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2021年3月 293p 株式会社KADOKAWA 野性時代2020年2月号から2021年2月号を単行本化にあたり加筆修正
○宮部みゆき「魂手形 三島変調百物語七之続」読みました。
袋物屋の三島屋に、語り手一人に、聞き手一人、一つの話を語ってもらって、決してその話を外に漏らさないという三島変調百物語シリーズのこのシリーズ。掲載誌を変えながらも続いています。
2006年からはじまったこのシリーズ「おそろし」は家の光、「あんじゅう」は読売新聞、「泣き童」はオール讀物、「三鬼」は日経新聞、「あやかし草紙」は主に地方紙、「黒武御神火御殿」は毎日新聞です。この持続力すごいと思います。
ということですが、現在は三島屋の次男坊の富次郎が聞き役を引き継いています。数えたら現在31(30話)話目となります。是非、このシリーズ100話まで読みたいです。以下、覚え書きです。
第一話「火焔太鼓」
語り部の新之助の国は大加持藩。この国では火事は火事が起こりません。しかし、あるときお城から法螺貝が鳴り響きます。新之助が城に行くと、兄が大やけどを負っていました。。。
第二話「一途の念」
屋台で団子を売るおみよの母は元々は孤児で、その後料理屋に奉公に出ていました。そこで料理人の修行をしていた父と出会い夫婦になるのですが、父は病気で働けなくなります・・・
第三話「魂手形」
吉富の家は、木賃宿をしていました。小さい時に母親が駆け落ちして逃げたので、吉富は主に祖母に育てられていたのですが、祖母は吉富を何かというときつくあたり、よくたたくのでした。そんななか、後に母となるおたけが思いっきり祖母を怒鳴ってくれました。。。
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