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マイクロホンのEMC(電磁環境両立性)に関連して
「ProbeⅡ」はメインボディであるXLR~6.3φPhone変換アダプターと先端パイプ(6.0φ)及びSuメッシュによって静電シールド構造の外筐が構成されています。
穴径6.5φの「XLR/Phone変換アダプタ」とパイプ径6.0Φとの間をパイプ側に導電性銅箔テープを巻くことで両者の電気的一体化をはかっています。
(スコッチ3M 導電性銅箔テープ 2245使用)
ところで、「銅箔テープ」って表裏間の導通はどうなっているのか
「導電塗料」「導電接着剤」「導電xxx」といろいろあるけど結局めざすのは導通抵抗ゼロΩだ。
静電シールド(ファラデーシールド)が2種の金属にまたがる場合、その間の直流抵抗が何Ω未満という明確な規定もありませんがEMC(電磁環境両立性)上、低いに越したことはありません。経験上10Ω未満であって欲しいところです。
導電性銅箔テープについて
うまく使えば比類なき工作材料である「銅箔テープ」。
銅箔に金属粉など導電性粘着剤塗布によるテープであるため貼り付けた金属面と銅箔面との間は決して完全な「0Ω」にはならないがほぼそれに等しい低抵抗にて実用化できている。
(スコッチ2245の例)
スコッチ(3M)の製品には特性表が添付または公表されているので助かりますが他メーカーの実態はよくわかっていません。
スコッチ3M 2245エンボステープ2種類,、TAKACHI CUS-13T、AMAZONで価格20分の1正体不明のもの。
したがって筆者の場合、実機では3Mの2245を使います。
以下は3M以外の銅箔テープを使うときのワザを記します。
静電シールドを目的とする「金属の一体化」は多少の抵抗なら問題ない場合が多いですが、より強力に「ゼロΩ」にこだわるならもう少し何とかしたい。
しかし、「何をもってゼロΩ」なのかは少しやっかいな問題がある。
デジタルテスターは低抵抗測定が苦手
「なんとなく」指示したかと思ったら「パラパラ」と指示数値が変わり、どれが本当の値なのかだんだん自信がなくなっていくかもしれない。
(テスター機種により差異はある)
テスターは「抵抗」を測っているのではなく抵抗両端の電圧を測る構造、その限界らしい。
調べてみると「4端子法」という面倒な測定法が測定器メーカー等から提起されているが「テスター」としての本来使用法からは程遠い内容です。
(これが実態です)
この判断には「アナログテスター」の右に出るものはありません。
接触抵抗を下げる
TAKACHI CUS-13T 2回巻き、10Ωを指示
パイプに貼り付けた導電テープ(TAKACHI CUS-13T)にカッターで無数のキズを入れた。
それは地金(SUS)に届く深い切れ込みの必要がある。
テスターは「0Ω」を指示、切れ込み効果テキメンである。
まちがいなくこの方法で導電テープ~パイプ間の接触抵抗は下がり、3Mの結果と同様になってくれた。
3Mとの価格差を考えると最大20分の1まで導電銅箔テープのコストを下げることが可能であることがわかった。(但し筆者普段使いは3Mです)
この効果は1~2ターン目で決めなくてはならないのが特徴
です。
2ターン目ではより深い切れ込みが必要になります。
もちろん「エンボステープ」である3M 2245でもこの「切れ込み」作戦は状態をさらに良好にしますので標準的にこれをおこなっています。
「銅箔テープって裏側まで導通があるの?」というかたは案外多いと思います。
もちろん導通はありますがこんな実態であることがわかりました。
そしてそれをやっているうち、デジタルテスターの低抵抗測定問題にぶち当たった次第です。
石を投げれば何かに当たる、まだまだいろいろ・・・電気の基礎。
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