天部

新地亜紀の同居人みっちゃんです。

いつもご訪問ありがとうございます。

★・・・★・・・★・・・★・・・★

前回の六道の中での、天道には、
梵天や帝釈天が住んでいると書きました。

仏様なのに、地獄に住んでいるの?

という疑問が沸き、興味を持ったので、
少し調べてみることにしました。



仏様は、如来、菩薩、明王、天部の

四つに分けられます。
簡単に言うと、

如来は、悟りを得た人を指します。

菩薩は、如来となる事が確定されている人。
または、悟りを得る為に、

修行に励んでいる人を指します。

この、二つの仏たちが、人々を悟りへ導き、救済する為に、
慈悲の心で活動している仏様と

なっています。
 

　　　　
明王は、如来からの命令で、

全ての人々を悟りへ導く為に、
活動している仏です。
特に、救い難い人々に対して、
異形の姿をもって、威嚇、屈服させ、

魔を調伏し、力づくで、

悟りへと導こうとする仏様です。　

但し、明王は、密教独自の仏様なので、
他の宗派では見受けられません。

天部は、地獄の一つ、天道に住む神々です。
仏法や仏法を信仰する人々を守る

「護法神」としての顔と、
「福徳神」としての顔を持っています。
元々は、バラモン教や、

ヒンドゥー教の神々で、
仏教を広める為に、

その土地土地で信仰されていた
神様達を取り込んだ為、

他の仏よりも格下の扱いとなっています。
インドから中国を経て、

日本に渡ってくる過程で、
多くの神様が取り込まれていったので、

インド風の衣装や、中国風の衣装に

身を包んでいたり、

如来や菩薩以上の数になりました。



なるほど。
とはいえ、格下の扱いだからと言って、
地獄に住まわすのも、どうかと思いますが。


また、仏様には、性別はないのですが、
(その働きによって、男性的であるとか、

女性的であるとかの差はあります。

・・・と、学校で習いました(笑))
異教の神様であった天部は、

性別があったり、人外の姿で

あったりします。

なかなか面白そうな天部。
神仏習合好きの私には、ツボです。
というか、日本人好みと言ったほうが

いいのかもしれません。



余談ですが、
日本に仏教が入ってきたのは、六世紀半ば。
この頃の仏教は、学問の一つとされていて、
衆生の為ではなく、

学問を勉強するお坊様の為だけの

ものでした。

後世に、玄奘三蔵が、

インドより原典を持ち帰り、
翻訳に残りの人生を捧げたのですが、
これらが、その後中国で発展し、

日本に持ち込まれ、
日本の仏教界にも、

大きな影響を与えることになります。

もし、玄奘三蔵が、興ったばかりの唐で、
まともに仏教が学べないから、

是非インドで原典を勉強したい。
と、思わなかったら?
密出国をしてまで、唐を出なかったら?
原典を、中国に持ち帰らなかったら?

日本の仏教は、全く違ったものに

なっていたのかもしれません。



物事の成り立ちや、時代背景を知り、

思いを馳せるのは、
とても楽しいことですね。

私だけか(笑)


 

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