太田豊田市長と豊田森林組合若手職員との懇談会3 | 憂国社会党

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この話題を伸ばす気はなかったが、冷静に考えてみても、やはり太田稔彦豊田市長
の発言が気になる。

朝日新聞デジタル

に太田市長の発言が書いてある。

太田市長の発言として
「輸入材を安く手に入れる一方で、森林整備に税金を使う仕組みは矛盾に満ちているが、制度は簡単には変わらない。山の良さを伝え、共感が広がることが政策を変えていくと思う」
とされているが、今回は、
豊田市森づくり条例
を引用して市長の発言について考えていきたい。


詳しい「豊田市森づくり条例」の内容は「豊田市森づくり条例」で検索していきたいが、
まずは附則として書かれている箇所について

>略~
平成12年9月の東海豪雨を上回るような災害の可能性が心配される。一方、天然林については、自然環境の保全を始めとする働きが注目されている。
森林を適正に管理するためには、短期的な社会経済環境の変化に惑わされることなく、長期間を見据 え、生態系として健全で、災害にも強く、人々の心に安らぎを与えるとともに、地球温暖化の防止にも貢献する森づくりを目指していく必要がある。そのために は、山村地域の住民だけでなく、都市部の住民も共に森づくりに取り組むことが重要である。
私たち豊田市民は、間伐を始めとした適正な管理と木材利用の促進等により、人工林を速やかに整備するとともに、自然豊かな天然林を維持し、森林を市民の財産として次世代に引き継ぐことを決意し、ここに豊田市森づくり条例を制定する。


と書かれていますが、太田市長が言うには、
>輸入材を安く手に入れる一方で、森林整備に税金を使う仕組みは矛盾に満ちているが
と発言していますが、
森林整備をすることは、上記の赤字にした部分にある通り、市民の財産、災害防止の観点から森林整備をするのであって、輸入材を安く手に入れる等々は「豊田市森づくり条例」の中では関係ない話。



次に第1章 総則にある(目的)として記入のある 箇所。

第1条 
この条例は、森林の有する公益的機能が強く求められている現状にかんがみ、その機能が高度に発揮される森づくりをするための基本理念を定 め、市等の責務及び森林所有者等の役割を明らかにするとともに、森づくりに関する施策その他の取組を総合的かつ計画的に推進することにより、豊かな環境、 資源及び文化をはぐくむ森林の保全及び創造並びに次世代への継承に資することを目的とする。


「輸入材を安く手に入れて、森林整備にお金を使う仕組みは矛盾に満ちている」という内容は一切書かれていませんよね?


次に第3条の基本理念。
これは字数が多くなるので引用はしないが、どこにも「輸入材を安く手に入れて、森林整備にお金を使う仕組みは矛盾に満ちている」という内容などありません。




やっぱり第3条の(1)を引用して、
>森林の有する公益的機能が市民生活の安全及び安心の基盤であることから、自然の仕組を重視した長期的な展望に立ち、生物の多様性に配慮するとともに、立地条件等の特性に応じた適正な森林管理を実施することにより、公益的機能が高度に発揮される森づくりを推進すること。

豊田市が森林整備に予算を組む理由は結局これなんだよね。
良くも悪くも聞こえが良いというか、大義名分はこれ。

それを市長が、
森林整備に税金を使う仕組みは矛盾に満ちているが
なんて発言してしまっているという現状がある。
これじゃ森林課の皆様に合わせる顔がない。


「豊田市森づくり条例」を良いか悪いか判断する立場にはないが、どれだけ良い条例でも市長と森林課の目指す森づくりの考え方にズレがあったら上手くいくのかな?という話。
市長には豊田森林組合の若手職員と懇談会をする前に、森林課と森林行政について勉強してもらいたいというのが本音。