボーダーラインに ほか)

第3章 チャートとチェックポイントであなたの未来がわかる!迷ってる人の悩みが解決!「扶養を外れる人」はどんなタイプか(「扶養を外れるか否か」妻が持つべき視点とは、扶養を外れる時に夫と話すべきこと ほか)

第4章 「扶養外れ」のメリットとデメリットをおさらい お金も安心で働き方も自由に!扶養から飛び出したら起こること(扶養を外れると、働く人や企業側も選択肢が広がっていく、社会保険に加入すれば「万が一」や「老後」の保障がアップ ほか)

おわりに 

 

塚越菜々子さん

保険を売らないファイナンシャルプランナー(CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。1984年神奈川県生まれ。税理士事務所に15年間勤務し、500件を超える企業や個人の財務経理に携わる。2017年に独立後、2800人の家計や資産運用のサポートを行う。家計簿なしで貯まる仕組みを作る「家計改革プログラム」を独自に開発。平均的な家計に合わせるのではなく、「わが家」が大事にしている部分にお金を使う家計作りが好評。SNSやYouTube(登録者数9.7万人)で身近なお金について、専門的なテーマをかみくだいて発信。メディア出演多数

 

【No1678】「扶養の壁」に悩む人が働き損にならないための38のヒント 私はいくらまで働ける? 塚越菜々子 TOKYO NEWS BOOKS 東京ニュース通信社(2024/07)

汗牛充棟の坂東真理子さんを真似することは到底できません。

これまでのご自身の諸々の体験を活かしながら、様々な出来事に前向きに取り組んできた様子が伺えます。

読書でからだとこころを作ってきた坂東さんの語りを聞いていると、本を読むことがとてもよいことだとよくわかりました。

彼女のように生涯を通じて本を読んで読んで読みまくって、折に触れ自分の頭で物事を考え抜いて行動していくことが大切だと思いました。

193P 考え方、感じ方、正義感 人生は本なしでは存在しなかった

人生の前半期は本を読むことで知識を得、事実を知り、社会生活の基礎知識を身に着けることができました。しかし熱心に読んだ本の多くは実生活でも学校の試験でも役に立たない文学や歴史書がほとんどでした。人生の半ばからは仕事をするうえで必要な知識を得るため、経済や政治、社会にかかわる本を多く読みました。そして本を書く機会に恵まれて、自分の考えを明確に形作ることができました。本を書いているとよく知らないことに出会う。それでもっと本を読みたくなり、読んだ本によってもっと書きたくなりました。それでも自分が知らないこと分からないことが多く、きりがありません。

私の肉体は食べ物や運動で作られ、私の考え方、感じ方、正義感、人生観、社会観は本のよって形成されました。

私の人生は本なしでは存在しませんでした、私は本を読むこと、書くことによって育ててもらったと思っています。

公務員としての仕事も本を読むことで目的をもって行うことができました。今活字媒体はどんどん影響力を失いデジタル化が進んでいますが、ぜひ若い世代の方々にもたくさん本を読み、そして考えてほしいと心から願っています。

 

 

 <目次>

第1章 好きな本だけ読んでいればいい?―若き日の読書の喜びと後悔

第2章 手当たり次第乱読を続けた大学生活―就職活動で初めての挫折

第3章 「男は仕事、女は家事育児」が当たり前?―仕事を始め芽生えた違和感

第4章 課題解決のヒントは読書にあり―趣味と仕事が一致

第5章 実務に関係ない楽しみがスピーチに活きる

第6章 まだまだ読みたい、学びたい

 

 

坂東眞理子さん

1946年、富山県生まれ。1969年に東京大学卒業後、総理府(現内閣府)に入府。内閣総理大臣官房参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事、在オーストラリア連邦ブリスベン日本国総領事などを歴任。2001年から内閣府初代男女共同参画局長を務め、2003年に退官。2004年から昭和女子大学教授、2007年から同学長、2014年から同理事長、2016年から同総長を務める

 

健康だから働くのではなく、働くから毎日体に気をつけて維持していくので健康になるのです。

年金は、終身一定額もらえるので、将来設計もでき長生きするととてもお得な制度です。

国家が破綻しない限り年金は必ずもらえます。この年金額は、現役から収めている負担額を使って世代間で扶養するような制度なので、もらえる金額の程度は、現役世代が少なく減ってきているので相対的に減るのかもしれません。(運用益や国費分もあるが)

