さて、今回のご紹介は『香港国際空港』!!

正直言って、香港の人々が中国政府と関係がギクシャクしていた頃は、気のせいか、あまり香港の街はパッとした感じがしなくて、社会的に不安定なことは難しいものだ…と思って、その後は何となく香港に遊びに行く気になれなかったものですが…ひょんな偶然で(トランジットの都合でした)香港に1泊滞在せざるを得なくなって久しぶりに訪れたら、まあキレイ!

あちこちで開発も進んでいて、活気も感じられるなあ~と思いまして、そんなことから、改めて香港旅行に!

 

香港の街の活気に劣らず、『香港国際空港』(『チェクラップコク国際空港』とも呼ばれるとのこと)も広くて明るくて、しかもどんどん進化している。

この5月下旬(2026年)には、『ターミナル2』が拡張してオープン予定。

そんな『ターミナル2』オープン前の『ターミナル1』の様子になりますが、ご紹介してまいります。

(写真・記事は2025年12月時点ですが、今回利用した『キャセイパシフィック航空』は『ターミナル1』のままです)

 

というわけで、今回のフライトはホームグラウンドの『福岡空港』から『キャセイパシフィック航空』での直行便。

 

まず、機内食はこちら!

福岡―香港間の所要時間は4時間かからない。エコノミークラスの食事でも結構しっかりしていて、フライトも苦にならないのではないでしょうか。

 

早速、到着して入国審査と手荷物の受取りへ。

広いガラス張りのターミナルは気持ちがよい。

 

建物の中に入っていっても明るくて広告もオシャレ

 

到着フロアなのですが、途中に免税店などのショップも結構あって、香港在住の方にも便利そうです。

 

手荷物の受取所に到着しました。

ご覧のように広~い!!

入国審査もスムーズで、イライラさせられるどこかの国とは違いますね。中国ですが、こんな感じ(笑)

 

到着フロアの一般区域を上から見たところです。

広々としています。

 

到着フロアに降りたところ。

広くて見通しが良いので、迷うことも少ないのでは。

 

鉄道のエアポート・エクスプレスもターミナルから直結していて、香港駅まで24分ということですから、移転したといえどもアクセスも便利なようです(使ってないので感想が言えませんが…(笑))

 

電車の駅が本当に近い。

 

到着フロアの様子の続きです。

明るい!

 

香港の中心街から離れた埋め立て地にできた空港…というイメージとはかなり印象が違っていて、九龍などの中心街へのアクセスもそれほどストレスにならないばかりでなく、空港周辺も開発が進んでいて、空港のすぐそばに大きなコンベンションセンターやホテル(前回はここに宿泊)、広いショッピングセンターなどもできていて、空港のある『ランタオ島』も絶景が楽しめる人気のロープウェイ『ゴンピン360』や『天壇大仏』などの観光スポットも整備されていて、空港周辺だけでも結構楽しめちゃうというお得感。

真新しいスポットだけでなく、『ランタオ島』には古い繁華街もあってなかなか味わい深い場所です。

 

というわけで、『ランタオ島』観光や、香港観光の王道『九龍』『香港島』、あるいは途中の『香港ディズニーランド』、そして、やっぱり行きたい『マカオ』観光などを満喫して、では出発のシークエンスです。

 

香港国際空港のターミナル1で一番?の特徴といえば、この空中回廊…という感じの空中渡り廊下。

ターミナルの中に入ると、空中の廊下を渡って出発フロアに行くのですが…どういうわけか、この廊下、傾斜がついてる(笑)!しかも、進行方向に向かって沈み込んでます。

なので、油断をしていると、カートやスーツケースがコロコロと転がって行ってしまう。押すのは楽ちんだけど、しっかりホールドしてないと、事故が起きちゃいそうなので、要注意!!

 

航空会社のカウンタがずら~っと並んでいる出発フロア。

広いので探すのは苦にならない。とはいえ、移動は距離があります。

 

出発フロアの一般エリアの様子。

一般エリアをゆっくり散策する時間がない…ですが、フロアが広いのでお店も分散して点在していますが、制限区域内の方が充実しているので、見学はそこそこにして、早速出国手続きを。

 

制限区域内に入ってきました。

さすが、ディズニーランド。出国手続きをして一番最初に目に入るショップです。ディズニーランドに行ってお土産買い足したい人には便利…というか最後の罠…かも?

 

ターミナルの中心に出てきました。

香港国際空港のショップなどのエリアは、ターミナル中央にある広場のような空間に集中していて、とても便利。

ざっくり言うと、フロアが2階に分かれていて、上下に移動するだけで一通りグルリと回れちゃう。

空港によっては、ショップエリアが分散していたり、横に長く展開されていたりして、見渡しにくかったり、移動に時間がかかったりすることもありますが、香港国際空港は集中しているので見渡しも楽だし、移動も無駄がない。ターミナルが開放的で明るいのでストレスが少ないです。

もっとも、面積がそもそも広いので結構歩くのは歩くんですけど。

 

ショップエリアに入って右手の方にズラ~ッとフードコートがあります。

中華料理ってなんだか安心する~。結構混んでますけど、食事は日本人好みに合うかな。

 

お寿司屋さんもありました!

日本語の”のぼり”がイイですね!!

