こんにちは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
女の神様は、
嫉妬深いと言われることが多いです。
特に、
弁財天を祀っているスポットを
カップルで参拝すると
弁財天が嫉妬をして、
「破局させられる
」
との言い伝えは、
広島県宮島の厳島神社や
神奈川県江ノ島の江ノ島神社など
あちこちで聞きますよね
ただ、
破局よりも、
もっと強烈に祟る
弁財天がいて、
長野県の野尻湖の
弁財天は
カップルで泳ぐと、
嫉妬の余り、
「水底に引きずりこむ
」との
伝承があります
野尻湖に
弁天島と呼ばれる
小さな島があり、
この島の
宇賀（うが）神社の祭神が
市杵島姫命（イチキシマヒメノミコト）です
市杵島姫命は弁財天と習合
されているので、
この島は、
正式名称は、
琵琶島なのですが、
弁天島と呼ばれているそうです
そして、
野尻湖をカップルで泳ぐと
嫉妬をした弁天様が、
急に水流を変えて
「カップルを水底に沈め、
気に入られた男はそのまま溺れてしまい、
女は助かるとか、
逆に
男は助けるけれども、
女は溺死させられる」とも
言われていますが、
どちらにしても、
弁天様の怒りで、
「カップルのどちらかが、
溺死する」という形で、
「破局させられる」ことに
なる怖い話です・・・・
ただ、
弁財天が
カップルを嫉妬して
破局させることは
私は、
野尻湖に限らす
他の弁財天を
祀ってある寺社でも
無いと思っています
弁財天には、
梵天という夫がいますし、
弁財天は、
元々は
インドの水の神サラスヴァテイーです
インドのサラスヴァティー河が神格化されて、
川の名前がそのまま水の神となり
やがて、
智慧の神のヴァーチュと習合して、
同一神となり、
川の恵みから豊穣・子宝を
川のせせらぎから音楽（芸能）や弁舌を
川の水の強い力から戦闘を
そして、
これらから来る増幅などを司り、
人間のお願い事を広く叶えてくれる
女神となっていったのです
それで、
弁財天は水辺に祀られることが
多いのですが、
弁財天への恐れは、
人々の
「水への畏敬」から起こっています。
水は
生きていくうえで
無くてはならない
非常にありがたいもので、
農作物に豊穣をもたらしますが、
一方で、
豪雨があると河川が氾濫し
家や土地を飲み込む
恐ろしいものでもあります。
それで、
水神への畏敬から、
「野尻湖でむやみに泳ぐと
水を穢すことになる」との
意識が出て、
水を穢すことへの
後ろめたい感情から、
弁財天の嫉妬の話しが生じたのです
又、
野尻湖は
水が深い所が多いので
水難事故を防ぐためにも、
嫉妬話が
伝わったようです
それと、
先程、
弁財天には梵天という夫がいると
書きましたが、
このことが
ほとんど知られていないことも、
あちこちの
弁財天が「嫉妬深い」とされることに
影響しています
なぜ、
知られていないのか
は、
弁財天は、
天部の神で、
仏様の階級は
如来・菩薩・明王・天の順になっていて
天の神は
一番下の階級に置かれているのです。
それで、
弁財天は
仏教が日本に伝わった当初は
如来や菩薩の脇侍のような存在で
弁財天が盛んに
信仰されるようになったのは
平安時代からなのです。
そして、
現実的な願いを広く叶えてくれる女神として、
弁財天と吉祥天への信仰が盛んになっていったのですが、
吉祥天は、
朝廷や一部の貴族に信仰され、
国家的な五穀豊穣のために
祈られたのですが
弁財天は、
功徳の範囲が広く、
庶民的な色彩が濃厚だったので、
庶民の間に信仰されていったのです
しかし、
庶民の間には、
弁財天に梵天がいることは
余り知られなかったので、
弁財天が嫉妬深いということに
なってしまったようです
さらに、
江ノ島などは、
門前町で風俗街だったことも影響していて、
男性は江ノ島へ行くときに女の人と遊びたいので、
妻が「江ノ島へ一緒に行きたい」と言っても、
「弁天様がヤキモチを焼いて、
別れることになるから
一緒に行かない方が良い」と言い、
遊ぶ口実にし、
風俗街で働く女の人たちは、
カップルで参拝に来られると、
稼げなくなってしまうので、
弁財天の嫉妬話しの噂を流していたのです
弁財天が
「カップルを別れさせる」と
全国的に言われるようになった
理由をまとめると
①水神への畏敬
②夫がいることが知られていない
③風俗街で遊びたい男と稼ぎたい女が噂を流した
となるのです。
参考記事
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ご興味のありそうなものがございましたら、どうぞ
神社の参拝法についての記事です。
いわゆる「ニ拝・ニ拍手・一拝」のやり方と「拝」と「礼」の違い
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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