愛はステロイド

LOVE LISE BLEEDIG  R15+

 

〔勝手に評価 = ★★★★ = 筋肉!!〕

 

2024年/アメリカ映画/104分/監督:ローズ・グラス/製作:アンドレア・コーンウェル、オリヴァー・カスマン/脚本:ローズ・グラス、ヴェロニカ・トフィウスカ/撮影:ベン・フォーデスマン/出演:クリステン・スチュワート、ケイティ・オブライアン、エド・ハリス、ジェナ・マローン、アンナ・バリシニコフ、デイヴ・フランコ ほか

 

【気ままに感想】

 

『愛はステロイド』…邦題だけみると、いかにもコメディタッチの作品と勘違いしますね。

女性二人の恋物語…なので、そんな概要を聞くと、ちょっぴりお色気もあって、ドタバタ風の、思わず吹き出しちゃうような、うれし・はずかしなロマンスもの…と想像しそうですが、大間違い!です!!(笑)

ハードでバイオレンス、エログロもあり!なので要注意です。

お子さまが目にできるものではありません。

例え、クリステン・スチュワートが好き!というファンの人でも、一定の覚悟をもって見ていただいた方がよいかと思います。

家族連れ…はもちろん、仲良しカップルのひとときの楽しみで…みたいな鑑賞の仕方はしないのが無難。夜、こっそりと一人デバイスで…みたいなシチュエーションがピッタリ??な作品です。

とはいうものの、クリステン・スチュワート、相変わらず可愛らしいですけど。

 

さて、ということで、これ以上につきましてはネタバレ注意でお願いします。

 

本作は、ざっくり言えば、女性カップルのバディもの。二人を取り巻く状況から、ずぶずぶと犯罪の深みにはまっていって身を崩すその様は、『テルマ&ルイーズ(1991)』を思い起こさせるようなテーマなのですが、過激さでは本作は負けていません。

おそらく、製作側はこの名作を意識しているはずですが、『テルマ&ルイーズ』はスーザン・サランドンとジーナ・デイヴィスという押しも押されもせぬ大女優の競演…に負けないように、本作ではすっかり貫禄が出てきたクリステン・スチュワートを主役に据えて、そのお相手は、筋肉隆々のケイティ・オブライアンを配置して、かなり濃いキャストとなっています。

何よりも、ケイティ・オブライアンの筋肉のすごいこと!

ボディ・ビルの大会に出るのが目的のヒッチハイカーという設定ですから、当然ながら?身体は見事なもの。ほぼ全編、タンクトップとホットパンツの衣装から出ている肉体のムキムキさは目を見張るものがあります。

なお、本作視聴の後ウィキペディア(英語版)で確認したところ、実際にケイティ・オブライアンはボディ・ビルダの選手だったこともある…ということなので、役作りのために身体を鍛えた…のでしょうが、自らのキャリアを活かせる役であった…ということですね。

 

この二人の同性愛(この言葉自体、多様性が認められてきている現代では違和感のある言葉のような気がしますが…)を核として物語が進んでいきます。

クリステン・スチュワートの父親のエド・ハリスは、射撃場やらジムのオーナーやらをしている街の有力者ですが、やっている仕事はまさに“力の象徴”のようなものばかり。

どうやら、二人の実の娘も父親の虐待を受けて育ったみたいだけど、姉のジェナ・マローンもクリステン・スチュワートもその父親には逆らえない。

クリステン・スチュワートは同性愛者(あるいはバイセクシャル?)であることを自認?していて、父親が所有するジムの管理運営を担っている、独身のままの人物です。父親とは反目しているが直接対峙することはなく、距離を置いていて、筋肉モリモリの男たちも多くやって来るジムで淡々と仕事をしている姿は、他人の干渉を受け入れない孤高な感じさえ漂わせている。ジムの経営を手伝っている女子職員とは愛情のないセフ〇な関係。葛藤はありながら、父親の存在を無視することができない。

一方、姉のジェナ・マローンは虐待を受けて育った環境をむしろ受け入れているという風に描かれていて、子だくさんだけど夫からもDVを受けている。その夫には依存的で、DVですら受け入れていて、その呪縛から逃れられない。本作の途中でのバイオレンスな展開のきっかけを作ったのも、夫からの暴力によって意識不明の重傷を負ったことによるのだけれど、そのことすら“愛”の姿として受け入れてしまう。

クリステン・スチュワートとの愛に溺れるようになるもう一人の主人公、ケイティ・オブライアンは、ラスベガスの大会に出場して優勝をすることを目標にしている女性ボディ・ビルダですが、ラスベガスへはヒッチハイクで移動する、ホームレス。お金もないので、ときには出会った男との行きずりのS〇Xをして糊口を凌いでいる。

最初の登場のシーンでは、ジェナ・マローンのDV夫に街まで送ってもらった見返りに身体をまかせ…というドロドロの人間関係が描かれています。

監督のローズ・グラスも女性で、本作はいわゆる“女性映画”ですが、女性にとって生易しいお話には仕立てません。

姉が受けたDVに対して悲しみ、激高したクリステン・スチュワートの姿をみて、カッときたケイティ・オブライアンは思わずDV夫を力任せに殴り殺してしまいます。

殺人を犯してしまったケイティ・オブライアンを慰め、かばうためにクリステン・スチュワートは、死体の始末をするのですが、その際にある目的(落とし前)も果たそうとします。

そして、二人はどんどんと事件の深みにはまっていくのですが…。

 