 

フードコートはグル~っと回ると結構大きくて、軽食中心ですが、選ぶのに迷うくらいです。

フードコート以外の場所にも喫茶やスウィーツのお店も点在していて、腹ペコさんにも安心。

 

こんな風に、立体的になっていて、フロアを1階降りると免税店などが並んでいます。

 

上がフードコートなどのフロア。

開放的なターミナルの構造なのがよくわかります。

 

ショップは本当に沢山!!

 

免税店も分野ごとに広く分かれているので、お目当ても探しやすいのでは。

 

ブランドショップも間口が広いので、気軽にのぞけちゃう。

 

再び上のフロア。この開放的な広さが伝わりますかね?

 

ショップのフロアがまとまっているとは言うものの、そもそも面積が広いので、最初は迷ってしまうかも?

広場をぐるぐる回っていると、方向が分からなくなってしまう…ということもありそうです。

で、そんなときに役立つのが…この『ビトン』『ローラン』のコーナー

フロアの中心部分にあるので、この施設を目印にしておくと、自分の位置を確認しやすいし、何より待ち合わせにはピッタリ。

 

機能が集約された造りになってはいるものの、一通りショップエリアを歩き回ると結構移動することになるのですが、それでもこんな風に見通しがよいので、目的がある程度決まっていたら、目当てを探すのは効率的…かな?

 

さらに1年以上前の状況にはなるのですが、キャセイパシフィック航空のビジネスクラスのラウンジも利用したので、ちょっとだけその様子を。

 

出国手続きをして、制限区域に出て左手の方にあるラウンジを利用しています。

入った感じは「あれ?ちょっと狭いかな~」と思ってしまうのですが、小部屋が続いているような構造になっていて、第一印象以上にゆったり感があります。

各部屋毎にサービスが違うので、ご注意を。

 

一番奥には、(当然ですが)中華のサービスがありました。

実はこの時は、香港はトランジット利用で、インドに行った帰りだったのですが、すっかり”カレー三昧”にお腹がやられていて「何かお腹にやさしいものが食べたい…」という切実な思いだったのですが…おお!!中華をいただけてよかった~!!

 

もちろん、美味しそうなスウィーツのサービスもあるのですが…残念!めっちゃおいしそうだけど、お腹が受けつけない…涙…。

 

で、麵ですよ~!!

ちょっと欲張ってワンタンメン…作っていただきました。

インドカレーも美味しいのですが、壊れたお腹にはこのやさしい麺とスープがうれしい…。

 

ということで、そろそろ出発の時刻も近づいてきました。

出発ゲートに移りましょう。

『ターミナル1』は、中央のショップエリアから3方向にゲートエリアが伸びていて、この構造もシンプルでわかりやすい。

 

移動途中にもショップが並んでいるので、余裕をもってゲートに向かうと、思わぬ良いお土産に巡り合うかも?

 

40番台以降と200番台のゲートに行くには、空港内のシャトル(電車)で移動するのが便利です。

シャトルを利用するには階下へ。

 

こんな感じのモダンなシャトルが走っています。

40番~70番台のゲートの移動には1駅分、200番台のゲートなら2駅分の移動。くれぐれも降り間違わないように(笑)

 

シャトルを降りた先にもまだショップや喫茶などが集まったエリアがあります。

 

遠くのゲートが割り振られてしまって、ゆっくり買い物やお食事がしたいけれどゲートの移動も時間かかりそうで…みたいな気が気でない方も、余裕をもってゲートに移動して大丈夫…という感じですね!

 

では、香港国際空港を…離陸します!!!

 

で、福岡国際空港までの帰りのお食事です。

アイスまでついて、お昼ご飯には十分な内容。

 

こちらは、お肉のプレートです。

ちゃんと?おいしい!

 

ビジネスクラスを利用したときのお食事です。

これも1年以上前の写真ですが、参考までに。

キャセイパシフィック航空の食事は結構おいしい。中華風ってやっぱり日本人にあいますね!

 

メインですが、ランチには十二分。

 

ケーキまでついて!

中をお見せしてないのが大失敗ですが、右手の赤いボックスには、チョコレートが3つ。

大満足。

 

中国が観光産業に力入れてるな~…というのが実感できる『香港国際空港』。

もちろん、香港自体が色々と見どころもお買い物も充実できる観光地ではありますが、空港散策もなかなか充実している空港の1つと言ってよいのではないかと思います。

何より、開放的で明るいところが好印象。2フロアに立体的にショップなどが配置されていて、かつ吹き抜けが広いので、ショップの数に対してわかりやすい!のもイイ感じです。

香港観光のためだけでなく、キャセイパシフィック航空を利用したトランジット…という利用も結構”アリだな~”ということを実感した空港…です!!

久しぶりに我が拠点、『福岡空港国際線ターミナル』からの海外出発~!!

福岡空港は、国内線側だけでなく、国際線ターミナルもどんどん進化中!たま~にその中間状況をご紹介してますが、今回もその進化振りについて、触れていきたいと思います。

なお、例によって?情報が昨年12月のなので、ちょっと古いのですが(汗)、ご勘弁を…。

 

では、一定、ご勘弁いただきつつ(汗×2)、『福岡空港国際線ターミナル』で遊んでみましょう!

 

一番大きく変わったのは、国際線ターミナルビルが、北側に大きく拡張されたこと!!

