ようやく頭が回ってきたので

 

今年もいろんなことを書いていこうと思います。

 

長〜〜〜〜〜〜〜〜〜くなるので(10000字)

ゆっくり時間とれる時にでも読んでください。

 

 

 

まず、2020年はほとんどライブも出来ず、SiMに限らずほとんどのアーティストが自宅待機のニート状態に。

もっと言うと裏方さんたちへの打撃は特に深刻で、潰れてしまったライブハウス。スタジオ。音響・照明・バンドスタッフ・楽器スタッフ・イベント運営(制作)・セキュリティーなどなど・・・転職を余儀なくされた人も多かった。

DPFは中止。

SiMは過去アルバムを再現する配信ライブ「THE SHOW」シリーズを制作。

また「BETTER THAN NOTHiNG」という二部制のショートワンマンツアーを行う。

TRIPLE AXEでも「15MANIAX」CDを制作、配信ワンマンライブも行う。

 

 

2021年はなんとかライブも少しずつできるようになってきたが、

動員も半分まで、声出しはNG(国のガイドラインでは条件付きで認められていたが会場側がやらせてくれない)

スタッフたちの尽力のおかげでDPF21はなんとか開催できたが、こんな感じ。

 

 

 

イベント職人である我々の業界がガイドラインによりこんなにも苦しんでいる中、国はオリンピックを強行した。なんにせよ野球・サッカーなどスポーツイベントの回復が優先、音楽イベントは手付かずのまま。

まぁ、それはいい。やれるならやった方がいい。でも、だったら俺たちにも、やらせてくれよ。という気持ちだった。

秋から「REBOOT」ツアーと称して2020年に全公演キャンセルとなった5thアルバム通称「神盤」ツアーを行う。規制はゴリゴリのまま。

 

 

2022年は業界も回復傾向になり、イベントの中止は少なくなった。とはいえ規制ゴリゴリの中でのDPF開催は変わらず。

それでも、地方に行けば未だ風評被害のようなかたちで、大規模な娯楽イベントは危険だとして中止に追い込まれたフェスも。

SiMとしては年明けに「The Rumbling」が発表されたことで大きな転機を迎えていた。DPF22でライブ初披露。USで一足早く規制のないライブを行う。

年末「BEWARE」ツアーにて、許可が下りた会場では動員50%、声出しOKの公演を行う。「大声あり」と宣言しての公演は、全アーティストの中でもかなり早い方だったと思う。

 

 

 

また、このツアーの前後に「モッシュ・ダイブは一切禁止(だけど事実上黙認してライブを行う)」という以前のルールに限界を感じ、その文言自体にテコ入れできないかをイベント制作会社・弁護士などと協議を重ねる。

理由としては、コロナ禍において「声出しはNG」だとか「立ち位置を守って」とかイベント側の要請を遵守してくれるお客さんが大半である以上、このままでは一生元のライブは戻ってこない。お客さんがより自由に過ごせるように、こちら側が腹を括ってルールを変えるべきだと思ったからだ。

 

そんなこんなでガイドラインを"解"定して行ったのが2023年の「THE LiBERATiON」ツアー。

 

 

これは、全国でも完全に初の試みだったと思う。できれば、業界全体に拡がると最高なのだが。

ここから、ようやくSiMは「平常運転」でのライブを行なっていくこととなる。

 

ゆっくりではあったが、着実に、ひとつひとつをクリアしてきた。

 

 

 

こうして迎えたのが、この2日間である。

 

 

6.24 (土) DEAD POP FESTiVAL 2023 -解- Day 1

 

・ハルカミライ

この3年間、Voの学とはいろんな話をしてきた。

声出しの有無だったり、その日のガイドラインの中でどのようなライブを行うのか。

ライブで予想外のこと、例えば完全禁止と謳われるライブでモッシュ等が起こった際の対応の仕方など。

様々な点において、学は俺がどうするか。SiMがどうするか。を注視してくれていた。

 

無論、右に倣えでただ追随するのではなく彼なりの言葉や、振る舞いでオーディエンスをコントロールしながら、

賛同というよりは、呼応?共鳴?のようなカタチだった。

 