国民年金額と厚生年金額が合法的にできるだけ多くもらえるためにできることとして、年金の繰り下げや節税、70歳まで働きながら厚生年金をかけて年金額を多くもらえるようにして賢く生きていく術などが書かれてありました。勉強になります。

 

・60歳以降も70歳になるまでできるだけ長く働いて厚生年金に加入し年金額を増やしていく。

 

・学生時代の20歳から2~3年間の未納を解消するために、60歳以降に国民年金に任意加入していき、40年間480ケ月分満額加入し将来国民年金を満額でもらえるようにする。

 

・65歳以降も働きながら厚生年金だけもらい、国民年金だけを繰り下げて国民年金額を増やす方法もある。

 

・65歳以降働くことで、国民年金は増えないが、厚生年金は在職定時改定により1年間で報酬比例部分の約1万3千円増える。

 

・夫婦で働いていて収入が安定していれば、65歳から夫の年金分だけをもらって、妻の年金分を繰り下げていくやり方もある。

おすすめは、厚生年金を65歳から受給しながら月額20万円で働き、国民年金の部分を70歳まで繰り下げることだという。

 

・私的年金(イデコなど)を活用して生活を豊かにする。掛け金全額が所得控除の対象であり、運用益も非課税で、受取時に控除もできる。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 年金だけじゃ生活できないって本当ですか?

第2章 リスクなくお金を増やしたいのですがどうしたらいいですか

第3章 定年後も働いたほうがいいのでしょうか

第4章 病気や介護にかかるお金が心配です

第5章 生活費は抑えたいけど、貧しい暮らしは嫌です

第6章 実際にどれだけ増えるのか ケース別にシミュレーションしました

 

社労士みなみ さん

年金をはじめとする「老後のお金」をテーマに情報発信を続ける社労士YouTuber。専門性の高い内容ながらチャンネル登録者数は17万人を超え、200万回以上再生された動画もある。知識や経験のないまま投資を始めて失敗する高齢者が多い現状を変えるべく、「年金最大化生活」を提唱している。かつては大手銀行に勤務し、投資信託などの資産運用のアドバイスを行っていた。自身も20代から資産運用を始め、その運用歴は30年になる。50代に入って子育てが落ち着いたことをきっかけに、社会保険労務士として開業。開業社労士として活動しながら、主婦の経験も生かした生活者目線で専門的な知識をできるだけわかりやすく解説する動画も配信。ファイナンシャル・プランナー2級も保有

 

【No1676】年金最大化生活 もらう×増やす×出費を減らす 社労士みなみ アスコム(2024/08)

 

人は、いずれ死に逝くのは確実なことだが、その心構えはいまからではできない。

夫婦のどちらが先に逝くのかわからないがあとに残された場合の心構えをしておきたいと思った。

どのような心境になるのか。失った悲しみはどうなっていくのか、独りどう生きていくのか、毎日は寂しくはないのか、日々何を思って生きていくのか……など、その時になってしかわからないことをここから学んでおきたいと高尚に思ったのだったが。

 

ぺこりーのさんからぼくの心に届いたことばたちを取り上げてみた。

 

7P

この本を読んでいるあなたに、今気づいてほしい。

あなたの夫が、あるいは妻が、恋人が、もしも元気で生きてくれているなら、あなたはそれだけで幸せ者だということを。

 

58P 食べて寝る、結局人間はこのふたつで生きている

食べて寝ればそれで幸せ

悲しくても……腹は減る

 

128P

亡くなった妻との長い結婚生活を振り返ってみて、幸せを実感したのはふたりで行った海外旅行でもなければ、贅沢な外食でもない。

毎日のささやかな日常だったのだ。

妻の手料理で晩酌をする、きょう一日の出来事をふたりで話す。ふたりで行ったワンコたちの散歩、休日に出かけた公園で飲んだビール。

 

140P 老後の心配は「そのとき」になってからすればいい

 

なくさないうちに当たり前が幸せなのだと気づけたのはよかったなと。

 

 

 <目次>

はじめに ようやく妻が死んでくれた、ついに自由を手に入れた ほか

第1章 男の台所は秘密基地(男の台所は秘密基地、今日も台所から朝が始まる ほか)

第2章 築40年ボロマンションを城にする(今日から自宅は小さなテーマパーク、想像力は情報が少ないほうが鋭利になる ほか)

第3章 年金11万円で人生を楽しむ(老後の貯金、あなたは老後をどう生きる、年金11万、自由であることが一番の幸せ ほか)

第4章 老後は小さく豊かに暮らす(老いの美学、友だちはいらないとずっと思っていた ほか)