今までは、3階のチェックイン・出発ロビーの入り口から入って、正面に航空会社のチェックインカウンターがあって、そのまま直進したらセキュリティチェックと出国手続き…と直線的に流れるように進んだのですが、出発の手続きが丸々北側に移動していて、利用客は、チェックインの後には、左手の方向に進むようになっています。

この左手の側が今回の拡張部分。

 

チェックインをした後に、制限区域内に入る前にザックリと各階を見ていきたいと思います。

まずは、1階の様子。

 

到着(入国)フロアの1階は、広々としたロビーが少し前に整備されて、狭苦しい感じがしていた頃よりも、随分とゆっとりしたイメージになっています。

何より”木”の暖かさが溢れる、木質をあちこちに使ったデザインは、イイ雰囲気で日本らしいおもてなし感があります。

それに、地下鉄直結の国内線ターミナルと異なり、福岡空港の国際線へのアクセスは公共交通機関は「バス」中心。

そこはさすがに日本一のバス会社『西鉄バス』さんが運営する福岡空港だけあって、改良された国際線ターミナルではバスの待合・乗り場の充実度はかなり!!

雨の日、寒い・暑い日でも快適にバスを待っていられそうです。

 

木の温かみはこんな感じ。

スペースも広くなって、空港の到着フロアとしては上品!

 

2階はオフィスなどのフロアで、ほとんど見るところがないので4階へ上ってみます。

以前は、4階が店舗フロアになっていて、食のお店などが入っていたのですが…こんな感じで、お店も、見るべき場所もなく、単なる”空間”

この”空間”でイベントが行われたり、賑わいもあったのですが、閑散としています。

この”空間”の活用は、課題かも??

 

で、再びメインの出発ロビーの様子はこんな感じ。航空会社のカウンタです。

他の空港に負けず、自動チェックインや荷物預かりのシステムなどの導入もかなり進んでいます。

 

かつて、セキュリティチェックと出国手続きの出入り口があった場所は、店舗に転換されていて、少し賑やかな感じになっています。

 

狭くて長い列ができていた今までの出発ゲートに比べて、それなりに広くなっています。

セキュリティチェックも機械化が進んでいて、かなり”待ち”に対するストレス(イライラ感)が軽減されています。この安心感はウレシイ!!

 

いよいよ、制限区域内に入ってきました~!

「ワオ~!」これまでの福岡空港国際線のイメージからまさに『大変身!!!』

広くはない免税店とせいぜい専門店が数店…時間を潰すのもままならない(笑)福岡空港のイメージが一新!されています。

 

ちゃ~んと回遊性のある店舗展開。

免税店だけでなく、専門店も結構並んでいます。

実際に買い物するお客さんがどれだけいるのか…はさておき、このゴージャス(死語)感が”国際空港”のイメージには欠かせないのですよね~。

 

2025年3月のグランドオープンでは、一挙に45ブランドが追加され、12月には新たに13店舗がオープンした国際線ターミナル。お店が増えただけでなく、回遊性も高いデザインとなっていて、もう、「退屈で何もすることがない」国際線ターミナルを卒業した!!

と、断言できます!!

 

ショップエリアの中央には、博多ならでは!!の山笠をモチーフにした巨大オブジェも登場!!!

カッコいい!

 

そして、これこれ!!

フードコートが新設!!

フードコートの雰囲気も、なかなか食欲をそそる感じで、ちょっとこだわった感じもあるお店が並んでいます。

 

『福岡』、そして『ジャパン』な雰囲気満載のフードコートです!!

以前の国際線ターミナルだと、「求”食”難民」になりそうなほどの「食べるところのなさ…」が悩みのタネになっていましたが、これからは、海外旅行の前に慌てて天神や博多駅で食事をかき込んで、ギリギリに空港に到着…なんてこともなく、お腹をすかせていても、余裕をもって空港に行って、早めにチェックインしてゆったりご飯を食べる…ということができますね!!

 

…なのですが、こんなにフードコートが充実している…なんて思わなかったものだから、いつものように、空腹を満たして空港に来てました(笑)

ですが、せっかくですから食事もしてみよう!ということで、軽食ですが、ホットドックを注文。しっかりおいしい!!

もっとも、”空港値段”ですけど。

 

お腹もしっかり満たしたところで、ゆっくり制限区域内を散策してみます。

先ほどの写真と被ってますが、この解放感と回遊性の高さを実感してもらいたく、あらためてショップエリアの中心を。

この雰囲気もシャレてます。

 

ショップエリアを出て、搭乗ゲートエリアに出ると、一転いつもの見慣れた福岡空港の姿になって自然光で明るくなります。

ただし、ターミナルが拡張された分、ショップも増えていて、ドリンクや軽食でいいや…という人にもウレシイことになっています。

 

相変わらず(笑)、北海道のお土産なんかも揃っている、お土産エリアも広くなっています。

搭乗ゲートエリアは、これまでと同様南北に一直線に並んでいるので、わかりやすさは変わらない。

 

子どもの遊ぶスペースだってできてました~!

これまでは、狭くてこんなスペース作れなかったもんね。

 

待合のスペースの幅が狭いのがこの空港の難点…といえます。

ただし、横に広くなったので、移動はちょっと増えたけど、以前のような芋の子を洗うような感じは緩和されました。

気を付けるべきは、幅が狭いので動く歩道がなくて自力で歩かないといけないので、時間にはちょっと注意を。

 

新しくオープンしたお店のエリア。

搭乗ゲートエリアのお店は、雑貨などの日用品と、お土産が中心。

 

こ~んなお店もできてました~。

 

これだけお店が増えたら、ブラブラするだけでも待合時間をつぶせそう。

すっかり変わったな~。

 

一番南側のエリア。

ここは見慣れた風景…なのですが、以前はここにギュウギュウになって人が居たのです。

座る席さえない状態。

このゆったり感は見違えるよう。

 

ということで!

