このマニアックなシリーズの7回目です。
<前回記事>
【献血マニア?シリーズ】
①たくさん献血をすると、
良いことがあるのでしょうか?
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12596133313.html
②献血にはどんな種類があるのか?
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12596140562.html
③どの種類の献血が
必要とされるのか?
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12600620161.html
④分かりにくい献血間隔~
”献血無事に終わりました”
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12601392621.html
⑤献血ができなくなる期間を
事前察知する方法
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12600716924.html
⑥献血はMAX何回可能か?
(Ⅰ空理空論編)
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12596126474.html
なお、今回も、ちょっと長いのと、
マニアックの中でもマニアックで
要は「理論上献血は生涯で
何回可能か」という
あまり実益のない話の続きです。
(最後にちょっと
現実的な話に戻しますが)
そして、やはり、小学校レベルながら、
面倒臭い計算をします。
今回も、もし面倒に思われたら、
適当に読み飛ばして頂いて、
全く問題ありませんし、
読者の皆様の人生に不利益が
及ぶこともまったくありません(笑)。
なお、面倒な計算は今回まで、
次回は計算無しの最終回の予定です。
さて、前回、理論的な献血MAX回数を
計算して、1317回となったわけですが、
前回も申したとおり、
その計算は非常に非現実的で
あることは間違いありません。
今回は、非現実である理由などを
申していきます。
1 この回数を達成するには、
本当に、血漿成分献血を2週間後
(年に1度の200ml献血後は4週間後)
きっちりとやっていくことが必要で、
ただ、毎年1日ずつと、
69歳最後の方の
57(~65)日目に5回目が可能 のところで
8日の余裕日数があることが分かります。
前回、こんなことを書きました。
分かりやすく(?)年頭から、
ということで考えると、
1月1日が18歳誕生日という方が、
元日(一部ルームは空いてます)
から血漿献血するとします。
337日目は12月3日*のようです(笑)。
*平年です。閏年では1日前にずれます。
そこで、25回目としてこの日に
全血200ml献血をすることができます。
そうすると、26回目となる
翌年の最初の成分献血は
最低4週間(28日)後となるので、
364日目である12月30日に
可能とも思えますが、前述のとおり
成分献血の年間24回制限も
クリアする必要があります。
そうなると、26回目は結局、
翌年1月1日かな?となりますが、
実は、年間制限は、365日ではなく、
52週(=364日)で計算する
ことになっております
(なお、これ、最近の話です……後述)。
結果、26回目は365日目の
12月31日に可能です。
つまり、成分献血2年目は
1日早くスタートが可能です
(年間制限期間364日の開始日が1日早くなる)。
※ なお、ここで、上の例でいうと、
「12月30日」が余っています。
つまり、ここまで、完璧に2週間おきでなくても、
1日だけなら余裕日数があって、
ずれても大丈夫、ということになります。
そして、52年あるので、生涯で52回は
余裕日数(A)があることになります
これについては、次回取り上げます。
そうなると、はまれぽさんによると、
成分献血が可能になる18歳〜69歳までは
年間24回×52年間で1248回。
だそうですから、52年間では、
52年÷4年×5日=65日の
残余が最後に出るのです。
(数字が苦手な方は、もう完全に
付いてこれないと思います。
適当に読み飛ばして下さい(笑)。)
この65日間に、さらに5回の
血漿成分献血が可能です。
(14日×4回=56日なので、
57(~65)日目に5回目の
“人生最後の献血”が可能。)
※ なお、ここでも、58~65日分の
8日間が余裕日数(B)として残っています。
これについても次回ということで。
前回に、「次回持ち越し」としたところを
黄塗りにしてあります。
字を小さく したところは、その説明部分で、
ここはまあ読み飛ばして
頂いても構いません。
ということで、つまり、16~17歳の
200mL全血期間は別として、
18歳~70歳未満の52年間という
長い期間では、余裕日数分
52+8=60日だけは、概ね*
ずれることが許されますが、
それ以上ずれると、
総回数が減ってしまいます。
(* 厳密に申すと、余裕日数(A)の52日は、
年間(364日)に1回しか使えません。
余裕日数(B)は、52年間のどこでも使えます
……と思うのですが?。)
服薬、歯科治療、海外渡航でも
献血制限がかかることがありますし、
原則2週間きっかりを守るのは
仕事や健康上の理由からも
かなり無理でしょうね……。
2 さらに、年間制限が365日から
364日に変わったのは、
2018年4月1日からです。
(参考)
一部献血者における次回献血可能日の変更について 2018年3月26日
一部献血者における次回献血可能日の変更について 2018年4月19日
そうなると、上記の計算が当てはまるのは、
2018年4月1日以降に18歳になった人だけ、
(2000年4月1日以降生まれの方)
ということになります。
ただ、前記のとおり、65日の残余日数から
8日の余裕日数(B)が生まれ
(なお、余裕日数(A)は最後の5回の
献血を生み出す65日の代わりには
なりません……と思うのですが?)、
この8日を生かして、8年は遡ることが
できるので、2010年4月1日が
18歳誕生日(=1992年4月1日生)
の人であれば、ギリギリ
1317回が可能と思われます
(その代わり1日の猶予もなさそう……)。
(この辺で皆さん、もう付いて
これなくなっているのでは?)
