こんばんは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
清水寺のことは、
数日前の記事にも、
書きましたが、
実は、
清水寺は、
京都の風葬地である鳥辺野に隣接していて
「清水の舞台」は、
都にあふれている死体を
投げ捨てる場所だったのですよね
そして、
清水の舞台は、
地上からの高さが、
およそ１３メートルもあるので、
思い切ったことをするときに、
「清水の舞台から飛び降りる」という
表現をします
これは、
江戸後期の戯作者の
式亭三馬（しきていさんば）の「浮世風呂」でも
使われていますが、
何と
本当に清水の舞台から
飛び降りた人がいたそうで
それも、
大勢の人が飛び降りていたのだそうです
清水寺のことを記録した
「清水寺成就院（じょうじゅいん）日記」によると、
元禄（げんろく）七年（１６９４）年から
１７０年間で、
未遂を含めて、
２３４件の身投げ事件が発生したと
記されています
それで、
この身投げは、
驚いたことに、
自殺が目的ではなく、
「命をかけて飛び降りれば、
清水観音が願いを叶えてくれる」
という信仰に基づいていたのだそうです
一番最初は、
鎌倉時代に、
清水寺で暴漢に襲われて
逃げ場を失った役人が、
一か八かで、
舞台から飛び降りると、
怪我をせずに逃げおおせたというもので、
それが、
噂になって、
清水の舞台から飛び降りると、
願いが叶うという話しが、
全国に広まり、
以来、
観音様に願をかけて
飛び降りる人が、
後をたたなくなってしまったのです
「成就院日記」には、
飛び降りの理由も記されていて、
「母の眼病平癒」や
「自身の病気治療」などのようですが、
「暇（いとま）が欲しい」という
願掛けもあったそうです
飛び降りた人は、
男性が七割以上で、
年代別では
１０～２０代の若い人が、
大半を占めており、
最年少は１２歳ですが、
最高齢は、
８０歳だそうで
二回飛び降りた
女性もいたそうです
東北や四国からも、
身投げ目的に
訪れた人がいたようです。
それで、
死亡した人は、
意外と少なく
３４人で、
約８５パーセントの人が
生存したそうです
木の枝に
引っかかったりして、
助かるケースが多かったようですが、
当時の人は、
命が助かったのは、
信仰心の表れと
捉えたようです。
しかし、
清水寺や近隣の住民からすると、
相当な迷惑行為だったので、
京都奉行所に、
何度も転落防止の柵を
願い出たり、
飛び降り禁止の指導を
求めたりしています
明治時代に入り、
１８７２年に、
京都府が飛び降り禁止令を発令し、
ようやく
身投げは終息に向かったのです
それにしても、
願掛けのために
「清水の舞台」から、
本当に飛び降りてしまった人が
２３４人もいるというのは、
驚きですが、
（記録の欠如を考えると、
江戸時代を通じて４２０件の飛び降りがあったとも
されています）
生存率が高いとはいえ、
少なくとも
３４人が、
飛び降りで、
亡くなっているのですよね
そして、
不慮の亡くなり方をした霊は、
成仏しにくいので
「清水の舞台」には、
最低３４体の地縛霊がいるのかも
と
思ってしまうのですが、
身投げをした霊が、
必ず成仏出来ないとも
言い切れませんし、
「清水の舞台」は元々、
死体を落とす場所で、
隣は、
葬送の地、
鳥辺野なので
浮遊霊も
地縛霊も
集まっても
不思議はないですよね
参考記事
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神社の参拝法についての記事です。
いわゆる「ニ拝・ニ拍手・一拝」のやり方と「拝」と「礼」の違い
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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