身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -60ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

2月7日、今年も冬季雪上鍛錬で、湯沢パークスキー場へ行ってきました。

(冬季雪上鍛錬は、拳士会主催の日帰りスキー合宿です)


たしか、2009年が第1回だったと思うので、今年が8回目になるはず!?


その第8回目のテーマは、「とことん楽しむこと」




小・中・高校生たちは、スキー場へ向かう、新幹線=MAXたにがわ号の車内から、テンションMAX!?



今年の参加者は10名





ゲレンデは、雪不足が心配されていましたが、積雪量は1m

例年の約半分ですが、雪質は比較的良好で、滑る分にはまったく支障なしでした。




さて、今年の鍛錬テーマ「とことん楽しむ」ですが、

簡単なようで、難しい課題だったはず!?


とことん楽しむには、

まず第一にケガをしない。

時間配分を考える。

どこを誰と滑るか?

忘れ物・落し物をしない。

食事も楽しむ。

温泉も楽しむ。

etc.

なんだかんだと、けっこういろいろ考えないと、「とことん」はなかなか楽しめない。


時間など、マージンを取りすぎてもダメ。貪欲に、そしてオーバーシュートしない、ぎりぎりのところを見極めるのが、肝要なところ。


そういう意味で、今年の参加メンバーは、チャレンジ精神旺盛でした。


現地に到着するや否や、手早く準備して、ゲレンデへ。

昼食時間ぎりぎりにベース(ペンションノア http://pension-noah.jimdo.com/ )に戻ってきて、

子供たちは、15分で完食!!

すぐさまゲレンデに戻って、トイレ休憩すら惜しんで、ひたすら滑り続けていました。


体力がついてきたことにも感心しましたが、みんなスキーが大好きなんだな~と。


欲張りすぎて、ちょっと夕食に遅れたメンバーも数名おりましたが、全員、温泉にも入れたし、

日帰りでここまで楽しめれば、完全にミッションコンプリートでしょう。




また来年をお楽しみに~


◆オマケ◆

締めくくりは、越後湯沢駅構内の日本酒のテーマパーク(?)「ぽんしゅ館」へ

http://www.ponshukan.com/



今年の酒縁は??????




本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108

1月10日の昇格考試を受験した門下生の允可状が届いたので、

本日、合格者に手渡しました。






左から、准拳士初段に合格したA・S拳士

少拳士弐段に合格したK・T拳士

中拳士参段に合格したM・I拳士


つまり、各段位を一人ずつ受験した、トリプル受験だったというわけです!


(写真の笑顔を見ればわかるとおり!?)

本人たちもうれしいでしょうが、ワタシもうれしい


これで、我孫子道院の平均段位も一気に上がりました(笑)






子供たちも、思わず見入っていました


(少林寺拳法では、昇級考試に合格すると「合格証書」がいただけて、有段者になると「允可状」がいただける。

その違いは……「允可状と合格証書」http://ameblo.jp/shorinjikempo-abiko/entry-10591882461.html を参照)


(かつては、段位が上がるごとに、允可状の用紙サイズも大きくなっていったのですが、いまは同じサイズです……)


なにはともあれ、合格、おめでとうございました。

年末年始の忙しい時期、努力した甲斐がありましたね。


この三人については、心配ないでしょうが、

昇段直後のこの時期だからこそ、残身と残心を忘れずに、

合格後も、昇格考試前の勢いを保って、歩み続けてください。


なんといっても、

「いまから、ここから」が、少林寺拳法の修行者の合言葉ですから!


いつも言っていることですが、

(少林寺拳法を)

「またやっている」と言われているうちは、まだまださほどで、

「まだやっているの!」と言われてこそ本物です。


修行の道は、入口はあれど、出口はありません

ますますの精進を期待します。



この度、准拳士初段になった、A・Sさん

我孫子道院では、有段者になった最初の日、

鎮魂行の主座を務めるのが習わしです

(主座ができない有段者なんて、ちょっと恥ずかしいですから……)

はじめての主座でしたが、立派に勤め上げてくれました。


初段の「初」は、初心の「初」

初心に戻って、気持ちも新たに修行に打ち込んでいきましょう。




晴れて有段者の仲間入りを果たした、A・Sさんには、

拳士会から黒帯を進呈。


かつては、允可状に所属道院名・支部名が、記載されていましたが、

いまの允可状には書かれていません!?


