愈々,この御神示「超能力の開顕」が最終回を迎えた.実に長きに亘り多くの御言葉が述べられた.各章のまとめを次に示す.

 

 

 


 (四)についても次に示す.

 

 

 

 超能力を発現させるには第一に「自我」と「欲心」を捨て去れよということが一貫して強調された.このおかしな現代社会では欲を出さずに生きていくのは大変な苦労を強いられるが,個々人がこの我欲を捨て去る努力をするようになる時,地上の想念波動が徐々に精妙化して生命超意識や共同超意識の存在に気付く人々が出現してくるのであろう.
 では,前回の続きを読んでみよう.

 御神示No.4「超能力の開顕(四)」 取次の神より -最終回-

 汝等地球人類の大凡の者達は,此の意志力及び信念と申す言葉を,他を打ち負かさんが為に用い来たるなり.或いは己の物量的繁栄の為に用い来たるなり.今こそ汝等は此の言葉を「我を折り,欲を捨てる」為の言葉として用いざるべからざるなり.
 扨て,前述せし如く人間の”我と欲心”は人間の幼児的精神傾向の一種なりと申せしなり.亦,過去に於ける地球文明破滅の根源は個々の人間の”我欲”なりと申せしなり.亦,此の”我欲の心”を追放するに自らの意志力にて可能なりと申せしなり.亦,汝等人間の記憶は表面意識及び潜在意識に在りて,其の者の精神的行動的傾向を支持するも,強力なる意志力に拠りて,其の精神的行動傾向及び其の者の運命をも換え得るを述べしなり.
 是等は人間の二つの意識と性格との関係に於ける一面を述べしものなるが,汝等現生人類に対してはギリシャ時代より此の方,地球上の聖者達に度々告げさせしことなり.なれど現代の学問を取り扱う者達は,此の明晰なる道理を態と*1複雑化為し,何々学等と称して人間の性格を其の性格の傾向に依りて幾多に分類為し,更に性格は動かざるものの如く規格化為し,容易に自己改造為し難き迄に複雑化為し来たるなり.
 是,大いなる罪なり.其の学者と称する者達の背後に邪神邪霊の画策有りて為さしめしなり.是,現に今日の地球上の学問にては人間の心の救済の出来ざる事実を以って推し量るべし.宇宙は無限の発展なり.既に設定されしもの*2の中,実効なきもの惜しみなく捨て去るべし.不毛なる学問を生活の手段と為すは是罪なり.不毛なるものは捨て去るべし.捨ててこそ新たなるものを摑まん.是,発展の理なり.
  昭和55年3月9日未明  神 示

*1 わざと
*2 ここでは心理学や精神分析学のことであろう

<解説> (Shinmoedake2011による)
・我々地球人の大方の者はこの意志力や信念という言葉を「他を打ち負かす」為に用いて来た.または,自分だけ物量的に繁栄させる為に用いて来た.
・今こそ我々はこの言葉を「我を折り欲を捨てる」為の言葉として用いなければならない.
・前に述べたように,人間の「我欲」は幼児的精神傾向の一種であって,過去に於ける文明破滅の根源はこの個々の我欲が原因であった.
・また,この我欲を追放するのは自分の意志力で可能であると述べた.
・我々人間の記憶は表面意識や潜在意識にあってその人間の精神的行動的傾向を支えているが,強力な意志力でその精神的行動傾向やその人間の運命をも転換できると述べた.
・これらは人間の二つの意識と性格との関係における一面を述べたものであるが,我々地球人類に対して,かつてギリシャ時代から今までずっと地球上の聖者達に告げさせて来た.
・しかし,現代の学問を取り扱う者達はこの明晰な道理をわざと複雑にして,何々学などと称して人間の性格をその性格の傾向によって幾通りにも分類し,さらに性格は動かないものであるかのように規格化し,簡単に自己改造できないところまで複雑化させて来たのである.
・これは大いなる罪である.その学者と称する者達の背後に控える邪神邪霊の画策によって実行させているのである.
・このことは現代の地球上の学問では人間の心の救済はできないという事実をもって十分理解される.
・宇宙は無限の発展である.既に規定されたものの中で,例えば心理学や精神分析学など実効性のないものは捨て去らねばならない.
・不毛な学問を生活の手段としていることは罪である.不毛なるものは捨て去れよ.
・捨ててこそ新たなるものを掴み獲れるのである.これが発展の道理である.

 上記に述べられたものの他,不毛なる学問を生業としている大学教授の先生方へ告げる.もうこれ以上その唯物主義偏重の教育研究を続けていくことは神霊星界から眺めた時に「犯罪」となるので,直ちに辞めよ.日本の若者を霊魂や神界などの本質的な領域に到達させないような自惚れた指導者は,この波動の高まって来た地球には全くもって不要である.だからこそ,私は以前「大学不要論」を提唱したのである.

 


 兎に角,多くの人々が超能力を発現させる為に宜しからぬ欲を捨て去り,深く瞑想してこの宇宙の奥底に流れる精妙なる波動を感知できるように一人一人が努力することである.そして,そのような本質をよく理解されている指導者が,この地球社会を牽引して行かねばならないのである.現状は例えば足立育朗氏などは殆ど注目されていないし,宇宙学に関わっていらっしゃる方々も全く表に出ない.世のマスコミは何をしているか?伝えるべきことが何であるかをしっかりと見極めよ.

引用=城戸 縁信:超能力の開顕(一),宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.112,(1982).