「保育」ってここがおもしろい。 | しらかばこども園

しらかばこども園

横須賀の「しらかばこども園」の職員によるブログです。
日々の子どもたちの様子や畑、給食の献立などをお伝えしていきます。



久しぶりのブログ更新になります流れ星
キッズリーに普段の写真を載せるようになってしまったので、ブログを更新する機会がほとんどなくなってしまいました…
キッズリーは見ていただけているでしょうか!?
普段の何気ない保育中の様子を是非覗いてください目


さて、本題ですヒヨコ
今回のブログでは、
ある日の隣の公園での出来事について
書いていきたいと思います虹
毎日子どもたちのおかげで、
「今日も楽しいな〜!」と思えていますが、
この日の出来事は
「やっぱり保育の面白いところってこうゆうところだよな〜!」
と、その時間ずっとワクワクしていましたチュールンルン
そんな僕の幸せな時間を皆さまに共有させてくださいクマムシくん


『隣の公園での…◯◯◯事件⁈』

この日は、2グループに分かれて
前半後半で太鼓練習グループと隣の公園遊びグループに分かれていました女の子男の子

そしてその事件は、
前半に公園で遊んでいたグループの交代時間間際に起きましたゲッソリ
分かりますでしょうか⁇
ボールが木の枝に引っかかってしまったのです叫び

当然、
オキアミクラスの子どもたちは偉い子しかいないので、僕に報告に来ました…
「ゆうほ先生、ボールが引っかかっちゃった…」

では、皆さんならこの後どうしますか⁇
ここで大人がボールを取れば、
そこで一件落着、
「よかったね!はやくまた遊ぼ!」となる話なのですが…

僕はここで大人がボールを取らずに、
「子どもたちが自分たちで取り方を考えて、子どもたち自身でボールを取る」
というのも保育においては正解の一つだと思いますひらめき電球

大人が取らないとなると、
子どもたちはどうやって取るか一生懸命考えますうーん

「あれをしてみよう!」「こうやってみたら?」

他の遊びをしていた子どもたちも集まり始めて、
みんなで作戦会議が始まり、
色々な方法を試していくのですが、
その色々な方法がとっても面白いんですゲラゲラ
そんな子どもたちの工夫を見ていきたいと思いますびっくり




まず子どもも大人も思いつくのが、身近にあるものを投げて落とす作戦ハッ
しかし…周りにお友達もたくさんいるので、石などを投げるのはNGですNG
残念ながら近くに良い感じのものがなく、投げる作戦断念ガーン

次は近くにあった大きな木で突いて落とす作戦やしの木
しかしこれは子どもたちの背じゃ届かない…
なかなか高いところに引っかかってしまったので、どんなに背伸びしても届きませんでしたもやもや
残念…

大きな木作戦が失敗に終わると、遠くからみんなを呼ぶ声が聞こえてきましたビックリマーク
なんでも、「さっきの大きな木よりも長い木を見つけた」とか…
向かってみると…
ツタか〜い笑い泣き
たしかにさっきの木より長いけど、
ふにゃふにゃだしどうやって使うんだろうな〜
と、とりあえず無言で見守る僕…真顔

みんなで力を合わせて何とかツタを抜くことが出来ましたチョキ


どうやら、ツタを紐にしてカウボーイ作戦でいくようですくもり

でも…はい、そうです、届きませんでしたしょんぼり

さらに先程の大きな木に、
ツタを巻き付けて長さを伸ばす作戦ですが、
柔らかいツタをつけても長さは変わらず、
いくら持ち上げてもツタが上から垂れ下がるだけで、
これも失敗…チーン


諦めムードでしたが、
ここで革命児が現れました!!
「この発想は僕にはなかった、
           めちゃめちゃおもしろい」
と思わせてくれたその作戦は…
必殺!
落ちていた靴下の片方をパチンコの要領で
ボールを落とす作戦!!!
こんな面白い想像力豊かな発想がありますか!?
素晴らしい…

残念ながら、これではボールは落ちませんでした。
でもボールが落ちなくても、
その状況下で周りにあるものを使って、
この作戦を思いつくことに意味があるのかなと
僕は思っています照れ


木登り作戦…失敗。


ここで、
子どもたちが網ともう一つボールを持ってきましたグッ
網でもやはりボールには届かず…

もう一つのボールを投げる作戦は、力がある子が投げるとかなり惜しい結果となりましたチュー

それならと、網とボールを合体させる作戦テニス
これは、網がボールの重さに負けてしまい断念うずまき
でもこれもなかなかおもしろいアイディアです拍手

それじゃあ、
大きな木にツタで網を巻き付けて長くすればいいんだ!
という発想キラキラ
これも最高の想像力!
しかし、これも上手く固定できずに残念な結果となってしまいました…笑い泣き



色々な方法を試行錯誤してきた子どもたちですが、
もう1つのボールを投げて落とす作戦が
1番可能性があるという答えに辿り着きました流れ星


前半チームが交代でボールを投げ続けますが、
ここでどうしても前半・後半チームの交代の時間に…
後半チームも状況を見て駆けつけてきますびっくり

後半チームにボール作戦が1番良いことを伝えて、
引き続きチャレンジしてもらいますくるくる

投げ続けて、しばらくすると…
ついに!!!
木に引っかかっていたボールに、
投げたボールが当たり、
落とすことが出来ましたラブラブ

子どもたちは大喜びルンルンルンルンルンルン

最後は2人がコンビプレーで決めてくれましたウインク

子どもたちが自分たちで
考えて、挑戦して、失敗して、学んで、改善して…

始まりは、
1人の子がひっかけてしまったボールだったけれど、
気付けば、みんなで解決しようとしていましたチュー

どうですか??
保育って面白いと思いませんか!?

子どもたちの豊かな想像力って、
どこまでも無限大で、
希望に満ち溢れてますよねガーン

アインシュタインの名言で、
僕が好きな言葉があります…
『イマジネーションは知識よりも大切です。
 知識には限りがありますが、イマジネーションは
 宇宙をも包み込むほど広く豊かです。』

本当にこの言葉の通りだと思います。
これからの世の中、
AIなどがどんどん活躍していく世の中で
人間の知識なんて、たかが知れています。

でも、
子どもたちが幼い時から
人工知能などよりも鍛えられるものの一つが、
そうぞう力(想像も創造も…)ではないでしょうかUMAくん

また、今回の出来事では一人ひとりの想像力の他にも
・問題を解決しようとする問題解決能力
・意見を共有し合うコミュニケーション能力
・諦めずに頑張る力
などなど、
子どもたちの様々な力を見ることができました!

そういった見えない力を、
専門用語で「非認知能力」と言います。
聞いたことある方もいるのではないでしょうか?
是非、調べてみてください!

僕は普段の保育から、
この「非認知能力」の成長を促していきたいと思っています。
それを踏まえると、
「今日は何したの」という日常の会話から、
保育士の「ねらい」が見えてくると思うので、
また一段と子どもたちとの会話が面白くなるのではないでしょうか爆笑

子どもたちのおかげで
毎日楽しい保育をすることが出来ていますブルー音符
いつもありがとう!



オキアミクラス保育教諭 後藤雄歩