当初、旭化成ホームズはそもそも検討する気があまりなかった。というのも妻が実家(築35年超えヘーベルハウス)のあまりの寒さに、ヘーベルハウスへ難色を示していたのである。私もフラット屋根や鉄骨造に対して、そんなにいい印象は持っていなかった。そんな大アドバンテージを持った中での、大逆転劇は見事という他なかった。




 【ヘーベルハウスのよかったところ】

◾️ロングライフ住宅という物語を売っている。

住宅業界は家を建ててもらわなければ商売にならない。その点で、建てて終わりがいちばん業界サイクルを長く回すコツである。しかしながら耐久性やアフターサービスを売りにしているメーカーという点で個人的なライフサイクルの面からも素晴らしいの一言。今私は36歳だが、人生を終える頃には最長耐用年数60年を迎えるので、解体費用を全て息子に託し、永眠する所存。



◾️圧倒的耐震性

基礎ありの耐震試験を行っている。圧倒的な構造的強度。他メーカーの耐震等級3とはレベルが違う。



◾️ヘーベルハウス東京デザインオフィス設計士による設計

私から頼んだわけではない。そもそもデザインオフィスすら知らなかった。本来東京デザインオフィスに発注する場合、測量5万、見積もり提案10万かかるところが無料。営業マンの差配に感謝。



◾️担当営業マンが優秀

ゴリゴリ感一切なしのソフト営業マン。熱さ不足にも映ったが、最後はきっちり決めてきた。ちなみに関係ないが、スーツもいつもキマっている。



◾️アフターサポート充実

へーベリアンネットによるサポート



◾️プラン提案が動画

3社では唯一の動画プレゼン。動画だからいいというわけではないのだが、斬新極まりないプレゼンで少し感動する。



◾️なんやかんやでバス見学会は印象に残る

ロングライフ住宅と称して、築30年以上の物件に顧客を連れて行く取組は斬新だった。「家づくりのその後」は契約前段階においては軽視されがちだが、アフターサポートが充実しているからこそ見せるのだろう。



 ヘーベルハウスのよくなかったところ


◾️とはいえやっぱり寒さ

ヘーベルハウスがなぜ寒いのかを考えた時、最初は鉄骨由来のヒートブリッジによる空間的な寒さだと思っていた。でもそれだと鉄骨住宅は選ばれてないと思う。自分なりに調べた結果、ヘーベルハウスの気密に対する甘さが根本原因だと感じるに至った。契約時にはUA値に関してはもちろんC値に関しても高いところを求めると話した。(気密測定もする)



◾️外壁の種類が少ない

ヘーベル板であるのだが、機能はよいとして、種類が少ない。周りとどうしても被りやすくなる。



◾️洗面台の種類が少ない

ハイグレードで住友林業クレストしか選べないのは、さすがに洗面所を軽視しすぎではないか。



◾️樹脂サッシを選べない

窓の話。気密断熱に興味がありませんと言っているようなもので、標準がアルミ樹脂複合サッシであり、特注でも樹脂サッシが選べない。「耐久性の面からアルミ樹脂複合サッシを推奨している」と言われたが、時代は樹脂サッシだろう。



【総評】

最後はかなり細かいとこまでグチみたいになってしまったが、ヘーベルハウス営業マンの立ち回りはとにかく素晴らしいの一言だった。

プラン提案から受けた、家の雰囲気、間取りにおける設計士の配慮と思い、土地のポテンシャルを最大限生かした空間づくり。NO.1に相応しい設計だったと思う。



一方で妻の実家で感じた冬の耐え難い寒さは如何ともしがたい。例えば、「トイレは寒いから行きたくない」みたいなことになれば、住んでいる間、使用する度に耐えなければいけない。本気でいつか膀胱炎になる。



家に寒い箇所を作らない



私のライフワークであり、今後のブログのテーマにしようと思う。もちろん施工前に出来ることは全て行う。特に気密測定。これは大事だ。



というわけで契約メーカーは決まってしまったが、へーベリアンの方も、そうでない方も、これからは営業を受けて感じたことや、家づくりの過程を綴っていくので引き続きご愛顧いただけると幸いである。