すっかり進化した福岡空港国際線ターミナル。

ここまで待合時間を退屈せずに楽しめる空間にしてくれた、運営会社の努力には脱帽です。デザインや雰囲気もかなりクオリティが高い。

もっとも、進化したのは主に制限区域内ですので、多くのトランジット客が利用する…という訳ではない我が『福岡空港』で、どれだけの店舗が安定して収益をあげられるのか、は一抹の不安もありますが、

「もう、日本第4位の国際空港(国際線の利用客数)のくせに、遊べるところがまったくない!!」

とういう汚名?はかなり返上することができました。

 

制限区域外の一般区域や交通アクセスの充実も、まだまだ期待できる空港ですし、国内線ターミナル側のショッピングモールの新設も予定されて、さらに進化している。

これからも、もっと空の旅が楽しくなりそうです!
 

愛はステロイド

LOVE LISE BLEEDIG  R15+

 

〔勝手に評価 = ★★★★ = 筋肉!!〕

 

2024年/アメリカ映画/104分/監督:ローズ・グラス/製作:アンドレア・コーンウェル、オリヴァー・カスマン/脚本:ローズ・グラス、ヴェロニカ・トフィウスカ/撮影:ベン・フォーデスマン/出演:クリステン・スチュワート、ケイティ・オブライアン、エド・ハリス、ジェナ・マローン、アンナ・バリシニコフ、デイヴ・フランコ ほか

 

【気ままに感想】

 

『愛はステロイド』…邦題だけみると、いかにもコメディタッチの作品と勘違いしますね。

女性二人の恋物語…なので、そんな概要を聞くと、ちょっぴりお色気もあって、ドタバタ風の、思わず吹き出しちゃうような、うれし・はずかしなロマンスもの…と想像しそうですが、大間違い!です!!(笑)

ハードでバイオレンス、エログロもあり!なので要注意です。

お子さまが目にできるものではありません。

例え、クリステン・スチュワートが好き!というファンの人でも、一定の覚悟をもって見ていただいた方がよいかと思います。

家族連れ…はもちろん、仲良しカップルのひとときの楽しみで…みたいな鑑賞の仕方はしないのが無難。夜、こっそりと一人デバイスで…みたいなシチュエーションがピッタリ??な作品です。

とはいうものの、クリステン・スチュワート、相変わらず可愛らしいですけど。

 

さて、ということで、これ以上につきましてはネタバレ注意でお願いします。

 

本作は、ざっくり言えば、女性カップルのバディもの。二人を取り巻く状況から、ずぶずぶと犯罪の深みにはまっていって身を崩すその様は、『テルマ&ルイーズ(1991)』を思い起こさせるようなテーマなのですが、過激さでは本作は負けていません。

おそらく、製作側はこの名作を意識しているはずですが、『テルマ&ルイーズ』はスーザン・サランドンとジーナ・デイヴィスという押しも押されもせぬ大女優の競演…に負けないように、本作ではすっかり貫禄が出てきたクリステン・スチュワートを主役に据えて、そのお相手は、筋肉隆々のケイティ・オブライアンを配置して、かなり濃いキャストとなっています。

何よりも、ケイティ・オブライアンの筋肉のすごいこと!

ボディ・ビルの大会に出るのが目的のヒッチハイカーという設定ですから、当然ながら?身体は見事なもの。ほぼ全編、タンクトップとホットパンツの衣装から出ている肉体のムキムキさは目を見張るものがあります。

なお、本作視聴の後ウィキペディア(英語版)で確認したところ、実際にケイティ・オブライアンはボディ・ビルダの選手だったこともある…ということなので、役作りのために身体を鍛えた…のでしょうが、自らのキャリアを活かせる役であった…ということですね。

 

この二人の同性愛(この言葉自体、多様性が認められてきている現代では違和感のある言葉のような気がしますが…)を核として物語が進んでいきます。

クリステン・スチュワートの父親のエド・ハリスは、射撃場やらジムのオーナーやらをしている街の有力者ですが、やっている仕事はまさに“力の象徴”のようなものばかり。

どうやら、二人の実の娘も父親の虐待を受けて育ったみたいだけど、姉のジェナ・マローンもクリステン・スチュワートもその父親には逆らえない。

クリステン・スチュワートは同性愛者(あるいはバイセクシャル?)であることを自認?していて、父親が所有するジムの管理運営を担っている、独身のままの人物です。父親とは反目しているが直接対峙することはなく、距離を置いていて、筋肉モリモリの男たちも多くやって来るジムで淡々と仕事をしている姿は、他人の干渉を受け入れない孤高な感じさえ漂わせている。ジムの経営を手伝っている女子職員とは愛情のないセフ〇な関係。葛藤はありながら、父親の存在を無視することができない。

一方、姉のジェナ・マローンは虐待を受けて育った環境をむしろ受け入れているという風に描かれていて、子だくさんだけど夫からもDVを受けている。その夫には依存的で、DVですら受け入れていて、その呪縛から逃れられない。本作の途中でのバイオレンスな展開のきっかけを作ったのも、夫からの暴力によって意識不明の重傷を負ったことによるのだけれど、そのことすら“愛”の姿として受け入れてしまう。