そんな学を俺も信頼していたし、きっと彼も同じでいてくれたはずだ。

 

DPFでは当然、SiMはトリであり一日の終わりにしかステージに立つことはできない。

だからこそ、「解」の一発目のライブという最重要ポジションは、誰よりも密に話をしてきたハルカミライに任せようと思った。

 

ライブがはじまってすぐ、その判断は間違っていなかったと思わせてくれたし

もっと言うとこの3年間の歩み自体、正しかったんだと確信させてくれた。

 

あいつらのライブは、ぶっ飛んでるし、めちゃくちゃだし、まぁ、狂ってる。

大地も、小松も、須藤もキチ⚫︎イだ。

 

でも、根底に優しさがある。

 

俺は学みたいなことは言えないし、学も俺みたいになる必要はない。

 

学みたいなやつがいてくれるから、俺も俺らしくいられる。

 

ああいう後輩がいてくれて、俺は幸せだ。

 

                                                      

 

 

・KUZIRA

ここ数年、フェスで同じ日になって何度も挨拶に来てくれていたのに、なぜかいつも楽屋にはGODRiしかいない。

 

「さっきKUZIRAが来てくれたで〜」

 

というセリフを何度も聞いた気がする。笑

 

日本のパンク・メロディックバンドは、基本的に邦楽の先輩バンドの影響を滲ませるバンドが多いように感じる。

ハイスタだったり、エルレだったり、OATだったりlocofrankだったり。

でも影響を受けたまま「ほぼ一緒やん!」なんてことはなく、

その上でちゃんとそれぞれのオリジナリティーを持っていて、真新しさがある。

そこが日本のパンクシーンの凄いところだと思う。エッセンスを継承つつも、常に進化しているっていう。

 

そんな中で、Blink-182とかGREENDAYみたいな、洋パンクバンドの影響を強く感じるバンドって意外と少なくて。

初めてKUZIRAを聴いたときめちゃくちゃ新鮮だった。さらにそこへSKAの裏打ちなんかも入ってくる。

ライブも良いという噂は予々耳にしていたので、思い切ってDPFにオファーをさせてもらった。

 

OKをもらってからも会えていなかったので、先日クラブチッタで行われたHEY-SMITHのツアーの対バンで出ていた彼らに挨拶をしに行った。

 

話してみるとめちゃくちゃ深いところで繋がっていて、

SiMのCDを初めて店舗で販売してくれた(1st Demoリリース当時は物販での手売りのみだった)

名古屋・上前津のMARBLE RECORDS / PICTURE MOUSEのTOMOAKIさんがKUZIRAのロゴを書いているとのこと。

TOMOAKIさんは俺らが全然無名のころに引っ張り上げてくれて、ホテルをとるお金もない時に家に泊めてもらったりもした大恩人だ。

 

KUZIRAは岐阜出身ということで以前DPFに出演してもらったDUB 4 REASONの後輩にあたるとか(LiSAちゃんもそう)、「あぁ、なるほど!」と妙に納得してしまった。

 

「2015年のDPFにお客さんとして来てくれていて、STUDIO DxPxFで演奏するのをチキって諦めた俺たちが今はステージでライブしてる」ってストーリーも痛快だった。

 

 

たぶん、SiMはKUZIRAと出会うべくして出会ったんだと思う。

 

 

次は、ライブハウスで一緒にやろう!

 

                                                      

 

 

 

 

・SPARK!!SOUND!!SHOW!!

「数字ではなく芸術に(アートに)ベットして俺らをメインに呼んでくれたSiMにリスペクト」

と言っていたが、

 

実際は俺らのツアーに出てもらった際、打ち上げ朝方の酔っ払ったテンションでなんかその場のノリで、

 

「DEAD POP出てよ!」

「いや、今日もめちゃくちゃかっこよかったし」

「ん〜スサシ全然メインでもいけるっしょ?」

「じゃあメインで!」

 

って言っちゃったんだよね。ノリで。

 

だから、そんな大層な漢気ではないよ。笑

 

時間が経つにつれて(っていうかその翌日の夕方くらいには)

 

「スサシがメイン・・・大丈夫か・・・?なんか壊したりしそう・・・どうしよう・・」

 

と思ったりしたけど、結果無用な心配だったな!

