発電所建設のススメⅡ18の続き
第三者機関XSOL(エクソル)社の
「竣工検査」が終わり
発電所運営のススメでも記述しましたが
電力会社の「外線工事&連携」も
今月27日に終え
晴れて
「売電がスタート」しました
お祝いのメッセージを頂いた方々
ありがとうございました
【発電所概要】
・杭 鋼管杭 外形11.4cm 杭長5m
架台 スチール(スーパーダイマ材)
構造設計、強度計算書
メーカー:奥地建産
・モジュール 単結晶 NER660M305
メーカー:NextEnergy
(国内メーカーのMade in CHINA)
・パワコン 単相3線式 KPV-A55-J4
メーカー:OMRON(オムロン)
・遠隔監視 エコめがね モバイルパックRS
メーカー:NTT Smile Energy
・防草シート ワイドクロス・アグリシート
メーカー:日本ワイルドクロス(株)
一応、国内メーカー製品で揃えてみました
標識&看板
と言えば
「立入禁止」の看板も
事業計画策定ガイドライン的には定められている事を知らなかった僕
たまたま、標識の
「保守運営者を自分の名前にするか?」
「何を書いとかないといけないのか?」
ネットで調べていて、ギリギリ気付きました
業者は取付ける気は無かったので
基準に従い、付ける様に伝えました。
看板みたいなものは
もし指摘されても直ぐに対応できますが
僕の発電所はいわゆる
「分譲物件」
つまり「セット販売」なので
販売代金には
「当然」盛り込まれているもの
ですよね。
自分で買ってもしれてますが
僕はなるべく"自分のお財布"から
無駄なお金は出したくありませんので(笑)
いやいや〜
ここまでが、いわゆる
「スタートライン」ですよね。
思い返せば、業者さまとは
"様々な論争"がございました
当社では日影を考慮した高精度のシュミレーションをしています。
↓
実際は周辺樹木の影を考慮していないシュミレーション
↓
周辺樹木で伐れるのは
全て伐って頂きました
※伐採費用って、思いの外高いのですよ!
特に廃棄費用が!!
・"言った言わない"の論争
↓
ここでは挙げきれない程
めちゃくちゃ一杯ありました
↓
記述している通り
通話中に「自動録音」が入るので
僕には
「言った事を言ってない」
は、通りません。
↓
こじれても
「内容の文書化」と
「音声ファイル」を添付してメール送信
次の日には"お利口さん"になってます。
※音声ファイル面白いですよ
聞き直すと
「言ってるやんw!」ってなります
・当社は「基準に遵守した」優良な発電所を建設します。
↓
これは、ご存知の通り
業者さま"最大の誤算?"
いやいや、発電所を扱う業者なら当たり前です!!
これが住宅だとして
「建築基準法」を違反した家
を建てられたら文句言いますよね!?
これを基準のまま
"その通り"にして頂きました。
①「地盤の事前調査」(SWS試験)
②「強度設計」(新基準のもの)
※それをクリアする杭&架台の導入
③「杭打ち」&「三方向試験」
※設計強度が出るまでやり直し
④基準の遵守を証明できる様に
「全てエビデンス(書面での証明)」を残す
もし、あのまま業者に丸投げしていたら…
業者の
業者による
業者の為のw
クソ物件
を持たさせる所でした
・物件引渡し前に
『この発電所は
改正FIT法で定められた事業計画策定ガイドライン
電気設備の技術基準
全ての基準に適合している事を証明します』
といった
「物件完成確認書」
も、僕が作成し
業者さまに署名捺印頂きました。
よくぞ、僕の"徹底的なシゴキ"に
耐え抜いてくれました
方法論は人それぞれ
だとしても
納得のいく「施工」
納得のいく「書面一式」
をもらうまでは
「物件引渡し」を認めず
決済(完工金支払い)はしてはいけない
と思います。
ユーザーにとって
ここが"最後の砦"ですからね。
ここは"最後の大仕事"だと思い
徹底的に妥協してはいけない
と思います。
印象的だった事
しかし、驚くなかれ
「最後に業者さまから頂いた言葉」は
『この物件の建設にあたり
私共は大変勉強させて頂きました。
本当は、私共でやらなくてはならない事を
やって頂き
逆に、私共が育てて頂きました』
えっ、
あ、はい。
こうして思い返すと
業者さまも、細かい基準を
知らない人が多いのかもしれません。
目まぐるしく
「改定される基準」
こんなに"後出しジャンケン"が
大好きな業界もなかなか無い様な気がします…
でも記述した様に
複雑で分かりにくい
基準を定める側にも責任はあります。
まぁ、発電所を扱う業者として
勉強不足
と、言ってしまえば
それまでですが…
しかしユーザーが招いている大罪
でも記述した様に
オーナーであり
電気事業者である
ユーザーサイドも
「発電所投資」という
"独り歩きの亡霊"に依存せず
「発電事業者」である
という自覚も必要なのは確かで
オーナーサイドも含め
再エネに関わる全ての人間が
"襟を正す"事で
再エネ業界への世間の風当たり
も緩和され
最終的には
自分を守る事に繋がる
と思います。
ともあれ、業者さまとは
ある意味"戦友"といえる程
本気でぶつかり合ったからこそ
最後には
「互いに健闘を讃え会える」
とも思いました。
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