物語の全体は、虐げている“男たち”VS虐げられている“女たち”という単純な構造がベースになっているのですが、“女たち”も決して一枚岩ではありません。

同じように虐待を受けてきた姉妹でも、価値観の違いが明確に描かれているし、2人のヒロイン?に絡む第三の娘との関係も複雑です。

息苦しくなるような緊張感あるシーンが(ところどころねっとりしたエロティックなシーンを挟んで)続くのですが、女性監督らしい“たおやか”さは敢えて封印しているようにさえ思えます。

ラストのクライマックスでは、ステロイドの多用の副作用で巨人化したケイティ・オブライアンと、巨人に助けられたクリステン・スチュワートも巨人化して雲をかき分けて二人で走っていく幻想的なシーンで、ファンタジーっぽく(とってつけたように)明るいシーンとして描いていて、それによって“救い”を与えていますがそれも一瞬で、それまでは、ずっと虐げられた女性の反逆の物語です。

性自認や性指向が多様化している現代社会において、“かわいいだけ”ではない女性の姿を強烈にアピール・主張する本作は、社会性にも溢れた作品でもあります。

 

ウンコ、シッコのオープニングから、濃厚で殺伐としたなS〇Xシーン、汗臭ささが臭ってきそうなジムのムキムキ男女の姿、スプラッタな殺戮シーンなどなど、映像的にも鑑賞をしていて何とも落ち着かないビジュアルが続く本作ですが、それでもどこか美しさを失わない作品となっているのは、

クリステン・スチュワートとケイティ・オブライアンの美しい筋肉と、ローズ・グラス監督が表現する、世間に対する冷徹な反抗の視線と二人に対する愛情に満ちた視線のコントラスト

によるものです。

 

★★★★★ 完璧!!生涯のベスト作品

★★★★  傑作!こいつは凄い

★★★   まあ楽しめました

★★    ヒマだけは潰せたネ

★     失敗した…時間を無駄にした

 

☆は0.5

Mr.ノーバディ2

NOBODY 2  R15+

 

〔勝手に評価 = ★★★ = 潔し!〕

 

2025年/アメリカ映画/90分/監督:ティモ・ジャイアント/製作:ケリー・マコーミック、デヴィッド・リーチ、マーク・プロヴィッシエロ、ブレイデン・アフターグッド、ボブ・オデンカーク/原案・キャラクター創造:デレク・コルスタッド/脚本:デレク・コルスタッド、アーロン・ラビン/撮影:カラン・グリーン/出演:ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、ジョン・オーティス、RZA、コリン・ハンクス、クリストファー・ロイド、シャロン・ストーン ほか

 

【気ままに感想】

 

本作は、恐い女の人が悪役、敵役として強烈なインパクトを示してくれるのですが、その“壊れた”キャラを演じていたのが…シャロン・ストーン!だった!!

不覚にも気づかなかった~!!(汗)

前作は結構楽しく観せていただきましたので、バックボーンは理解していたつもりでしたが、本作自体の事前情報は全くなかったので、観終わって気づきました。

かなりお久しぶりに拝見したのではないでしょうか。

お元気そうで何よりです。

 

“フツー”の中年男が実は“スゴ腕のエージェント”で、一旦怒らせてしまったら手に負えないほどのスキル全開!!で凄まじい破壊力で周りを巻き込んで行く…。

このスタンダードなスタイルは、シルベスター・スタローンを一躍有名にした『ランボー(1982)』が元祖(少なくとも、映画界?の現状の出発点)と思うのですが、おびただしいフォロワーを生み出しています…というか、一大ジャンルを形成していると言ってもよい。

ストレートなところでは、アーノルド・シュワルツェネッガーの『トゥルーライズ(1994)』、キアヌ・リーヴスの『ジョン・ウィック』シリーズ、トム・クルーズの『ジャック・リーチャー』シリーズ、マット・デイモンの『ジェイソン・ボーン』シリーズ、最近ではジェイソン・ステイサムの『ビーキーパー(2024)』もまんまだし、変化球では、ジェシー・アイゼンバーグの『エージェント・ウルトラ(2015)』がコメディ版のランボー…ちょっと違うかもしれませんが(笑)、しっかり同じ構造…近い設定…を含めると、この、実は“スゴ腕のエージェント”界隈は、アクション・スターが必ずと言ってよいほど通ってきた道ではないか???

なお、このフォーマットの源流は、『スーパーマン』を始めとするヒーロー物にあるのではないかと思ったりするのですが、“ギャップ萌え”を狙っていないという面では一線を画すのではないかと思いますが…まあ、あまり力説するところではないですね(笑)

ということで、本シリーズのキモは、「実は、“スゴ腕のエージェント”だった!」なのですが、そのオチは前作で余すところなく吐き出しているので、正直言って“それだけ!”だと感動が薄い…。

となると、必然的に?もっとスゴイ暴力シーンを畳みかけていくか、もっとスゴイ敵役を出してくるか…となるのはある意味ミエミエだったりします。

 

本作では両方が取り入れられて、バイオレンスシーンは、ほぼ全編に渡って炸裂!