 

ライブめちゃくちゃ良かったし。

気合いの入り方と、ユーキのすかし方のバランスがめちゃくちゃ良くて。

あと半歩踏み込んだらヤバい、ってところでちゃんと踏みとどまれる感じ?

あれが出来てたらどんなステージに立っても大丈夫だと思う。それを見事に証明してくれた。

 

「ZEPPツアーもしたことない」って言ってたけど、全然できるっしょ!

 

イチロックも大活躍してたし(集合写真の時は落ちたんじゃなくて降りたらしい)

タクマもチヨも日曜も遊びに来てくれた。ありがとう!

 

 

っつーかチャリどこから持ってきたんだよ💢

 

                                                      

 

 

・SHANK

SHANKこそ、モッシュ・ダイブが誰よりも似合うバンドだと思う。

 

にも関わらず、主催フェス BLAZE UP NAGASAKIではしっかりとガイドラインを守らせていたし

このコロナ禍で悩む瞬間も多かったと思う。

 

そもそも彼ら自身はモッシュもダイブもどうでもよくて(好きにすれば良いって意味で)

ライフスタイルそのままのグッドミュージックを作り続けていく、ということだけにフォーカスしているバンド。

だから、禁止なら禁止で全然いいし、OKならOKでいい。というスタンス。

(だと俺は思っている)

 

でも、お客さんはSHANKで大合唱したいし、モッシュしたいしダイブしたい。そりゃそうだ。俺だってそう思う。

 

そこのせめぎ合い?すり合わせ?がめちゃくちゃめんどくさかっただろうし、そういうのに振り回されたくなかったはず。それでも、向き合ってやってきた。

 

そんなコロナ禍を経て、規制をとっぱらったDPFで

お互い自由に「好きなことやってる」バンドとお客さんの波長がバッチリ合っちゃう感じ

これぞまさしくSHANKの空気だな!!!

ってビリビリした。

 

今年のBLAZE UPはどうなるのかな?

 

呼ばれたら出るのみ!今から楽しみだ!!

 

                                                      

 

 

 

・04 Limited Sazabys

 

同じ曲を何回もやるっていう裏技

 

僕も、使ったことあります。

 

2017年の、ハジマザだったと思います。

f.a.i.t.hを3回やりました。

 

どういう時にこの裏技を使うかって?

 

 

同じイベントに何回も出てるうちに何やるか困っちゃってる時だよね!!

 

 

 

おい💢

 

 

 

図星だろ!!!

 

 

むっちゃ気持ちわかるわ〜

 

ちゃんとさ、去年(前回出た時と)違うことしてお客さんを楽しませたい!

って気持ちがあるのよ。あるからこそ、あんなことやこんなこと、いろんな秘技を使う内に

「あれ・・・?もう全部技使っちゃったくない?」ってね。

 

で、最終奥義

「ショートチューン何度もやりがち」

 

面白かったから全然いいんだけど(笑)

 

でも懲りずにまた呼んじゃうから!

 

 

P.S.

SiMのライブの時「VIVA LAからサタニック、DPF、京都大作戦」って言ったけど

YON FESの名前出すの忘れちゃってマジごめん!!

「YON FESからVIVA LA、サタニック、DPF、京都大作戦」だね。

 

 

                                                      

 

 

 

 

・STOMPiN' BIRD

横浜の大先輩、ライブハウスの全てを知り尽くしているストンピンは、

今回のテーマ「解」をやるにあたってどうしても出てもらいたかったバンドの一つ。

 

そんなストンピンからの「解答」は、まさかの

人間柵スタイル!!

東扇島かぼちゃ屋でした。

 

ダイブってさ、みんな

前の人の肩借りて〜とか発射台が〜とかなってるけど

厳密に言うとそれってクラウドサーフっていうやつでさ

本当のダイブってステージダイブのことなんだよね

 

で、ステージには楽器や機材、ケーブルとかがあるから極力やってほしくないわけよ

最悪の場合ケーブルに足引っ掛けて音止まっちゃったりとか

そういうことも起こったりするから基本ステダイはNGなんだけど

 

まぁあれはしちゃうよね〜〜

 

俺もたまらずダイブしてしまいました。

 

むちゃくちゃだったな〜〜〜〜!最高だったよな!?

