ついに登場!!
あの、謎のベールに包まれた、見たくても誰も見たことがないやつ。
そう、おまわりさんが腰にぶら下げているピストルです。
その銃の正体は、純日本製のリボルバーで、正式名称を
「ニューナンブM60 回転式けん銃」といいます。
1960年代に警察庁からの依頼を受け、新中央工業(現ミネベア社大森製
作所)がS&W M36(通称:チーフスペシャル)などを参考に開発しました。
M36同様にハンマー(撃鉄)のリコイルスプリングが固いため、命中率が
期待できず、日本の警察官が射撃訓練をほとんど行わないということも
あって、流れ弾が第三者に当たり兼ねない事から、実質的にはシングル
アクション(予めハンマーを起こしておいて照準を定めて撃つこと)でしか
使えないようです。口径9mmの38スペシャル弾を使用します。
パワーや命中精度はさておき、日本人の手のサイズにマッチしており、
グリップもぴったりフィットして実に持ちやすい形状になっています。
写真は、開発当初一般警官用につくられた3インチモデル。
当時から幹部用の2インチモデルもありましたが、1994年の装備軽量化
で、その多くが2インチモデルのS&W M37へと替わっていきました。
愛称の『ニューナンブ』は、開発依頼を受けた「新中央工業」の前身
である「中央工業」の創設者であり、日本の銃器開発の第一人者の
「南部 氏」から取られています。
現在、警察官への支給品としての調達は完了しており、後継の制式
採用リボルバーは、アルミ合金製フレームのS&W M37エアーウェイト
(M36の軽量版)となっており、オートマチックも使われています。
『ニューナンブ』という名称は登録商標されているため、トイガンでは使用
できず、写真の製品では『8mm PORICE REVOLVER』となっています。
写真は、マルシン工業製のガスガン(8ミリBB弾使用)です。