魅惑のグレーゾーン玩具~美しきトイガン~

魅惑のグレーゾーン玩具~美しきトイガン~

「銃刀法」とやらで様々に規制される悲劇のオモチャを愛でるブログ

COLT M1911 S'70 (やはりコレ、コルト・ガバメント かっこよすぎます。)

日本発~安全で精巧な模型=トイガン-コルト・ガバメント

Amebaでブログを始めよう!

今回は長物の第二弾としての特集で、

イチロク(M16) VS カラシニコフ(AK47)です。

その中でも伸縮性ストックやフォールディングストックを備え、銃身も短めで取り回し易くあらゆる場面で活躍している「カービンタイプ」の対決です。



まずは、イチロク系から、M4A1カービン」の登場です。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-M4A1a

玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-M4A1b


そもそも『イチロク』とはM16」の愛称で、アメリカの「ユージン・ストーナー」によって開発されたアサルトライフルです。アーマライト社での製品名は「AR-15」で、アメリカ軍の制式名が「Rifle,Caliber5.56mm,M16(M16 5.56ミリ口径ライフル)」となってます。

ベトナム戦争時から使用数が増え始め、低反動の小口径弾薬(5.56mm)を使用しているため、命中精度の高さに定評があり、多くの弾薬を携帯できます。また、様々なオプションパーツを数多く装着可能なため、レンジャー部隊、海兵隊など幅広い分野でその性能を発揮しています。

そして『M4カービン』は、コルト社が開発製造したアサルトカービンで、「M16A2」(M16の改良型)の全長を短縮し軽量化した直系の派生型です。M16A2とは約80%の部品互換性を持っています。初期型の「M4」はM16A2同様のセミオートと3発バーストの発射機構のみでしたが、改良型の『M4A1』はバーストに代えてフルオート機構を備えています。M4A1は連続したフルオート射撃による加熱に耐えるために肉厚の銃身を採用しています。

M4シリーズ」はコンパクトで、フルサイズの「M16」と比べて取り回しがし易いため、戦闘車両の乗員や将校らが使用することが多く、身動きの取りづらい都市部における近接戦闘や特殊部隊、空挺部隊による特殊任務にも幅広く使用されています。1998年にはアメリカ陸軍でM16A2の後継に選定されており、現在ではアメリカ陸軍の兵士の大半が「M4シリーズ」を装備しています。



次に、カラシニコフ系から、AKS-74U」の登場です。

玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-AKS74Ub

玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-AKS74Ua


カラシニコフ』は、ソ連軍の正式名称を「7.62mm アブトマット・カラシニコバ」と言い、後にいくつもの改良型が登場したため、それらと区別するため「AK-47」と呼称されました。第二次世界大戦終結後、ドイツから抑留されたヒューゴ・シュマイザーの技術的助言の下、「ミハイル・カラシニコフ」が設計しました。
そして「AK-74」は1974年にソビエト軍が採用した銃で、従来のAK-47系列に替わるものです。一番大きな特徴は、口径が5.45mmという小口径になったことです。ベトナム戦争で、北ベトナム軍やベトコンなどは大口径のAK-47系列を使用したのに対し、アメリカ軍などは小口径のM16系列を使用しました。AK-47の7.62×39mm弾は高い殺傷能力を持つものの、連発時の反動が強く、着弾点が安定しないという欠点を有していたため、M16に習い小口径弾薬を開発しました。これにより射撃時の反動は比較的小さく、命中精度も安定し、射程距離も長くなっています。

AKS-74U』は、AK-74のストックを折りたためるようにした「AKS-74」の銃身を切り詰めたショートカービンで、バレルが極端に短いため、建物内部など、狭い場所での近距離戦闘に向き、特殊部隊などで用いられています。射殺された「オサマ・ビンラディン」や「アイマン・ザワーヒリー」がメディアに登場する際、側に立てかけてあるのがこの「AKS-74U」です。フルサイズのAKに比べてガスバイパスを短縮化したモデルは「クリンコフ」の名称を与えられていて、日本ではこの「AKS-74U」のことを『クリンコフ』の愛称で呼んでいます。