 

 

ストンピンとは、実際は数えるくらいしか対バンさせてもらってないんだけど

でも、いつも俺らが悩んだり大きな決断をしなきゃいけないタイミングで、

多くの言葉を交わすわけじゃなくても、

その背中で「お前らは大丈夫、そのまま行け!」って教えてくれる。

そういう先輩。

 

また、めちゃくちゃしに来てください!

そのうちF.A.Dでもやりましょう!!

 

                                                      

 

 

 

・Fear, and Loathing in Las Vegas

俺、俺さぁ

 

SoとMinamiがパラパラみたいのを急に踊り出すでしょ?

 

正直どう反応したらいいか、ずっとわからなかったんだ。。。

 

ファンの子たちは、「キャー!」でいいんだろうけど

俺らは対バン相手だからさ、ちょっと見ていてむず痒いって言うか

アイドルっぽくなりたいのかな?とか勘ぐっちゃったり

 

「それは、なぁに?」

 

っていう感覚だったの。

本当に、わからなくて。

 

で、こないだMEGA VEGASに呼んでもらったときに

「いや、ネタなんで笑ってくださいよ!」って言われて

むっちゃスッキリした!!

 

そうと聞いたらバリ最高やんラスベガス!!

 

全身全霊でふざけ狂ってるんだね。

あんな難解なヤバい曲やりながら。

マジ頭おかしいわ。笑

 

それ以来、俺らは袖で「ギャハハ!イカれてる!!!」って大笑いしながら観れてる。

5割マシで好きになった。

 

 

 

Soが「昔打ち上げでぬるくなった日本酒を飲み交わした」って言ってたけど

 

全然覚えてない!ごめん!いつそれ!

 

まぁいっか。

 

ありがとう!!好きだラスベガス。またやろう!!

 

                                                      

 

 

 

 

・山嵐

SiMの本当の地元(横浜でも川崎でもないんです)藤沢の、唯一直系の先輩バンド山嵐。

 

なんだかんだで、出会ってから20年以上経った今でもこうして一緒にライブができているって素晴らしいことだ。

 

Drの石井さん、GtのKAZIさんが休養中で万全な布陣ではなくとも、

醸し出す雰囲気からしてイカつすぎる。

ステージを降りれば優しい兄貴たちだが、7年やっているバンドってのは、こうも強いものかと。

 

DrサポートはCrystal LakeのGAKUがやっていて、

石井さんのうねるようなグルーヴとは正反対のタイトで攻撃的なビートがまた面白い。

Crystal Lakeでは聞けないドラミングでもあるし、それを他の山嵐メンバーも心から楽しんで演奏している様子がはっきりと伝わってくる。

 

武史さんは男鹿ナマハゲロックフェスティバルのキュレーターでもあり、

20年、21年の開催中止でこの3年間俺たちと同じように大変だったと思う。

 

男鹿ナマハゲロックフェスティバル公式サイト

 

SiMは今年7.29(土)に出演。

 

楽しみだ!

 

                                                      

 

 

 

 

・ROTTENGRAFFTY

なんと2016年ぶりのDPF出演となったロットン。

 

マジで何度も出てもらってる気になっていた。焦り!!😅

 

それくらい、何度も何度も一緒にライブしてきて、

特にN∀OKIさんは09年あたりに知り合った瞬間からSiMを高く評価してくれていて、音楽的な話・カルチャーの話もたくさんしてきたし

NOBUYAさんとはフロントマンとして、フェス主催者としての話をたくさんしてきた

侑威地くんとは誰よりも一番一緒に酒飲んでると思うしゲームも一緒にやるし

ヒロシは、がんばってる

 

DPF23での規制ナシのロットンのライブ

 

エグすぎぃ!!