クリステン・スチュワートとの愛に溺れるようになるもう一人の主人公、ケイティ・オブライアンは、ラスベガスの大会に出場して優勝をすることを目標にしている女性ボディ・ビルダですが、ラスベガスへはヒッチハイクで移動する、ホームレス。お金もないので、ときには出会った男との行きずりのS〇Xをして糊口を凌いでいる。

最初の登場のシーンでは、ジェナ・マローンのDV夫に街まで送ってもらった見返りに身体をまかせ…というドロドロの人間関係が描かれています。

監督のローズ・グラスも女性で、本作はいわゆる“女性映画”ですが、女性にとって生易しいお話には仕立てません。

姉が受けたDVに対して悲しみ、激高したクリステン・スチュワートの姿をみて、カッときたケイティ・オブライアンは思わずDV夫を力任せに殴り殺してしまいます。

殺人を犯してしまったケイティ・オブライアンを慰め、かばうためにクリステン・スチュワートは、死体の始末をするのですが、その際にある目的(落とし前)も果たそうとします。

そして、二人はどんどんと事件の深みにはまっていくのですが…。

 

物語の全体は、虐げている“男たち”VS虐げられている“女たち”という単純な構造がベースになっているのですが、“女たち”も決して一枚岩ではありません。

同じように虐待を受けてきた姉妹でも、価値観の違いが明確に描かれているし、2人のヒロイン?に絡む第三の娘との関係も複雑です。

息苦しくなるような緊張感あるシーンが(ところどころねっとりしたエロティックなシーンを挟んで)続くのですが、女性監督らしい“たおやか”さは敢えて封印しているようにさえ思えます。

ラストのクライマックスでは、ステロイドの多用の副作用で巨人化したケイティ・オブライアンと、巨人に助けられたクリステン・スチュワートも巨人化して雲をかき分けて二人で走っていく幻想的なシーンで、ファンタジーっぽく(とってつけたように)明るいシーンとして描いていて、それによって“救い”を与えていますがそれも一瞬で、それまでは、ずっと虐げられた女性の反逆の物語です。

性自認や性指向が多様化している現代社会において、“かわいいだけ”ではない女性の姿を強烈にアピール・主張する本作は、社会性にも溢れた作品でもあります。

 

ウンコ、シッコのオープニングから、濃厚で殺伐としたなS〇Xシーン、汗臭ささが臭ってきそうなジムのムキムキ男女の姿、スプラッタな殺戮シーンなどなど、映像的にも鑑賞をしていて何とも落ち着かないビジュアルが続く本作ですが、それでもどこか美しさを失わない作品となっているのは、

クリステン・スチュワートとケイティ・オブライアンの美しい筋肉と、ローズ・グラス監督が表現する、世間に対する冷徹な反抗の視線と二人に対する愛情に満ちた視線のコントラスト

によるものです。

 

★★★★★ 完璧!!生涯のベスト作品

★★★★  傑作!こいつは凄い

★★★   まあ楽しめました

★★    ヒマだけは潰せたネ

★     失敗した…時間を無駄にした

 

☆は0.5

Mr.ノーバディ2

NOBODY 2  R15+

 

〔勝手に評価 = ★★★ = 潔し!〕

 

2025年/アメリカ映画/90分/監督:ティモ・ジャイアント/製作:ケリー・マコーミック、デヴィッド・リーチ、マーク・プロヴィッシエロ、ブレイデン・アフターグッド、ボブ・オデンカーク/原案・キャラクター創造:デレク・コルスタッド/脚本:デレク・コルスタッド、アーロン・ラビン/撮影:カラン・グリーン/出演:ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、ジョン・オーティス、RZA、コリン・ハンクス、クリストファー・ロイド、シャロン・ストーン ほか

 

【気ままに感想】

 

本作は、恐い女の人が悪役、敵役として強烈なインパクトを示してくれるのですが、その“壊れた”キャラを演じていたのが…シャロン・ストーン!だった!!

不覚にも気づかなかった~!!(汗)

前作は結構楽しく観せていただきましたので、バックボーンは理解していたつもりでしたが、本作自体の事前情報は全くなかったので、観終わって気づきました。

かなりお久しぶりに拝見したのではないでしょうか。

お元気そうで何よりです。

 

“フツー”の中年男が実は“スゴ腕のエージェント”で、一旦怒らせてしまったら手に負えないほどのスキル全開!!で凄まじい破壊力で周りを巻き込んで行く…。

このスタンダードなスタイルは、シルベスター・スタローンを一躍有名にした『ランボー(1982)』が元祖(少なくとも、映画界?の現状の出発点)と思うのですが、おびただしいフォロワーを生み出しています…というか、一大ジャンルを形成していると言ってもよい。

ストレートなところでは、アーノルド・シュワルツェネッガーの『トゥルーライズ(1994)』、キアヌ・リーヴスの『ジョン・ウィック』シリーズ、トム・クルーズの『ジャック・リーチャー』シリーズ、マット・デイモンの『ジェイソン・ボーン』シリーズ、最近ではジェイソン・ステイサムの『ビーキーパー(2024)』もまんまだし、変化球では、ジェシー・アイゼンバーグの『エージェント・ウルトラ(2015)』がコメディ版のランボー…ちょっと違うかもしれませんが(笑)、しっかり同じ構造…近い設定…を含めると、この、実は“スゴ腕のエージェント”界隈は、アクション・スターが必ずと言ってよいほど通ってきた道ではないか???