では、この世界的アサルトライフルの「双璧」同士の勝負ですが、「M16」「AK-47」で比べれば、圧倒的に「M16」の命中精度や利便性が勝ってますが、イチロク系がデリケートで砂が入ったりすると作動しなくなるのに比べて、「AK-47」はシンプルな作りで大量生産ができ破壊力もあり、丈夫で砂や泥をかぶってもものともせず故障しにくいという点で有利になります。また、「AK-74」になってからは、小口径で命中精度・携行性も格段に上がってますので、それぞれの進化系カービンの「M4A1」「AKS-74U」で対決した場合、総合的には互角の戦いとなるのではないでしょうか。




※写真の2丁はトイガンです。


●「M4A1カービン」はWA(ウェスタン・アームズ)社製のマグナ・ブローバック・ガスガンです。


●「AKS-74U(クリンコフ)」は東京マルイ製のブローバックする次世代電動ガンシリーズです。




こんにちは、1ヶ月ぶりの更新です。

今回は「マシンピストル」を特集してみようと思います。


「GUN」は大別して、“拳銃” “ピストル” と呼ばれるハンドガンと、“ライフル” “カービン(騎兵銃)” “ショットガン(散弾銃)” “マシンガン” 等の大型な銃の総称である長物があります。


今回ご紹介する『マシンピストル』は、「大型ハンドガン」並みのたいへん小さな「マシンガン」のことであり“ハンドガンをそのままフルオート化したもの”“短機関銃を小型化したもの” があります。後者は分類上は『長物』となり、日本の「銃刀法」による規制が「ハンドガン」とは異なっています。(詳細は後に記述)

そして、当ブログでは初の長物登場となります。




まず最初に登場するのは、チェコスロバキア製の Vz.61」 別名『スコーピオン(SCORPION』です。

玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-Vz61a


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-Vz61b


「マシンピストル」の“元祖” と言ってよいこの銃は、冷戦時代に戦車兵、軍用トラック運転手、通信兵などの護身用サブマシンガンとしてČZ社が開発しました。

全長は27cmとサブマシンガンとしては最も小型の部類に入り、専用の“旅行用洗面用具入れ風”のポーチにすっぽりと収まってしまうほどですスコーピオンの愛称は、ストックを前方に回転して畳み込むため、その容姿が “サソリ” に似ていることから名付けられました。


使用弾薬は「.32ACP弾」で、近年主流の「9mmパラべラム弾」に比べると非力ではありますが、それゆえに小型化でき、フルオートでもコントロールし易いという利点もあります。

後に、「380ACP弾」モデル(Vz.64)や「9mmマカロフ弾」モデル(Vz.65)が登場し、さらに「9mmパラベラム弾」仕様のVz.68も開発されました。

写真は “マルイ製の電動ガン” です。

この「スコーピオン」はかつて「ハドソン産業」から金属製モデルガンが発売されてました。

私も “黒染めされたモデルガン” を所有してますが、一時期 “金メッキ” を施された状態の “金ぴかモデル” が流通していました。

理由は、この「スコーピオン」が小さすぎる故、コレは“『長物』なのか『ハンドガン』なのか”という議論が巻き起こりハンドガンと見なされた時期があったからです。日本の「銃刀法」では、金属モデルガンに関しては『長物』が黒いままで良くても、『ハンドガン』は黄色か白に塗装(又は金メッキ加工)が義務付けられていたからです。

当時は『不遇なモデルガンだな~』と思ってましたが、すぐに「長物」扱いに戻り、実銃同様に黒く染められた金属モデルガンとして発売されました。今となってはこの “金ぴかモデル” は大変な貴重品となってます。







次に登場するのは、アメリカ製の「イングラム11」別名『MAC-11』です。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-MAC11b




特殊部隊用の小型サブマシンガンの開発を目指したゴードン・B・イングラムにより、1964年にAAI社で設計された『イングラム10』をスケールダウンし、1969年に「380ACP弾」を使用できるように再設計されたのがこのイングラム11(MAC-11)です。


サイズは大型拳銃並みとなり、ボルトの後退距離が短くなったことにより、連射速度がさらに高速化されました。小さくても、外見、内部構造ともM10と同様の設計となっています。多くの部品はスチールプレスで成形されており、加工の容易な形状もあって非常に生産性に優れています。また、構造が単純な事もあり、作動不良の発生し難い、頑丈なデザインとなっています。