最近の作品にしてはかなり尺が短い90分という作品でありながら、アクション・シーンはお腹いっぱい。過激さや、前作でも狙っていた「恐ろしいけど可笑しい」ギャグ路線もパワーアップ!…でも、すぐにマンネリ感が免れない。

今回は、主人公の冴えないおっちゃんボブ・オデンカークが例によって、次々にピンチに襲われるのですが、今回は冒頭から家族の皆さんも巻き込まれる。もっとも、最初のきっかけづくりは、やっぱりボブ・オデンカークがキレてしまったことによります。もちろん、ボブ・オデンカークがキレた理由はちゃ~んとあって、娘や息子のピンチを救うため、とか、若者の命を救うため、とか、売られたケンカは買うしかない、とか、理解はできるのですが、何せやり方が“マックス!!”手加減はほとんどありません。同感は難しい。

そんなこともあって、過激になっても、アクションシーン…というよりも、殴り合いの喧嘩が延々と続いている…だけ…という淡白な印象に陥ってしまう。

で、そんな過激なのかまったりなのか、はっきりしない状況に“喝!”を入れるために、シャロン・ストーンの出番!となるのですが、彼女自身は、何かブランク大きそうな気もするのですが、さすがに“昔取った杵柄”。余談ですがこれは、「おもちつき」の表現ですかね??

それはともかく、悪女ぶりをいかんなく発揮しています…というか、ほぼ○った演技。

ブチ切れさ加減は本家のボブ・オデンカークを超えてしまっています(笑)

 

前作で、ロシア・マフィアを壊滅してしまった“冴えない男”ボブ・オデンカーク。

それはまあ、それでよかった?のですが、その膨大な金まで燃やしてしまったのだから、さあ大変。

その金は、そのまま膨大な借金に変換されてしまい、ボブ・オデンカークはコツコツと借金返済の日々を送っています。

何せ金額が半端ないので、並のお仕事ではお金が返せません。そこで、持っているスキルを最大限活かしていかなくてはならなくなって、闇の組織にとって問題のある人をせっせと○ろしていくのですが、それでもなかなか残高は減りません。

ほとんど無休状態で働き詰めの毎日ですが、何せお仕事がお仕事だけに、きつい、疲れるだけでなく、身体もボロボロになっていきます。

加えて、家族サービスはほぼゼロ。

家庭の危機、夫婦の危難も目の前となってしまいます。

で、ここは一発、家族のための休暇(無給だけど)をとる!と決意をしたボブ・オデンカーク。周囲の懸念も顧みず、家族ファーストで、子どもの頃の楽しい思い出の場所、プラマービル(ってどこ??)の遊園地に、老人ホームに入所中の危険な父親?クリストファー・ロイドも連れ出して、妻、息子、娘とともに向かいます。

遊園地はちょっと古ぼけていて、『ディズニーランド』などとは違ったノスタルジックなチープさに溢れている場所でしたが、それでも地元では人気の場所。

童心に戻ってボブ・オデンカークも心から楽しむのですが……、やっぱり災いは着いて回る。

短気でキレやすい性格は、最近開放してしまったので、家族にちょっかいを出す不良たちにも我慢できず、ゲームセンターで大暴れ!

懲らしめた不良が遊園地のオーナーのバカ息子だったから面倒なことに。オーナーの怒りは収まらず、オーナーとグルの保安官もボブ・オデンカークの乱闘は気に入らず、危険なよそ者は廃除しようと手下を送り込みますが、あっさり返り討ちにあってしまいます。

ところが、そんな風にボブ・オデンカークが暴れている一方で、遊園地のオーナーにも危険が及んできていました。

実は、プラマービルは麻薬の製造拠点になっていて、地元の有力者である遊園地のオーナーはその中心人物だったのです。が、オーナーは取立厳しい元締めのシャロン・ストーンとは穏便に手を切りたかったのです。

しかしながら、そんなオーナーの態度がシャロン・ストーンの逆鱗に触れて、バカ息子は誘拐されてしまう。

で、一方、復讐に燃える保安官一味(シャロン・ストーン派でもある)はボブ・オデンカークを執拗に襲うのだけれど、バカ息子の誘拐現場に鉢合わせてしまって…。

 

前作に引き続き、御年87歳のクリストファー・ロイドが良い味を出しています。

憎めないちょい悪爺さん俳優と言えば、もう右に出る者はいないくらいの良い味感の高いクリストファー・ロイド。

本作でも、危険な重火器や爆弾を自由自在に扱って、悪人たちを気持ちよいくらいに懲らしめてくれます。しかも、その様子が可笑しい!年寄りなので、キビキビした動きは期待できないのですが、その反面、微妙な間の取り方が何ともユーモラスで、真面目にただ存在しているだけでも笑える。

貴重な存在です。

それから、最初は悪役で登場しながら、やがて仲間となって共闘していくジョン・オーティスの存在も重要です。

古ぼけてしまったけど未だ地元の人々の娯楽の中心地となっている遊園地のオーナーで地元でも有数の名士、警察とも裏でつながって麻薬マフィアとも深い因縁で麻薬の供給を担っている…そんな“悪”の臭いプンプンの、人相の悪い“おっちゃん”

いかにも!な悪役なのですが、実はそんな悪の道からは足を洗いたがっていて、息子の絶体絶命なピンチを救ってくれたボブ・オデンカークに恩を感じてともに戦うようになる。

最初と最後で、イメージがガラッと変わるキャラクタの存在は、優れた作品の要素の1つでありますが、本作でその担い手がジョン・オーティス。

どこか憎めない良い味を出しているところは、さすがですが、実はそのダメ息子役もよくて、最初は粗暴な悪ガキなのですが、助けられてからは主人公家族とも和解をして、よい子になる…。

暴力満載、血みどろ満載の本作ですが、決して殺伐としているばかりの作品にならず、きちんと落としどころと満足感を観客に与えてくれるのは、ボブ・オデンカークのみならず、こういうキャラをきちんと描いているところにある…

と言ってよいのではないでしょうか???

