身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -23ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

文化の日の昨日は、2ヶ月に一度の武専の日。
(武専=少林寺拳法指導者を目指す学びの場。主に都道府県単位で行なう集中稽古の日)

 

ワタシは武専に参加しましたが、

同時に道院では熱心な社会人拳士(3名)から、自主練をしたいという申し出があったので、午後から道場を開放。

 

専有道場などで、修練日以外でも稽古ができるのは、拳士にとって幸せなことです。

 

というわけで、

ワタシも少し早めに武専を抜け出し、道院での自主練に合流。

 

しかも、武専終了後、

盟友の千葉土気道院の冨野道院長も我孫子道院に立ち寄ってくれて、熱血指導のサプライズ!

 

門下生も大変喜んでおりました~
(稽古に熱中するあまり、写真を撮り忘れてしまったのが残念……)

 

また、今月19日・20日に開催される
「2022年少林寺拳法全国大会 in OSAKA」のゼッケンも届きました!

 

今日の稽古で、出場予定拳士(少年部2名)に手渡す予定。

(道院所属の拳士は、一般財団法人少林寺拳法連盟の個人会員として、大会に出場したします)

 

今週末は、小三と年長の兄弟(+年少の妹)の見学もあり、

その他、今月に入って二件の見学・体験のお問い合わせもいただいております。

 

季節は冬に向かって寒さが増していく時期ですが、

我孫子道院はさらに熱く、ますます活気のある道院になるよう、

拳士と一丸になって盛り上げていきましょう!

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『102』

10月1日、達磨祭を執り行いました。

 

達磨祭は、禅の祖師、達磨大師の命日(10月5日)の前後に、
達磨大師を礼拝し、その遺徳を偲ぶと共に、拳士一人ひとりがいっそう拳禅一如の修行に精進し、
「達磨の子」として七転び八起き、不撓不屈の精神と本当の強さとやさしさを身につけることを互いに誓い合う行事です。

 

少林寺拳法の開祖 宗道臣先生は、法話のなかで、

「達磨さんは、堅苦しい人ではない。
子供のおもちゃにもなられれば、街の料理屋や駄菓子屋の屋号にもなられる。ふしだらな芸者はだるま芸者という。この頃は、選挙必勝の道具にまで使われる。
これほどみんなから親しまれ愛されているのは、本当に悟られた大きなお方だからだ。
その達磨さんが宗門の行として、護身練胆の法術として立派な人格を作るのに役立てようと考案されたのが、少林寺に伝わる拳法だ。
諸君は、正義と人道を重んじる人間となり、活人拳としてこの拳法を学べ」と語られている。

 

これほど広く愛されているという意味では、ダルマこそ元祖ゆるキャラといえると思うが、一方でダルマの顔の表情は険しく、カワイイキャラとは言い難い。

 

(小六のT・O君が、修学旅行先の日光で作ってきてくれたダルマのお面)

 

それでもこれだけ親しまれているのは、厳しいけれど慈悲深い、力愛不二の実践者だったからに違いない。

 

そんな達磨大師は、インドから中国に渡る前、すでに釈尊より二十八代目の法統を受け継いでいたが、中国で南朝梁の武帝に接見した際、武帝の怒りに触れ、追放されて河南省嵩山少林寺に逃れたとされる。

 

そして、嵩山で面壁九年の修行を積んで、禅宗の祖師になられた。

 

つまり、かの達磨大師でも、武帝と接見した時点では、まだ悟りの境地にいたっておらず、その後九年もかけて大悟したともいえるのではないだろうか。

 

もっというと、達磨大師でも武帝との接見は失敗している……

しかし、その失敗から七転び八起き、不撓不屈の精神で立ち上がったことこそ、肝要なところだと思われる。

 

(一部の天才を除き)はじめから完成している人はいない。

修行を重ね、平凡な領域から、非凡な領域に達するのが、

いわゆる「達人」になるということ!

 

そのプロセスこそ、拳士が手本とするところで、達磨を奉る大きな理由のひとつになっている。

 

達磨大師は九年。

そして宮本武蔵も

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」

「鍛」は基礎が定着するということ、「錬」は一つの道として揺るぎなく完成すること)

と言い残しているぐらいなので、我々も1クール10年ぐらいの単位で、まさに不撓不屈の精神で、肚腰据えて修行に臨み、みんなで一緒に「達人」を目指しましょう!