写真は “ウェスタンアームズ社製のガスガン” です。

サプレッサー(サイレンサー)を標準装備しており、ブローバックの連射速度も素晴らしく迫力のモデルでしたが、残念ながら現在絶版となっています。







次に、代表的な他の『マシンピストル(小型短機関銃タイプ)をご紹介します。





玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-UZIa

マイクロ UZI(ウージー)

イスラエルのIMI社(現IWI社)製のマシンピストル。
戦後第一世代を代表する短機関銃である「UZI」の
携行性を重視して小型化を図った「ミニUZI」をさらに
小型化したモデルです。近接戦での瞬間的な火力
を必要とする特殊部隊向けとして開発されました。





玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-mp-j

9mm機関けん銃(M9エムナイン)』

長野にあるミネベア社が製造した9mm口径の日本製
マシンピストルです。1999年に自衛隊に採用されまし
た。防衛省は略称をM9、広報用の愛称を一般公募か
ら選ばれた「エムナイン」としています。9mm拳銃を
している指揮官等の自衛用に開発され、配備が
れたものの、用途・命中精度に不具合があるとみ
なされ、配備計画は空挺部隊、12旅団・西部方普通
科連隊指揮官への配備完了で打ち切りとなりました。





玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-Steyr

ステアー TMP


オーストリアのシュタイヤー社製マシンピストルです。

ドイツH&K社製MP5Kの対抗馬として、より安価で洗練

されたモデルを目指して開発されました。TMPはMP5K

の65%という低価格と、樹脂部品の大幅な採用やメカニ

ズムの水平配置により小型・軽量化を実現しています。








こんにちは、たいへんご無沙汰してしまいました。あっという間に一か月半以上経過していましたね。



さて、今回はあの独特のトグル・アクション(「尺取虫」メカニズム)で有名なルガーP08を特集してみようと思います。




現在自動拳銃用の弾丸として広く使われている『9ミリパラベラム弾』は、この銃のために開発されたもので、俗に『9ミリルガー』とも呼ばれます。(「パラベラム」とは、ラテン語の「パラ・ベルーム」で『戦争に備える』の意味。)


1908年にドイツ陸軍が制式ピストルとして採用したことからP08 (Pistole 08)と名づけられました。ヨーロッパ諸国ではパラベラムピストルと呼ばれています。ルガーP08とは、アメリカでの輸入元となったストーガー社が、「パラベラム・ピストーレ」では市場においてインパクトが無いということで、リューゲルの名を勝手に米語読みのルガーとして冠し、ドイツ軍の制式名「Pistole 08」を略して付けたものですが、最早正式名称と言っていいほどに浸透しています。


1938年に後継の「ワルサーP38」が採用されるまでの30年間ドイツ軍の正式ピストルの座にありました。また空軍ではヘルマン・ゲーリングにより最後まで制式拳銃として採用され続け、1945年の終戦までに約46万挺が製造されました。



玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-p08a

一般的な「ルガーP08/パラべラム・ピストル」である 4インチモデル






玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-p08b

エングレーブが美しい、通称ゲーリング・ルガー

「アドルフ・ヒトラー」の片腕とされた「ヘルマン・ゲーリング」は、

この『P08』をたいへん好んでおり、国家元帥昇進の際には、

製造元のクリーフホフ社より2挺の文様入りP08を贈られています。

(写真はそのうちの一挺。実銃ではゴールドではなくサテン・シルバー。)








ルガーP08 マリーネ(ネイビー)




玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-p08c

ドイツ海軍用6インチ銃身モデル

2段切り替え式のリアサイトを、トグル後部に有します。










ルガーP08 ランゲ・ラウフ(アーティラリー)




玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-p08d

陸軍用8インチモデル。(“アーティラリー”は砲兵の意)


ロングバレルによる長射程を想定した特異な重装備型で、


8段のタンジェントサイトを、バレル基部に備えています。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-p08e


写真は銃床と「スネイルマガジン」と呼ばれる32発の多弾装

マガジンを装備したもの。スネイルマガジンは「MP18」(短機関銃)

