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※管理人Shinは知財保護において個人による「特許」のようなものを好まず、「全公開」を旨とします。
Alibabaの海外向けマーケットプレイス(Aliexpress)を必然的に使うようになって恐ろしさを感ずることがあります。
本来25,000円のBETA58Aを安く買おうとして、”BETA58”と検索しただけで好むと好まざるにかかわらず妙な世界に立たされている。
そう、「模造品詐欺」=ニセモノの世界に居るのだ。
特にマイクの入手に不慣れなかたはこれに気づかず買い求め、普通に使っているかもしれない。
これに手を出すとニセモノの音に毒されてしまい、本物を知らないうちに、「自分にはこのマイクの方が使いやすい」を中心とする危険な世界に踏み込んでしまいます。
「成田のお店が最も信頼できる」、という時代になってしまった。
(こんなに安いはずのないニセモノ中のニセモノ。価格は1/10)
これを試しに入手してみた
本体:グリルボールがガタガタに緩んでいた。
外装:ボディカラーは似ても似つかない緑のテカテカした安っぽい塗装、青リングの色調が異なり、機種バッジの体裁も異なる。
動作:XLR接続で音は出ない、(接続は2番HOT、1番Cold、3番NCとなっていた)そのため付属のXLR~Phoneプラグのケーブルなら音が出る)
付属品:安っぽいXLR~Phoneプラグのケーブル付き、ソフトケースは「ニセShure」お決まりの縦横寸詰まり。「SHUREBETA」ではなく、ロゴに違和感のある「SHURE」表記の偽物。
中華マイクはXLR~ミニプラグケーブルがお決まりのように付いているが、こちらは6.3mm Phoneプラグケーブル付き、Shure製品でそういうセットはないはず。
いくら何でもBETA58AをミニプラグやPhoneプラグで使う人はいない。しかし正式にXLR接続しても音が出ない。
手直ししなければ付属のケーブルでしか音は出ない。
beta58a 偽物
sm58 偽物
shure beta58a 偽物
beta58a 偽物 見分け方
shure 偽物
shure glxd4 偽物
beta58 偽物
マイク 偽物
内部接続、付属ケーブル
音
感度はやや高め、BETA58AよりもSM58寄りの音だがキレのないコモった音、ハンドヘルドではタッチノイズ・手擦れノイズがやたら大きくやかましい。
重量
本物:278gに対し半分以下の133g
本物はどっち?
(答え) 上:ホンモノ 下:ニセモノ
4,000円のU87やら・・・
(何とプラグインパワー用ケーブル付き)
こんなモノまである。
ニセモノマイクならなんでもアリ
(4000円のU87はなぜかプラグインパワーで動くようだ)
欲しくとも手が出せないような「高額な」ノイマンがコピーされ、"新品"が二束三文で売られている。
他メーカーもAKG 414をはじめとする「お値打ち品」がどんどんコピーされている。
もうTLMもKSMも正規ルート以外絶対に入手してはいけない、また中古マイクは信じてはいけない時代となってしまった。
唖然・・・としてはいられません
なぜなら、既に現場にどんどん入ってきており、こうした明らかなニセモノがTVのCMや番組にすら小物としてチラッと登場する場面も増えています。
だれも「U87」ですと言って使われているわけでもないので、なし崩し的に常態化することが予想されます。
「ニセモノ新品」を「ホンモノ」として転売されたり、ワンオーナー?を経たニセモノ中古がホンモノとして流通することが現に起こっており、ゾッとます。
またもっともらしい価格でオークションに出品しても、写真からは判断できないようされている。
いや、すでにヤフオクでは何がなんだか分からない状態に突入していますので、見きわめ不能な高級マイクをオークションで買うことは危険となりました。
税関でもスルーであるこの明らかな違法なニセブランドの輸入と流通を止められないのか。
日本や世界をニセモノ天国にしてはいけない。
以上
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おしらせ
MEMSマイク使用、話題のProbeⅡ Probe-T L-730mems など、読者のみなさまからのご注文により優秀機種の手づくり製作・領布を承っておりますのでお問い合わせください
またFetⅡなど純正WM-61Aのファンタム式パナ改マイクも継続中
モノ作り日本もっと元気出せ!
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