その代り(?)、「我孫子」の三文字を刺繍した黒帯を、プレゼントさせていただきました

これを締めることで、

「少林寺拳法の有段者」というのはもちろんのこと、

「我孫子道院の有段者」であることにも、誇りを持ってもらえるとうれしいな……






中拳士三段になったM・Iクンは、

我孫子道院の「助教」に任命。

後進の指導育成に携わる幹部拳士であることを示す、

「助教」用の袖章を託しました。



「助教」ということは、昔でいえば「赤卍」!!


というわけで、懐かしい「赤卍」と「助教袖章」と並べてみました



カタチは変わっても、役目と目的、そして“重み”は同じはず!?

これから一人前の「助教」になるべく、怠らず研鑽に励んでください



そして後進の拳士も、彼らのような立派な先輩拳士に続きましょう。



本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109

連休初日の1月9日、我孫子道院の新春法会(鏡開き)を執り行いました。


新春法会(ほうえ)とは、そこに集う皆で新しい年を祝うとともに、「教典」を一緒に唱和したり、道院長の年頭法話を聴いて、心新たにして一年の第一歩を踏み出すための行事です)


開式の辞、導師献香、教典唱和のあと、門信徒代表挨拶


今年の代表は、女性拳士のT・A拳士

なかなか秀逸な代表挨拶でした。



続いて精勤賞の表彰



精勤賞は、2015年の年間修練日・146日のうち、一ヶ月平均10回以上=年間120回以上参座した拳士を表彰(賞状と、副賞を授与)

今回の精勤賞の受賞者は、過去最多タイの12名!!

(昨年と同数)


修行者にとって、続けること、休まないことは、もっとも困難で、価値があることなので、精勤賞の受賞したことは、一番誇りに思っていいと思います。



道院長年頭挨拶



今年の抱負は、次の4点


・順境にも逆境にも“靭く”なること


・初心に戻って、真純単一に此の法修行に専念すること


・常に“胸を張って”、堂々と行動すること


・楽しく修行して、仲間を増やすこと

 (楽な修行はないが、楽しい修行はいくらでも工夫できる)



そして、拳士全員による奉納演武



少年部の白帯、黄色帯、緑帯、茶帯と、

一般部の級拳士、有段者の各グループごとに演武を披露

今年一年の上達進歩を誓い合いました




今年もほぼ全員の拳士が集まって、新しい年のスタートを切ることができました。

(賞状をもっている拳士が、精勤賞の受賞者)



この後は、境内に出て、恒例のお餅つき








お餅は、杵で撞く前は、一粒一粒バラバラのお米……

それをみんなで力を合わせて撞いて、鍛えていくと、粘りが出てきて、もう決してばらばらにならない団結力が生じてくる

道院の結束力もかくありたいものです。




今年の新作 其の一

A・S拳士の提案で、桜エビ入りのピンクのお餅




今年の新作其の二

M・T拳士考案のホウレンソウ入りのお餅




めでたい紅白+グリーンの、イタリアンカラーの完成




保護者の皆さんのご尽力で、美味しいお餅になりました

(「力餅」という言葉があるぐらい、お餅は力が出るハレの食べ物です)






今年も「力餅」を食べて、粘り強く、明るく楽しい我孫子道院にしていきましょう!!


本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107


あけましておめでとうございます。

皆さま、幸多き新春を迎えられてこととお慶び申し上げます。


ワタクシの2016年は、例年通り初日の出を拝みに行くことからスタートしました。



(手賀沼の畔で拝んだ初日の出。外気温およそ1.5度。いつもよりかなり暖かな元旦でした)



そして翌1月2日は、我孫子道院の専有道場へ初詣(?)



(拳士のムスメとセガレも一緒に、正面に礼!)


さて、今年は申年ですが、

どういうわけか、サルにまつわる故事ことわざ、四字熟語などは、あまりいい意味のものがありません

「犬猿の仲」

「意馬心猿」(心が煩悩や欲望のために働いて、抑えがたいことのたとえ)