にも使用可能であるため、自動小銃実用化以前の1910年代には、

大型の手動ライフルよりも軽便ながら一定の威力がある

「カービン銃」代用品として一部の兵士に供給されました。







第一次世界大戦・および第二次世界大戦で、


ヨーロッパ出征アメリカ兵たちの間で、このルガーP08


最も人気の高い戦利品とされました。


独特の設計と凝ったメカニズム、品位のある外観から、


現在でも収集家の間で高値で取引され、状態のいいものに


日本円で140万以上の価値がついたこともあります。


米国内では複数のメーカーが『ルガーP08』のコピーを販売しています。


このドイツの銘銃『ルガーP08』は、世界中のマニアから、


銃というよりは一種の工芸品として愛され続けています。












*掲載写真は上から


 ・実銃の「ルガーP08」(ネット収集画像)


 ・「ゲーリング・ルガー」(マルシン工業製金属モデルガン)


 ・「6inchマリーネ」(タナカワークス製ガスガンHWモデル)


 ・「8inchランゲ・ラウフ」(マルシン工業製金属モデルガン)


 ・「8inchアーティラリー・フル装備」(ネット収集画像)



今回は西部劇で大活躍した「コルトSAA ピースメーカー」三昧で、画像をメインにご紹介したいと思います。

コルト・シングル・アクション・アーミー、通称を「ピースメーカー」と言いますが、銃身長の違いにより様々なバリエーションがあり、それぞれにまた愛称が与えられています。





まずは、市民向け4.5インチモデル「シビリアン」です。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa1
HWS(ハートフォード)から昔発売された「ロイヤルブルーモデル」の色褪せたものです。
ABS製品にメッキ処理を施し、フレームを虹色ケースハードンにしてあります。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa2
ランパントクラシック製の100丁限定「デビハードン・カスタム」です。
フレームがヘビーウェイト材にケースハードン仕上げ、バレルとシリンダーがロックライト製です。





続いて、砲兵向け5.5インチモデル「アーティラリー」


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa3
HWS(ハートフォード)製のヘビーウェイトモデルに「ブルーイングの神様」
の異名を持つN氏が青みを抑えた染めの技法でカスタムした作品です。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa4
HWS(ハートフォード)製の限定オリジナル・ケースハードン・カスタムです。
こちらはバレルとシリンダーがABS製となってます。グリップはパール調プラスチック。




そして、騎兵向け7.5インチモデル「キャバルリー」


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa5
HWS(ハートフォード)製のシルバーメッキモデルです。ニッケル仕上げされたシルバーの美しいモデルを鏡面仕上げで再現しています。グリップはブラックパール調のプラスチック。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa6
CAW(クラフトアップルワークス)製のリアルなヘビーウェイトモデルガンです。
トリガーガードとバックストラップが真鍮製になってます。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa7

玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa8
フランクリンミント(マルシン工業)製の「セオドア・ルーズベルト・モデル」です。第26代大統領が狩猟で使用したとされるモデルで、実銃もゴールドの本体に美しいエングレーブが彫られています。 グリップは象牙。(ここではプラで再現してあります。)




最後は、西部劇の小説家ネッド・バントラインが特注したとされる12インチ長銃身モデルの「バントライン・スペシャル」


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa9

玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-saa10
ハドソン産業製のヘビーウェイトモデルガンにブルーイング及びウェザリング仕上げ(エージング加工)を施したショップカスタムです。シリンダー先端にダミーブレットを装着してます。




はい、如何でしたでしょうか。

実は、すべて私がかつて所有していた高級モデルガンです。8丁の合計金額は中古でも250Kを超えてしまいます。(特に上から3丁が別格です)


私がモデルガンを美術品として扱っていることをおわかり頂けたでしょうか。

それではまた、次なる企画をお楽しみに!






玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-MEU1

玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-MEU2

はい、また登場しましたのは「コルトガバメント」の兄弟、M1911A1シリーズです。

こちらは「MEU PISTOL」と呼ばれているもので、アメリカ軍海兵隊専用モデルであり、正式名称は「PISTOL, CALBER .45, MEU(SOC)」(MEU=Marine Expedition Unit:海兵遠征隊)。

アメリカ軍の正式拳銃がM1911A1からM9(ベレッタ)に変更された際、海兵隊独自の特殊作戦部隊であるMEU(SOC)は、M1911A1型の継続装備を決定しました。しかし議会の承認がないと装備調達が出来ないため、1945年以前に生産・納入されたM1911A1の中から状態の良いフレームを使用し、外のほぼ全てのパーツを修理部品という名目で新規購入して、海兵隊の工廠で組立てたモデルがこのMEUピストルです。

スライドに「スプリングフィールド・アーモリー製」を使用し、固定のハイマウントサイト、アンビセフティ、パックマイヤー社製ラバーグリップを装着しています。市販はされていない官給品の改造モデルなので、時期によりさまざまな仕様があります。

前回の「ヴィッカース・カスタム」アメリカ陸軍特殊部隊用であり、この「MEUピストル」アメリカ軍海兵遠征隊用ということで、どちらも最強のオートマチックであるM1911A1のDNAを持ったもの同士が、それぞれ違う使命を果たすため、さまざまに改良を加えられ現在でも戦い続けているのです。



写真はWA(ウェスタンアームズ)製のマグナブローバック・ガスガン(カーボンブラック・へビーウェイト)です。



行ってきました。「都立産業貿易センター浜松町館」

そう、GUN好きの方はご存じ2011'夏のブラックホールです。

この日のために「盟友」がわざわざ広島から上京。

年3回くらいのイベントなので『行くっきゃない…』というわけなのです。


会場では、新製品発表や、海外メーカー(台湾・中国)の台頭、シューティングイベント、軍装品やミリタリーファッション、様々な個人ブース etc. と、

見どころ満載ですが、

僕らが目指すのは、中古品の掘り出し物発掘


午前中のみの参戦でしたが、見つけました。

で、コレが僕の戦利品です。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-M64a


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-M64b

ミリポリ(S&W ミリタリー&ポリス M64)3inchモデル

スナブノーズのかわいい奴!M10のステンレス版です。

こいつは旧コクサイのモデルガン。(ABSプラスチックにシルバーメッキ・ヘアライン仕上げ) シリンダー先端がホローポイントの弾頭風になってます。

難点はグリップがプラスチック丸出しだったのと、グリップ・アダプターが金色だったこと。

さっそく、自分でプラグリを木目調塗装したものに交換。

アダプターはシルバーがなかったので、ブラックにしました。

うん、カッコいい!

ついでに、ダミーカートを置いて写真を撮っちゃいました。


そして戦友(うん?)の方はコレ。


玩具・日本の発明・美術品~美しきトイガン~-M84a
ベレッタM84のサイレンサー付きモデル

此奴もカッコいいです。

こちらはマルシン工業製のモデルガン。やはりABSプラスチック製です。スパイ映画に出てきそうなやつで、特にサイレンサーは良くできてます。

が、こちらも難点が…前オーナーが塗ったであろう銃本体が青すぎるのと、

トリガーのダブルアクション時の不良でハンマーが機能しないというところ。

で、恒例の再塗装と修理を引き受けることになりました。

完成したら、またアップしようかな…。


以上、今回は「ブラックホール」参戦のご報告でした。




玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-new nanbu1


玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-new nanbu2


玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-new nanbu3


ついに登場!!