いや、うるう年も考えれば、
2012年と2016年にはうるう年があって
365日計算でも余裕日数が
生まれるので、さらに2年遡って、
2008年4月1日が18歳誕生日、
(=1990年4月1日以降生)の人なら、
完璧に2週間(全血後は4週間)きっかりに
献血をしていけば、1317回が可能
かと思われます。
しかし、それ以前に生まれた方は、
MAX1316回、あるいは
もっと少なくなります。
仮に昔の方法、つまり年間制限を365日で
計算されていた人では、前記の
「52年間では、52年÷4年×5日
=65日の余裕日数」
「65日間に、さらに5回の
血漿成分献血が可能」
のところは、
「52年÷4年×1日
=13日の余裕日数」
「13日間に、さらに1回の
献血が可能」 となります。
となりますので、
この時代の方では、4回少ない
MAXでは合計1313回
となると思います。
多分、1990年3月31日以前生れの人では、
人生最後部分の血漿献血が
14日間隔である関係で、
「14年+(うるう年の関係で)3~4回
=17~18年」遡るごとに、
MAX回数が1回ずつ減っていき、
最後は1313回になるものと思われます。
ただ、さすがの私ももう疲れましたので、
これ以上の細かい計算は控えます。
(もし計算違いや考え違いが
ありましたらやさしくご指摘下さい。)
3 では、現実問題としては、
大体MAXどのくらい可能か?
ということを最後に考えてみます。
現実的には重要なこととして、
前回記事でも書きましたが、
実際には、血漿でなく血小板献血を
お願いされることも結構多いのです。
さらに、全血では200mLは
例外的になりつつさえあり、
400mLでお願いされることが
ほとんどです。
もちろん、記録達成のために、
血漿と200mLに固執することも
可能かもしれませんが、
個人的には日赤の要望に応じる方が、
輸血者のためにはなるかなと思ってます。
そうなると、前回の記載の
「「したがって、12回+1248回で
合計1260回の献血が可能」
にさらに加えて、
200ml全血献血52回と、
血漿成分献血5回が可能で、
合計1317回ではないかと思われます」
ですが、まず、成分献血1248回
(全部血漿)のうち、(私の経験で)
8割程度は血小板献血となるようにすると、
換算1100回分を血小板にすると
550回(血小板)+148回(血漿)=698回
くらいかな?これで△550回(減少)。
さらに、若い時でも17歳からは
400mL全血が可能なので、
最初の12回は9回になります(△3回)。
また、人生最後の血漿5回も、
血小板2回と血漿1回に(△2回)。
18歳以降の全血については
その後の200mL52回も
400mL26回(1年0.5回、△26回)
になりそうです。
しかし、またもややこしい話ですが、
550回を血漿から血小板に変えたため、
550×14日=7700日の余裕ができます。
この余裕部分に400mL献血を行えば、
7700÷(8週×7日)≒137となり、
18~69歳の52年間では、
2.5回×52年=130回なので、
まあ、毎年400mL3回可能かなと考えて、
52年×3回=156回(+104回)かな?
(もう計算に誰も付いてこれない?)
結果、1317-550-3-2+104=866
ということなので、
日赤の要請に従った場合は、
生涯850回くらいがMAXかな、
と思うわけです。
(もし計算違いや考え違いが
ありましたらやさしくご指摘下さい。)
今回も難しかったと思いますが、
ここはテストに出ますので、
しっかり復習して下さい。
原則、四則計算だけで、方程式とか
三角関数とか微分積分は使っていないので、
中学入試に出題しても面白いと思います
(個人的意見)。
なお、次回が一応最終回の予定ですが、
繰り返しますが、次回はややこしい
算数は出ない予定です。ご安心下さい。
<次回記事>
【献血マニア?シリーズ⑧】
献血はMAX何回可能か?
(Ⅲランキング/献血基準編)
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12595915935.html