 

溜まったうっぷんを全て吹き飛ばすかのような怒涛の勢いだった。

 

 

去年のポルノ超特急は、本当に難しかったと思う。

あえてフェス全体を通して明確な定義を設けるのではなく、ライブ中に何かハプニングが起きた際の対応を各アーティストに委ねるというカタチで行われた。俺たちも事前にそう説明を受け、それぞれのやり方でライブを行った。

 

ROTTENGRAFFTYの思惑としては、それぞれの出演者とそのお客さんが自由にライブできるようにとの配慮だったと思う。でも結果的には、荒れてしまう部分もあった。

 

先立って行われたハジマザでの騒動なんかもありシーン全体が「で、今日はぶっちゃけアリなの?ナシなの?」みたいな変な空気の中での開催。主催者として「みんなを縛りたくない」という優しさが、少々裏目に出てしまったのかもしれない。それでもROTTENGRAFFTYがポルノ超特急でやろうとしたことは意味があったはずだ。俺もいろんなことを考えさせられた。

 

今年から名称変更した響都超特急

 

大成功を祈っています!!

 

 

                                                      

 

 

 

・GOOD4NOTHING

タニーさんが抜け、スネさんが抜け、確かに寂しいし昔のままのG4Nではないけど

俺、だけじゃなくみんなの中でのG4Nというバンドの存在、価値(?)は全く変わっていなくて

「こんな状態でも呼んでくれて」と本人たちが言うほど、なんていうか、心配はしてないです!笑

 

いや、もちろんメンバーが抜けるって言うのは大変なことだし

その気持ちは嫌ってほどわかるけど

でも、休止宣言を聞いていない以上は "普通の状態"として扱わせてもらい、

呼びたい!と思ったら気にせずオファーはさせてもらいます。

 

何より俺はユータンさんマッキンさんの空気感がすごく好きだし

周りのバンドのことも、ものすごくリラックスさせてくれる

 

この日のライブも、ひたすらハッピーな空間だった

SiMには、絶対作れない雰囲気。

 

大変な状況にあってもバンドを止めないって選択をし続けるG4Nをリスペクトしてます

 

SAKAI MEETINGにもぜひ!また呼んでください。

 

そしてsasaさん?sasaくん?GODRiの同郷らしいので

今度姫路あたりでライブできたら面白いかもな〜なんて

 

なんてね!

 

                                                      

 

 

・HEY-SMITH

冒頭と重複してしまう部分も多々ありますが・・・

 

SiMは通常通りのライブをするまでに3年「かけた」わけだけど、その心は?というと

 

世間の空気感・情勢を見つつ、ロックバンドとそのお客さんが、悪者にされないためだった。

 

コロナがやってきてしばらくは、ロックのライブは危険だとされた。

国内でまともにクラスターが発生した最初の大ニュースが、ライブハウスだったからだ。(ダイヤモンドプリンセス号は船だから、世間的にはいまいち身近に感じなかったのだろう)

ライブに行こうとするお客さんも、周囲からはしばらく「正気か!?」と思われていたはずだ。実際、ライブを含むイベントへの参加禁令が出された会社や学校がたくさんあった。

 

まずは、それをクリアしていかなければいけない。つまり、企業や、大学など、そういう社会一般のところまで「ライブに行くこと自体は危険じゃない」と認知される必要がある。

 

そのためには、国の定めるイベントガイドラインを遵守しながら「何も起こらない」「ニュースにならない」ことが一番で、その中で少しずつ「できること」を探していく3年間だった。

 

例えば、ガイドラインにはかなり初期の段階から「動員50%以下であれば声援は可」と書いてあった。

それでも、ライブハウスや会場がクラスターの発生を嫌って許可してくれなかった。たくさんのライブが再び行われるようになり、世間でも飲み会だなんだ、街に活気が戻ってきている中でもライブハウスは一番慎重だった。

 

前述のSiMの声出し解禁「BEWARE」ツアーですら、声出しの許可をくれたのは15ヶ所中ヶ所のみ。202210-12月のツアーで、だよ?それくらい、ライブハウス側もトラウマだったんだよ。

 