あの、謎のベールに包まれた、見たくても誰も見たことがないやつ。

そう、おまわりさんが腰にぶら下げているピストルです。


その銃の正体は、純日本製のリボルバーで、正式名称を

「ニューナンブM60 回転式けん銃」といいます。


1960年代に警察庁からの依頼を受け、新中央工業(現ミネベア社大森製

作所)がS&W M36(通称:チーフスペシャル)などを参考に開発しました。


M36同様にハンマー(撃鉄)のリコイルスプリングが固いため、命中率が

期待できず、日本の警察官が射撃訓練をほとんど行わないということも

あって、流れ弾が第三者に当たり兼ねない事から、実質的にはシングル

アクション(予めハンマーを起こしておいて照準を定めて撃つこと)でしか

使えないようです。口径9mmの38スペシャル弾を使用します。

パワーや命中精度はさておき、日本人の手のサイズにマッチしており、

グリップもぴったりフィットして実に持ちやすい形状になっています。


写真は、開発当初一般警官用につくられた3インチモデル

当時から幹部用の2インチモデルもありましたが、1994年の装備軽量化

で、その多くが2インチモデルS&W M37へと替わっていきました。


愛称の『ニューナンブ』は、開発依頼を受けた「新中央工業」の前身

である「中央工業」の創設者であり、日本の銃器開発の第一人者の

南部 氏」から取られています。

現在、警察官への支給品としての調達は完了しており、後継の制式

採用リボルバーは、アルミ合金製フレームのS&W M37エアーウェイト

(M36の軽量版)となっており、オートマチックも使われています。


ニューナンブ』という名称は登録商標されているため、トイガンでは使用

できず、写真の製品では『8mm PORICE REVOLVER』となっています。



写真は、マルシン工業製のガスガン(8ミリBB弾使用)です。





玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-Vickers1

玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-Vickers2


今回ご紹介するのは、ガスガンの「SFA LA.ヴィッカース・カスタム」です。


ご覧の通り、Message 欄の画像と同じ「コルト・ガバメント」の兄弟です。


左側面の刻印に『MODEL 1911-A1 CAL.45』とあるとおり、第二次世界

対戦で活躍し、長く米陸軍の正式採用銃だった「コルトM1911-A1」から

派生した「タクティカルカスタムモデル」です。45口径の強大なマンストッピ

ングパワーがある弾丸を使用します。アメリカ陸軍の特殊部隊デルタフォ

ースの隊員たちが使用している銃です。(秘匿性の高い部隊で、その存在

は明らかにされてませんが…)


メーカーは「スプリングフィールド・アーモリー社」ですが、現在銃器をはじめ

様々な装備開発のアドバイザーとして大活躍している元最強のデルタ隊員

「ラリーヴィッカース」の手によってカスタムされた実にスペシャルなガバ

メントです。



「ガバメント」とは戦後に発売された「M1911-A1」シリーズに付けられた

愛称ですが、アメリカでは一般的に「1911(ナインティーン・イレブン)」

の呼び名で親しまれています。

各メーカーから実に様々なタクティカルガン(軍用)やレースガン(競技用)

