「超能力の開顕」(二)についてはこれまで2回に亘って記してきた.

 

 


 今回が最終回である.では,早速前回の続きから読んでみよう.

 「超能力の開顕」(二) (取次の神より) -最終回-

 扨て,汝等地球人が永年に亘りて失念為し来たる能力を再び開顕為すには,前章*1にて述べし如く,先ず大神様の御諚を固く守り生くるべし.是,基本の行なり.此の基本の行に汝等一人一人の意識を浄めざるべからず.意識浄まらず悪心を宿す者には超能力は備わらざるなり.また,意識浄め一旦超能力が開顕されんも,再び悪心を起こしたる者有らば,必然的に其の者の超能力は閉鎖為すよう図らい有り.是,天則なり.是,超能力の悪用を防ぐ為なり.
 人間の本質は瑠璃*2の如く八面玲瓏*3たり.是に曇りを与えるものは無知なり.無知が迷妄となり悪心を呼ぶなり.人間其の本質を開悟為し,無知,迷妄を払拭為せば,必然的に瑠璃は光輝を発せん.此の時超能力は自ら開顕されん.
   昭和55年2月1日未明   神 示

*1 超能力の開顕」(一)のこと
*2 るり 意味:エメラルド.七宝の一つで艶のある美しい青い宝石.紫みを帯びた濃い青.
*3 はちめんれいろう 意味:どの方向から見ても美しく透き通っていること.心中に少しの曇りなくわだかまりのないさま.

<解説>(Shinmoedake2011による)
・我々地球人が長年に亘って忘れてしまった能力を再び発現させるには,この御神示(一)で述べたように,先ず大神様の御諚を固く守って生きなければならない.即ち,洗心に努力すべきである.
・これは基本の修行である.この基本の修行に我々一人一人の意識を浄めなければならない.
・意識が浄まらずに,悪い心即ち,御法度の心を出す者には超能力は備わらない.
・意識が浄化されて一旦超能力が発現されても,再び悪い心を起こせば,必然的にその超能力は閉鎖されるように仕組まれている.
・これは天の法則である.超能力の悪用を防ぐ為である.
・人間の本質は七宝の一つであるエメラルドのようにどの方向から見ても美しく透き通っている.即ち,心中に少しの曇りなくわだかまりがない.
・これに曇りを与えているのは無知である.無知が迷いとなり,悪い心を呼ぶのである.
・人間はその本質であるところの大神様の心をしっかりと悟り,無知や迷いを払い除ければ,必然的にそのエメラルドは光を発するだろう.
・このとき超能力は自然と発現されるのである.

 この御神示の最後に城戸縁信氏が次の注釈を述べてある.「いつもながら御神示は素晴らしい.この『無知』というお言葉についてであるが,オリオン文明は唯物科学を発達させて,神界も霊界も星界も“ナイ”と否定してしまった.そのために地球人類は,神を知らず,霊界を知らず,星界も知らず,人生の目的も知らない.神を知らぬから真の愛も感謝も知らず,霊界を知らぬからあの世で裁かれる怖さを知らず,星界を知らぬから高度な美しい文明の手本のあることも知らず,人生の目的を知らぬから人間何を為すべきかも知らない.そして誤った文明を築いて争議や戦争の絶え間がないのである.取次の神は『信じることよりも,先ず知れ』と仰せられる.誤ったものを信じるから疑い迷いが生じて戦争になるのである.信じることの先に『知る』が大切である.知れば疑い迷いが解けて争う必要がなくなるのである.」
 オリオン文明とはオリオン座の各星々から多くの邪な勢力が何千年も前に来て地球に屯し,地球人をおかしな方向に導いて来たとするものである.この事は田原澄女史の宇宙学教室では毎回説明があった.人生の目的とは私の解釈では「永遠の至福に至る為に多くの経験を積み,何れ自身が神となれるよう努力すること」である.

引用=城戸 縁信:超能力の開顕(二),宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.114,(1982).