相手を通して、自分の嫌なところを見ている
自分の悪い面を認めたくないとき、
ほかの人間にその悪い面を押しつけてしまうような
心の働きのことを「投影」といいます。
一般的には、悪い面の投影を強調することが多いのですが、
よい面に対しても、投影は起きています。
嫌いだった人物が、
「じつは自分の否定的で認めたくない面を体現していたなんて…」
というように、
また、
高圧的な人に嫌悪感を抱くという投影のケースもあります。
「投影」を行うと、人は安心する
投影は心理学でいう「防衛機能」のひとつで、
投影を行うことで、
投影には、モノへの投影と人への投影の２種類があります。
・モノへの投影
同じ夕日を観て…
Aさん「悲しそうな夕日だな。切なくなる」
Bさん「本当にロマンチックな夕日だな。心が熱くなる」
・人への投影
Yさんという人物を見て…
Aさん「すごく怖そうな人。なるべく近寄らないようにしよう」
Bさん「とても温かそうな人。できれば友達になりたい」
このように、同じ人を見てもまったく違う印象を受けるのは、
自分の内面を投影する面を持っているからです。
人は、自分のシャドウを投影した人を悪者にしてしまう
投影というのは、ひとつのものの見方です。
人間は、よいもの悪いものという二面性を持った存在です。
悪や弱さ、自分の信条に反することは、
つい心の奥のほうに押しやろうとしてしまいがちです。
でも、そういった表に出せない面は、
押しやったからといって消えるものではありません。
前述したように、いつまでも消えない、
心のなかのシャドウ（影）として残っていきます。
このシャドウというのは、多くの人にとって
「その存在を認めたくない、許しがたい」
というものです。
そして、このシャドウが刺激される他人に出会ってしまった場合、
実際は自分自身の内にそのシャドウがあることに気づかず、
「あの人（シャドウを投影した人）が悪い、自分は悪くない、
と正当化してしまうのです。
シャドウの投影＝隠したネガティブの現実化
自分自身にとって認めたくない、
弱さや負の部分を他者に投影することを、
ユング心理学では自分の心の「シャドウ（影）の投影」
ユング心理学では、影を否定するのではなく、
それを自分の一面として認識し受容することで、
もっと大きな「大いなる自己」を
成長させるきっかけにすることができるといわれています。
自分のなかの認めたくない部分を投影するという原理を、
ストレスクリア®︎心理学では
「隠したネガティブ感情が現実化する」
という言葉でお伝えしています。
隠したネガティブが消えたら、
いまのよくない現実も消えます。
自分の内面を
深く見つめると
悩みも一瞬のうちに消えていきます。
そして
その先には可能性がひろがっていきます。
いまの時代に合う、正しいやり方で、間違いなくしあわせになっていきましょう。
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