が開発・販売されています。「コルトSAA(ピースメーカー)」と並び、この

「M1911(ガバメント)」シリーズの普遍的人気と信頼性の高さを物語

っています。



写真は、ウェスタンアームズ(SCW)製マグナブローバックガンです。


只今、ヤフオク出品中です。→ こちら


終了しました。落札ありがとうございました。


「トイガン」とはどんなものかについて簡単に触れておきたいと思います。

「トイガン」は大別して、『モデルガン』と『エアソフトガン』に分かれます。


玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-SAA パットン

「モデルガン」は、

金属またはプラスチック(ABS、金属混入HW)を素材に、ほぼ実銃同様の

メカニズムで、原寸サイズのリアルな模型として作られたもので、キャップ

火薬を使って発火できるものと、ダミーカートリッジなどが付属した観賞用

があります。

金属製のハンドガンの場合、銃刀法表面の金メッキ加工(黄か白に

塗装)と銃口の完全閉鎖が義務付けられています。長もの(ライフル

カービン・マシンガン等)は銃口閉鎖の義務のみで黒いままでOKです。

しかし「ショットガン」のみ狩猟用散弾銃として実銃が所持できるためか、

自主規制にて黒いものはプラスチック製にしてあります。


発火モデルの場合、火薬の破裂を使って音を鳴らしたり、オートマチックの

作動を疑似体験したりできます。しかしメンテナンスが結構たいへんなので、

未発火のまま保存し、時折実銃のように分解・組み立てをして、そのメカニ

ズムを楽しんでいる人も多いようです。

また、プラスチックに金属を混入したHW材(ヘビーウェイト材:重さがあるが、

脆く壊れやすい)の表面を磨いて、特殊な液でブルーイング仕上げにして、

金属的な輝きと美しさを楽しんだりするマニアの方も多くいます。


玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-P-08

「エアソフトガン」は、

さらに『エアコッキングガン』、『ガスガン』、『電動ガン』に分けられます。

それぞれ直径6ミリ(or8ミリ)のプラスチック製BB弾を発射させることができ

ます。パワーソースの違いによって3種類に大別されています。


「エアガン」とは「空気銃」のことですが、日本では「空気銃」と呼ぶ場合、

公安委員会の所持許可が必要な、射撃競技や狩猟用の「実銃」をさすこと

が多く、逆に「エアガン」と言った場合「エアソフトガン」のことをさします。


いずれにしても、玩具としての「エアソフトガン」は銃刀法に則り、構造・

弾速などを厳密に検査され、強力なパワーを持つものや改造可能なものは

販売できなくなっています現行で私たちが手にできる「エアソフトガン」は

子供(10歳以上用のみ)から大人まで楽しめる安全な玩具なのです。


中でも『ガスガン』は、「HFC134a」といった液化フロンガスをマガジンや

シリンダーに注入して、その気化力を使ってでBB弾でのシューティングと

ブローバックを楽しむことができる画期的なトイガンと言えます。


この『ガスガン』と、バッテリーとモーターで駆動する『電動ガンは、

日本の発明的な製品であると言えます。

実銃が所持できない日本だからこそ生み出されたすばらしい玩具です。


昔からある『エアコッキングガン』も含めて日本発の「エアソフトガン」は、

海外でも人気が高く、室内用の安全な『スポーツシューティングガン

としてその地位が確立され、実銃と同じショップでケースに並んで販売

されているところもあるくらいです。


玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-ディテクティブ


では、私のコレクションの中から、これから少しずつ紹介していきたいと思います。

ヤフオク出品中のものもありますので、チェックしてみて下さい。

よろしくお願い致します。


写真は上から

「コルトSAA ジョージSパットンJr. スペシャル」

(マルシン工業製・金属モデルガン)


「ルガー P-08 マリーネ」

(タナカワークス製・ガスブローバックガン・スチールメッキフィニッシュ)

只今、ヤフオク出品中→ こちら

(終了しました。落札ありがとうございました。)

「コルト・ディテクティブ・スペシャル」

(タナカワークス製・ペガサスシリーズガスガン・スチールメッキフィニッシュ)






玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-SW M3


玩具&日本の発明&美術品~美しきトイガン~-SW M3_2


コルトのSAA(ピースメーカー)のライバルといえば、S&Wモデル3です。

メタルカート式の創成期に、S&WがコルトSAAに唯一対抗できた機種です。

写真は彫刻入り特注品で、「ワイアットアープモデル」と言われています。


南北戦争当時はパーカッション式の拳銃が大量に使用されましたが、

弾丸と連射薬をシリンダー前方からばらばらに装填する必要があり、

戦場では手間がかかりすぎて、良好な操作性とは言えませんでした。


操作性の良いリボルバーは、1861年に完成された初の薬莢式の弾薬を

使用する、S&WモデルNO.1リボルバーからと言われています。


その後継モデルで、強度面や実用性を向上させたのがS&Wモデル3です。

SAAと比べ、カートリッジのエジェクション(排莢)機能が長所でしたが、

逆にトリガーを引いたままハンマーを起こせない欠点も持っていたため、

西部劇のシーンでよくある、左手でハンマーを立て続けに引き落として、

連発撃ちをするということができませんでした。


S&W社が開発したカートリッジ式弾薬のパテントが切れたらすぐに、

コルト社からSAAが発売されたのですが、アメリカ陸軍の様々なテストで、

先日書いたように、コルトの「ピースメーカー」が採用されてしまいました。

この時、S&W社はコルト社に負けたのですが、現在に至るまで、

常にしのぎを削る良きライバル関係にあります。


さて、この「ワイアットアープモデル」S&Wモデル3は、

1878年にダッチシティーで保安官助手となり、トォームストーンに移住

してから兄弟とともに特別保安官代理になったワイアット・アープが、

1881年の有名な「OK牧場の決闘」で実際に使用したモデルで、

特注品の彫刻入りで、芸術的な美しさを持っていると言えます。


またOK牧場では、彼の代名詞のように言われる、SAAの超長銃身モデル

「バントラインスペシャル」を本当に使ったかどうかは、

はっきりしたことは分かっておりません。



写真は、フランクリンミント社(マルシン工業製造)のモデルガンです。


只今、ヤフオク出品中→ こちら


終了しました。落札ありがとうございました。