なお、このフォーマットの源流は、『スーパーマン』を始めとするヒーロー物にあるのではないかと思ったりするのですが、“ギャップ萌え”を狙っていないという面では一線を画すのではないかと思いますが…まあ、あまり力説するところではないですね(笑)

ということで、本シリーズのキモは、「実は、“スゴ腕のエージェント”だった!」なのですが、そのオチは前作で余すところなく吐き出しているので、正直言って“それだけ!”だと感動が薄い…。

となると、必然的に?もっとスゴイ暴力シーンを畳みかけていくか、もっとスゴイ敵役を出してくるか…となるのはある意味ミエミエだったりします。

 

本作では両方が取り入れられて、バイオレンスシーンは、ほぼ全編に渡って炸裂!

最近の作品にしてはかなり尺が短い90分という作品でありながら、アクション・シーンはお腹いっぱい。過激さや、前作でも狙っていた「恐ろしいけど可笑しい」ギャグ路線もパワーアップ!…でも、すぐにマンネリ感が免れない。

今回は、主人公の冴えないおっちゃんボブ・オデンカークが例によって、次々にピンチに襲われるのですが、今回は冒頭から家族の皆さんも巻き込まれる。もっとも、最初のきっかけづくりは、やっぱりボブ・オデンカークがキレてしまったことによります。もちろん、ボブ・オデンカークがキレた理由はちゃ~んとあって、娘や息子のピンチを救うため、とか、若者の命を救うため、とか、売られたケンカは買うしかない、とか、理解はできるのですが、何せやり方が“マックス!!”手加減はほとんどありません。同感は難しい。

そんなこともあって、過激になっても、アクションシーン…というよりも、殴り合いの喧嘩が延々と続いている…だけ…という淡白な印象に陥ってしまう。

で、そんな過激なのかまったりなのか、はっきりしない状況に“喝!”を入れるために、シャロン・ストーンの出番!となるのですが、彼女自身は、何かブランク大きそうな気もするのですが、さすがに“昔取った杵柄”。余談ですがこれは、「おもちつき」の表現ですかね??

それはともかく、悪女ぶりをいかんなく発揮しています…というか、ほぼ○った演技。

ブチ切れさ加減は本家のボブ・オデンカークを超えてしまっています(笑)

 

前作で、ロシア・マフィアを壊滅してしまった“冴えない男”ボブ・オデンカーク。

それはまあ、それでよかった?のですが、その膨大な金まで燃やしてしまったのだから、さあ大変。

その金は、そのまま膨大な借金に変換されてしまい、ボブ・オデンカークはコツコツと借金返済の日々を送っています。

何せ金額が半端ないので、並のお仕事ではお金が返せません。そこで、持っているスキルを最大限活かしていかなくてはならなくなって、闇の組織にとって問題のある人をせっせと○ろしていくのですが、それでもなかなか残高は減りません。

ほとんど無休状態で働き詰めの毎日ですが、何せお仕事がお仕事だけに、きつい、疲れるだけでなく、身体もボロボロになっていきます。

加えて、家族サービスはほぼゼロ。

家庭の危機、夫婦の危難も目の前となってしまいます。

で、ここは一発、家族のための休暇(無給だけど)をとる!と決意をしたボブ・オデンカーク。周囲の懸念も顧みず、家族ファーストで、子どもの頃の楽しい思い出の場所、プラマービル(ってどこ??)の遊園地に、老人ホームに入所中の危険な父親?クリストファー・ロイドも連れ出して、妻、息子、娘とともに向かいます。

遊園地はちょっと古ぼけていて、『ディズニーランド』などとは違ったノスタルジックなチープさに溢れている場所でしたが、それでも地元では人気の場所。

童心に戻ってボブ・オデンカークも心から楽しむのですが……、やっぱり災いは着いて回る。

短気でキレやすい性格は、最近開放してしまったので、家族にちょっかいを出す不良たちにも我慢できず、ゲームセンターで大暴れ!

懲らしめた不良が遊園地のオーナーのバカ息子だったから面倒なことに。オーナーの怒りは収まらず、オーナーとグルの保安官もボブ・オデンカークの乱闘は気に入らず、危険なよそ者は廃除しようと手下を送り込みますが、あっさり返り討ちにあってしまいます。

ところが、そんな風にボブ・オデンカークが暴れている一方で、遊園地のオーナーにも危険が及んできていました。

実は、プラマービルは麻薬の製造拠点になっていて、地元の有力者である遊園地のオーナーはその中心人物だったのです。が、オーナーは取立厳しい元締めのシャロン・ストーンとは穏便に手を切りたかったのです。

しかしながら、そんなオーナーの態度がシャロン・ストーンの逆鱗に触れて、バカ息子は誘拐されてしまう。

で、一方、復讐に燃える保安官一味(シャロン・ストーン派でもある)はボブ・オデンカークを執拗に襲うのだけれど、バカ息子の誘拐現場に鉢合わせてしまって…。

 

