豊田市
100年の森づくり構想は、
100年の税金垂れ流し構想か!?
第2次豊田市森づくり基本計画について。
結論から言えば・・・
やってみたら
できませんでした!!
という馬鹿げた計画であった「第1次森づくり計画」を検証することなく、「第2次森づくり計画」ではこれをやります。と綺麗ごとだけ並べた計画であると言わざるを得ない。
第1次豊田市
森づくり基本計画に対し、
第2次豊田市森づくり計画は、実に
44%もの下方修正をした計画となっている。*間伐推進プロジェクト
なぜこれほどまでの下方修正が必要だったのか?
第1次豊田市森づくり計画の作業見込は適正だったのか?
これらを反省することなく次の計画を出すという非常に理解しがたい計画である。
まず第2次豊田市森づくり基本計画というものは、
(第2次豊田市森づくり基本計画より抜粋)
「豊田市森づくり条例」第17条に基づき「豊田市100年森づくり構想」を平成19年3月に策定しました。この構想の実現に向けて平成19年10月、おおむね10年間に行う具体的施策をまとめた「豊田市森づくり基本計画」をまとめた。条例では5年ごとに計画を見直すものとしており、5年を経過するにあたり内容を見直し「第2次森づくり基本計画」を策定するものである。
という内容である。
森林課の夢物語に税金を投入しているわけではないので
というのが求められる。
実際に第1期の豊田市森づくり基本計画の成果について触れている箇所はある。
その文を(改正の背景より)引用すれば
>平成 20 年度から4年間の間伐実績は計画値に対し 72%であり、今後更に計画量とのかい離がひろがる可能性があることがわかってきました。
>平成21年12月には国が「森林・林業再生プラン」を発表し ~略~ 転換されてきたことが影響。
>県による「あいち森と緑づくり事業」が ~略~ 市の間伐促進事業と整合を図る必要が・・・
結局、国が県がと、
私は正しいけど、他がダメだから計画通りにできませんでした!!
と責任逃れの文章が記載されているだけである。
そもそも100年の森づくり計画とは、
社会情勢の変化も踏まえたうえで100年続く森づくり
であって、たった5年で国や県の方針が変わったから実現できませんでしたというのは実にお粗末。
実際に「第1次森づくり計画」で計画されている平成29年度の各目標値と、「第2次森づくり計画」の平成29年度の各目標値を比べてみるとわかり易い。
*間伐推進プロジェクト
第1次計画では、10年間(平成29年まで)で25,000haの間伐を行うと書かれている。
それが第2次計画では平成29年までで14,000haと大幅に減らされている。
当初目標(第1次計画)の56%である。
*団地化推進プロジェクト
第1次では、10年間(平成29年まで)で231会議、15,000haの会議及び面積を計画している。
それが第2次計画では平成29年までで125会議、10,500haに大幅に減らされている。
*林業労働力確保プロジェクト
第1次では、10年間(平成29年まで)で緑の雇用100人、セミプロ養成講座受講生100人と計画されている。
第2次計画でも毎年10人程度の採用予定だが、緑の雇用の研修生数はここ2年で6人と計画数には届いていない。
*林業用路網整備プロジェクト
これは統計がないのでわからない
*素材生産の効率化・低コスト化プロジェクト
第1次では、10年間(平成29年まで)で伐採・搬出コスト8,000円/㎥、間伐に伴う素材生産量36,000㎥/年となっている。
それが第2次計画では平成29年までで伐採・搬出コスト9,405円/㎥、間伐に伴う素材生産量30、500㎥/年に大幅に減らされている。
*木材利用促進プロジェクト
第1次では、10年間(平成29年まで)で公共事業の木材利用量1,000㎥/年としている。
それが第2次計画では平成29年までで600㎥と大幅に減らされている。
これが誤差であるのなら小言は言わないが、自称林業のブロであり県や国の施策に独自路線で行くと大見得を切っていた集団(森林課)が5年間でこれだけの数字を修正するのは問題である。
第1次森づくり計画がいかにずさんであったかがわかる。そしてその計画を検証もせず、第2次森づくり計画にまた綺麗ごとを並べる・・・
予算だけ組んで「やってみたらできませんでした。」
責任も取らずに、「次、頑張ります。」で納得できる市民が果たしているだろうか?
綺麗ごとばかり並べ再度盛った数字を並べて
やってみたら「できませんでした」
第2次計画が出来上がる頃には、
市民は第1次計画の数字を忘れているだろうし、
予算だけは使ったろ!!
「100年の森づくり構想」であり、
「100年の税金垂れ流し構想」にならないことを祈るばかりである。