第5章 夫婦について(あなたの人生を後悔で埋め尽くさないために、タイムスリップ、贈り物、いつか天国で再会した時のために)

おわりに

思えばひどい妻だった

 

 

ぺこりーの さん

1957年生まれ、熊本県天草出身。長いサラリーマン生活を経て、60歳でフリーのコンサルタントとなる。現在は、東京で愛犬とふたり暮らし。好きな言葉は「人生とは今日1日のことである」

 

 

【No1675】妻より長生きしてしまいまして。金はないが暇はある、老人のひとり愉快に暮らす ぺこりーの 大和書房(2024/05)

公園でスケッチブックを下げた老人とある女子高生との出会いから物語が広がっていく。

関わりのあった人物たちの視点で少しずつ闇が明かされていく。

そして関係する人たちのそれぞれの思いが縺れた糸を少しずつ解くように進んでいく。

人は独りではけっして生きていけない。頼り頼られて生きていけるもの。

不幸やタイミングが悪くてどれだけすれ違っても、弱く細い糸でも切れずにちゃんと繋がっていく。人と人とがつながっていくのは読んでいても心が動かされるものだ。

一生における出会いと別れや繋がりの意味を問われるおはなしです。

 

主人公ではない登場人物に、こういうかっこいい内容を言わせれるところがとてもにくいほど素晴らしい。

177P 

「男とか、女とか、意識しなくてもいいんじゃないか」

不思議そうに、瀬尾が俺を見た。

「お前に男らしさを求めている相手と一緒だと、生きづらいかもしれない。だけど、お前のその細やかさや丸みのあるやさしさを必要とする誰かはどこかにいるはずで、そういう相手と生きていけばいい。これだという相手に応えれば、お互いに、しあわせになれるんじゃないか」

 

 <目次>

一章 ひまわりを花束にして

二章 クロッカスの女

三章 不器用なクレマチス

四章 木槿は甘い

五章 ひまわりを、君に

エピローグ

 

町田そのこ さん

1980年生まれ。「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞した

 

続編の「成瀬は信じた道をいく」を先に読んでいたので、また成瀬あかりに会いたかった。

成瀬は、他の女の子とは違って断定的な物言いをする。しゃべることばと書き言葉には彼女らしい特徴がある。頭を坊主にしてくるなど彼女の普段の行動は他の人よりはっきりと目立っている。突拍子もないことを真面目に考えて、それが天然であり冷静であり胸に秘める熱量がものすごくて応援したくなる。一度近づいてみたら彼女に目が奪われてしまう。

「レッツゴーミシガン」の西浦航一郎君のように目についたら気になって仕方がない存在になるだろう。

 

「西武大津店の営業終了まで毎日通う」という目標を立ててもそれっきりにせずに、すぐ行動するところが好きになる。

祖母のためにも挑戦し続けた成瀬。

いつか大津にデパートを建てる成瀬の目標が叶うような気がしてしまった。

 

世の中には思っていてもやらないとか、思っていてもやれない人がいるのにもかかわらず。挑戦はできるようでなかなかできないものだ。

小さい目標の達成の積み重ねがいつかの大きなことを成し遂げる糧や経験となる。

何か大きなことを成し遂げる人は、こんなような感じかもしれない。

成瀬あかりは、ほんとうに天下を取るかもしれない!そんな予感がした。

 

154P

「成瀬さんの目標は?」

「わたしは二百歳まで生きようと思っている」

「さすがに二百歳……大変そうだね」

「昔は百歳まで生きると言っても信じてもらえなかっただろう。近い将来、二百歳まで生きるのが当たり前になってもおかしくない」

成瀬さんは生存率を上げるため、日ごろからサバイバル知識を蓄えているそうだ。

「わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思っていないからだと思うんだ。二百歳まで生きようと思う人が増えれば、そのうち一人ぐらいは二百歳まで生きられるかもしれない」

唐突に、成瀬さんが好きだ、と思った。認めた、と言ったほうが正しいだろうか。もっとそばにいて、もっと話を聞いていたい。このままずっと、ミシガンが琵琶湖の上を漂ってくれればいい。

 

 <目次>

ありがとう西武大津店

膳所から来ました

階段は走らない

線がつながる 

レッツゴーミシガン

ときめき江州音頭

 

宮島未奈さん

1983年静岡県富士市生まれ。京都大学文学部卒。2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞(宮島ムー名義)。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。同作を含む本書がデビュー作。