 

★★★★★ 完璧!!生涯のベスト作品

★★★★  傑作!こいつは凄い

★★★   まあ楽しめました

★★    ヒマだけは潰せたネ

★     失敗した…時間を無駄にした

 

☆は0.5

M3GAN/ミーガン2.0

M3GAN 2.0

 

〔勝手に評価 = ★★★ = 時代が変わってきた?〕

 

2025年/アメリカ映画/120分/監督・脚本:ジェラード・ジョンストーン/製作:ジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラム、アリソン・ウィリアムズ/原案:ジェラード・ジョンストーン、アケラ・クーパー/出演:アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マッグロウ、イヴァンナ・ザクノ、ブライアン・ジョーダン・アルバレス、ジェン・ヴァン・エップス、ティム・シャープ、ジェマイン・クレメント、アリストートル・アタリ、ジェナ・デイヴィス ほか

 

【気ままに感想】

製作費に対して、大きな成功を収めた前作(ウィキペディアの引用ですが、1,200万ドルの製作費に対して18,113万ドルの興行収入)『M3GAN(2022)』の続編、というこちらも大きな期待をもって製作された話題作…だったはずですが、アメリカでの興行不振によって、日本での劇場公開が中止。「Amazonプライム」での配信のみになってしまった…ことは“話題”になりました。

以前で言えば「ビデオスルー(死語)」ということでしょうが、シネマコンプレックスの小さな部屋で上映したり、あるいはせめて人数が一定稼げそうな都心部で単館・限定上映する、などといった、それなりの回収方法はあったのでは?と思うのですが、それよりも減価償却費や人件費が安く抑えられるNET配信が選択される…時代が変わった感があります。

新型コロナ前後で変ってしまった価値観や習慣、というものは細かく挙げるとかなりの数になるのではないか?と思うのですが、この、「映画」に対するものも大きく変化した…のではないかと思います。

コロナ以前は、ビデオやDVD、そしてNET配信に対して、劇場で観る「映画」は、いわば“似て非なるもの”、特に派手なアクション映画や美しい風景がウリになる作品などは、小さなTVやタブレットでの鑑賞とは別次元の“体験”として認識されていた、と言えます(もちろん、TVなどの大画面化はありますが)。

ところが、今では、スマホのちっちゃな画面で“映画”を鑑賞している人のいかに多いことか。

いかに「失敗作」のレッテルを貼られたとしても“話題作”の(正当な)続編…ということであればそれなりに話題にはなるはずですが、それでも映画館ではなくNET配信が選択されるところが(対象の年齢層やカテゴリ(どちらかと言えばオタク)の問題もありますが)現在のNET社会、特に新型コロナ以降の社会風俗らしさ…ということでしょう。

 

ところで、本作の評判が悪かった大きな理由の1つに、第1作とのテーマの違い…が挙げられているように思われます。

第1作は、AIお友達ロボットをテーマにしたSFではあるけれど、実際の内容は、『アナベル 死霊館の人形(2014)』とか「市松人形」とかで語られる、人形に魂(怨霊が中心ですかね)が宿るという古くからある“人形怪談”の類で、それって『チャイルド・プレイ』シリーズと、骨格は変わらない。

AIロボットが暴走する…というお話は何度も何度も何度も何度も繰り返し使われてきたプロットなので、新鮮味がある訳ではありませんが、それを“人形怪談”に用いたところが、『ミーガン』のビジュアルとマッチしてウケたわけです。

 

ところが、本作では“人形怪談”の部分がすっぽり抜け落ちてしまって、AIの暴走…『ターミネーター』シリーズから使い古されてきた人類VSコンピュータという、まるで「何も工夫がない」かのような内容になってしまったことに、興味が失われてしまった…のが失敗の原因でした。

そして、ミーガンのビジュアルや行動も、“お人形さん”から“戦う美少女ロボット”になってしまった。クラブでのダンスシーンでは、コスプレも披露して、「アニメの2Dキャラが3Dになってでてきたらきっとこんな感じになりますよ~」というアニメファンへの目配せもあざとくやりました。

おそらく製作陣は「どちらもオタクが好きな物」…という感じで、前作と本作を同じカテゴライズをしたつもりだった思うのですが、「オタクの世界」はそんなに浅いものではありません。もっと深くて底が見えないのです(笑)

こと、ロリ〇ンに対して、「少女だったらイイんじゃね?」という感覚では刺さるものも刺さりません。

そんな微妙な機微が理解できなかった。

残念…といえば残念ですが、まあ、そんなオタク趣味?を排除して観てみれば、それほど“ひどい”作品ではないかな?

とも思えます。

 

ビジュアルは前作以上に作り込んで丁寧になっていますし、お話は上記のとおり、いわばAI暴走物の王道を行く内容で、突拍子もなければ破綻も少ない、可も不可もない作品ではあります。

多少?暴力シーンもサービスがあるので“おこちゃま向け”とまでは言い難い部分もありますが、クオリティ…という点では必ずしもボツ(NET配信オンリー)にしなくてもよかったのではないかな~?と思ってしまいます。

もっとも、単に内容がつまらない…からボツにしたわけではなく、一つには、前作に比べてウケが期待できなかった。一方、前作の評判を考えるとそれほどつまらない作品でもないが、映画館で配給するのとNETでの配信を比較考慮すると、Amazonプライムの会員拡大効果も考えて、NET配信を選択した…ということかもしれません。

