映像制作者の映像レビュー
★☆☆☆☆


アイディアは、まぁ、わかる。

しかし、決定的に脚本がぬるい。


徹底的なリアリティを追求しないと、この手のアイディアは

単なる荒唐無稽なお話にしかならない。

それか、とことんエンターテイメントにするか。


どっちつかずの脚本では、演出も演技もカメラワークも全て無駄。

やりたいシーンは前半だけだったんだな。きっと。


久々に大外し(笑)



映像制作者の映像レビュー

★★★☆☆


たまたま昨日見た「スラムドッグ」と同じ、

愛に飢えて育った男の、ひたむきで、強引で、純粋な、愛。


こういうシンクロが起こる時は、何か今の自分への”答え”が

隠されていることが多い。


それはともかく、、、


1939年制作というから、かれこれ今から70年も前。

その頃からすでに、この手のテーマが映画として語られ、

それが連綿と今に続いていることを考えると、

生活やテクノロジーが大きく変化しても、

人間の精神は、あまり進歩してないんだなぁと思う。







映像制作者の映像レビュー

★★★★★


これはアカデミーを獲ったからとかではなく、文句なしに素晴らしい。

見たことのない、胸がつまるような、インドのリアル。


そして、ただ単にインドのスラムを描くだけでは、ここまでのドラマは作れない。

そこにある「ミリオネア」という企画。

謎かけと伏線が上手に貼られた脚本と編集。

子供から少年、青年へと成長する過程の完璧なキャスティング。

雄大なインドの風景。壮大な純愛ストーリー。


あまりの完成度の高さに、見ている途中で泣きそうになった。

こんなに素晴らしい映像を作っている奴がいる。

今の自分と比べて、へこんだ。

こんなに熱を込めて映像を作っている奴がいる。

そのことに、希望とエネルギーをもらった。


是非、多くの人に観てもらいたい。

ピュアで深い感動を保証する。




映像制作者の映像レビュー

★★★★☆


ようやく見ました。遅っ!!


父と祖母、二人を看取った実体験があるせいか、

ものすごくリアリティがあって、胸がつまるところも幾つか。


モッくんの演技は上手いし、山崎努も素晴らしい。

感情の変化を表情で見せられるから、台詞も少なくて済み、

その分、リアリティと行間が表現できている。


中でも特に気になったのは、モッくんが自らの境遇を語る

モノローグのワンフレーズ。


「何を試されているんだろう?」


これは、自分以外の何か、、運命とか神とか、

自分の力が及ばない大きなモノを意識している人の台詞。

ここに違和感と共感を覚えて、一気に主人公のキャラクターに

感情移入していった。


というワケで、極めて良質な日本映画ではあるが、

「アカデミー」とか「モッくんが発案の」とかの文脈がなければ、

あれほど大騒ぎするほどのものでもない。


賞の権威って、すごいんだな。

それって良し悪しあると思うけど。




映像制作者の映像レビュー
★★★★★


これはヤバイ。

すさまじい完成度。


「300」の時も感じたが、監督のザック・スナイダーは

完全に「CM」の密度で映画を作っている。

映画畑一筋の人では絶対に到達し得ない領域。


その違いは、

「ストーリーを見せる」のではなく、「画を見せる」こと。

カメラワーク、美術デザイン、CGクオリティ、全てのカットが

圧倒的な「映像表現」としてデザインされている。


テーマやプロット、シナリオももちろん重要。

ただそれを、どのぐらいの密度の映像でどう魅せるか。


制作規模の大きい「映画」というジャンルでしかできない

映像表現をしなければ、わざわざ映画館に行かなくても、

DVD出てからレンタルして大型テレビで見ればいいや、

となるのは間違いない。


21世紀の「映画」というのは、こういう作品のことだろう。





映像制作者の映像レビュー
★★★★☆


三国志ファンとしては待望の第二弾。


孫権や劉備の影が薄く、もう君主は周瑜でいいんじゃね?とか、

大活躍の趙雲はもはや呉の国に仕えた方がよくね?とか、

三国志好きとしては突っ込みどころ満載なのだが、

とにかく関羽や張飛のキャスティングが最高なのと、

映画館の大スクリーンで見るに値する画づくりで大満足。


制作費100億と聞いて、「何にそんだけ使うんだよ」と思ってたが、

映画を見て、「よく100億でできたな」と思うほどのスケール感。

もう、しばらくはこれ以上の規模の映画はないんじゃないだろうか。


映画館で是非。





映像制作者の映像レビュー
★★★★☆


見よう見ようと思っていて、今までなかなか手が伸びなかった

映画が幾つもある。これもその中の一つ。


様々な背景を持つ登場人物の人間模様。

緊迫感のあるアクションシーン。男女のロマンス。

シンプルなプロットながら、万人受けの要素が無理なく詰め込まれている。


特にアパッチとの戦闘シーンでは、馬車や馬がカメラの上を駆け抜けていく

ローアングルのカットや、馬から振り落とされて引きづられていくカットなど、

この時代の機材にしては、かなり冒険的とも思える撮影もしていて、

当時の観客はビックリしたんじゃないかな~と勝手に想像してしまった。


この映画を見て喜んでいる世の中の方が、

「時代」としても「映画」としても、健全な感じがした。




映像制作者の映像レビュー
★★★★☆


サイドカーで南米を旅しながら虫歯を治して回る歯科医と、

彼についていく女の子のロードムービー。


・・・という企画自体がすでに面白い。


クリスマスの衣裳で天使の羽を着けた女の子を後ろに乗せて、

地平線まで続く一本道を走るサイドカーのラストカットは、本当に美しい。

ある意味、サイドカー乗りとしての究極の理想形じゃないかな。

乗ったことない人は全く共感しないかもしれないが(笑)


あー、旅に出たい。

あー、恋がしたい。

素直にそう思ってしまった。


ほんわかと優しい気持ちになれる作品。





映像制作者の映像レビュー
★★★☆☆


ヘミングウェイの小説を原作にした1957年の映画。


同じ第一次世界大戦をテーマにした映画ながら、

『西部戦線異状なし』とは描き方が真逆で、

愛する女のために隊を脱走する男の話。


反戦メッセージがストレートな分、こちらの方が映画としては

物足りなく感じてしまった。


やっぱ恋愛ものって苦手。





映像制作者の映像レビュー
★★★☆☆


一人の若き志願兵を主人公に、戦争がリアルに、淡々と描かれていく。


教室の窓越しに行進する兵隊を見せたり、

兵舎の窓越しに爆撃を描いたりという客観的なカットの前半と、

段々と主人公の心に迫っていく後半との見せ方の対比があって、

ラストの手の演技。

なるほど。こうして見る側の感情を無意識的に引き込んでいくのか。


映像を作り始めるまでは正直、過去の映画って興味が沸かなかった。

決定的に「同時代性」が欠けているため、テーマや描き方が退屈に

思えて仕方なかったのだ。


しかし、作り手としての視点を持つと、

「名作」と呼ばれるものは、本当に勉強になる。