そういう誤解をひとつひとつ解いていかなきゃいけない、そんな中での、2022年夏あたりからの猪狩とHEY-SMITHのやり方は俺にとっては先を急ぎすぎている・説明が足りなさすぎる不完全なものだった。

 

特にハジマザでの猪狩の言動はハッキリ言って、呼ばれて出ている側としては到底受け入れることのできないものだったし、ハジマザを無事に終わらせるために色んなことをステージで話した出演者たちに対して不義理でしかなかったと思う。(撮影していた客に対して云々じゃなく、モッシュダイブのところね)お客さんたちにとっても非常にわかりずらく、不要な混乱を招いた。

 

ライブ後「俺は、(元の状態に戻すために)必要悪になろうと思ってる」猪狩はそう言っていた。

 

表向きはそれでも良い。素晴らしい覚悟だと思う。でも、今日はワンマンじゃない。わざわざフェスにして仲間を集めたんだったら、出演者たちには筋通さなきゃだめでしょ。どうやって支えたらいいかわかんねーよ。って。

そういう話を、ハジマザの打ち上げでしたんだよね。

 

それからも、(猪狩は以前よりちょっとだけ周りに気を使うようになったけど)同じイベントに出ても全く違うスタンスでライブをしていた。お互い、やり方は変えなかった。

 

で、ようやく今年の2月、「HOMIES FES 2023」@川崎クラブチッタで、HEY、SUPER BEAVERとの3マン。

古くからの友人で主催者のACKYはSiMのやろうとしていることを気遣い事前に連絡をくれて、モッシュ・ダイブ自体は直接的に禁止としない旨の、粋な注意事項を発表してくれた。ここで、SiMは遂に3年ぶりに国内で平常運転のライブを行ったのだ。

 

猪狩はライブ後、嬉しそうな顔で「やっぱ、こういうライブのSiMはええな!」と言っていた。

 

あの日から、猪狩と俺の間にあった半年ほどの「変な感じ」がなくなった。

 

そういう経緯があっての、DPF23でのHEY-SMITHのライブ。

 

俺らが隣に来るの、ずっと待ってたのかもな。

 

ありがとう。

 

待たせたな✋

 

 

                                                      

 

 

・HOTSQUALL

Vo アカマさんから「今のHOTSQUALLめちゃくちゃかっこいいから」と逆オファーの電話をもらい、

じゃあ、トリ前をお願いしよう、と思い立ってのCHAOSステージトリ。

 

SiMの準備の都合で直接は観れなかったんだけど

音だけでも楽屋までビシバシ伝わってくる気合いが凄まじくて

アカマさんってノビノビと歌うイメージだったけどこの日はもう唸りまくってて

キャリアが長いと、自然と落ち着いたり、どっしり構えたライブをするようになるのが普通だけど

 

結成25年?ですか?

これだけ長くやっていても、いまだに最前線で槍持って戦っているかのような

今が一番脂乗ってるんだなぁっていうのがヒシヒシ、いやビリビリ伝わってきました。

 

HOTSQUALLは、2011年のTRIANGLE'11 で出会い、

あの頃の俺らは右も左もわからないペーペーだったのに、

半年後のSEEDS OF HOPEツアーにすぐ出演してくれた。

 

なんならTRIANGLEのとき、

「もっといろんな人としゃべらなきゃ!MAH!暗いよ!」

って叱ってくれたのもアカマさんだった。

めちゃくちゃ恩を感じている先輩です。

 

父親トークもめちゃくちゃ面白くて、いつも子供との接し方、

「父ちゃん」

って感じの接し方を教えてもらってる。

 

すげえよなぁ。ステージ立ったらロックスターだもんな。

 

いっか、そんな話は!笑

 

ありがとうございました!!

 

 

                                                      

 

 

・SiM

1. PANDORA

2. Amy

3. Faster Than The Clock

4. The Rumbling

5. BBT (new song)

6. A

7. EXiSTENCE

8. KiLLiNG ME

En1. Blah Blah Blah

En2. f.a.i.t.h

 

公式ライブレポ

 

ここまで長くなっちゃったので簡潔に

 

最高!!

 

 

 

 

Day 2のことはまた、明日にでも。