映画供給のチャネルが増えるのは好ましいことかもしれません…が、スマホやタブレットのちっちゃい画面でアクションシーンが(前作よりも)充実してきた本作を観るのは…あらためて時代を感じるような気もします。

 

物語は単純です(笑)

今回は、善悪入れ替え。

ミーガン亡き後、ミーガンをパクって人類に蹄鉄をくだすAIロボットが現れ、巷で暴れだします。

ちなみに、『ミーガン』の正式名称は『Model 3 Generative ANdroid』=第3型生体アンドロイドの略称です。余談ですが、『ミーガン』の中に、すでに“3”という数字が入っているうえに、本作の題名にさらに“2.0”を入れてしまっているところで、題名の“オシャレ度”もちょっと陰っているような気がします。

それはそれとして、

その魔手は、ミーガンの生みの親、アリソン・ウィリアムズとアリソン・ウィリアムズが親代わりに面倒を見ている姪のヴァイオレット・マッグロウにも及びます。

二人を襲ってきた武装集団は意外にもFBI。

実は最近、軍事用AIロボットイ、ヴァンナ・サフノことAMELIAがアイロボット開発関係者を次々に殺害していて、そのAMELIAは、ミーガンの技術盗用によって開発されていた、ということを二人は告げられます。

ちなみに、AMELIAは「Autonomous Military Engagement Logistics and Infiltration Android(自律型軍事交戦兵站・潜入アンドロイド)」の略で、これも残念ながら前作のネーミングの妙の“改悪”になってしまっています…。

FBIが去って、テレビのモニタにミーガンの姿が映し出されます。

実は、前作で倒されたはずのミーガンは、ボディこそ失ったけれどもAIデータそのものはいつの間にかバックアップされていて、秘かに家の中に潜んでいた…。

余談ですが、AIってどこかに潜んだりするものなんですかね~???NET世界に“エリア”の概念ってあるのかしら?どこかのデータセンターに居られる…というのだとイメージしやすいですが。いずれにせよ、AIですから、何でもできちゃうのでしょう。

そんな隠れん坊をしていたミーガンが、生みの親アリソン・ウィリアムズとお友達登録しているヴァイオレット・マッグロウの危機を守るため、3人と和解を果たします。そして、ミーガンにはアニメ仕様の新たなボディができるのですが…。

 

前作からのキャラクタは基本的に前作キャストの続投です。

約3年の月日を経て、皆さん、それなりに成長?しています。

ケイディ役のヴァイオレット・マッグロウちゃんも思春期に大人びて、そのつり合いを保つためでもあったでしょう、ミーガンも歳を重ねたビジュアルになっています。

キャラクタの年齢が上がった分、前述のように作品のカテゴリも微妙に修正されて、アクションシーン主体の内容になっているのですが、それぞれ皆さん頑張ってはいます。

本作はお分かりのように、主要キャラが“女性”です。

戦闘アンドロイド役のイヴァンナ・サフノやミーガン役のエイミー・ドナルド(ただし、本作では複数人でミーガンを演じていて前作の「ミーガンダンス」で有名になったエイミー・ドナルドちゃんは数分間のみの出演ということ)も女性。

で、そんな女の子たちが“身体をはって”アクションシーンに挑戦しているところが、本作のキモです。

NET配信になってしまった、というものの、彼女たちのアクションと演技、ビジュアルだってつまらないものではないので、今度は、大きな画面で元気はつらつ!とした彼女たちの姿を観ることができるとイイですね、お祈りいたします(笑)

 

★★★★★ 完璧!!生涯のベスト作品

★★★★  傑作!こいつは凄い

★★★   まあ楽しめました

★★    ヒマだけは潰せたネ

★     失敗した…時間を無駄にした

 

☆は0.5

引続き、九州・福岡プチ旅です。

宿泊の目的地は熊本県『山鹿温泉』!

 

秋に『山鹿温泉』お隣…と言ってよいくらいの距離にある『平山温泉』に宿泊して、その帰りにも『山鹿温泉』の街には訪れておりました。

『平山温泉』のお湯がよかったし、今度は『山鹿温泉』に…ということでやってきました。

一部重複がありますが(笑)、よろしかったらお付き合いを。

 

『山鹿温泉』は福岡県との県境にも近くて、気軽に行ける距離にある温泉地。

『山鹿燈籠祭り』で有名な観光地でもあります。今年(2025年)は、急な豪雨で燈籠祭りのクライマックス『山鹿燈籠千人踊り』は中止されてしまいましたが、例年沢山の観光客でにぎわう…らしい(笑)

丁度お祭りのときには訪れてないのですよね~。実は訪れたときは8月上旬…『山鹿燈籠祭り』の前の、おそらく街の人たちは準備に追われていただろう、ときでした。

 

そんな『山鹿温泉』は趣のある温泉街です。

 

朝、ゆっくりめにFUKUOKA市内を出立し、久留米市内ででお昼ご飯と文化に触れる散策をした後に、夕方山鹿に到着!!

本日のお宿は、『菊池川』に面したお宿、『山鹿温泉 清流荘』さん。

明治41年創業の老舗のお宿です。

 

おお!!

到着してチェックインするときに出て来るおもてなし。なんと、シャンパンでお出迎え~!

真夏の久留米市街散策をしてきた者としては、染みわたる清々しさ。

ちょっと心地よくなるのがウレシイ。

 

露天風呂付客室です。

テーブルが掘りごたつ式になってる。快適ですね。

 

お部屋についている露天風呂…やっぱり露天風呂の貸切はサイコー!!です。

『山鹿温泉』は”ぬる湯”

少し沸かしているので冷たいわけではないのですが、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのが気持ちイイ。浴槽も広くてこれはノンビリ入っていられる!!

