天石門別神

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天石門別神ーあめのいわとわけのかみー
天石戸別神とも表記。
別名　櫛石窓神ーくしいわまどのかみー
　　豊石窓神ーとよいわまどのかみー

『日本書紀』には登場しません。

布刀玉命の御子神で、
天孫降臨の際、八咫鏡に伴い、
邇邇芸命に随伴した神です。

「石門別」とは、御門を守護するという意味で、
外界から侵入しようとしてくる厄災や、悪霊を防ぐ為に、
宮殿の四方の門に祀られた御門の神です。

神名に「石」の字が入ることから、
「岩」とも関連すると考えられ、
神が座す「磐座」を神格化した神だとも、
天照大御神が隠れた天岩戸を神格化した神とも言われています。

邇邇芸命が降臨した際に随伴した神々は、
天皇のそば近くに仕えた氏族へと世代交代していきますが、
天石門別神だけは、天孫降臨のシーンのみの登場となります。

しかし、最初は、邇邇芸命が建てた宮の四方の門を守っていましたが、
後の天皇達が遷都する度に、新設した宮の門を守り続けてきました。
最も長く、天皇達を守り続けてきた神様なのかもしれません。