神使ー狐ー | あき&みっちゃんの好きなことを好きなように好きなだけ

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神使については、こちらをご覧ください。

狐ーきつねー
ご利益 五穀豊穣、予知能力、商売繫盛

神使と言えば、真っ先に思いつくのが、
「狐」ではないでしょうか。
全国の稲荷社の総本社、伏見稲荷大社の主祭神、
宇迦之御魂神の神使として、とても有名です。

神道では、他にも、食物の女神様達、
豊宇気毘売神
大宣都比売神
和久産巣日神
の神使にもなっているようです。



食物神と言うと、何故か、女神様ばかりですね。
母なる大地」「地母神」と言うように、
世界を見ても、豊穣を表すイメージは、
女神で表されることが多いようです。
メソポタミア神話のイシュタル
ギリシャ神話のアフロディーテ
ローマ神話のヴィーナスなど、
」と「豊かさ」は、
常にセットで崇められてきました。

厳しい冬が過ぎ、草木が芽吹く春。
死んだように静かだった世界が、
再生し、生まれ変わる。
あらゆる生命が躍動し、大地が実りへと歩き始める。
そんな春も、豊穣を司る女神と結びつけられています。



日本でも、自然信仰の原型に、
田の神・山の神」の信仰があります。
山の神が、春に人里に降りてきて田の神となり、
稲に実りをもたらし、冬になると山に帰っていく。
という信仰ですが、
狐も、春に人里の周辺で見かけられるようになり、
冬になると、姿を見せなくなることから、
「田の神・山の神」の神使と考えられるようになりました。

やがて、「田の神・山の神」が、
稲の神様である宇迦之御魂神に代わり、
狐も、穀物神の神使となっていきました。



これには、山城一帯を治めていた、
秦氏の力が大きく関わっていると言われています。
元々、賀茂氏の氏神であった稲荷神の祭祀を秦氏が引き継ぎ、
秦氏が勢力を伸ばしていくのと同時に、
各地へと広まっていったらしいのです。

  ちなみに、松尾大社も、伏見稲荷大社も、
  その地元で祀られていた神を秦氏が引き継ぎ、
  神社を創建したと伝えられており、
  秦氏の政治的な特徴になっています。

  まぁ、新しく入ってきたものが、
  土地を平和的に掌握しようと思ったら、
  その土地で信仰されている神様を、
  自分達の神様の中に取り込んでしまうのは、
  王道のやり方でしょう。
 

  
やがて、宇迦之御魂神は、朝廷より
神階ーしんかいー」を授けられます。
「神階」は、朝廷の「位階ーいかいー」でもあるのですが、
何れにしても、最高位は、
「正一位ーしょういちいー」となっています。

正一位稲荷大明神」と呼ばれるようになった宇迦之御魂神は、
全国へ勧請されるようになります。
通常、勧請された先の社では、神階は引き継がれないのですが、
何と稲荷大社は、神階込みで分神したのです。
おかげで、全国に広まった多くの稲荷社で、
「正一位」が掲げられるようになり、
「正一位」= 「稲荷社」の代名詞となってしまいました。
 ( 正一位を授けられた神様は、他にもいらっしゃいます。 )



そして、全国に広がっていった稲荷社の神使の狐も有名になり、
最高位の「正一位」の神階を持つ神様の神使が、
無階ではいけないだろう。という事になり、
宮中に出入りの出来る「命婦ーみょうぶー」の位が
授けられることになりました。

命婦は、奈良時代では、宮中で働く女官全てを指していましたが、
平安時代において、神事を担当する女官のみを指すようになり、

やがて、中臈ーちゅうろうーの女房を指す言葉になっていきました。

 

 

何だか、こうなると、
狐の神使は、雌狐ばかりのように感じますが、
勿論、雄狐もいます。

京都の北にある船岡山の夫婦狐の内、
雄の小薄ーおすすきーは上社に、
雌の阿古町ーあこまちーは下社に仕え、
伏見稲荷大社の神使となり、
参詣者にお告げをする「告狐ーつげぎつねー」と呼ばれた。
と『稲荷大明神流記』に載っていたり、
狐の老翁が、稲を背負って現れた。
と言う記述が各地の伝承に見られることから、
確かに、雄狐の神使もいるようです。

元々は、たわわに実る稲穂の波から、
豊かな白い髭をたくわえた翁をイメージして、
老翁であった稲荷神が、宇迦之御魂神と結びつき、
性別不明で、翁の姿で描かれていた宇迦之御魂神が、
豊穣の女神へと変化したことにより、
女神をお世話をするなら雌だろうと、
女房の位が授けられ、雌狐ばかりが、
クローズアップされるようになってしまいました。

宇迦之御魂神の第一神使が、
安倍晴明の母、葛の葉狐とも言われていますしね。

各時代のイメージ先行と言うか、
まさに、人によって神様は創られる。
といった感じですね。

そして、神仏習合時にも、それは行われました。



東寺の鎮守社となった伏見稲荷大社の神、
稲荷神が、空海が中国より持ち帰った中期密教の中の、
茶吉尼天ーだきにてんー( 荼枳尼天とも表記 )
と習合し、全国へと広められました。

茶吉尼天は、元々ベンガル地方の土着の神であり、
ヒンドゥー教に取り込まれたダーキニーが変化したものです。
人、特に心臓を食べないと生きていけない神様でしたが、
大黒天へ身を変えた大日如来によって、
仏教へ帰依することとなり、天部となりました。
やがて、仏教が中国へと渡った時に、
古墳や塚に巣穴を掘り、死肉を食べたり、
人の精気を奪うと考えられていた狐と習合したと伝えられています。

それが、日本へ渡り、白狐にまたがり、
剣と宝珠を持つ天女へと変化していくのですから、
福徳を願う人の想いは、何と強く大きいのでしょう。



更に、戦国時代になると、
多くの武将に信仰されたのが、
飯綱権現ーいづなごんげん・いいづなごんげんーでした。
山岳信仰、修験道における修験者の究極の姿である
烏天狗のような姿で、戦勝や火伏せのご神徳があるとされ、
茶吉尼天や、愛宕権現ーあたごごんげんーの秘法と共に、
邪法ともされていた時代がありました。
そして、その姿は、白狐に乗った烏天狗とされているのです。
ここでも、白狐は、神使とされているようです。

茶吉尼天は、仏教の稲荷神として、
今でも寺に祀られていますが、
飯綱権現は、神仏分離の際に、
火之迦具土神を祀る神社へと、
姿を変えてしまっている所もあるようです。

 


狡賢い、人を騙すなど、
悪いイメージも持たれている狐ですが、
異類婚姻譚で、人と結婚し子を成したり、
恩返しをしたり、
稲荷神と混同されたりと、
( 稲荷神は、狐ではありません。 )
人々に親しまれ、愛され続けてきた生き物と言えるでしょう。
 

画像は、全て伏見稲荷大社。

 


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