部屋は『菊池川』に面していて、景色もゆったり、目にやさしい露天風呂でした。

 

…なんですが、ここは大浴場にも入りたいのが人情?

お湯の加減はやっぱり部屋風呂の方がよいのですが、大きなお風呂は温泉旅館ならでは。

 

外には露天風呂。

『菊池川』河畔の景色は見えませんが(涙)、外のお風呂はまた格別。

 

足湯もあって、水の音を聞きながら、足元から温まることもできます。

 

さて、お風呂にゆっくり浸かったら…お食事!!

食事は食事処にていただきます。今回は8月に訪れたので『葉月会席』

まずは、食前酒と前菜を。鯛昆布〆小袖寿司、海老床漬など十種類のおつまみ。

 

鮪つみれのお椀…早松茸が浮いてる!

そしてお造りは三種のお刺身。

 

生雲丹の乗った茶素麺と、熊本…といえば、やはり馬刺し!!

 

煮物は枝豆と穴子の饅頭です。

器もイイですね。

 

焼物は、虹鱒のポワレ。

しっとりしていてレモンソースが適度な酸味でオイシイ。虹鱒は結構ボリュームがあって、この辺でも段々お腹いっぱいに…。

 

ということで!本日のメイン!!

黒毛和牛の陶板焼きです!!

すでに腹9分目を超えているような気がしますが(笑)、柔らか~い肉は、それぞれ1口でとろけるように胃の中へ…!

 

香の物と山鹿産のごはんをいただいて、デザートはプリンと山鹿羊羹。

は~お腹いっぱい…!

お部屋に戻って少し落ち着いたら、夜風に当たりながら露天風呂を満喫して、ゆっくり休みます。

 

そして、同じ会場での朝ごはん。

丁度良い量の温泉旅館の朝ごはん。

 

特に気になったのは(笑)、1階ロビーにあるバーカウンタ!

色々な種類のお酒が並んでいますが、何と言ってもウイスキー!!の種類。

ウイスキー好きな方にはたまらないでしょうね~。

お土産のコーナーも結構充実していて、ほぼお土産はお宿で揃いました!

 

 

 

さて、山鹿の街並の散策をしましょう!

生憎の雨がぼそぼそと落ちてくるような天気でしたが、土砂降りでもないので構わずGO!

『清流荘』を出てすぐに左手に見える高い煙突を目指して歩いていくと、『千代の園酒造』さん。

 

正面は『菊池川』で、いわばここが『豊後街道』散策の出発点。

 

明治29年創業の老舗のお酒屋さん。

こちら側は事務所の建物?でしょうか?立派な歴史的な建造物。

ショップは街道を挟んで向かいの建物です。

 

ショップの裏には見学ができる展示場もありました。

古い酒造りの道具が雑然と並べられている(だけの)展示場は、老舗の酒造屋さんには定番(笑)ですが、何となくこの手の展示場は親しみを感じます…。

 

どうして1つの酒造メーカーさんでこれだけの種類のお酒を造ることができるのだろう??というくらい、種類をそろえているお店も多くなっているように思うのですが、千代の園酒造さんのバリエーションは特に?多いような気がする。

今回は、酒蔵でしか販売していないという純米酒を購入。純米酒にしては値段もリーズナブルで、お尋ねしたところ、酒樽でできるお酒の部分をブレンドして調整しているから…ということなのですが、なかなか豊潤でオイシイ!お得な1本でした。それとお醤油も。

 

 

では、『豊前街道』を登って行きます。

前回、『豊前街道』をご紹介したときは、時間の都合もあって、北側の『豊前街道駐車場』から南へ半分くらい歩いたところまでで終わってました。

で、今回は、南側の菊池川近くから、北へ登って行きます。

 

歩き始めてすぐに目につくのがこのお寺『光専寺』さん。

400年前の熊本城築城の際、余った材木で作られた桜門を構える歴史あるお寺だそうです。

 

そして、その先に見えてくるのが、山鹿温泉のシンボル『さくら湯』さん。

温泉施設としても立派ですが、九州最大級の木造建築…だそうです。建築物に興味ある人はたまらない…かも。

『さくら湯』は寛永17年(1640年)に始まり、明治以降改修を重ねながらも、昭和48年(1973年)に取り壊されました。それが、平成24年(2012年)に日本の伝統工法による九州最大級の木造温泉として往時の姿で再び甦ったということです。

 

『さくら湯』さんの入浴施設の隣にはこのような展示場なんかもありました…が…こんなもの(笑)

昨日から今朝まで、『清流荘』で何度も何度も温泉に浸かったので、ここでの入浴はパス。

『さくら湯』さんから道路を挟んで向かい側の公園には「足湯」もあって、お風呂に入りながらのノンビリ散歩は楽しそう。

 

 

前回内部を見学しなかった『山鹿燈籠民芸館』

大正14年(1925年)に『安田銀行山鹿支店』として建てられた建物で、昭和48年(1973年)まで『肥後銀行山鹿支店』として使われていたもの。平成14年に国の登録有形文化財に指定を受けているものです。

 

内部は、国指定伝統的工芸品「山鹿燈籠」を展示しているのですが、「山鹿燈籠」というと、山鹿燈籠祭りの際に頭の上に乗せて踊る「金灯籠」を思い浮かべますが、ここで展示されているものは、燈籠祭りのときに大宮神社に奉納される奉納品として作られたもので、和紙と糊のみでできた、精巧な”模型”といえるものです。

