今日は暇なので

レゲエを知らないけどちょっと興味あるっていう人のために

プチレゲエ講座初心者編を開催しますーーー



まぁまず勘違いしないで欲しいのが

レゲエ=タオル回し

レゲエ=ダミ声

レゲエ=エロイねえちゃん

みたいなイメージ。
これで敬遠してる人多いんじゃないですかね?
でも、これはあくまでダンスホールレゲエっていうジャンルでの話しです。
パンクにもいろいろあるでしょ?ハードコアパンクとか、メロディックパンクとか、スカパンクとか・・・
それぞれにハードコアモッシュ(空手とか腕ぶんぶんするの)、スカンキンなどのスタイルがある、それと同じことです。

上のようなイメージはレゲエの中のダンスホールやレゲトンって言われるジャンル、その名の通りよりビートが激しく踊りやすい感じのスタイルの中での話し。
今日はもうちょいゆるいレゲエを紹介しますよ。


あと、レゲエ=ラブ&ピースっつーのは有名ですが
だからといって愛に溢れて、きれいな言葉が並んでるのかっていったらそれもまた違います。
もちろんそういうのもあるけど、基本は【戦い】です。政府からの抑圧や人種差別などとの。その上で最終的にピースフルという目標があるっていうイメージかな。
つまりれっきとしたレベルミュージックであり内面的にはパンクロックの反骨心と近いものです。

更にそこに絡んでくるのがラスタファリズム(以下ラスタ)っていう宗教。
よく『ジャー!』って言うんだけどJAHってのは神様のことです。
ドレッドっていう髪形も宗教にまつわっていて、肌にカミソリや刃を当てちゃいけないっていう教えがあるんですね。だから自然と髪もヒゲものばしっぱなしになって、自然とドレッドになると。あとライオン(ラスタの象徴)のたてがみのようにってのもある。

と、まぁルーツを辿るとかなり宗教的要素が強い音楽なんですわ。特に初期のレゲエでは歌詞もジャーを讃える内容が多いです。

もちろん、そこからほぼポップスに近いレゲエへと傾倒していく中でそういう内容も薄れて行くんだけどね。



前置き長くなりましたが。いろんなレゲエアーティストを紹介しちゃうよーん




★まずはレゲエの神様、ボブマーリー。名前だけはみんな知ってると思うんですが。彼もラスタファリアン(ラスタ教の人のこと)で、歌詞を見ればそれがわかります。
ルーツレゲエと言われるいわゆるレゲエシンガーで、メッセージ性、歌唱力、バックバンド【ザ・ウェイラーズ】の演奏をとっても全てにおいてやはり『レゲエの神様』なんだなぁとわかるはず。全てが名曲ですが、俺はこの2曲が好き。

Bob Marley - Waiting In Vain


Bob Marley - Get Up, Stand Up






★続いて、これまたレジェンド。ジェイコブミラー。レゲエバンド、インナーサークル(メタルじゃないよ)のシンガーで歌声的にはボブにも匹敵するパワーがあります。俺個人的にはボブより聞きやすいかも?まぁ好み次第ですね。レゲエシンガーって星の数ほどいるけど、やっぱりボブとこのジェイコブミラーがズバ抜けてます。

Jacob Miller - We A Rockers


Jacob Miller - Baby I Love You So






★続いて。少し最近の人です。前途の二人は残念ながら既に他界していますがこちらは今も現役バリバリ。僕が一番好きで、影響を受けたレゲエシンガー。初めて聴いたときは衝撃でした!!!『カナリヤボイス』っていうらしいです。なんつーかピッチシフトかけてるみたいに独特の声を持ってるんだよね。俺も真似したくて何度も何度も練習しました。ちなみにSiMのMurdererはこの人の曲からの影響です。

Barrington Levy - Black Roses


Barrington Levy - Murderer




★次は、ボブマーリーの実の息子、ダミアンマーリー。つってもボブの子供って沢山いてみんなレゲエアーティストなんですけどね。その中でもひと際才を放ってるのが彼。子供の頃から歌ってて、自分のことを『ヤンゲストヴェテラン(最も若いベテラン)』って歌詞の中で言うんだけど。それも頷けます。時代もあってか、ダンスホールレゲエに更にヒップホップとか色んな要素が入ったスタイルで聴いてて面白いです。Welcome To Jamrockは、(SiMのANTHEMでも使ってる)World Jamっていうリディムを使ってる中で最も有名な曲です。(レゲエではお決まりのリフ=リディムがあって、それをそれぞれでアレンジして楽曲にする文化があります。詳細はまた今度)NASとのフィーチャリングもステキ。


Damian "Jr. Gong" Marley - Welcome To Jamrock


Damian "Jr. Gong" Marley - Road To Zion feat. NAS







さてさて。ルーツレゲエからボブとジェイコブ、ダンスホール(中でもゆるい方)からも二人を紹介しましたが


SiMのジャンルでしばしばDUBって言葉を聞いて「ダブってなんや?」って思った人も多いはず。


ダブってのも一つのレゲエのスタイルで、ものすっごく簡単に言うと【音源をミックスし直してなんつーかぶっとんだ感じにしてるやつ】です。

本当はもっとKing Tubbyのエグいのとか紹介したいけど初心者にはハードル高過ぎると思うので、この辺を。

★前途のジェイコブミラーの曲のダブバージョンです。エコーとかが必要以上にかかってたり、本当はあるはずの音や歌が消えてたり。これがダブです。
Jacob Miller & Augustus Pablo - Baby I Love You So DUB


