私の子どもたちは大きくなりましたが、今、育児の本を読み直しています。
すると「なるほど〜」と、今だからわかることもあって、面白いです。
『子どもへのまなざし』佐々木正美
昔読んだ時は、まだ自分の今までの傷が癒えていない時期で
こんなふうに育てて欲しかったという気持ちが出てき過ぎて
読み進めることができませんでしたが、今では最後まで読めます。
(こういうところの、自分の不器用さを感じますが、でも、まあそれが私なのですね)
保育園や幼稚園の先生への講演会で話されたことを一冊の本にされていますが、
佐々木先生がお医者さんであることから、子育て限定としてだけではなく、医学的な話もあって、お母さんのお腹の中にいる時から人が生まれて成長していく説明書のようなものなので、
実際に子育てする人しか読んではいけませんというわけではなく、
全ての人が読むと、人生の色々な謎が解けるような気がするオススメの一冊です。
(本はシリーズで3冊あります)
「ソーシャル・レファレンシング」という言葉が出てきます。
ソーシャル…社会的な
レファレンシング…何かを参考にする、引用する
小さい子がよちよちしていて、知らないものに出会った時、
どうしたらいいかわからなくて、周りをみる。
その時に、周りにいる大人が教えてあげたり、行動を参考にしようとする経験を通して、
幼い子どものなかに育っていく人間的な感情や感性をいう。
とあります。
見守られている子どもに育ちやすいものなのだそうです。
「どうしようかな」と迷った時に、
誰も見てくれていなかった、そういう経験を度重ねた子は、
大きくなった時に、ソーシャル・レファレンシングの感情が育っていない、
とのことでした。
本にはもうちょっと例があります。
1歳半〜2歳になると、初めて自分でできることが増える。
出来た時に必ず振り返る。
その時に「あら、できたね。えらいね。よかったね」
と、そのことを一緒に喜んであげる。
喜びだけでなく、不安やとまどいも同じ。
周りにたえず人がいて、子どもがやっていることから
心も目も離さないで、見て感じて言葉をかけてあげる。
そしてもう一つの例
駅前に「ここに自転車を放置しないでください」という看板が出来た。
それを見て「少し早めに起きてバスで行くとか、歩いて行こうとか、頭を切り替える人はソーシャルレファレンシングの感情や感性が豊かな人」
「切り替えず、自転車を放置し続ける人はソーシャルレファレンシングの感性がにぶい人」
とあります。
看板を見て「あ〜ここにこういう看板が出来たということは、ここに自転車を置くと不便したり、迷惑して困る人がいるんだな」と気づいて、それをさけようとする。
そういう人同士が自分の誇りの気持ちを分かち合おうとするから、ソーシャルレファレンシングの意味がある。
そういう誇りの気持ちや感情というのは、無い人にはどうしたってない、どんなに説教したって、そうするものだと言ったって、急にそういう気持ちを持てるようになるものではない。幼い時から、じっくり育てられるもの。
と説明があります。
これを読んで、識子さんの「わかる」能力の説明を思い出しました。
本には「気づいて」とありますが、その部分が似ているな〜と。
同じかどうかは、わかりませんが。
ソーシャルレファレンシングは、
ルール違反をする人としない人の違いとして説明されています。
小さい頃の、そういった周りの大人の反応で、身につくものがあるのだな〜
大事なことだなと思いました。
確かに、小さい子が「これ見て!」と言っている時
ちゃんと反応してあげる親と、そうでない親がいて、
そのまま育っていくと、大きな差が出るだろうな〜と想像できます。
一瞬一瞬は小さなものですが、その積み重ねは大きなものだと。
本には乳幼児期が人生で一番大事な時期だと、何度も何度も書かれています。
人生の土台の部分なのだそうです。
建物でいう基礎工事。
そこがしっかり育っていないとそれ以降の人生でやり直しが必要になってきますが、
建物の基礎工事をやり直すのが大変なのと一緒で、
人生の基礎工事のやり直しもなかなか大変、
だからこそ、この時期は丁寧に育てていかないといけないと、教えてもらえる本です。
私のおば(母の妹)の孫が、今、2歳半とのこと。
おば自身も「子育てを学び直しているんだよね」と言っていたので
この本をおすすめしました。
おばは、私と12歳しか違わず、近くに住んでいるので
年に何回か二人でランチします。
私のがんがわかり
「いつもあなたに連絡しようか、どうしようか、迷ってしまうの〜元気でやってるかどうかわからないから」
と言われたので、こういう時は私からどんどん連絡したほうがいいんだな〜とわかりました。
(私も友達が先に乳がんになり、どうかな〜悩んだこともあったので、気持ちがよくわかるのです。自分より若い子がそうなったのなら、なおさらですよね)
先日久しぶりにランチした時、おばが
「この前ある人に『あなたは幸せそう見えるね』と言われたけれど、
私だって色々悩みはあるのにー!」
と怒って?!いました。
『子どもへのまなざし』に「幸せとは」という文があります。
同じ条件、同じ状況であっても、幸せに思える人と思えない人がいる。
同じことに感謝できる人とできない人がいる。
これが幸せということはない。
幸せとは、感謝ができること。
感謝の気持ちのない幸せはない。
(現代はいつも欲求不満にさせられている)
感謝の気持ちを持つよう心がけて努力することも大事。
当たり前と思ってはいけない。
毎日の生活で、単調にくり返されることに対して(そこには周りの人の大変な努力がある)
どれだけ新鮮な気持ちで感謝、喜びを感じることができるか。
まずは自分自身が幸せでなければ、子どもを幸せにすることはできない。
少しづつ心がける、日常生活の過ごし方、いろんな物事に直面したときの感じ方など、感性を豊かにされることはとても大切なこと。
これも識子さんの本と同じだなあ〜〜と思っています。
「幸せは人によって違うんだし、
『幸せかどうかはわからないけれど、毎日楽しいな♪』でいいんじゃない?
お母さんが楽しそうだったら、子どもも嬉しいし」
とおばに話しました。












































