”燈籠”と言いますが、実際には灯りを灯さないものも多いそうで、まさに伝統的工芸品です。

 

種類は様々で、歴史的な建造物、お城や伝統的な日本家屋をはじめ、機関車や人形などもあります。その精巧さには見とれるばかり。

超絶技能のペーパー・クラフトです。

 

前回の山鹿の紹介のときに見学した『八千代座』

これも山鹿燈籠です。ホンモノそっくり。

”模型好き”にはたまらない…時間を忘れてしまいます。

 

山鹿燈籠祭りのポスター…といえば、鶴田一郎さんの美人画。

毎年のポスター画の展示もありました。

 

別棟には工房もあって、職人さんが実際に制作されているところも見学することができます。

この日は、見習いとして金燈籠づくりに勤しむ方が居られました。

その細かい作業にはびっくり。

小さな施設ですが、見ごたえは十分な『山鹿燈籠民芸館』でした。

 

 

『山鹿燈籠民芸館』の先には、山鹿のシンボルともいうべき『八千代座』などもありますが、前回のレポートと重複するので今回は割愛。

車を『清流荘』さんに置いていたので、来た道を戻りながら、『温泉プラザ 山鹿』を覗いてみます。

 

『さくら湯』の隣にある、ショッピングセンター『温泉プラザ 山鹿』は、山鹿温泉街のショッピングの中核施設…だと思うのですが、ちょっと古ぼけてきた外観に少し不安?を抱きながら建物の内部に入ってみると…。

飲食店が並んでいたりはするものの、結構空き店舗もあって、平日午前中ながら館内は閑散とした感じが拭えません。

こういう老舗のショッピングセンターやスーパーなどは、立地は悪くないものの、大型の郊外店・モールなどに押されてしまっているのでしょうね。

どこか懐かしい感じはするものの、残念ながら何を購入することもなく見学のみで退出。

 

 

それでも豊前街道は、散策して楽しい場所です。

温泉と観光がほどよく揃っています。

 

さて、そろそろ昼食の時間となったのですが、本来なら?山鹿の街の美味しい処でいただいてご紹介すべきですが(笑)

前回訪れていて気になっていた、『平山温泉』の『湯の蔵』さんの施設『yuzou cafe』に行ってみることにしました。

 

『山鹿温泉』と『平山温泉』は近くて約7㎞の距離。2024年の2月に訪れたときにはまだ準備中でオープンしていなかったお店。山鹿に来たのでどうなったか行ってみよう…と思い足を運んでみることに。

実はこのお店は、17時以降は無人のカフェバーになっていて、セルフサービスで宿泊客がチョイ飲みをするための施設。

お昼間の時間帯はカフェ営業をしていて、ランチメニューもあり。

このときは1日限定20食の「松華堂ランチ」をいただきました。

どれも美味しくて、おにぎりがついていて目にも楽しい。

 

デザートも目に楽しい。「松華堂ランチ」は前日夕方までに要予約。

お昼ご飯に気を取られて、建物の外観や平山温泉の写真は…忘れました(爆)

前回のレポートをご参考に。

 

 

夏と冬に訪れた『山鹿温泉』

お湯の感じがよくて、また、温泉街の観光地としてもコンパクトにまとまっていて、妙に観光地ズレしていないのも落ち着きます。

それから、今回も『山鹿羊羹』ともなか…お土産に!

 

 

 

最近ブログの更新が滞り…でも、まあボチボチ復活していきたいと思っています。

で!!!

8月上旬の話題とはなるのですが(笑)、今回もFUKUOKA周辺のプチ旅行をご紹介していきます。

今回の旅程は、実は…『山鹿温泉』が目的で、前回の旅ブログとほぼ同じような場所を巡っている感じとなってます(爆)

ということで、季節を変えての小旅行…併せてご覧いただければ幸いです。

 

今回は、『山鹿温泉』1泊2日の旅なのですが、ノンビリ移動の1日目…散策した場所は『久留米市内』です。

 

ずいぶん前にはなりますが、久留米市内は、久留米城跡、高良大社、慈母大観音像など、何度かご紹介しているところですが、今回は、『久留米市美術館』と『寺社町』を中心に、やはり文化的な見どころをご紹介していきたいと思います。

 

その前に…

朝ゆっくりFUKUOKA市内を出て、ノンビリ移動をしていると、丁度お昼どきに久留米市内に到着。

まずは、ランチをいただきます。

夜は温泉宿で懐石料理…なので、お昼は軽めに「麺類」とかイイな~と思っていたのですが、久留米といえば「ラーメン」…が思い浮かびますが何せ灼熱の8月。昼間に熱々のラーメンは重い気がするので、できれば”蕎麦”!

そこで、”幻のお蕎麦屋さん”こと『青苔庵』さんへ。

 

『そば処 江戸屋敷 青苔庵』さんは、土日しか開いていないお蕎麦屋さん。静かな住宅街の中にある、古いお屋敷のお店です。席数も駐車場も限られているので、事前に予約を入れておきました。

 

門から建物の玄関までは美しい日本庭園。

名前のとおり、キレイな”苔”で覆われたお庭です…が…今年は、梅雨の雨も少なく、気温が以上に高いので、本来青々としているはずの苔が所々赤茶色く変色してしまっていました。

でも、百日紅の花なども咲いていて、お庭を散策するのも楽しいくらい。気持ち、気温も少し和らぎます。

 

歴史を感じる建物の中に入って、窓側のお席に。

お庭を見ながら涼しい部屋でいただきます!

