私は非常にのんびりした性格で、せかせかした事は苦手、ゆったり寛ぎたいタイプです。
ゆったり過ごすと言えば、映画「太陽がいっぱい」のラストシーンでアランドロン演じるリプリーがイタリアの人気の少ないビーチでチェアに寝転がり「太陽がいっぱいだー」と呟くシーンがあります。その後殺人の容疑で逮捕される事になるのですが、この最高にカッコいいシチュエーションに子供の頃からして憧れていました。
そんな私ですが、30年以上前に雑誌メンズクラブで紹介されていた牛窓ホテルが気になっていて、一度行ってみたいと思っていました。
記事はこれです。(私、若い頃からメンズクラブやBeginその他でオシャレな記事があると切り抜いてスクラップしています)
青い海、爽やかな風、オリーブの丘がエーゲ海を彷彿させるエキゾチックなリゾートスポット
そして牛窓ホテルについては
瀬戸内海に浮かぶ島々を一望できる絶好のビューポイントに立つ、白い牛窓ホテル
と書かれています。
客室は20しかなく、かつ「リラクゼーションのための何もしない欧米スタイルのリゾートを提案している」とも書いてあります。
まさに私にとって理想のスポットです。
東京からはなかなか遠くずっと行けていませんでしたが、今回直島(小豆島の少し西にあるアートの島)に行く事になり、近いので直島の後は牛窓に泊まろうと計画しました。
ホテルはもちろん牛窓ホテルと思っていましたが旅行予約のアプリ、どれを使っても候補に出て来ません。
Googleでググったところ、「牛窓ホテル 閉鎖」という検索ワードのオススメが出て来ます。「なくなってしまった?」と色々調べていると、どうも牛窓ホテルはその後イルマーレ牛窓に名前が変わって、今は閉鎖しているようでした。
予約アプリを探していると似た雰囲気を持つ「ホテルリマーニ」が候補に出て来て、2泊の予約を行いました。そして前述のスクラップで「海が見えるホテルベスト⚫️⚫️」があり、瀬戸内海のところにこのリマーニが載っていました。このホテルも30年以上続いてるんだー、凄い!
※当時の邑久郡(おくぐん)牛窓町になっていますが、今は瀬戸内市牛窓町です。
そして先日実際に訪れました。
サムネイル写真はリマーニから見た夕焼けです。
立地は海の目の前とロケーション抜群、エントランスを入ると奥(海側)がプールになっていて、何もしないで寛ぎたい私にピッタリのホテルでした。
海側から見た外観です。
前述の雑誌切り抜きの説明は
「白いギリシャ風の建物は夜になるとライトアップされてさらに幻想的な美しさ」
リマーニはギリシャ語で海という意味のようです。
因みにイルマーレも意味は同じでイタリア語で「海」です。
そしてそのライトアップされたプールです。
そして憧れのアランドロン、やっちゃいました。アラン・ドロンには程遠い姿ですが自己満足自己満足!
食事も立派で朝からステーキをいただきました。
リマーニが素晴らしい事はわかりました。
でも、牛窓ホテル(イルマーレ)はどうなっているんだろう? どうしても気になったので住所を頼りに車で行ってみました。
il mare Ushimado と薄っすら見えるがやはり閉鎖中でした。
建物は壊されてはいないものの廃墟の雰囲気。
これはリマーニから撮った写真ですが、ボートの上に見える丘の中腹に立っているのがイルマーレです。
今回行ってみて感じたのが、イルマーレにたどり着くまでの道の悪さでした。下からの道は2つありましたがどちらも狭く、対向車が来たらどちらかが道幅が広い箇所まで戻らないとすれ違えないくらいで、すれ違いなく1台で走っていても側溝にタイヤがはまらないように気をつかうほどでした。リマーニは残ってイルマーレは閉鎖、差は立地条件でしょうか。
ちょっとこの道が整備されない限りイルマーレの再開は難しいのではないかと感じました。
牛窓、オリーブ園や目の前の前島など見どころありましたが、それは別途書きます。
牛窓に行くならリマーニです。