 

そんなことを誓い合ったのが、今年の達磨祭でした~。

 

(ダルマになったつもりで、七回転がり八回起き上がる、通称「ダルマ受身」)

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』

 

 

ご報告が遅れましたが、この9月から我孫子道院に新しい仲間が加わりました。

 

 

真新しい道衣がまぶしい

新入門の拳士拳士はIさん親子。

お父さんのSさんは30代、息子さんのR君は小学4年生。

 

二人は先月、一ヶ月間「少林寺拳法サマースクール(長期体験入門)に参加してくださり、この度正式な入門を決意してくれました~

 

入門期生は882期。

我孫子道院の現役拳士では、7組目の親子拳士になります。

 

これから親子で切磋琢磨して、励まし合いながら修行に励んでください。

 

親子で同じ道、少林寺拳法に打ち込むのっていいですよ!

お互い教え合えますし、家では見られない顔も見られますし、会話も増えますので、とってもおすすめです!!

 

また季節的に過ごしやすくなる秋は、少林寺拳法をはじめるのにベストシーズンともいえます。

 

このIさん親子に続く、見学、体験、そして新入門の方をお待ちしておりますので、

興味のある方は、ぜひご一報ください。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

 

 

 

夏の一大イベントだった全日本少年少女武道錬成大会。

東京オリンピックとコロナ禍の影響で、2020年と2021年は開催されず、

今年はようやく3年ぶりの開催となりました~。

 

 

例年、全国200近い道場から、1500人以上の小中学生拳士が集り、

盛大に行なわれる大会でしたが、

今年は感染拡大の第七波の影響もあり、キャンセルが続出……

 

122の道場、670名という規模での開催に。

 

 

我孫子道院の小・中学生も

当初17名がエントリーしておりましたが、

諸般の事情で

最終的に11人が「演武錬成」に出場。
(もう一人、相方が欠場したM拳士が、「基本錬成」のみ参加)

 

※道院所属の拳士は、一般財団法人少林寺拳法連盟の個人会員として参加。

 

3年ぶりの錬成大会だったので、大半の拳士が、日本武道館の道場に立つのははじめての体験でしたが、憶することなく、この大舞台でも堂々と演武を行ない、11名のうち、8名が優秀賞に輝き、メダルを頂戴することができました!

 

(手にしたメダルをじっと眺めているのは、少年部のリーダーとしてみんなを引っ張ってきたT・O拳士)

 

 

惜しくもメダルを逃した3名を含め、

みんな6月の千葉県大会から大いに成長してくれて、
拳士としてひと回り大きくなれたと思います。

 

そしてこの大会を通じ、また自分の可能性に自信を持てたはず。

 

2022年度の大会シーズンは、これにて一旦終了となりますが、

今週からはまた腰を据えて、本当の強さを目指す、地道な「行」に取り組んでいきましょう。

 

厳しい条件下で、感染症対策に最大限の気を配り、

大会開催に漕ぎ着けてくれた、関係各位に厚く御礼を申し上げます。

 

いろいろ制約はありましたが、拳士たちにとって、本当にいい経験になりました。

 

 

また来年も全日本少年少女武道錬成大会で、日本武道館に戻ってこれることを願っております。

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『111

7月24日の親子の日に、

地元 手賀沼公園で「親子 護身術体験」を実施しました。

 

 

 

今回は屋外の公園が会場だったので、

暑さが少し心配でしたが、木陰を利用して護身の心構えと、すぐに使える実践的な当身や抜き手などを、6つのプログラムとして紹介。

 

護身の要諦は、(危険な時間に)危険な場所、危険な人に近づかないこと。

 

そのための目配りの仕方や発声練習、そして各種技法からダッシュで窮地を逃れるところまでセットで練習してもらいました~。

 

 

参加者は親御さんが16名、子供(5~12歳)が15名の合計31名もあり、

予想以上に盛況かつ好評!

 

物価が上昇し、賃金が上がらず、治安が不安になってきた昨今、

少しでもお役に立てたのならうれしいですし、

ワタシたちも、地域の人たちとの新しい接点ができて有り難く思っております。

 

なお、我孫子道院では8月末まで「少林寺拳法 サマースクール」と題して、一ヶ月間の体験入門者も募集しております(参加費無料)。

 

今回の「親子 護身術体験」に参加された方はその復習に(?)、
そうでない方でも護身術や少林寺拳法に興味があるという人は、

ぜひ道場にいらしていただき、稽古を体験してみてください。

 

お問い合わせ、お申し込みはこちらまでお気軽にどうぞ

我孫子道院ホームページ

http://abiko.kongozen.com/

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107