対局者
仲林-須田-角谷-金 敬称略
開始前のポイント
前回、第8節の最後を連勝で終えて、残留ボーダーとの差は250
気持ち的にも大分余裕が出来た
と言いたいところだが、相手は格上の上
ボーダーの
金さん
雀王連覇の最強雀王
個人的にも
入会してからずっと
強い とにかく強い
シャツが地味な割に
圧がすごい
全て見透かされている?
と感じてしまうほどやり辛い相手だ
見逃しからの山越しも注意しつつ
と警戒して臨んだが・・・
自身初戦となる二回戦
そんな思いも杞憂に終わる、今期初の大爆発
今期初めてスカッとした半荘
手前味噌だが
こういう爆発が自分の数少ない取柄とも思っている
もっともっとこういうシーンを増やしていきたい
裏では「田幸ファイヤー」などと呼ばれている様だ
命名:矢島さんには感謝
良い選択 納得の選択①
2回戦 東2 TOP目
カン8 とらず
三ツモ切り
良い選択 納得の選択②
同2回戦 東4 TOP目
少し前までは
「枚数は正義」
と三面張に迷わず受けただろう
同2回戦 南2 3本場 ダントツTOP目
ここで②
「クレイジーツモ切り」
もあったようだ
本当か?
考えるとオシャレな一打だ
そもそも七切りも合っているのか微妙
「クレイジーツモ切り」
「カン③なんていらねーぜ・夏」
ヤジ―のワードセンス、言葉遊びが好きだ
今後もいちヤジー解説ファンとして
最前列の特等席でヤジー解説を楽しむためにも
来期もこのステージで闘っていたい
今節一の反省点
3回戦 南3 一本場 TOP目
第一の分岐点
3ポンテンとらず
微妙
ラス牌の8はポンテン
金からリーチ
金の現物3を切り、フリテン2-5テンパイ継続
金との点差は1500
第二の分岐点
二はワンチャンス
まさに きな臭い 牌
体感40%~50%以上当たりそう
ここは迂回して・・・
第三の分岐点
再度選択の時
「TOP目からの放縦は悪」
入会から約20年
この20年で何度も学び、痛い目を見てきたことだ
しかしこの局面は傍観していてもTOPが入れ替わってしまう
との思いから
打二
3200放縦
まだ通りやすい③も考えたが
モロヒが完全に否定されていない
この打二は悪手
仮に流局して一時的に逆転されても次局1000点で再逆転TOPだ
ここはオリ
もしくは
もっと③が通る理由を探しての打③だったか
この放縦で3着まで落ちたのも地味に痛い
この局面が今節一番の反省点
やはり
「TOP目からの放縦は悪」
であった
結果論 備忘録メモ その1
4回戦 南2 一本場 ドラ⑧
四チーがあったか
する人もいるかもしれない
けれどこれは今のオレの麻雀ではない
四チーをしていれば自由に打たせることなく
流局、あわよくばの和了があったかもしれない
結果は脇移動、親権の維持出来ず
5回戦 東2 親
ダブ東 ドラ
カン③発進は当然の御法度
一枚目 ④ポン バックはスルー
二枚目のポンテンバック
もう我慢できない💛
2ポン
本当に合ってる?
一枚目から鳴くべき?
二枚目もスルー?
マジョリティーは?
本当に得なのは?
教えてエらい人
結果論 備忘録メモ その2
5回戦 南2 親
②一枚切れ
打②なら和了あり
⑧⑨外しをし和了逃しの格好
結果×
着順1-3-3-3 +40
初戦のデカTOPを活かし更に降級圏から遠のくことに成功する
私信
もしかして
もう残留した気になっているのか?
今まで油断・緩みから何度痛い目を見て、絶望を味わってきたと思ってる
最後の一局、最後の一牌まで絶対に油断するなよ 絶対にだぞ
リーグ戦
15年近く日本プロ麻雀協会のリーグ戦に参戦してきて
リーグ戦前は子供にとっての遠足のようなワクワクするものだった
リーグ戦の終わったその日は
たったの4戦かよ、もっと打たせろ、次のリーグ戦まで待ち切れない
何度思ってきたことか
8月 毎週月曜日 計4回のリーグ戦、配信対局を無事終えて
競技者・プレーヤーとしては毎週Abemaの放送に出ることができ、幸せな一か月だった
もうリーグ戦お腹いっぱいです
もう食べられません
まさかこんな風に思う日が来るとは思わなかった
8月
ちょうど子供たちの夏休みが重なっていた
家族にも十分に話し
今年の夏は遠出には父親不在になること
夏休みの穴埋めはまたすること
家事を多めにするなどなど
申し訳ない気持ちは持ちつつ、何とかリーグ戦メインの8月を送っていたつもりだった
夏休みも終盤
妻から
「夏休みの父親ではないよね」
妻も私の活動を理解してくれていると思っていたが、ポロリと漏れた本音だろう
グサリ
ときていた
リーグ戦に参戦し続けるということ
麻雀が好き
麻雀が強い 麻雀が弱い
どこまで行けるか力試しをしたい
リーグ戦 勝って嬉しい 負けて悔しい
それだけ では決して続かない
強かった人、才能があった人、何百人と辞めていっただろう・・・
上位リーグを目指したり、その上の雀王を目指すために
リーグ戦に出続ける・・・
情熱と継続力が土台にあり
住まい、仕事、家庭、体調、経済的なことなどなど
リーグ戦に参戦するための環境の管理、スケジュール管理・コントロールが必要
その中でリーグ戦に限らず出場できるタイトル戦を取捨選択していく
女流の方は女流雀王戦やレディースの大会もある分、そういう意味では大変だと思う
女性の場合は結婚や出産などのライフイベントも大きく影響してくるだろう
そうした環境の管理も含めた総合力
がリーグ戦を戦い続けることにおいて必須
こんな当たり前の事分かっていたし、何を今更とも思うが
そう改めて強く感じた、配信対局が4回あった特別な8月であった
「才能とは、継続できる情熱である」
羽生善治