こんにちは、1ヶ月ぶりの更新です。
今回は「マシンピストル」を特集してみようと思います。
「GUN」は大別して、“拳銃” “ピストル” と呼ばれる『ハンドガン』と、“ライフル” “カービン(騎兵銃)” “ショットガン(散弾銃)” “マシンガン” 等の大型な銃の総称である『長物』があります。
今回ご紹介する『マシンピストル』は、「大型ハンドガン」並みのたいへん小さな「マシンガン」のことであり、“ハンドガンをそのままフルオート化したもの” と “短機関銃を小型化したもの” があります。後者は分類上は『長物』となり、日本の「銃刀法」による規制が「ハンドガン」とは異なっています。(詳細は後に記述)
そして、当ブログでは初の長物登場となります。
まず最初に登場するのは、チェコスロバキア製の 「Vz.61」 別名『スコーピオン(SCORPION)』です。
「マシンピストル」の“元祖” と言ってよいこの銃は、冷戦時代に戦車兵、軍用トラック運転手、通信兵などの護身用サブマシンガンとしてČZ社が開発しました。
全長は27cmとサブマシンガンとしては最も小型の部類に入り、専用の“旅行用洗面用具入れ風”のポーチにすっぽりと収まってしまうほどです。『スコーピオン』の愛称は、ストックを前方に回転して畳み込むため、その容姿が “サソリ” に似ていることから名付けられました。
使用弾薬は「.32ACP弾」で、近年主流の「9mmパラべラム弾」に比べると非力ではありますが、それゆえに小型化でき、フルオートでもコントロールし易いという利点もあります。
後に、「380ACP弾」モデル(Vz.64)や「9mmマカロフ弾」モデル(Vz.65)が登場し、さらに「9mmパラベラム弾」仕様のVz.68も開発されました。
写真は “マルイ製の電動ガン” です。
この「スコーピオン」はかつて「ハドソン産業」から金属製モデルガンが発売されてました。
私も “黒染めされたモデルガン” を所有してますが、一時期 “金メッキ” を施された状態の “金ぴかモデル” が流通していました。
理由は、この「スコーピオン」が小さすぎる故、コレは“『長物』なのか『ハンドガン』なのか”という議論が巻き起こり、『ハンドガン』と見なされた時期があったからです。日本の「銃刀法」では、金属モデルガンに関しては『長物』が黒いままで良くても、『ハンドガン』は黄色か白に塗装(又は金メッキ加工)が義務付けられていたからです。
当時は『不遇なモデルガンだな~』と思ってましたが、すぐに「長物」扱いに戻り、実銃同様に黒く染められた金属モデルガンとして発売されました。今となってはこの “金ぴかモデル” は大変な貴重品となってます。
次に登場するのは、アメリカ製の「イングラム11」別名『MAC-11』です。
特殊部隊用の小型サブマシンガンの開発を目指したゴードン・B・イングラムにより、1964年にAAI社で設計された『イングラム10』をスケールダウンし、1969年に「380ACP弾」を使用できるように再設計されたのがこの『イングラム11(MAC-11)』です。
サイズは大型拳銃並みとなり、ボルトの後退距離が短くなったことにより、連射速度がさらに高速化されました。小さくても、外見、内部構造ともM10と同様の設計となっています。多くの部品はスチールプレスで成形されており、加工の容易な形状もあって非常に生産性に優れています。また、構造が単純な事もあり、作動不良の発生し難い、頑丈なデザインとなっています。
写真は “ウェスタンアームズ社製のガスガン” です。
サプレッサー(サイレンサー)を標準装備しており、ブローバックの連射速度も素晴らしく迫力のモデルでしたが、残念ながら現在絶版となっています。
次に、代表的な他の『マシンピストル』(小型短機関銃タイプ)をご紹介します。
イスラエルのIMI社(現IWI社)製のマシンピストル。
『 9mm機関けん銃(M9エムナイン)』
長野にあるミネベア社が製造した9mm口径の日本製
オーストリアのシュタイヤー社製マシンピストルです。
ドイツH&K社製MP5Kの対抗馬として、より安価で洗練
されたモデルを目指して開発されました。TMPはMP5K
の65%という低価格と、樹脂部品の大幅な採用やメカニ
ズムの水平配置により小型・軽量化を実現しています。