2013年6月 441p 文藝春秋
☆☆☆+
○宮部みゆき「泣き童(なきわらし) 三島屋変調百物語参之続」読みました。
この本は、「おそろし」
、「あんじゅう」
の続編となります。話の骨格は、江戸にある袋小物屋三島屋の主人伊兵衛の姪っ子おちかのところに人々が尋ねてきて、怪異を語るという、宮部みゆき版、「百物語」です。
「おそろし」は、2006年から2008年にかけて家の光に連載(角川書店で出版)、「あんじゅう」は2009年から2010年にかけて読売新聞に連載(中央公論新社で出版)そして今回は、2011年から2012年にかけて主にオール讀物に掲載(文藝春秋で出版)ということです。
出版社や掲載場所を変え、それでいて同じ主人公で連載を続ける、何というか、この話、たくさん書きたいことがあるのでしょうね。読む側としても次なる怪異がいかなるものか、またどれも違うパターンだったりする、世に怪異はこんなに多いものなのか、と思ってしまいます。
宮部みゆきさんの現代物はほとんど読んでいますので(たぶん)、これからは時代物にも挑戦しようかな。。。以下、覚え書きです。3234
「魂取の池」 オール讀物2011年2月号
語り部は、おちかと同年代の女性。彼女は悋気な性格。でも、祖母も同じような性格だったようです。祖母は婚約者の気持ちを試すために、「魂取の池」に行きました。ここで二人の姿を映すと、必ず分かれるという噂が。。。
「くりから御殿」 オール讀物2011年7月号
五十過ぎの年配が子供の頃の家の話をします。そこは、間違えて逆さ柱で家が建てられたとか。そこの新築した離れに行くと見知らぬ声に追いかけられて出てこられません。。。
「泣き童」 オール讀物2011年12月号
やつれた男の話を聞きました。それは、泣きやまない子の話です。どういうときに泣きやまないかと観察すると、ある人がいるときに泣きやまないようでした。。。
「小雪舞う日の怪談語り」 別冊文藝春秋300号
おちかは、百物語をやっている家に訪ねていって、少人数の人たちと一緒に怪異を聞きます。そこで語られた怪異は、4つ。。。
「まぐる笛」 オール讀物2012年8月号
ある若い武士は、子供の頃、母の実家に預けられます。そのとき、おぞましき怪物が現れて次々と人々を食らいます。そのとき、それを鎮めるために現れたのは、彼の母親でした。。。
「節季顔」 オール讀物2012年12月号
女性の子供の頃の話。道楽で勘当された伯父が訪ねてきて、一緒に住まわせてくれと言います。彼は下僕のように働きますが、24節季だけはどこかに出かけていくようです。彼女はそれを目撃します。。。
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