身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -22ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

先週、バレンタインの由来にちなんだ、次のような法話をしてみました。

 

バレンタインは、3世紀のキリスト教の聖人、バレンティヌス司教の名前に由来するものだそうです。

 

当時のローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れたくないからだ」という理由で、兵士たちの婚姻を禁止していた。

そうした中、皇帝の意向に逆らって隠れて多くの兵士たちを結婚させていたのが、バレンティヌス司教。

そのことを知った皇帝は、バレンティヌスに二度と法に背かないよう命じますが、バレンティヌスはそれにも従わなかったため、西暦269年2月14日、処刑されてしまう……。

後世の人々は、彼の勇気ある行動を讃え、愛の守護聖神「聖バレンタイン」としてまつるようになり、それが2月14日=バレンタインデーの起源とのこと。

 

ローマ帝国の皇帝に脅されても、信念を曲げず、命がけで自分が正しいと思うことを守り抜いた、バレンティヌス。

歴史に残る気骨ある人物ではないですか!

 

「今だけ、金だけ、自分だけ」という社会的風潮がはびこる昨今の日本人は、チョコなど食べている場合ではなく、バレンティヌスの爪のアカでも煎じて飲んだ方がいいのではないだろうか?

 

少林寺拳法の開祖も戦後中国から帰国し、道義も人情も廃れ、自分だけの幸せを願い、青少年の多くが将来に対する希望を失っている祖国日本の姿を見て、

「このままでは過去に輝かしい伝統を持つ日本民族もやがて骨抜きにされてしまう。

これではいけない。これからの半生を骨のある青年の育成に捧げよう」と決心されて、少林寺拳法を創始された。

 

少林寺拳法の修行を通じ、権力にも媚びず、お金にもなびかない、

真の強さと、芯の強さと、心の強さを求めていこうではありませんか。

 

今こそイエスマン化にストップをかけて、反骨精神を取り戻さないと、日本を取り巻くダウンフォースに歯止めがかからなくなってしまうぞ、と!

 

今回の法話の骨子はこんなところです。

 

 

というわけで、自称 硬骨漢のワタシは、甘いチョコの誘惑にも負けませんでした(嘘)

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

2月5日、我孫子道院の恒例となっている

拳士会主催の冬季雪上鍛錬に行ってきました。

 

舞台は今年も新潟県 湯沢パークスキー場

 

スキーは、重心移動、八方目、動線の読み、間合い、
寒い中そしてヒヤッとするような場面でも、身体を固めず、むしろ弛緩させることなど、拳法の稽古に通じる要素がたくさんある。

 

そうした稽古で培ってきた本質力を、楽しみながら試すのが、

この冬季雪上鍛錬の大きな狙い。

 

 

自然のなかで、身体を使って思いっきり遊んで、魂を解放させるという意味では、まさに動禅!

 

美味しいものを食べて、滑って、美味しいものを食べて、滑って、上杉謙信も三国峠越えの疲れを癒やしたとされる天然温泉に浸かって、
また美味しいものをいただき、
目一杯身体を喜ばせてあげる。

 

これも身心自在の境地を目指すための大事な修行。

 

 

今年もいい鍛錬になりました~

 

また鍛錬の締めくくりりには、

ぽんしゅ館の唎酒番所へ。

 

 

ここには、越後新潟全酒蔵の代表銘柄(126種)が用意されていて
500円で5コイン=おちょこ5杯の唎酒できるコーナーが。

 

何事も

「聞いた事は忘れるが見た事は覚えている。そして体験した事は理解する」ので、武道の修行は体験重視!

