積水ハウスは素晴らしい企業だと思う。ハウスメーカーの選択において、常に最有力の候補であり続けた。






TLMしかり、住まいの参観日しかり、FPの紹介しかり何も知らなかった私達に丁寧に教えていただき、素晴らしい話が聞けたことは今でも感謝している。



【積水ハウスのよかったところ】

◾️TLMの素晴らしさ

施主向けに感動するような仕掛けが施されている。あそこに行けば皆積水ハウスが好きになる。



◾️営業マンのレベルが高い

他社知識も豊富で、カウンタートークが強い。本社が大阪で、社風としてのナニワの商人魂をひしひしと感じる。(担当者の出身は違うが)



◾️鉄骨、木造共に業界トップレベル

戸建て注文住宅では日本一の売上を誇る会社。特に何かに抜きん出ていることはないが、平均点高く、総合満足度の高い家を造る。



◾️ベルバーン、ダインコンクリートのカッコよさ

ベルバーン。最初は陶器という響きに懐疑的だったが、個人的にスレンドボーダー・スムースチャコールの外壁を見て惚れた。しかも30年メンテナンスフリー(目地補修除く)。ダインも種類は少ないが、カッコいい。



◾️標準仕様の充実

契約時にははっきり見えないが、オプション費が殆ど上がらない。



◾️スーペリア仕様の存在

高気密高断熱仕様にしたい方向けの選択肢が用意されてるのは嬉しい。



◾️グループ企業の積水ハウス建設による完全施工

下手な地元工務店の施工にならない点は安心できる。



◾️充実のアフターサポート

社員1500人をアフター部門へ配置



◾️シャーウッドなら価格が安い

シャーウッドならね。正直この価格で積水ハウスが建てられるのか…、と驚いたレベル。



◾️施主の満足度が高い

担当営業は「自分の担当した顧客を合わせて、顧客から積水ハウスをよく言ってもらう」のを得意技にしていた。総じてみんな満足度は高そうだった(会社が厳選してるから当たり前か…笑)



【積水ハウスを選ばなかった理由】

◾️目地が丸見え

目地とは外壁素材を繋げるためのコーキングのようなもの、地震で建物が揺れても目地が衝撃を吸収して外壁の破損を守る。機能は分かっているものの、丸見えでは汚れも目立つし、シームレスという観点から少し目立つ。実際施主さんのお宅訪問でも白目地は汚れていた。



◾️設計士と相性が合わなかった

大変無念だったが、設計士の設計にときめかなかった。間取り提案も無駄が多いと感じた。3社の見積もりの中で、生活動線がいちばん考えられてなかった。何度か修正してもらったが、うまくいかず、設計士交代してもらおうかと思った。このまま契約しても、この修正がこれから続くと思うとなぁと感じた。



◾️CAに頼めばよかった

積水ハウスが誇る選ばれた設計士集団、それがCA(チーフアーキテクト)。これは結果論だが、優秀な設計士のレベルをヘーベルハウスで味わったので、CA希望にすればよかったと後悔。ただ、CAは忙しすぎて、頼み込んで設計はしてもらえても、なかなか会えないんだろうなというのは営業マンの話を聞いてて思った。(営業マンの口からは聞いてないので、私の印象。実際ヘーベルハウスの設計士もプラン聞き取りとプラン提案時以外の契約前同席はなかった)



◾️プランが上がってくるのが遅い

住友林業もヘーベルハウスも修正依頼した設計プランはすぐ上がってくるが、比較論でいうと積水ハウスは遅い。住友林業は契約を急いでいたが、逆に積水ハウスは遅くて心配になった。おそらく、抱えてる顧客が多いからではないかと予想する。



【総評】

実際に契約したヘーベルハウスとの差は僅かであり、この2社では本当に悩んだ。



最終的にはこちらの修正希望通りに修正できなかったことと、タイムロスが生じたことに妻が不満を漏らしたため、契約には至らなかった。あと「無料で対応できるのはここまで、そろそろ決めていただきたい」とこちらの更なる要望には対応いただけなかった点もやや残念だった。(これに関しては無料で色々求める私達も悪いのだが)



最終的には営業マンの優秀さに後ろ髪を引かれつつも、設計士の差と、対応力の差で決めたが、こればかりは相性によるところが大きく、全ては対向馬であるヘーベルハウスがTDOという最強カードを出してくることを予見できなかった営業マンの采配ミスと言えて、仕方ないところもある。担当営業マンからもお断りの際に謝っていただいた。その際に「設計士と意見を出し合いながら、プランニングを進めることを考えていた、私のミスでした。」と言われた。なお、「CAつけるからもう一度チャンスがほしい」とも言われたが、丁重にお断りした。

個人的にはヘーベルハウスTDOと積水ハウスCAの戦いも見てみたかったが、後出しじゃんけんはフェアじゃないのでね。

 


まあでも、会社として積水ハウスを否定したわけではないし、次家づくりをするとしたら(しないけど)、また積水ハウスが最有力候補になるんだろう。それぐらいのパワーを感じたし、企業力は高いものがある。今回は設計士の差で縁がなかったということ。


あとこの積水ハウス営業マンの優れていたところをもう一つ。必ず面談があった日の夜に「今日はありがとうございました」という御礼メールがくる。旗色が悪くなった面談でもこういった対応をきちんとしてくるところに、人としての誠実さが表れていた。この対応・マメさは凄いし、顧客として大切にされているんだなと感じる。結局家づくりは「人」が最も大事だ。


正直、今後他のメーカーとの差は広がっていく一方だと思う。ハウスメーカーは業界全体が斜陽産業とはいえ、株を買うなら積水ハウスを買いたいかなと感じた。ありがとう積水ハウス!!