この御神示「超能力の開顕(三)」についてはこれまで2回記してきた．
今回が(三)の最終回である．まだ，(四)が残されている．では，早速読んでみよう．
「超能力の開顕」(取次の神より) -最終回-
是くの如く，人間の精神感応能力と申す精神作用は，時間・空間を超越為したる働きをするは，其の生命の根源的活動の次元に於ける生命活動なるが故なり．是，現象界の如何なる波動にても妨げられざりて，同時に三次元現象界にて如何に機械的物理的に究明せんと為しても，此の生命波動を捕捉出来ざるなり．是を捕捉可能と想う者は生命の本質を知らざる者なり．
扨て本章にては人間の精神構造の根源の原理を明かせしなるも，次なる機会にては人間の表面意識及び潜在意識の働きに就き述べん．前章にて申せし如く，超能力開顕の必須条件は，先ず日々心の調整を図り，大神様の御諚を固く守り生きるべし．同時に利他愛の心を発こすべし．日常の利他愛の心の実践は，自他一体感を深め，機会を得て同朋に御諚を告げ，大神様と波長を合わさんが為の瞑想を行うべし．
汝等に人間の精神構造を述べたるは，汝等が単に知耳を延ばさんが為のものには非ずして此の必須条件を守るべく其の理解度を深めんが為のものなり．更に此処に於て汝等が超能力開顕の目的を左(下)に掲げん．
一．先ず，地球人が人間の本姓に立ち還り，此の能力を身に着け，諒優良人間となることなり．
二．また一つは，早急に地球地上文明の一大改革を，超能力を以て図らしめんが為なり．
三．また一つは，地球地上一大天譴*1前に，優良星界人との交流，援助を受けんが為なり．
是くの如き目的に拠るものなるを此処に明かすなり．一層の努力を願わん．
昭和55年2月1日 神 示
*1 てんけん 意味：天のとがめ，天罰．大災害によって地球が浄化されること．
<解説> (Shinmoedake2011による)
・このように，人間のテレパシーという精神作用は時間空間を超越した働きをするのは，その生命の根源的活動の次元における生命活動であるからである．
・これは現象界のどのような波動にも妨げられない．同時に三次元現象界であらゆる手法で機械的物理的に究明しようとしても，この生命波動を捕捉することはできない．
・これを捕捉可能と想う者は生命の本質を知らない者である．
・本章(三)では人間の精神構造の根源の原理を明示したが，次なる機会では人間の表面意識と潜在意識の働きに就いて述べる．
・前章(二)で述べたように，超能力開顕の必須条件は，先ず日々心の調整を図り，大神様の教えを固く守って生きることである．
・同時に利他愛の心を起こさねばならない．日常の利他愛の実践は自他一体感を深め，機会があれば友人家族などにこの教えを知らせて，そして，大神様と波長を合わす為の瞑想を行わねばならない．
・我々に人間の精神構造を述べたのは我々が単に知識だけを延ばそうとする為のものではなく，この必須条件を守るべくその理解度を深めようとする為のものである．
・さらに，ここで我々が超能力を開顕させる目的を次に述べる．
一．先ず，地球人が人間の本性に立ち還りこの能力を身に着けて本当の優良人間となること．
二．また，早急に地球地上文明の一大改革をこの超能力でもって企画させようとする為である．
三．そして，地球地上で起こるであろう大規模な天災前に優良星界人との交流をし援助を受ける為である．
・このような目的に拠るものであるをここに明示する．なお，一層の努力をせよ．
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今回の御神示では「(テレパシーが)時間や空間を超越した働きをする」，「生命の根源的活動の次元における生命活動」というふうに精神世界の最も根本的な性質について述べられた．絶対的時空とは我々が認識できている時間空間とは異なる次元のものであり，その存在に気付く為にはより深い修行や鍛錬が必要である．即ち，洗心に徹することである．
また，この御神示の終わりに故城戸縁信氏による注釈が次のように述べられている．「宇宙学でいうところの一大天譴とは，天則により天体上の位置(くらい)として，太陽の昇格に伴って地球も昇格するが，地球地上生命発生の一億年毎の波動の修正と，地球人類の一千万年毎の波動の修正との重なりである今回は大転換期にあたり，この際に地球人類が過去から累積してきた業想念・悪想念を精算しなければならない．この精算が大天災地変の形をとって現れることをいう．」
一説では地球の地軸が180度回転するポールシフトが生じるなどという，とんでもない事態を想定している御方もいる．そのくらい地球が大きな変動をする．局地的な地震や洪水は未だましだ．命を落とした方々には大変申し訳ないが，将来より一層大きい天災が発生することを想定すると，そういった小さい災害を少しずつ重ねることで業想念の急激な崩壊を免れられるのかもしれない．これも大いなる神の御仕組みだ．感謝である．
引用=城戸 縁信：超能力の開顕(三)，宇宙の理，ザ・コスモロジー，No.119，(1982)．