 

ゲレンデだけでなく、ぽんしゅ館でも風土が育てた食文化と先人の英知を、体得体解してもらったわけです。

 

また来年の冬季雪上鍛錬をお楽しみに~

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』

連休初日の1月7日、

2023年の新春法会を執り行いました。

 

(※法会(ほうえ)とは、「教えを説き聞かせる集い」のこと。
少林寺拳法の新春法会は、拳士達と新春を祝うとともに教典唱和や法話などを行い、
心新たにして一年の第一歩を踏み出すための儀式です)

 

・開式の辞

・導師献香

・教典唱和

と進み、

・門信徒代表 挨拶

今年はS・K拳士(一級)が代表者に。

 

 

続いて精勤賞の表彰

精勤賞は、昨年 年間を通して月平均10回以上参座した拳士が対象。

今回の受賞者は12名でした(エライ!)。

 

そして道院長年頭挨拶。

今年は、年末にTwitterでもトレンドになった「新しい戦前」という言葉を引用。
2023年を「新しい戦前」にさせないために、権力や権威におもねらず、自分の頭で良し悪しを考え、いいものはいい、悪いものは悪いとはっきり言える勇気と、それを正す力を持てるようになろう、と呼びかけました。
(少林寺拳法では、理知も「力」と考え、重視する)

 

また兎年にちなんで、

仕事や学業と少林寺拳法の両立、家庭と少林寺拳法の両立、インプットとアウトプットの両立、時間とお金、手間と効率、趣味と実益、肉体と精神、オンとオフなど、あらゆることの両立を目指す、

「二兎追うものしか二兎を得ず」

を道院の年間テーマとして掲げました。

 

さらにゲストの川崎稲田道院の綾邊道院長、取手南道院の近藤道院長からも、一言ご祝辞をいただきました。

(ユーモアとウンチク溢れる綾邊先生のご祝辞)

 

このあと奉納演武を行い、新春法会は閉式。

 

続いて、境内に出て、

今年もみんなでお餅つき

 

お餅を食べて、“モチ”べーションアップ!!!

 

 

長文になりましたが、

今年1年の法縁各位のご多幸とご活躍を祈念いたします。

 

2023年も我孫子道院と皆さまにとって、良い1年でありますように。

 

・おまけ1

道場から見た夕焼け

 

・おまけ2

昨日は満月。ウルフムーン(Wolf Moon/狼月)でした

 

今年は満月の夜でもヘンにならないよう、精神を練ろう!?

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110

皆さま、幸多き新春を迎えられたこととお慶び申し上げます

 

私たちの我孫子道院は、1973年8月13日に設立された道院です

つまり、今年の夏で設立50周年を迎えます

 

倒産企業の平均寿命は23.8年とのこと

少林寺拳法は、営利目的ではなく、人づくりのための団体ですので、企業と比較するのは適切ではないかもしれませんが、

どんな状況下におかれても、「生き抜く」術を教えているわけですから、

道院活動も永続させていかなければなりません!

 

これからも地域の人々に必要とされる道院であり続けたいと思っておりますので、

どうか皆様、今後ともご理解とご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします

 

というわけで、今年は道院設立50周年の記念行事をいくつか企画したいと思っていますが、

その第一弾として、まずは1月7日(土)に新春法会を行ないます
(初稽古は1月6日(金))

 

儀式のあとは、お餅つきも行ないますので、

近隣の拳士の皆さんも、よかったらお出ましください

 

今年も力を合わせて、前進し続けてまいりましょう

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『101』

昨日は2022年の稽古納めを行ないました。

 

午前中、昇級考試を行なって、

午後は今年の7~12月入門した拳士の入門式から。

 

9月に親子で入門したIさん(882期)は、親子での入門。
お父さんのS拳士は、今では毎朝自宅で鎮魂行を行なってから、出勤されているとのこと!

今後がとっても楽しみです。

 

稽古納めは、基本、法形練習の後、
ひとりずつ「好きなワザ発表」を!
(得意な技、上手なワザではないのがミソ)

 

そして締めくくりは、恒例の煩悩退散108本突き

 

道場の大掃除もみんなでやって、ピカピカに。

 

プチ忘年会では、各拳士(大人)の「今年の漢字」の披露も。

 

行事としての稽古納めは済みましたが、

年内の通常稽古は12月26日まで行ないます。

 

「善き友を持ち、善き仲間がいるということは、修行の半ばではなく、その全てである」(釈尊)

 

今年もいい仲間たち、いい法縁に恵まれて、修行できたことに感謝します。

 

2023年は、1月6日が初稽古。

1月7日(土)が新春法会です。

 

 

皆さま、1年間ありがとうございました。

来年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108』