「猿に烏帽子」

「猿も木から落ちる」……


日光東照宮の三猿で有名な

「見ざる聞かざる言わざる」というのもあります。

本来は、「人間は自分にとって都合の悪いことや相手の欠点を、見たり聞いたり言ったりしがちだが、それらはしないほうがよいという戒め」という意味ですが、

我々修行者は、

何でも見て、

知らないことは積極的に聞いて、

言うべきことは、言いづらいことでも、臆せず言える

そういう人間になりたいものです。


また、ホンダ技研の創業者、本田宗一郎氏の言葉に

『人生は「見たり」「聞いたり」「試したり」の三つの知恵でまとまっているが、一番大切なのは「試したり」であると思う』という名言もあります。


段取りが悪く、思慮の浅い行動・挑戦は、匹夫の勇でしかありませんが、

経験と度胸と勘で、「これはいける」と思ったら、失敗を恐れず果敢に挑戦することを、今年の我孫子道院のテーマに掲げたいと思います。


さらに、「ひと工夫加える」というのも、我孫子道院全体の課題としてみんなで取り組みましょう。


大人から子供まで、誰もが忙しい毎日の昨今、

ワタシ自身を含め、拳士一人ひとりが、日々の修行にもうひと工夫加えて、

「時間がなくても、道場にだけは行きたい!」と思えるような、

面白くて、楽しい道場になるよう、どうぞ知恵をお貸しください。


そして稽古を楽しむためにも、なにより健康第一で


各位のご多幸とご活躍を祈念いたします。


今年も我孫子道院と皆さまにとって、良い年でありますように




お正月の我孫子道院 専有道場の外観

(道場前の階段は、108段あります)


2016年の稽古始めは、1月4日から


新春法会(鏡開き)は、1月9日(土)です

9日はお餅つきもやりますので、近隣の拳士はどうぞ遊びにいらしてください




我孫子道院の道場は、この子の神大黒天の境内にあります。

元旦は、多くの初詣客でにぎわっていたそうです



本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『100

我孫子道院は、昨日が今年の稽古納めでした。


まずは2015年後期の入門式から



この日、めでたく入門式を迎えたのは、小学1年生のKクンとCちゃんの800期コンビ


入門式の後は、年内最後の全体稽古(約2時間)

稽古の終盤には、拳士一人ひとりが、これまで習った技の中で、一番好きな法形(技法)を披露、発表!



パートナーをその場で指名したうえで、「そのワザのどんなところが好きなのか」を、みんなに説明してもらいました。

そうすることで、「少林寺拳法のここが好き」というのを確認、共有するのが狙いです。


そして、稽古納めの締めくくりは、例によって、

煩悩退散108本突き!



大きな気合いと突きで、煩悩と邪を払い、真純単一な気持ちで新年を迎える準備を整えました!?



続いて、拳士総出で“作務祭り”

年に一度の大掃除です







一年間の感謝を込めて、隅から隅までピカピカに




午後1時から始めた稽古納めも、作務祭りを終える頃には、日が暮れて……

(遠くに富士山が見えます)


稽古納めの総仕上げは、

きれいで明るくなった道場で、かんぱーい!



お待ちかねの団体宴武(=望年会)のスタートです

これまた例年通り「塩ちゃんこ」を囲んでにぎやかかつ和やかに

(調理にご尽力いただいた少年部の保護者の方々と、豪華なデザートや飲み物等を差し入れをしてくださった方に、厚く御礼申し上げます)


団体宴武の開宴にあたり、今年のMVP拳士を発表しようと思ったのですが……

MVP=most valuable playerもっとも活躍した選手?

少林寺拳法には「選手」はいませんが、我孫子道院で2015年に、一番活躍・貢献した拳士は誰でしょう?

今年、少林寺拳法に入門してくれた拳士も一番

いつも道院運営を支えてくれる幹部拳士も一番

元気いっぱい通ってきてくれる子供たちも一番

体力的にも厳しい中で、修行を継続している中学生拳士たちも一番

昇級した拳士も一番

親子拳士も一番

今年カムバックした拳士も一番

etc.と考えると



この年末まで、修行を続けられた

拳士全員が、我孫子道院のMVPです!!!!

諸般の事情で、この稽古納めに参加できなかった拳士を含め、一人ひとりが我孫子道院の誇りです。


「修行」とは、「継続」するという意味のインドの言葉が、語源になっているそうです。

つまり、「続けていくことで、変わること」こそが修行の意味。


少林寺拳法の八つの修行の心得の中で、もっとも難しく、もっとも肝心なのは「(修行を)永続して行うこと」

来る2016年も、この素晴らしいメンバーで修行を続け、さらに仲間を増やしていきましょう。




(2015年も暮れていきます……)


団体宴武の終盤、

O道院のY先生のアイデアをトリビュートして、

一般部の拳士には、自分の今年一年を、漢字一文字で表現してもらいました。

「勢」「廻」「観」「再」「百」など、いろいろ中身のあるメッセージで……


今年もたくさんの出会いと学びがありました。

法縁のあった一人ひとりに感謝します。


新年の初稽古は、1月4日(月)

新春法会は1月9日(土)です。


皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。


本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108