東京ガスのCM、3年前に「母のチーズケーキ篇」について書きましたが、最近公式ハッシュタグ#新郎と#新婦で100位以内にランク入りしているようで、そういえばと思い、テレ朝「食彩の王国」で母のチーズケーキ篇の次にオンエアされた「がんばれ私たち」篇について書きたいと思います。

 

「母のチーズケーキ篇」が大好きだった私はこの「がんばれ私たち」に代わった時とても残念に思い、最初は正直あまりよく見ていませんでした。しかし、何回か見るうちに引き込まれていき、チーズケーキ篇と同様ストーリーはわかっているのに毎回じっくり見るようになりました。

 

25歳になるわたし、劇団に所属し今も女優になる夢を持って(おそらく)東京のアパートで一人暮らしをしています。実家はその後お父さんが軽トラックで娘のところまで来たことから想像するに、そんなに遠くない地方、関東のどこかかせいぜい山梨県くらいか。

 

進行は主役による歌、そこに家族や先輩との会話が挟まってストーリーが展開されます。

まず、歌詞だけをご紹介します。

 

今日、わたし25歳になりました

今でも夢を追ってます

周りは凄い人ばかり、特に凄い先輩がひとり、もうテレビにも出ています

私もちょっと出ています

あまり器用じゃない方で

作り笑顔は苦手です

そんな自分が時々いやになります

そしてある日のことでした、突然先輩が地元に帰ると聞きました

こんな日に限って、家族が私を温める

がんばれ、わたしたち!

 

誕生日の日、ひとり部屋でショートケーキを食べているところに父親から「さびしいんだろ?」というメッセージ、それに「ぜんっぜん!」と強がる娘、日々稽古を重ねています。


演技力が認められている先輩が少しテレビに出ていて、自分もセリフはないもののウエートレス役でちょっと出ています。


食えるだけのお金が稼げる女優にはなっていないのでバイト生活、居酒屋でお客さんとすれ違いざまにぶつかったり、器用でない自分がいます。そんな自分にちょっと嫌悪感も.....。

 

父親に「寂しいなら(お正月に)帰ってあげようか?」とLINEするも、「今年は帰らない方がいい」という返事。お父さんはたぶん娘に対して「女優になる夢を追うのであれば覚悟してそうなれるように頑張りなさい」というメッセージを伝えたいのでしょう。

 

お風呂で手鏡を持って笑顔の練習をするも、ぎこちなさがありあり、オーディションを受けるも不合格。

 

そうこうしているうちに前出の先輩が地元に帰ることに........。なぜ帰るのかの事情は説明されていませんが、実力がある先輩でもこうなってしまう現実を突きつけられます。喫茶店で先輩に「私は行けるところまで行ってみます」と宣言するわたし。

 

アパートに帰ると父親の軽トラックが.......。おばあちゃんが作ったであろう煮物持参で、おばあちゃんからのビデオメッセージがスマホから流れます。

 

 

数年後、舞台で終幕後のあいさつをするわたし、例の先輩も観に来て拍手してくれています。

 

ここで「がんばれー、わーたーしたーち」となり終わる展開です。

 

主演は今や大女優の石橋静河さん。

今NHKの「燕は戻ってこない」でも好演されていますね。

 

東京ガスさん、中にはちょっとお説教臭いものもありますが、センスがいいCMが多いですね、ありがとうございます。

 

こんな説明より「百聞は一見に如かず」、ユーチューブでご覧ください