 

お店…というよりお家の中はこんな感じ。

まさに古民家の居間です。

 

メニューは暖かいお蕎麦と冷たいお蕎麦のそれぞれ3、4種くらいでシンプル。

夏ですし、冷たいお蕎麦で「天ぷら蕎麦」と「鴨汁つけ蕎麦」を注文。メインのお蕎麦が出てく前に、小鉢が4種類出てきました。なんだかウレシイ。

 

鴨のつけ蕎麦です。

思った以上に量のあるお蕎麦と温かいつけ汁ですが、柔らかく味の染みた鴨肉も結構な量、いただけます。

「蕎麦だけで足りるかな~」という心配は要らないみたい(笑)

 

お野菜たっぷりの天ぷらもサクサクです。

 

小豆のチョコレートケーキ。

う~ん、風味が良くてほどよい甘さで満足!!ですね。

 

 

お腹も満たしたところで、本日の目的地の1つ『久留米市美術館』へ!

 

『久留米市美術館』は、『株式会社ブリヂストン』の創業者である石橋正二郎が建設寄贈した『石橋文化センター』の中核施設として1956年に開館した『石橋美術館』が発祥です。青木繁はじめ、石橋財団が集めた日本を代表する美術品の宝庫となっていましたが、2016年から『石橋美術館』の運営を久留米市が引き継ぎ、『久留米市美術館』として再スタートした美術館です。

石橋財団のコレクションの多くはここで見ることができなくなっていますが、特別展などの公共施設としての美術館の機能はあって、2025年は5月から8月末まで『異端の奇才 ビアズリー展』が開催され、今回の目的はその展示会です。

 

美術館としての魅力は後退したものの、久しぶりに訪れてみると…公園としての魅力には溢れていて、とても癒される場所であることをあらためて実感しました。

8月の猛暑の中でも、バラをはじめ、様々な植物が花をつけていて、暑さを忘れるくらいです。

バラは種類も多くてキレイ!!『久留米市美術館』のバラ園は名物の1つです。

 

水と緑も豊かな場所で、まさに都会のオアシス。

 

すでに会期は終わっていますが、2025年5月~8月に『異端の鬼才 ビアズリー展』が開催されていました。

『サロメ』をはじめ、様々な書籍の挿絵として、見覚えのある絵が大量に展示された特別展で、見ごたえ十分!!

このような展示会が開催されていることは、収蔵品は減ったとはいえ、地域の重要な文化施設としての機能をしっかり果たしている…ということを再認識いたしました。

 

美術・芸術の拠点、また、文化的集客施設としての機能だけでなく、施設全体が、美しい公園として市民はじめ広く多くの人々に利用されています。

訪れたときはまさに炎天下の季節(久留米は夏は結構暑い…!)でしたが、緑と水の豊かな施設内は奥へと進むと木陰も多く、少しホッとします。

 

『石橋文化センター』施設の一番奥にある『想像の森ゾーン』には、坂本繁二郎の『旧アトリエ』も移築されています。

 

木陰と水、そして、花々も沢山植えられていて、まるで屋外の植物園のような『石橋文化センター』

暑い中、ぐるっと散歩すると結構汗ばんできました。

で、施設にある喫茶で一休み…。

 

冷たいものが欲しくなりますよね~。

お昼も思った以上にいただいたので、間食は控えめにしないと夜のご馳走が…とは思うものの、ついつい注文(笑)

 

白玉団子もいただいて、ホッとしたら、出発です。

 

 

今回立ち寄るのは、久留米市内の寺町。

旧久留米城下の南側に集められた地域で、かつて城下町は久留米城と寺町の間に栄えていました。

筑後川に守られていた久留米城にとって、いわば陸側の前線基地…FUKUOKAの城下も博多部の東側に寺社が集められて、東からの侵略があった際には、兵力を寺社の境内に集結させて、防衛拠点とする街づくりがなされていますが、久留米城下でも寺町を始め、城下町の外縁部分に寺社が配置されて、街の守りとされていたのではないか、と思います。

 

さて、その寺町ですが…えっと…どれくらいのお寺さんがあるのかな~??

『久留米観光コンベンション国際交流協会』のHPを見ますと、17のお寺さんがある(以前は26寺)ということですが、本当にたくさんのお寺さんが並んでいます。

 

寺町のメインの通りはこの道ですが、左右にお寺さんがずら~りと並んでいます。

 

曹洞宗の『正覚寺』さん。1957年(天正15年)に現在の地に移転されたとのこと。

 

浄土真宗の『真教寺』さん。

 

同じく、お庭がキレイな『誓行寺』さん。

どこがどのお寺だったのか、思い出すのも大変なくらい、お寺さんがたくさん。

いずれも趣があって、ゆっくり散策していたらいくらでも時間が過ぎてしまいそう。

また、久留米ゆかりの人物の墓碑も集まっていて、歴史が好きな人にもたまらない空間になっているのでは。

 

 

いろいろと、見どころも多い久留米。

文化的にも散策したくなる場所が沢山。

まだまだ観たいところも多いですが…そろそろ、お宿へと移動しましょうか!

 

なお、古い情報ですが、このブログで取り上げた久留米のレポートは以下のとおりです。

 

またまた原鶴温泉!温泉と絶景を見に行こう!”後編”~福岡FUKUOKAで遊ぼう!~ | side‐in企画 ~サイド・イン企画~

ぶらり散策、久留米城と久留米市美術館 ~福岡FUKUOKA再発見~ | side‐in企画 ~サイド・イン企画~