★ダブのレジェンド、ジャーシャカ。10/30に代官山UNIT公演やるみたいです・・・俺札幌・・・残念・・・
Jah Shaka @ Fuji Rock Festival


★Sublimeのメンバーによるバンドのアルバムに収録されてるダブトラック。
Long Beach Dub Allstars - Wonders Dub Ⅱ



まぁこんな感じでエコーやらリバーブ(お風呂で歌ってるみたいな感じにするエフェクト)をエグいくらいかけて(通称、音を"飛ばす"っていいます)気持ちいい感覚にひたる音楽です。要はチルアウト。ぶっ飛びたいときに聞く音楽です。DUBは。






そんな感じ。初心者にはこれくらいにしときましょう(笑)



で、ここからは(まだ終わらない

レゲエの要素を含んだ代表的なロックバンドをいくつか。



俗にいうレゲエミクスチャー/レゲエロックってやつです。ミクスチャーがヒップホップ&ロックなのに対し、レゲエ&ロックです。


★まずはスキンドレッド。レゲエロックのバンドの中では一番ラウドですね。みんな好きだと思う。UKのバンドで実際そこまで評価されていないんだけど、それが意味わからんくらいカッコイイっす。もっと売れるべき!!!!!Voのベンジーは天才です。マジで。てか彼も絶対前途のBarrington Levyに影響受けてるはずです。

Skindred - Stand For Something


Skindred - Selector



★続いてスリーイレブン。知名度で言ったら遥かにSkindredより上です。レゲエロックのバンドの中では割とヒップホップ色が強くてミクスチャーな感じ。あと雰囲気がゆるいっすねやっぱり。今年の来日公演では前座やらせてもらいましたが、破壊的に良い人たちでした。

311 - Love Song



★続いてインソレンス。なぜか日本ではかなり知名度の高い彼ら。向こうではそうでもないようですが、めっちゃかっこいいっす。Skindredよりもヘビーで、311よりもラウドなミクスチャーって感じかな。俺は【Head 2 Head】って曲が好きなんだけど。今度激ロックで競演ですわ!ぶっつぶします。

Insolence - Poison Well



★あとピーオーディー。Payable On Death略してP.O.Dです。基本はメロディアスなヘヴィーロックなんだけど、随所にレゲエのエッセンスあり。大好きです。

P.O.D - Alive


P.O.D - Roots In Stereo





今度はレゲエパンク(ラガパンク、アフロパンク)をいくつか。


★まずサブライム。説明不要ですね(であって欲しい)。メジャーデビュー目前でVoのブラッドが亡くなったことで皮肉にも伝説と化したバンド。もうこのジャンルの教祖みたいなバンドですね。ゆるいレゲエパンクな感じと、激しいスラッシュビートを行き来する感じ。最高です!

Sublime - Wrong Way


Sublime - Date Rape



★続いてバッドブレインズ。つってもサブライムよりもこっちの方がラスボスです。あのカミナリ落ちてるジャケに見覚えある人も多いのでは!USハードコアの伝説です。全員黒人なのにあの轟音!!うっひょ!!そのギャップへ、更にパッとダブレゲエを混ぜてくるところとかもう。。神。

BAD BRAiNS - Give Thanks and Praise / Jah Love



★最後はオーソリティゼロ。12月に名古屋で一緒にやります!現役バリバリのレゲエパンクバンドでは一番好き。疾走感満点のパンク/スカチューンとゆる~いレゲエナンバーが最高です。新曲もカッコイイ!!

Authority Zero - Get It Right


Authority Zero - Over Seasons






てな感じで最後におまけ。女性シンガーです。
まぁジャマイカンでも女性レゲエシンガーは色々いるんだけど、聴きやすいって意味でこの辺を紹介。

★ノーダウト。大半の曲はポップスに近いロックナンバーだけど、過去にはサブライムのブラッドと一緒にHCスカナンバー【Total Hate】やってたり逆にサブライムにVoのグウェンが参加して【Saw Red】やってたりします。これはシングル曲で唯一全編レゲエの曲。グウェンステキ。

No Doubt - Underneath It All



★リリーアレン。SKAのレジェンドThe Specialsとの関わりも深い彼女、新作ではかなりポップアーティストになってきたけど1stではスカ/レゲエ満載です。キュートキュートキュート。もっとレゲエな曲もあるんだけど、新たなスタイルのこの曲を。

Lily Allen - Not Big



★エイミーワインハウス。お騒がせブスセレブの名を欲しいままにする彼女ですが実力は鳥肌もの。聴けばわかります。こちらもThe Specialsとの関わりが深くロックステディ系のスカに本来のR&Bやソウルの要素を含んだアレンジ中心で渋いっす。レゲエとはちょっと違うかな。

Amy Winehouse - Just Friends







てな感じで!!なが~くなりましたが。



初心者入門編レゲエ講座でした。


暇な時にまた開催します。


ご清聴ありがとうございました。(みんな最後まで観てないか)