前作に引き続き、御年87歳のクリストファー・ロイドが良い味を出しています。

憎めないちょい悪爺さん俳優と言えば、もう右に出る者はいないくらいの良い味感の高いクリストファー・ロイド。

本作でも、危険な重火器や爆弾を自由自在に扱って、悪人たちを気持ちよいくらいに懲らしめてくれます。しかも、その様子が可笑しい!年寄りなので、キビキビした動きは期待できないのですが、その反面、微妙な間の取り方が何ともユーモラスで、真面目にただ存在しているだけでも笑える。

貴重な存在です。

それから、最初は悪役で登場しながら、やがて仲間となって共闘していくジョン・オーティスの存在も重要です。

古ぼけてしまったけど未だ地元の人々の娯楽の中心地となっている遊園地のオーナーで地元でも有数の名士、警察とも裏でつながって麻薬マフィアとも深い因縁で麻薬の供給を担っている…そんな“悪”の臭いプンプンの、人相の悪い“おっちゃん”

いかにも!な悪役なのですが、実はそんな悪の道からは足を洗いたがっていて、息子の絶体絶命なピンチを救ってくれたボブ・オデンカークに恩を感じてともに戦うようになる。

最初と最後で、イメージがガラッと変わるキャラクタの存在は、優れた作品の要素の1つでありますが、本作でその担い手がジョン・オーティス。

どこか憎めない良い味を出しているところは、さすがですが、実はそのダメ息子役もよくて、最初は粗暴な悪ガキなのですが、助けられてからは主人公家族とも和解をして、よい子になる…。

暴力満載、血みどろ満載の本作ですが、決して殺伐としているばかりの作品にならず、きちんと落としどころと満足感を観客に与えてくれるのは、ボブ・オデンカークのみならず、こういうキャラをきちんと描いているところにある…

と言ってよいのではないでしょうか???

 

★★★★★ 完璧!!生涯のベスト作品

★★★★  傑作!こいつは凄い

★★★   まあ楽しめました

★★    ヒマだけは潰せたネ

★     失敗した…時間を無駄にした

 

☆は0.5

M3GAN/ミーガン2.0

M3GAN 2.0

 

〔勝手に評価 = ★★★ = 時代が変わってきた?〕

 

2025年/アメリカ映画/120分/監督・脚本:ジェラード・ジョンストーン/製作:ジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラム、アリソン・ウィリアムズ/原案:ジェラード・ジョンストーン、アケラ・クーパー/出演:アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マッグロウ、イヴァンナ・ザクノ、ブライアン・ジョーダン・アルバレス、ジェン・ヴァン・エップス、ティム・シャープ、ジェマイン・クレメント、アリストートル・アタリ、ジェナ・デイヴィス ほか

 

【気ままに感想】

製作費に対して、大きな成功を収めた前作(ウィキペディアの引用ですが、1,200万ドルの製作費に対して18,113万ドルの興行収入)『M3GAN(2022)』の続編、というこちらも大きな期待をもって製作された話題作…だったはずですが、アメリカでの興行不振によって、日本での劇場公開が中止。「Amazonプライム」での配信のみになってしまった…ことは“話題”になりました。

以前で言えば「ビデオスルー(死語)」ということでしょうが、シネマコンプレックスの小さな部屋で上映したり、あるいはせめて人数が一定稼げそうな都心部で単館・限定上映する、などといった、それなりの回収方法はあったのでは?と思うのですが、それよりも減価償却費や人件費が安く抑えられるNET配信が選択される…時代が変わった感があります。

新型コロナ前後で変ってしまった価値観や習慣、というものは細かく挙げるとかなりの数になるのではないか?と思うのですが、この、「映画」に対するものも大きく変化した…のではないかと思います。

コロナ以前は、ビデオやDVD、そしてNET配信に対して、劇場で観る「映画」は、いわば“似て非なるもの”、特に派手なアクション映画や美しい風景がウリになる作品などは、小さなTVやタブレットでの鑑賞とは別次元の“体験”として認識されていた、と言えます(もちろん、TVなどの大画面化はありますが)。

ところが、今では、スマホのちっちゃな画面で“映画”を鑑賞している人のいかに多いことか。

いかに「失敗作」のレッテルを貼られたとしても“話題作”の(正当な)続編…ということであればそれなりに話題にはなるはずですが、それでも映画館ではなくNET配信が選択されるところが(対象の年齢層やカテゴリ(どちらかと言えばオタク)の問題もありますが)現在のNET社会、特に新型コロナ以降の社会風俗らしさ…ということでしょう。

 

ところで、本作の評判が悪かった大きな理由の1つに、第1作とのテーマの違い…が挙げられているように思われます。

第1作は、AIお友達ロボットをテーマにしたSFではあるけれど、実際の内容は、『アナベル 死霊館の人形(2014)』とか「市松人形」とかで語られる、人形に魂(怨霊が中心ですかね)が宿るという古くからある“人形怪談”の類で、それって『チャイルド・プレイ』シリーズと、骨格は変わらない。

AIロボットが暴走する…というお話は何度も何度も何度も何度も繰り返し使われてきたプロットなので、新鮮味がある訳ではありませんが、それを“人形怪談”に用いたところが、『ミーガン』のビジュアルとマッチしてウケたわけです。

 

ところが、本作では“人形怪談”の部分がすっぽり抜け落ちてしまって、AIの暴走…『ターミネーター』シリーズから使い古されてきた人類VSコンピュータという、まるで「何も工夫がない」かのような内容になってしまったことに、興味が失われてしまった…のが失敗の原因でした。

そして、ミーガンのビジュアルや行動も、“お人形さん”から“戦う美少女ロボット”になってしまった。クラブでのダンスシーンでは、コスプレも披露して、「アニメの2Dキャラが3Dになってでてきたらきっとこんな感じになりますよ~」というアニメファンへの目配せもあざとくやりました。

おそらく製作陣は「どちらもオタクが好きな物」…という感じで、前作と本作を同じカテゴライズをしたつもりだった思うのですが、「オタクの世界」はそんなに浅いものではありません。もっと深くて底が見えないのです(笑)

こと、ロリ〇ンに対して、「少女だったらイイんじゃね?」という感覚では刺さるものも刺さりません。

そんな微妙な機微が理解できなかった。

残念…といえば残念ですが、まあ、そんなオタク趣味?を排除して観てみれば、それほど“ひどい”作品ではないかな?

とも思えます。

 

ビジュアルは前作以上に作り込んで丁寧になっていますし、お話は上記のとおり、いわばAI暴走物の王道を行く内容で、突拍子もなければ破綻も少ない、可も不可もない作品ではあります。

多少?暴力シーンもサービスがあるので“おこちゃま向け”とまでは言い難い部分もありますが、クオリティ…という点では必ずしもボツ(NET配信オンリー)にしなくてもよかったのではないかな~?と思ってしまいます。

もっとも、単に内容がつまらない…からボツにしたわけではなく、一つには、前作に比べてウケが期待できなかった。一方、前作の評判を考えるとそれほどつまらない作品でもないが、映画館で配給するのとNETでの配信を比較考慮すると、Amazonプライムの会員拡大効果も考えて、NET配信を選択した…ということかもしれません。

映画供給のチャネルが増えるのは好ましいことかもしれません…が、スマホやタブレットのちっちゃい画面でアクションシーンが(前作よりも)充実してきた本作を観るのは…あらためて時代を感じるような気もします。

 

物語は単純です(笑)

今回は、善悪入れ替え。

ミーガン亡き後、ミーガンをパクって人類に蹄鉄をくだすAIロボットが現れ、巷で暴れだします。

ちなみに、『ミーガン』の正式名称は『Model 3 Generative ANdroid』=第3型生体アンドロイドの略称です。余談ですが、『ミーガン』の中に、すでに“3”という数字が入っているうえに、本作の題名にさらに“2.0”を入れてしまっているところで、題名の“オシャレ度”もちょっと陰っているような気がします。

それはそれとして、

その魔手は、ミーガンの生みの親、アリソン・ウィリアムズとアリソン・ウィリアムズが親代わりに面倒を見ている姪のヴァイオレット・マッグロウにも及びます。

二人を襲ってきた武装集団は意外にもFBI。

実は最近、軍事用AIロボットイ、ヴァンナ・サフノことAMELIAがアイロボット開発関係者を次々に殺害していて、そのAMELIAは、ミーガンの技術盗用によって開発されていた、ということを二人は告げられます。

ちなみに、AMELIAは「Autonomous Military Engagement Logistics and Infiltration Android(自律型軍事交戦兵站・潜入アンドロイド)」の略で、これも残念ながら前作のネーミングの妙の“改悪”になってしまっています…。

FBIが去って、テレビのモニタにミーガンの姿が映し出されます。

実は、前作で倒されたはずのミーガンは、ボディこそ失ったけれどもAIデータそのものはいつの間にかバックアップされていて、秘かに家の中に潜んでいた…。

余談ですが、AIってどこかに潜んだりするものなんですかね~???NET世界に“エリア”の概念ってあるのかしら?どこかのデータセンターに居られる…というのだとイメージしやすいですが。いずれにせよ、AIですから、何でもできちゃうのでしょう。

そんな隠れん坊をしていたミーガンが、生みの親アリソン・ウィリアムズとお友達登録しているヴァイオレット・マッグロウの危機を守るため、3人と和解を果たします。そして、ミーガンにはアニメ仕様の新たなボディができるのですが…。

 

前作からのキャラクタは基本的に前作キャストの続投です。

約3年の月日を経て、皆さん、それなりに成長?しています。

ケイディ役のヴァイオレット・マッグロウちゃんも思春期に大人びて、そのつり合いを保つためでもあったでしょう、ミーガンも歳を重ねたビジュアルになっています。

キャラクタの年齢が上がった分、前述のように作品のカテゴリも微妙に修正されて、アクションシーン主体の内容になっているのですが、それぞれ皆さん頑張ってはいます。

本作はお分かりのように、主要キャラが“女性”です。

戦闘アンドロイド役のイヴァンナ・サフノやミーガン役のエイミー・ドナルド(ただし、本作では複数人でミーガンを演じていて前作の「ミーガンダンス」で有名になったエイミー・ドナルドちゃんは数分間のみの出演ということ)も女性。

で、そんな女の子たちが“身体をはって”アクションシーンに挑戦しているところが、本作のキモです。

NET配信になってしまった、というものの、彼女たちのアクションと演技、ビジュアルだってつまらないものではないので、今度は、大きな画面で元気はつらつ!とした彼女たちの姿を観ることができるとイイですね、お祈りいたします(笑)

 

★★★★★ 完璧!!生涯のベスト作品

★★★★  傑作!こいつは凄い

★★★   まあ楽しめました

★★    ヒマだけは潰せたネ

★     失敗した…時間を無駄にした

 

☆は0.5